aspire(アスパイア)のVAPEスターターキット、Puxos Kit「プクソス」のレビューです。
aspireのラインアップに追加されたのは、21700バッテリー採用の軽量で着せ替え可能なPuxous MODと、爆煙クリアロマイザーCleito Pro Tankをセットにしたスターターキットです。
このスターターキットの特徴
- 人気爆煙クリアロマイザーCleitoシリーズの最新機種 Cleito Pro Tank
- 21700シングルバッテリー対応の軽量で着せ替え可能なPuxous MOD
- 気軽に爆煙を楽しめる爆煙スターターキット
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
カラーバリエーションは全部で7色です。何故か公式写真には6色しか載っていないのですが、パネルのバリエーションのP1~P7までがプリセットカラーです。柄があるデザインですね。
その他に柄のない単色のパネルも単体販売されていて、マグネット式パネルを着せ替えして楽しむことができるのも特徴の一つです。
このスターターキットは2つの製品のセットです。
- テクニカルMOD Puxos MOD
- クリアロマイザー Cleito Pro Tank
それぞれの詳細も詳しく見ていきます。
パッケージ・内容品
パッケージのカラーリングはaspire製品定番のブラック&オレンジカラー。前には製品写真とロゴ、裏には内容品の情報とBATCHナンバーやセキュリティーコード(偽造防止)が入っています。
内容品はクッション材に保護されて、コンパクトに収納されています。
内容品一覧
- Puxos テクニカルMOD本体
- Cleito Pro tank(3ml) アトマイザー本体
- 0.5Ωコイル×2(1つはCleito Pro tankに装着済み)
- 4.2mlガラスチューブ
- 予備パーツ(Oリング)
- 充電用microUSBケーブル
- 18650用変換アダプター
- 21700バッテリー
- 説明書(英語)
レギュレーテッド本体にクリアロマイザー、同じ抵抗値のコイルが二つに予備パーツ、誘電ケーブル、21700バッテリーと18650アダプター、説明書が入っています。
クリアロマイザー Cleito Pro tank
このアトマイザーは単体でも販売されているモデルです。
別の記事でレビュー済みですので詳細はそちらをご覧ください。
Cleitoシリーズの最新作。ルックスの進化で見た目がかなり良くなった爆煙クリアロです。シリーズ完全互換のコイルを採用しているので、定評のある味とミスト量を楽しむことができます。
Puxos MOD
キットのレギュレーテッドは21700バッテリー対応のPuxos MODです。
まるで某スーツケースのようなリブ構造っぽいデザインのパネルが特徴的です。実際にはリブ加工されているわけではなく、それっぽくデザインされています。
見た目の印象から勝手にアルミ素材だと思っていたのですが、パネルもボディーと同様に樹脂素材でできています。
このパネルはマグネットで着脱可能。着せ替え用のパネルも別売されているので、見た目を簡単に変えて楽しむこともできます。
ボディーの大半に樹脂素材を採用。その重量は58gと驚くもので、かなり軽量に仕上げています。
ただ、メーカーの公称重量は87gになっているので須賀、実際に計測すると58.6g(18650スリーブを含めても72.9g)でした。この差は一体なんなのだろうか、、、
ちなみにこの重量というのは付属の21700バッテリーの実測が72.4gとなっており、バッテリーよりも本体が軽量にできていることからもどれほど軽い顔わかりいただけるのではないでしょうか。
今までレビューしてきた製品では
- Yosta Livepor 160W Box Mod (69g 18650デュアル)
- TeslaCigs WYE 85W(56g 18650シングル)
- TeslaCigs WYE 200W(64.5g 18650デュアル)
これらの機種が樹脂素材を使った軽量なレギュレーテッドとして思い浮かびます。
21700バッテリー対応の軽量ジャンルの製品としても類似製品がありませんし、他の製品と比べても重量でのアドバンテージも感じます。ボディーサイズを考えれば立派なスペックではないでしょうか。
また、重量とトレードオフになるのが剛性ですが、両面にカバーを用いるなど構造で工夫しているためか、軽さの割にガッチリとしたしっかり感を感じます。強く握ってみてもたわんだり歪んだりすることはもちろんありません。
スペック
サイズ | H 87×W48×D30mm |
重量 | 87g |
出力モード | VW / VV / Bypass / CPS(C1/C2/C3) / TC(SS/Ni/Ti) / TCR(M1/M2/M3) |
ワット数範囲 | 1 – 100W(18650バッテリー設定では1-80W) |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
出力電圧 | 0.1-8.4V |
対応抵抗値範囲 | 0.1-3.5ohm |
充電ポート | microUSB(DC5 V2A) |
バッテリー | 21700/20700/18650シングルバッテリー |
保護機能 |
|
510スレッド
アトマイザーを取り付けるための510スレッドが本体上部にセットされています。スプリングコンタクト採用。ピンには金メッキ加工。
