DIGIFLAVOR(デジフレーバー)のVAPEスターターキット、UPEN「ユーペン」のレビューです。
ペンタイプのスリムなスターターキット。ペンタイプというより、ペンそのもの形状になっており、スーツやシャツの胸ポケットに入れておいても違和感がなく、周囲に不信感をもたれないデザインが特徴です。
このスターターキットの特徴
- ペンのようなルックスが特徴のスターターキット
- タイトドローと高抵抗コイルのMTL特化型
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
まるでペンのような「ペンタイプ」スターターキットUPENです。ペンを模したフォルムのスターターキット。
今までに類似した製品ではvPen ExpressやV-Pen Kitなどのレビューを行ってきており、一種のジャンルとして確立している印象を受けます。
ちょっと高めのボールペンぐらいのサイジング、より若干長い印象です。
Montblancなど高級ブランドのものと比べても長く感じます。しかし、万年筆にしては細く感じる微妙なサイジング。
キャップの最も太い部分(リングのような部分)の直径は16.2mmですが、バッテリー部分の直径は14mmサイズ。
スペックの直径15mmはどの部分なんだろうな、と計測したらキャップ部分の直径でした。
試しにペンのような握り方をしてみましたが、ペン先がついていたとしたらそこそこ書きやすそうな感じを受けました。どうでもいいですけど、、、
カラーは4色展開。WHITE , SILVER , BLACK , REDから選べます。
スペック
サイズ | H 139.5φ15.0mm |
重量 | 69.9g(実測) |
出力モード | Bypassモード(バッテリー電圧) |
リキッド容量 | 1.5ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整可) |
コイル | NI80 1.2Ω 3.3v-4.2v |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 650mAh |
保護機能 | ・自動カットオフ(15秒) ・ノーアトマイザー保護 ・低抵抗値保護(1Ω以下) ・低電圧保護(3.3v以下) ・過充電保護(4.2v) |
メーカー公式サイト | http://digiflavor.com/project/upen/ |
パッケージ・内容品
パッケージは高級感のあるシンプルなデザイン。ホワイトカラーにサイドが赤いのはDIGIFLAVORのブランドカラーで、中央にUPENのロゴマークの箔押しが入っています。
背面もシンプル。製品のインフォメーションは記載されていません。シリアルナンバーや偽造防止のスクラッチコード入りステッカーが貼られ、中身すり替え防止のステッカーが開封部に貼られています。
マグネットで固定されている蓋部分を空けると、本体はクッション材で保護され、付属品は専用の内箱に入っています。
内容品一覧
- DIGIFLAVOR UPEN本体
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語あり)
- ワーニングカード
- ワランティーカード
マニュアルに日本語の説明はありませんでした。
外観
まるでペンのようなフォルム。ペンを模したスターターキットUPENです。
半艶のペイントが高級感を感じる仕上がりです。出来はなかなかのものだと感じます。類似製品と比べても仕上がりは綺麗ですが、キャップのクリップ部に塗装ハゲ(傷状のもの)があったのが残念です。
UPENがペンっぽさを演出しているのは、このキャップ部分があってこそ。キャップはアトマイザーを保護するキャップとしてももちろん機能しますし、外見デザインの重要な要素でもあります。
キャップのデザインが凝っています。トップ部分にUPENのロゴマーク、ボトム部分のリングパーツにDIGIFLAVORのロゴ入り。外したキャップは、使っている時にはバッテリーの底部分に取り付けておくことができます。紛失防止に役立つ仕様で、本物のペンのように使えます。
バッテリー部分の詳細
UPEN本体には、1つだけボタンを装備しており、このボタンを操作して電源のON/OFFや、ミスト発生の操作を行います。
中央部分が半透明になった樹脂パーツが用いられており、背面に仕込まれたLEDライトで電源状態や、バッテリー状態を表示します。
