今大ヒット中の2つのPODデバイス
立て続けにレビューしたのですが、おかげさまでどちらの記事もたくさんの方に見ていただいています。
そして、それと同時に質問も良くいただきます。
「どっちが良いの?どっちが美味しいの?どっちが味出るの?」
その答えとなるのがこの記事です。
できるだけ詳細に書きましたので、参考になれば幸いです。
何故今PODデバイスが大流行しているのか?
2019年に話題のVAPEデバイスといえば、去年以上に大ヒットしている『POD』でしょう。
PODは最近登場したものではなく、3年前以上、2016年頃には数は少ないながらも複数のデバイスが登場していました。
当時は新たなPODデバイスが登場する都度話題になったものの、それまで主流だった『ペンタイプスターターキット』が依然としてVAPEデバイスの主流であり、それに取って代わることはできていませんでした。
何故か?
これまでの常識は
- 一番味を楽しめるのは自分でコイルを巻くタイプのアトマイザー(RBA)
- 次にペンタイプなどのコイル交換型
- 簡易版として、利便性に優れたPODデバイス
というものが一般的でした。
しかし、RBAに匹敵するほどの味わいを持ったペンタイプが大ヒットしたのが2017年、その後も着実にVAPEデバイスは日進月歩で進化し続け、PODのような小さいボディーでもRBAに迫る味わいを実現し、ついに2019年花開いたのがPODというわけです。
使い捨てタイプのアトマイザー「POD」の利便性に優れたデバイスでありながらも、本格的に味を楽しめるデバイスになるまで進化したため、現在大ヒットしているのです。
大ヒット中の2機種「CALIBURNとPasito」の特徴
現在日本で大ヒットを記録しているのは、2つのデバイスです。
UWELL CALIBURN
一つは、携帯性に優れたサイズと、従来型PODをブラッシュアップして進化。
まさにPODデバイスの「正統派」とも言えるUWELL CALIBURNです。
このデバイスの特徴は、まさに王道のPODである、ということ。
PODデバイスは登場した時から、スティック型ボディーの「携帯性」に優れているという特徴を引き継いでいます。
それだけだと、今まである機種と何も変わらないのでは?と感じてしまいますが、何故そのデバイスがヒットしているのか?といえば、味に優れているからに他なりません。
今までのPODは、利便性に優れている分、味はあくまで雰囲気を楽しめれば良くて、基本的な使い方は「キックを楽しむ」という摂取機に近い考え方のデバイスでした。
しかし、カリバーンは従来型の「軽量&コンパクト」というメリットはそのままに、味も楽しめるデバイスなのでヒットしているのです。
Smoant Pasito
もう一つは、少し大きなボディーに機能を凝縮。
携帯性を重視するPODというより、BOX MODタイプVAPEをスモール化。
カスタマイズやコイルリビルドも楽しめる「多機能派」のSmoant Pasitoです。
とあるデバイスのヒットから派生した「トランシーバー型」PODデバイス。
PODとしては若干大きめなボディーには『5段階可変出力・定電圧出力・世界初のRBAユニット』など様々な機能を凝縮。
また、見た目が良くて価格も安い。
しかも、カスタマイズが大好きなVAPEユーザーの心を捉えるディティールを採用したことによって、今までVAPEを楽しんできた「中級者」以上のユーザーの間で大ヒット。
では、初心者向けではないのか?といえばそうではなくて、プリメイドコイルでも使えるのでビギナーにも優しい機種になっているため、その人気が拡大しています。
CALIBURNとPasito、2つの人気機種を徹底比較!
今までヒットしたデバイスに比べても、この2機種の人気は凄まじく、VAPEショップやECサイトでの品薄になっているほどの大ヒット。
この2つの機種で迷っている方が多いですね。
良く聞くのが「どっちが良いの?どっちが美味しいの?どっちが味出るの?」という質問なのですが、一概にどちらが優れてます!おいしいです!といえないのがVAPEの難しいところ。
どちらに決めるかの判断材料になれば幸いです。
味
良く質問されます「どっちが味出ますか?」 これ、非常に難しいんですよ。
何故かといえば『好みとリキッド次第』だからです。
回答としては「どちらもおいしいです」
個人的な好みで言わせてもらうと、CALIBURNの方が好きなのですが、その理由はMTLで美味しく吸えるのがCALIBURNだからです。
ビルドしないコイルで、手間なく美味しいのはCALIBURNだと思いますが、PasitoはRBAユニットでコイルビルド可能で、出力変更もできるので自分好みの味にすることもできます。
また、その味わいはどちらも違った味なので、一概に「どちらの方がおいしいとはいえない」のが難しいですね。
抵抗値とドロー
CALIBURN | Pasito | |
抵抗値 | 1.4Ω | 0.6Ω 1.4Ω RBA(自由) |
ドロー | 重い(調整不可) | 軽い(調整可能) |
- Pasitoはあまりドローを絞ることができない。
タイトドロー好きならCALIBURN(しかし超タイトドローではない) - Pasitoは0.6Ωコイルも使える、DL向けならPasitoの方が良い
- 1.4Ωであれば、CALIBURNの方が断然美味しく、ミスト量も多い。
- ジュースチャンネル(コイルへのリキッド供給部)はCALIBURNの方が余裕があるので、MTLユースでVG高めのリキッドを使いたければCALIBURNの方が良い。
- 自分好みの味に調整できるのはPasito(出力変更)
- マウスピースの加え心地も違う。
判断材料がたくさんあるので、詳細はそれぞれのレビューを見比べて判断してもらえれば幸いです。
デザイン・品質
人目を引くインパクトのあるデザインのPasitoに対して、質実剛健でシンプルなデザインのCALIBURN、どちらも廉価でコスパに優れた商品なのにもかからず品質も良いです。
