Steam Crave(スチームクレイブ)のVAPEアトマイザー、Glaz RDSA「グラス アールディーエスエー」のレビューです。
迫力の30mmサイズ!デュアルコイル対応のボトムエアフローデザインに、直列コイルビルド用のギミックを搭載した爆煙ドリッパーです。ガラストップキャップがユニーク!
このアトマイザーの特徴
- 直径30mmサイズ!迫力のボディーサイズ!
- デュアルコイル専用デッキの爆煙ドリッパー!!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
詳細
Steam Crave Glaz RDSA
製品の名前に聞きなれないスペルが。RDSAとは何か?というと、Rebuildable Dripping Squonking Atomizerの頭文字を取ってRDSAだということです。
つまり普通にRDAです。そういうことなら、世の中のRDAでスコンクピンが付属するアトマはRDSAということになってしまいますから。
新しい造語を当然のように使われると、綴りを間違えて理解してしまいますね。
最初”GLAZ ROSE”なのかと思ってました。
トップキャップがガラス製の個性的なルックス。
滑らかな曲線のトップキャップが美しい仕上がりで、ビルドしたコイルが素通しで見えるので、実用品としてだけでなく、アートコイルのディスプレイ用として使えそうなルックスです。
サイズは何と!ケタ違いの直径30mmサイズ。ものすごくでかいです。
手に持ってみるとその大きさがわかるのですが、アトマイザーというより観賞用のオブジェのような出で立ちで、これが実用品だとはにわかには信じられないサイズ感です。
規定外に大きいので載せるMODも選びますし、ガラス製トップキャップは破損しやすいので携帯に気を使うことは間違いありません。
デッキは2ポストと言って良いのか、ポストレスと言って良いのか微妙ですが、デュアルコイル専用デッキです。
ポスト的にはシングルでもトリプルでもクランプ可能なのですが、エアフローホールが2箇所のボトムエアフローなので、それぞれにコイルを設置するようにデザインされていることから、デュアルコイル専用となっています。
なお、6スレッドある理由は後ほどデッキの詳細にて触れていきます。
Glaz RDSAのカラーバリエーションは1色のみですが、ブラックカラーのエアフローリングが付属するため、パーツ交換でカラーを変更することが可能です。
スペック
直径 | 30mm |
高さ | 34.8mm(スレッド含まず) |
重量 | 48.0g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | トップキャップ一体型 |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
公式サイト | http://www.steamcrave.com/glaz-p00074p1.html |
パッケージ・内容品
パッケージを開封していきます。
デザインはシンプルです。黒いペーパーボックス。前面にはSTEAM CRAVEロゴにGLAZ RDSA製品ロゴ、そして製品のガイドラインをモチーフにしたイラストが。
背面には製品の概要情報のプリントと、セキュリティーコード(偽造防止対策)入りのステッカーが貼られています。
内容品一覧
- Steam Crave Glaz RDSA アトマイザー本体
- スペアパーツ一式(ガラストップキャップ、Oリング、デッキネジ)
- エクストラパーツ(ブラックカラーエアフローリング、デッキパーツ)
- スコンクピン(BFピン)
- ツール
- ユーザーマニュアル(英語)、ステッカー
クッション材にレッドカラーのフエルトのような生地が貼られているのが高級感を演出するディティール。
中にはアトマイザー本体・スペアパーツなどが入っています。マニュアルなどの書類に日本語での記載はありませんでした。
分解
最初に構造ごとにGlaz RDSAを分解して見ましょう、と言ってもトップキャップしか外すことはできませんが…
- トップキャップ
- デッキ
デッキはさらに細かいパーツに分解することができますが、それはデッキの項目で詳しく見ていきます。
なお、デッキのOリング部分に水分のようなものが付着しているのは、撮影時に薄くグリセリンを塗布したためです。
トップキャップがガラス製で割れやすいのと、Oリングがキツめなので無理矢理はめると割れてしまいそうだったので塗布しました。
なお、製品到着段階で切削油などの付着はありませんでした。
ドリップチップ
ドリップチップ(マウスピース)はトップキャップ一体型。交換することはできないので、汎用品を使いたいユーザーは注意が必要です。
内径11.5→13.5mm 逆テーパー構造
チェーンしていると熱を持ちやすいガラス素材をカバーするシリコンマウスピースキャップが付属します。
コイルの熱を唇に伝えないためのカバーですね。使い勝手は向上しますが、残念ながらルックスは…
トップキャップ
トップキャップはエアフローリング兼用ではなく、純粋にトップキャップとして機能します。
Oリングが結構キツめなので、リキッドなどで濡らさないと破損してしまいそうです。トップキャップをはめるときは破損に注意。
また、グリセリンなどで濡らしてからはめた後、動かさずに放っておくと、ジャストフィットして回らなくなっていることがあるので結構気を使います。ビルドしてトップキャップをはめたらしばらくは触りたくないのが正直な感想。
クリアなガラスキャップなので、デッキが丸見えですね!
