Crafter’s Denのアトマイザー、Pocket RTA「ポケット」のレビューです。
最近提供品のレビューを多くお届けしていますが、たまには自分の私物もレビューしておきましょう。中々最近自分で買うことが少なくなってしまうぐらいひっきりなしに提供品を頂くのでありがたいことなんですが、たまには機材を買いたい!ってことで購入してみました。
このアトマイザーは価格帯的にハイエンドモデルに分類されるアトマイザーです。
大量生産品のマスプロ製品とは異なり、少量生産品。そして、入手困難な希少品です。
それでは早速レビューしていきます。
Crafter’s Den Pocket RTAのパッケージと内容品
高額商品ながら、モノによってはケースにすら入っていないものもある中、ちゃんとした箱と緩衝材に入って到着しました。内容品は、
- Pocket RTAアトマイザー本体
- スペアガラスタンク
- スペアOリング
- スペアイモネジ
- ビルド用マイナスドライバー
付属品も親切です。中でも予備のガラスタンクが付属するのはかなり嬉しい。マスプロでは当たり前のようについているスペアパーツでも、高価格帯の少数生産品では付属しない場合もあります。
Crafter’s Den Pocket RTAの詳細
Crafter’s DenのPocket RTAはタンクアトマイザーです。リキッドを貯めるためのタンクが付いています。特徴としてはそのサイズ感。かなり小さいのが特徴です。
Pocket RTAのスペック
リキッド容量 | ?? |
直径 | 22mm |
全長 | 26.11mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
色 | Silve |
相当小さいのが特徴。マスプロ品でかなり小型のWotofo Serpent Altoよりも更に背が低いのが特徴です。とはいえ、そこまで大きく違うわけではありません。小ささに惹かれて購入すると肩透かしかもしれません。
アトマイザーのボトムには”POCKET”のロゴのエングレービングと、反対側にはエアローが設けられています。
エアフローは長穴ではなく、真円のものが合いていて、3種類のうちいずれかに合わせて3段階にエアフローを調整可能です。中途半端な所で留めることもできるので実質的には無段階と言えないこともないです。
外見で気になるのはタンクの周りに僅かな溝と段差がある点。漏れそうで嫌だな、と思ったのですがここから漏れることはありませんでした。
分解してみます。大まかに分解するとこのようなパーツ構成。
まずドリップチップから見てみると内径は4mmちょっと。それなりに内径太さのあるドリップチップです、下部はテーパーになっていて、チムニーから吸口に向かって内径が絞られています。そして、口に入ってくる部分で再び広がる構造になっています。
リキッドチャージはトップフィル方式です。かなり薄いパーツなので取り外しがめんどうなのかな、と思ったのですが全く心配無用でした。爪などがかかるように溝が掘られている点。そして、ネジスレッドの精度なのか、固くしまって固着してしまう様子がありません。リキッドチャージはかなり楽な印象です。
タンクは単体で成立しないタイプ。その為リキッドが残っている状態でデッキにアクセスすることは出来ません。
チムニーがかなり太めです。あまり絞られておらず、6.59mmでした。ミスト発生部からそのまま伸びている印象です。チムニーに続くチャンバーの天井はドーム状に加工されています。
チャンバー部はスレッドで外すことが出来ます。タンクのジュースチャンネルが配置されているタイプです。
そしてデッキ。ベースから外れるタイプです。PicoRTAや、最近レビューしたArtisan RTAがこの構造に近いです。デッキはかなり矮小でシングルコイル前提のデッキです。
ポジティブピンはデッキから出ているので分解調整不可です。
Crafter’s Den Pocket RTAをビルドする
今回のRTA、全く調べないで購入しました(汗)
たまにはそんなのもありかな、と思ったんですがバラしていてめんどうなタイプだな、と思ってしまったのです。PicoRTAもレビューはしていませんが、一時期所有していて、すぐに手放してしまいました。ただし、手放してしまった理由がその頃はタンククラッシャーなリキッドばかり愛飲していて、ガラスタンクじゃないPiCO RTAと運用が合わない。そして、味がとりわけ美味しい訳ではない(普通)だった事を思い出しました。
ビルド自体はそこまで難しくないのではないかと思います。
デッキの空間と、そしていつも通り、空吸いしてみて、ドローが全開でも結構重いことを確認。28Gでもいいけど、今回は26Gで!巻き径は2.5mmで巻いてみます。
ここまでは簡単ですよね。固定も若干コイルが歪みますが対して問題はありません。
めんどうなのはドライバーンですよね。でも、チャンバーで固定できるので全く問題なし。
ドライバーンもちゃんとセラミックピンセットが入ります。何も問題なし。
ウィッキングの時は再びデッキを取り外します。この一手間が後々面倒と感じてしまう可能性はあります。
ウィッキングですが、一度コットンレッグをバンザイさせてやって、デッキに取り付けてから、その後詰めてやるのが良いと思います。
このタイプ、ジュースチャンネルをそれなりに塞がないと漏れるので注意です!
はい、出来ました!イメージよりも簡単。僕もそれなりにビルドこなしてますからスキルが上がっているのかな?とどうでもいいこと思いながら吸ってみます。
うん!想像よりダイレクトな味!RTAの味ではあるので、それなりなシルキーさもあるんですが、ミスト発生部から口まで近く、チムニー径が太く、チャンバーから絞られていない為でしょうか、想像よりもダイレクトで半ウェットなミストです。最近常飲している強メンソール系のリキッドとも相性が良いような気もします。
ドローは結構タイトです。全開でDLギリギリぐらいのドロー。もうちょっと開けたら気持ちよく直肺で吸えたのに、と思います。絞るとMTL専用というドローで、このドローに調整するのであれば28Gでビルドするかな、という印象。
あと思うのが、タンクが単体で保持できる、リキッド残量があってもデッキアクセス可能なアトマイザーってどう頑張ってもジワ漏れするんですよね。不便ではあれど、このような構造のほうが漏れが少ない気がします。
Crafter’s Den Pocket RTAのまとめ
さて、ここまで見てきて、味はそれなりにいいのですが、入手性や価格を考えてしまうと、万人にオススメはできないというのが最終的な評価です。
構造的にも味自体はArtisan RTAより若干良いかな?いやそれほど変わらないかな?という印象で、大差なく、構造的にも新しいとはいえません。
作りもそこまでキレイではないですし、スレッドも回すと抵抗がある箇所もあります。
でも、なんでしょうね。ハイエンド系のアトマイザーって独特の雰囲気ありますよね!
そして、ものすごく背が低いので、MODとのマッチングはかなり合わせやすいと思います。
高いものが良いものだとは思いませんが、個人的には失礼ながら全く期待していなかっただけに結構気に入っています。最近タンクから離れていた自分ですが、リキッドの好みの変容に合わせてまたタンク熱が戻ってきつつあります。
入手するには?
入手はかなり限られています。Crafter’s DenのFaceBookグループでのリスト販売が正規ルートになっています。気になる人はグループ申請後チャレンジしてみては如何でしょうか。
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