一般的に「かっこいい」と感じるのはPasitoだと思いますが、CALIBURNも悪くないんですよね。
どちらもカラーバリエーションも豊富なので、自分好みのものをセレクトできます。
詳細はレビュー記事で記載していますが、どちらも違った魅力があります。
サイズと重量
サイズと重さは圧勝でCALIBURNの方が優れています。
かなりのサイズ差ですから、書くまでもないのですが。
CALIBURNはPODタイプの正統進化機種とも言えるサイズ。
スティック型と呼ばれるボディーデザインなので、スッと胸ポケットにも入るサイズであり、シンプルなデザインなのでオンオフ問わずに使える実用性の高いデバイスです。
一方、Pasitoは、PODデバイスとしては若干大きめで、同じような「トランシーバー型」の中でもちょっと大きく分厚いサイズ、これはRBAユニットを収納できるようにするためなのでトレードオフです。
しかし、可変出力などを搭載する多機能型としては十分コンパクトで、特にRBAを採用するデバイスとしては驚くほどコンパクトであるとも言えます。
CALIBURN | Pasito | |
サイズ | H 110 × W21.2× D11.6mm | H 102× W38× D18mm |
重量 | 30g | 90g |
機能・スペック
スペック機能はPasitoが優れています。
まずバッテリー容量やリキッド容量がPasitoの方が多いです。
そして出力モードも、バッテリー電圧を直接出力するBypassモードだと、バッテリー残量に応じて出力が変わってしまうので、厳密に言えば一定の味が出ません。
リキッドチャージも異なり、PasitoはPODを本体から外さなくてもリキチャできるので楽に運用できます。
また、ドローも固定と調整可能で異なります。
CALIBURN | Pasito | |
出力モード | バッテリー電圧直接出力(Bypass) | 定電圧出力(5段階可変) |
リキッド容量 | 2ML | 3ML |
リキッドチャージ | ボトムフィル | トップフィル |
エアフロー | 固定 | 調整可能 |
バッテリー容量 | 520mAh | 1100mAh |
充電ポート | microUSB | USB TYPE-C |
トラブル
リキッド漏れなどのトラブルについては、どちらも少なく優秀ですが、リキッド漏れが物理的に防ぐことができるPasitoが優れています。
CALIBURN | Pasito | |
エアフローデザイン | ボトムエアフロー | トップtoボトムエアフロー |
ただし、普通に使う分にはノントラブルだと言えるほど優秀なCALIBURNは、構造的にはボトムエアフローなので気圧差や温度差には弱く、場合によってはリキッド漏れが発生してしまいます。
対してPasitoは、「トップtoボトム」なので、万が一リキッド漏れが発生した場合にも外部に漏れ出さないので安心です。
値段:経済性・ランニングコスト
本体の価格はCALIBURNの方が安いのですが、どちらもかなりコスパには優れています。
これだけのデバイスが、この価格で買えるほどになるとは驚きですね。
数年前なら、VAPEを始めるなら1万円ぐらいは最低でもかかっていましたから。
ランニングコストはと言うと、コイル単体で交換できるPasitoの方が優れているのですが、その価格差は数十円なのでほぼ同じと言えるほど。しかもPasitoならRBAでよりコスパ重視に運用することもできます。
しかし、使い捨てPODでお手軽な上にコスパの良いCALIBURNも十分魅力的です。
本体の価格
CALIBURN | Pasito | |
本体価格(2019.9.9現在) | ¥3,300 | ¥3,700 |
コイルの価格
CALIBURN | Pasito | |
コイル価格(2019.9.9現在) | ¥375(1個) | ¥330(1個) |
まとめ:CALIBURNとPasito、結局どっちが良いの?
本体の値段もランニングコストもほぼ変わらないので悩んでいる人が多いんです。
細かく比較してきましたが、結局どっちが良いの?と言えば「人によって違う」というのが本音です。どちらも違ったキャラクターで優れています。
では、どういう人に向いているのか?というのを簡単にまとめてみましたので最後に参考にしてください。
結局は「好み次第」にはなってしまうのですが、どっちを選んでも後悔しないぐらい優れたPODであることは言うまでもありません。
手間なく楽しむならCALIBURN
買ったまま何もせずに、手間なく美味しく楽しみたいならCALIBURNが良いです。
リキッドを入れて吸えば美味しい!という「結果」だけが欲しい人にはCALIBURNがぴったりです。
コイル交換すらする必要はなく、必要なのは「リキッドチャージと充電」だけです。
それだけで簡単に使えて、しかも美味しい。ドローもタバコから移行する人には馴染みやすい重さなので、違和感なく使えると思います。
設定変更やリビルド カスタマイズを楽しみたいならPasito
コイル交換型なのでCALIBURNよりも少し手間がかかるのがPasitoです。
十分に「簡単で手間いらず」なのですが、使い捨てではないのでリキッドを変えたいときなどはPODを洗う手間などが発生しますので面倒な嫌いな人には向きません。
また、Pasitoが大ヒットしているのは「コイルリビルドができる」というPODの利便性とは相反する理由なので、「簡単お手軽」とは正反対です。
PasitoはRBAユニットや可変出力など「自分で調整して楽しむ」趣味的要素の強い製品。
その他にも、別売ドリップチップによるカスタムや、自作パネルなど、ハードユーザーを中心に人気を獲得しているので、カスタマイズが好きな人にもぴったりです。
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