ビルドしたコイルもよく見えるので、実際に実用品として使わなくても、アートコイルの観賞用ディスプレイとしても使えそうです。
エアフローデザイン
ボトムエアフロー構造です。デッキ下部のエアフローホールには、AFCリングを装備。
ドローは全開だとほぼ抵抗感のないスカスカドロー。絞っても軽めのDLほどのドローで、そこまでタイトにはできません。
AFCとデッキに間には、Oリングが設けられているので、ボトム部分の気密性は確保されていますが、残念ながらトップ部分にOリングはないため、若干ガタが。お世辞にも精度が良いとは言えないので、全閉にしてもドローはそこまで重たくならないのが残念です。
とはいえ、AFCがキャップとは別パーツになっているので、ちゃんとドロー調整ができるようにデザインされています。
また、キャップとデッキにはストッパーとなる凸凹が接続されるので、AFCをつまんでトップキャップの着脱が可能です。
デッキ
デッキはデュアルコイル専用です。ポストレス?2ポストとも言えるデッキデザインには、ポストごとに3ヶ所、計6箇所のスレッド。
コイル固定部は4箇所(4スレッド)あり、クランプ部的にはシングルコイルでもビルド可能ですが、デッキエアホールが2箇所、ボトムエアフローで設けられているので、基本的にはデュアルコイル専用です。
ジュースウェルは浅いものの、30mmサイズ全面に広がっているので保持量は十分に確保されています。
また、デッキサイズに余裕ががあり、エアホールが中央から離れた位置にあるので、ドリップチップからリキッドを雑に注いでも漏れにくい構造です。
また、コイルクランプのスレッドは4箇所と書きましたが、デッキには6スレッド設けられています。
中央のスレッドはデッキにオプションパーツを接続するためのスレッドです。
Glaz RDSAには、直列ビルド用のクランプと、ピークインシュレーターが付属します。
これをデッキ中央にクランプすることで、直列にコイルをビルドすることが可能です。
PEEKインシュレーターで絶縁されているので、上部にセットされたブロックはデッキから絶縁された状態。それをコイルでつなぐことで直接接続が可能です。
ポジティブピン
デッキ裏側。STEAM CRAVEのロゴマーク、GLAZ RDSAの文字、シリアルナンバーがエングレービングされています。
ポジティブピンはノーマルピンがプリセット。
ポジティブピンの実測0.49mm。余裕のある出っ張り具合ではないので、ハイブリッド接続には適していません。
ポジティブピンはデッキのポジティブ側固定ネジ兼用。緩めてピンの出っ張り具合を調整することはできない構造です。
RDSAの名前の通り、スコンカーにも対応するスコンクピンも付属。
スコンクピンの出口はデッキ上部から。
ビルド
スタンダードにデュアルコイルで巻いてみました。
ドローは絞ればそこそこタイトにできるので、単線でも十分に楽しそうではあるのでチャレンジしてみます。
カンタル24ゲージ、3.0mm軸、7巻
スペースに余裕があるので、もっと立派なコイルの方が向いているとは思いますが…
コイルはエアフローホール直上にセットしました。ボトムエアフローアトマイザーのセオリーですね。
コットンレッグを置く場所が掘られているので、ウィッキングを迷うことはありません。
デッキサイズが大きいので、スペースの余裕からビルドも楽に進められます。
透明なガラス製トップキャップ。ビルドの後はコイルが綺麗に見えるのがポイント高いです。
ですが、使った後はミストでガラスが曇ってしまうのが残念です。
クリアキャップを採用するアトマイザーが少ないのはこいうことなんでしょうね。一回使うと中身はほぼ見えません。
MODに載せてみました
やはりネックはサイズです。30mmをはみ出さずに搭載できるMODはなかなかありません。しかし、多少はみ出すぐらいならば、そこまで違和感なくマウントして使えます。
うーん、でかいですね。自宅用としてなら全く問題ないのですが、積極的に持ち出そうとは思えません。大きさもそうですが、ガラストップキャップが割れそうで怖いです。
感想
サイズといい、デザインといい、普通じゃないように感じますが、実際に使ってみると普通に使えてしまうアトマイザーです。
もちろん、サイズはバカでかいので、携帯性が悪く持ち運びに向かないのはもちろんですが、同じようなルックスのHugsVape RING LORD RDAは、エアフローデザインまで奇抜な上に、AFCが全く機能しないという、一発ネタのようなアトマイザーでしたが、このGlaz RDSAはそんなこともなく、普通に使えます。
AFCはしっかり機能するし、ボトムエアフローのデュアルコイルドリッパーとして普通に使えます。
味の傾向としては割と上品です。甘さはたっぷり感じますが、香りがキツすぎることもなく、普通においしく吸うことができます。ただ、単線向きではないので、クラプトンコイルなど熱量の高いコイルで楽しむのが良さそうです。
味は面白いですね。個性的ではあります。スペースに余裕があるアトマでしか味わえない個性を感じます。
ただ、あくまで『普通に』というのがポイントで、30mmと極端にでかいのに「普通」な使い心地で、大きいだけのメリットが見出せないのも確かです。
味の個性派表現できませんが、もっと小径アトマでもそれなりに近い味の表現をする機種は存在します。
というのも、筆者が小さく持ち運びやすい機材が好きだから、というのが大きいです。美味しいのですが、常識外に大きいということでこのような感想になってしまうのは致し方ないかと。
総合すると、このアトマイザーを最大に活かすのはアートコイルのディスプレイ用ではないか?と筆者は感じてしまいました。
まとめ
個性的なルックスに、実用的な構造。
直径30mmサイズというユニークさの割には、以外にも普通に使えるアトマイザーでした。
味にも個性を感じるので、このアトマイザーでしか味わえない表現を楽しむのも良いのですが、デッキスペースの余裕と、クリアトップキャップというディティールから、アートコイルの観賞用ディスプレイとしても使うことができるのではないでしょうか。
サイズの割には価格が極端に高いということもないので、興味のある方は是非トライしてみてはいかがでしょうか。
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