Joyetech(ジョイテック)のVAPEスターターキット、CUBOID PRO with ProCore Ariesのレビューです。
設定操作に便利でわかりやすいタッチスクリーンを採用した18650デュアルバッテリーMODと、爆煙系クリアロマイザーをセットにし、将来の拡張性を確保したスターターキットです。
どんどん多機能化し、3ボタンの操作系統では、操作を覚えるのが一苦労。
タッチパネルでもボタン操作でも慣れる、覚えるのが大変ですが、タッチパネル操作の方が説明書を読まなくても直感的に操作できるユーザーフレンドリーさが魅力です。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
Joyetech CUBOID PRO with ProCore Aries のパッケージと内容品
パッケージデザイン及び箱はJoyetech製品共通のイメージ。白を基調にした上品なデザインです。
背面には内容品の説明。そして、製品偽造防止のスクラッチ式になっているコード入りのコード入りステッカが貼られています。
大きなタッチパネルが設けられた本体には保護のビニールが貼られているので剥がしてから使用します。
内容品一覧
- CUBOID ProテクニカルMOD本体
- ProCore Aries atomizer クリアロマイザー本体
- プリメイドコイル ProC1 0.4ohm head
- プリメイドコイル ProC4 0.15ohm head
- アトマイザースペアパーツ(Oリング一式、ガラスタンク)
- microUSBケーブル(クイックチャージ対応)
- ユーザーマニュアル
- ワランティーカード
- ワーニングカード
図解入りの説明書。書類関係は基本的に英語で記載されていて、日本語での記載はありません。
VAPEスターターキット Joyetech/CUBOID PRO with ProCore Aries の詳細
片面に大きくタッチパネル、タッチセンサーを配置した大画面液晶パネルを採用したBOX MODが特徴的。バッテリーには18650を2本使用するデュアルバッテリーで、より低い抵抗値、爆煙に対応するテクニカルMODと、多くのミストを発生するクリアロマイザーをセットにしたスターターキットです。
それではそれぞれの詳細を見ていきましょう。
付属アトマイザー ProCore Ariesの詳細
付属のアトマイザーはカートリッジ式の「プリメイドコイル」を交換するタイプのクリアロマイザー、ProCore Ariesです。
このアトマイザーは過去にレビューした製品の記事で既にレビュー済となりますので詳細は割愛いたします。詳細は下記より関連記事を合わせてお読みください。
ProCore Ariesのスペック
直径 | 25mm |
全長 | 51mm |
リキッド容量 | 4ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用マウスピース |
コイル | プリメイド交換式 バリエーション
|
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス |
Joyetech公式サイトより
レビュー済みの製品と異なるのがプリメイドコイル。本キットには2種類のコイルが付属します。
- Pro C1 0.4ohm DL 40-80W(DL ダイレクトラング 直肺吸い用)
- ProC4 0.15ohm DL 50-110W(DL ダイレクトラング 直肺吸い用)
どちらもDL向けの爆煙ユースに向けたプリメイドコイルで、特に4コアのProC4は中に4つのコイルが内蔵されたクラウドチェイス向けのコイル。
付属テクニカルMOD CUBOID PRO の詳細
CUBOID PROは18650バッテリーを2本収納する、デュアルバッテリーBOX MODです。特徴は外観からも分かる通り、大きな液晶画面を備え、設定などの操作をタッチスクリーンで行う点です。
スペックや機能的には、Joyetech/Eleaf/Wismec系のテクニカルMODと共通になっています。
CUBOID PROのスペック
サイズ | H 85×W56×D30mm |
電圧範囲 | 0.5 – 9V |
最大出力電流 | 50A |
ワット数範囲 | 1 – 200W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.5ohm(VW) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | VW/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510 |
充電ポート | USB 2.0Aクイックチャージ対応 |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー(別売り) (CDC 25A) |
保護機能 | デュアルサーキット保護(過充電、過電流および過放電) バッテリー逆差し保護 |
その他 | TFTカラー(2.4インチ 320*240dpi)タッチスクリーン搭載 カスタム壁紙 歩数計の機能 プレヒート機能搭載 ファームウェアアップグレード可能 |
Joyetech公式サイトより
タッチパネルが設けられていない反対側も共通のデザインになっています。艶のある樹脂製のパネルなので新品状態では綺麗ですが、使い込むごとに傷が気になる仕様です。
重量は実測で183.5gでした。