アトマイザーボトムと触れる部分には金属素材を用いて、耐久性アップとともに通電性を確保する仕様。
サークル状になっている樹脂部分の直径は24.3mm。
このことから24mmまでのサイズのアトマイザーに対応していることがわかります。
パフボタン側にオフセットしていますね。
ボタンと液晶パネル
液晶画面はモノクロディスプレイです。カラー画面のような華やかさはありませんが、直射日光など周囲が明るい環境でも見やすいというメリットもあります。
サイズが大きく、表示項目も多いのが特徴。他の中華大手VAPEメーカーのディスプレイよりも大きく見やすい印象を受けます。
パフボタンとサブボタン2つを備えています。ボタンは本体と同じ樹脂素材。質感も同様で統一感があります。
収納したバッテリーのチャージ機能ももちろん搭載しています。
バッテリー収納部と着せ替えパネル
バッテリーを入れる部分にはパネルを脱着してアクセスします。本体底面にあるパネルの継ぎ目の溝に爪などでパネルを持ち上げてパネルを取り外します。
パネルは前後両面を外すことが可能です。マグネット式で着脱が簡単です。
前後外せるようになっているので、バッテリーが外しずらい時は裏側にある穴からバッテリーを押し出してやれば簡単に外すことができます。
前後着せ替え可能なだけでなく実用性も兼ね備えた仕様です。
バッテリーは21700/20700シングルバッテリーに対応。付属のスリーブを使えば18650も使うことができます。
もちろんパネルを着せ替えて楽しむこともできます。
別売りの着せ替えパネルバリエーションはなんと14種類もあり、自分好みのパネルを購入して付け替えて遊ぶことができます。P1~P7は製品にプリセットされているものですが別途購入も可能。模様の入っていないカラーパネルはパネルのみ販売されています。
使い方
aspire製の他の3ボタンMODと共通の操作で設定可能。基本操作は以下の通りです。
- 電源ON/OFF … パフボタンを5回素早く押す(5クリック)
- モード切り替え… プラスボタンとパフボタン同時長押し
- ボタンロック… マイナスボタンとパフボタン同時長押し
- その他設定… プラスボタンとマイナスボタン同時長押し(液晶画面の光度など)
この4つさえ覚えてしまえば全ての操作を行うことができます。
一番重要なのはモード設定です。『プラスボタンとパフボタン同時長押し』でモード表示部分が選択された状態になるので、サブボタンを操作してモードを変更、設定したいモードを表示させたらパフボタンで決定します。
設定可能なモードはこの通り。VWの他にも多彩なモードが用意されています。
- Watts(VW) S/N/H
- Voltage(VV)
- Bypass
- CPS C1/C2/C3
- TC Ss/Ni/TI
- TCR M1/M2/M3
感想
Cleito Pro Tankの感想については別記事にてレビューしていますのでそちらも合わせてお読みくださいませ。
ここではPuxos MODの感想について書かせていただきます。
軽くて多機能。言うこと無いと思います。好きなんですよ、aspireのレギュレーテッド。
ボディーの作りが良いこともですが、VVモード(ワットではなくボルテージ)があるのも好ましい理由の一つで、僕はワッテージよりもボルト数を目安に設定しているので、目標とするボルト数をダイレクトに入力できるのはすごく便利に感じます。VVが好きなユーザーは少なからずいると思いますし、aspire製品の多くにはこのモードが搭載されているのが好きな理由の一つです。
また、aspireは端々の作りが良いですよね。
今までのレビューでも重ね重ね書いていますが、
- 撮影前にエアブローしたりしなくても埃の付着が少ない
- 筐体ディティールの作りが良い
- UIがシンプルで使いやすい
- ディスプレイの大きさなど、地味なところにコストをかける
好きな理由を挙げればキリがありません。とにかくバリエーションを増やす考え方ではなく、狙ったところにピンポイントに製品を投下してくるスタイルにも好感が持てます。
それが故にツボにはまらない製品があることも事実ですが、今回のPuxos MODは21700バッテリーをメインに使うユーザー全てにオススメできる完成度だと感じでいます。
デメリットは大きくはありませんが、樹脂ボディーの強度部分でしょうか。しかし、金属ボディーの機種でも、落としてしまえば破損するので取り扱いに注意することはもちろんですがそこまで気にするポイントでは無いのかなと思います。
個人的にはNX75時代の5ボタンが好きだったのですが、操作方法を若干見直し、液晶画面を大きくするなどして3ボタンでも快適に操作できるようになっているので使いにくさは感じませんでした。
まとめ
パネル交換可能!軽量なボディーなど地味なイメージのaspire製品の中で、アピールポイントをたくさん持ったレギュレーテッドPuxos MODと、ルックスが良いCleitoシリーズの正当進化機種Cleito Pro Tankをキットにした完成度の高い爆煙BOX MODスターターキットです。
クリアロじゃ飽き足らずにRBAにステップアップするのにもずっと使えるフルスペックのレギュレーテッドを採用しているので、VAPE入門や、趣味としてVAPEを楽しみたいと思っている初心者にも良い選択肢だと思います。
ボディーサイズも抑えられ、軽量なので女性ユーザーにもオススメです。
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