バッテリー底蓋には内臓バッテリー充電用のmicoroUSB端子を装備。この部分は他の部分と違い、樹脂製のパーツが使われていて、仕上がりも荒い感じです。光沢のあるパーツですが、曇ったような傷が付いていました。
全体的に高級感を感じる仕上がりが好印象なのですが、この部分にだけ安っぽさを感じてしまうのが残念です。
充電中はパフボタン部分のLEDライトが点灯して、バッテリーの状態を表示します。
アトマイザー部分の詳細
アトマイザー部分の詳細です。
アトマイザー部分はベース部分がバッテリー部分と一体化しているため、完全に別体にはなりません。本体から取外せるのは、「チューブ、プリメイドコイル、トップキャップ、ドリップチップ」になります。
ドリップチップ取り付け部には、汎用規格となっている510を採用しているので、市販品を取り付けることもできます。ただし、ベース部分が11mmほどの寸法なので、これより直径の大きなものははみ出してしまい、不格好になるので注意します。
付属するのは樹脂製のドリップチップ。中央部分がえぐられた”くびれ”デザイン。内径の細いMTL向けの構造です。
全長14.5mm、露出部の高さ9.5mm、外径10.35(8.8)mm、内径2mm
リキッドはトップキャップを外すだけでチャージ可能なトップフィリング方式を採用。
ただし、リキッドを貯めておくためのチューブパーツは、ボトムのOリング2つで固定されているのみで、トップ部分は固定されていないため、外した時に脱落する可能性もあるので、注意深く作業します。
ベース部分が外せないので、ベース部分を水洗いすることはできませんが、リキッドに多く触れるチューブ部分の水洗いは可能です。
ボトム部分は拭く程度の運用になってしまうので、不便さを感じます。
チューブ部分ですが、PCTG(ポリエステル樹脂の一種)でした。ガラス製ではないので、落とした時などに破損するリスクは少ないのですが、メンソールは大丈夫なようですが、リモネンなどの、プラスチック攻撃性の高いリキッドでクラック(亀裂)が入る可能性があるので、入れられるリキッドが限られてしまいます。
試しに1週間ほど強メンソールリキッドで運用してみましたが、クラックは生じていません。
プリメイドコイルは専用品。カートリッジ交換型で、チムニーパーツが一体化したものです。
- NI80 1.2Ω(3.3v-4.2v)
立ち上がりの早いにクロムワイヤーが用いられています。
エアホールは全部で2ヶ所、0.8mmほどのエアホールが設けられたMTL向けの固定ドロー。欲を言えばAFC搭載だったら最高だったのに。ドローは変えることができません。
使い方
使い方です。操作は電源のON/OFFと、ミスト発生のみの簡単操作です。
- 電源ON/OFF … パフボタンを3回素早く押す(3クリック)
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
LEDライトの色でバッテリー状態を表示します。
感想
ドローはそれなりにタイト、MTLに特化していますが、DLできなくもないぐらいのドローです。エアホールのスペックから感じるよりも軽めのドローに思えます。口吸いメインのユーザーには軽めだと感じます。
そして味ですが、なかなかおいしいんですけど、これ。
ウィックが馴染むまでの30パフぐらい「こんなもんか、POD型の方がでるデバイスもあるな」程度の印象でしたが、馴染んできたらはっきりと濃い味でVAPEを楽しめます。
ニクロム採用のプリメイドコイルおいしい説はこれでも通用しています。
失礼ながら正直全然期待していなかったんですが、かなり美味しい。エアホールを片側塞ぐとなお美味しいのですが、連続でパフすると本体が熱を持ちやすいので注意が必要です。
使い勝手部分では、気になるリキッド漏れ。
レビュー期間中(1週間弱)リキッドを入れたままにして、気温変化が大きい場所に置きながら運用しましたが、漏れは一切ありませんでした。ボトムエアフローという構造上、漏れを完全に無くすことはできませんが、漏れには強い印象です。
まとめ
あと、これは製品の問題ではなく流通の問題なのですが、本体を売っている国内ショップはちらほらあるのですが、国内の大手ショッピングサイトでコイルが全く売っていないので、もし買われるときは消耗品のコイルもしっかりと確保しないと、現時点では国内で気軽に入手できませんので要注意です。
ペンっぽさが必要なければ、キャップをつけなければいいだけです。ペンっぽいルックスに全くデメリットはなく、保護カバーやホルダーとしても機能するので使いやすさしか感じません。
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