CUBOID PROのアトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部は現在多くのアトマイザーに採用されている510スレッドを採用しています。ポジティブのコンタクトピンは金メッキ仕様で酸化による通電不良を防ぎます。ピン自体はスプリング式で上下するようになっています。
そして、最近はメーカーサイトにも書かれるようになった510スレッドの対応長ですが、本機では長さが4.0mm〜5.5mmまでに対応しています。標準的なアトマイザーはおよそこの範囲内でデザインされています。
アトマイザーのサイズは25mmまで対応しています。この直径よりも大きなアトマイザーも搭載可能ですが、本体からはみ出してしまい、見た目がよろしくありません。
横から見ると、スレッド部はMOD上部から飛び出していない仕様になっています。
CUBOID PROの操作系統
本体の設定を操作するためのボタン類ですが、まず側面に唯一の物理ボタンとなるメインボタン(パフボタン、ファイアボタンとも言う)が設けられています。そして、その下には本体に収納したバッテリーを充電したり、PCと接続してアップデートなどを行うためのmicroUSB端子も。
パフタボンは大きく操作しやすい形状。クリック感も程よく、安っぽさを感じない操作感です。詳細設定はタッチパネルで行いますので、このボタンでの操作は電源ON/OFFとパフぐらいです。
パフボタンが設けられている面の反対側にはボタン状の窪みがあり、この部分は”Joyetech TAPTEC”を用いていると記載がある通り、タッチセンサーボタンになっていて、パフボタンの機能を割り当てることができます。
実際にタッチして見ると、内臓バイブレーターがブルっと震えるので、実際に押すことはできませんが、押している感覚を覚えます。
設定でオフにもできますので、お好みのセッティングで運用可能です。
そして、本体の詳細なセッティングはタッチパネルで行うことができます。実際の操作方法については後述していますのでそちらをご覧ください。
タッチパネルは静電式だと思われ、感度は十分ですが、細かい操作をする際に多少癖をつかむ必要がありました。
CUBOID PROのバッテリー収納部
バッテリー収納部は本体底部。スライド式のバッテリーカバーを開閉することでバッテリーを収納することができます。バッテリーカバーにはベントホールが設けられていて、安全性に考慮しています。
バッテリーカバーにはバッテリーの収納方向が書いてあるので間違えないように収納します。
また、収納内部にもバッテリー方向の記載があります。
CUBOID PROの操作方法、使い方
このCUBOID PROの操作はタッチパネルを用いて行います。
搭載されている機能としては、Joyetech系のMODに搭載されている他のMODと変わりませんが、メインボタン、サブボタンでの操作の代わりにタッチパネルを用いて設定操作します。
触っていればおおよその操作が理解できる、わかりやすいUIになっていますが、ここでは簡単に操作方法について触れておきます。
操作はタッチパネルで操作します。操作方法は画像に記載の通りです。
操作方法は通常モードとおおよそ同様ですが、設定できる項目に違いがあります。
解像度 240(W)* 320(H)の01〜100の数字で保存されたjpg形式画像をアップロードすることで壁紙を設定することも出来ます。
詳細設定では各種の項目を設定することができます。
ニコチン摂取量計機能も搭載されています。ニコチン量は顔のアイコンで表示されます。
摂取量が表示されるわけではなく、顔のマークのインジケーターでアバウトに表示されるのみの機能です。
VAPEスターターキット Joyetech/CUBOID PRO with ProCore Aries の使い方
製品購入後にまずはBOX MOX本体にバッテリーを収納します。
そして、デュアルバッテリーMODの注意点です。
バッテリーは同じロットの同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
バッテリーを収納したら本体にmicroUSBケーブルを接続して充電を行います。2Aクイックチャージにも対応。
何度かバッテリーを出し入れしてみましたが、バッテリー電圧認識がシビアなせいか、うまく認識しないことが数度あり、その場合にはバッテリーを互い違いにするなどするとうまくいくことがありました。
テクニカルMODの準備が終わったら、次にアトマイザーを取り付けています。スレッドになっているのでねじって取り付けます。
取り付けできたら上部のフリップ式トップキャップを開けてリキッド収納部を露出させます。
リキッドホールからリキッドを注ぎ、コイル内のコットンにリキッドが染み込むまで放置したら使うことができます。
VAPEスターターキット Joyetech/CUBOID PRO with ProCore Aries のまとめ
タッチパネルの視認性の良さや、操作のわかりやすさはあるものの、驚くような新機能や性能アップはありません。従ってもう既に、ここ一年ぐらいの間にリリースされたデュアルバッテリースターターを所有している場合の買い替えには向かなないと思います。
折角大画面のモニターを装備しているのですから、カーブモードを搭載し、セッティングをその液晶画面でできるなどすれば、操作が面倒な細かいセッティングも可能だと思えるのでメリットを見出せるとも思えますが、現段階ではそこまでの魅力は感じられません。
しかし、爆煙をこれから楽しみたい、VAPE初心者にとっては必要な機能と、わかりやすさを持ち合わせているため、「スターターキット」としての魅力は十分あると思います。
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