Wotofo(ウォトフォ) のベイプアトマイザー、VAPOROUS RDA「ヴァポラス」のレビューです。
爆煙ユースのRDA、ドリッパーアトマイザーです。WotofoにはFreakshow v2 RDAやThe Troll v2 RDAのような爆煙タイプのアトマイザーが存在しますが、これもそのバリエーション。
WOTOFからはコストパフォーマンスに優れた多種のアトマイザーがリリースされています。
このサイトでも多くのアトマイザーをレビューしてきました。レビュー一覧は以下参照。
⇒ Serpent BF RDA「サーペント ビーエフ」
⇒ THR TROLL RTA「ザ・トロール・RTA」
⇒ SERPENT RDTA「サーペント・RDTA」
⇒ Freakshow V2 RDA「フリークショウ バージョン2」
⇒ Conqueror Mini RTA「コンカラー ミニ RTA」
⇒ Serpent Sub Tank「サーペントサブタンク」
⇒ Freakshow Mini RDA」(wotofo)
⇒ 「SERPENT MINI RTA」(Wotofo)
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:HEAVEN GIFTS
VAPEアトマイザー Wotofo/VAPOROUS RDAのパッケージと内容品
Wotofoアトマイザー定番サイズのパッケージ。今回は宇宙っぽいデザイン。
底面には偽造防止、スクラッチ式のセキュリティコードが入ったステッカーが貼られています。
内容品一覧
- VAPOROUS RDAアトマイザー本体
- 日本製オーガニックコットン
- プリメイドコイル(NI80 クラプトン)
- 810ドリップチップアダプター
- スペアパーツ(Oリング、ネジ)
- BFピン
- 説明書
説明書は写真入り。多言語で書かれていますが、日本語の記載はありません。
VAPEアトマイザー Wotofo/VAPOROUS RDAの詳細
Wotofoのアトマイザー、VAPOROUS RDA。
特徴としてはドリップチップをハーフインチ(810DT)より大きい専用ワイドボアサイズを用い、大径のシングルサイドエアホールを用いることで、より低抵抗(発熱量の大きな質量の大きなコイル)に対応した点です。
なおかつ、810DTアダプターや小径エアホールも備えることで、通常レベルの爆煙も楽しめる汎用性を兼ね備えています。
爆煙という言葉の定義については人それぞれだと思いますのであまり触れないでおきます。
Wotofo VAPOROUS RDAのスペック
直径 | 24mm |
高さ | 36.22mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用ワイドボア/810DT(ハーフインチアダプター付属) |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレスSS316L |
色 | Silver , Black |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
Wotofo公式サイトより
公式サイトのProduct size (L x W x H)が22*22*30mm。これは誤りですね。Wotofoさんに連絡しておきました。
全長はドリップチップおよび50スレッドを除いて24mm。
分解してみました
分解してみると、左からデッキ/スリーブ/トップキャップ/ドリップチップ。
更に細かいパーツに分解も可能ですが、基本的にはこの4ピース構造になっています。
ドリップチップ
ドリップチップは専用のワイドボアドリップチップと、これより小さな810DT(ハーフインチサイズ)アダプターが付属し、汎用品も使用可能です。
付属の専用ワイドボアドリップチップは黄色い樹脂製。素材は明らかになっていません。
内径約12.6mm 高さ8.9mm(露出部のみ 取付部除く)
エアフロー構造とキャップ/スリーブ
エアフローはサイドエアフローです。
スリーブ、トップキャップのエアホールの合わせ具合で無段階調整可能です。
キャップには4つのエアホール。隣接するホールは大きさ(幅)が異なっています。
大きい方3.2mm 小さい方2.1mm
大きさが違うことでドローを微調整できるデザイン。
トップキャップ裏は上部がドーム状になっています。
しかし、ドリップチップが相当ワイドなのでそのままドリップチップにつながっていると言っても過言ではない構造になっています。
デッキ
デッキは2ポール4スレッド。デュアルコイル前提のデッキです。
エアホールが片側塞げず、リデューサーも付属しないので、基本デュアルでビルドします。
コイルレッグ固定部の高さは互い違いになっていて、コイルレッグを曲げずにそのまま固定できるデザインになっています。
そして、上部はクランプ式になっているので、こちらでコイルを固定することも出来ます。
好きな固定方法でビルド出来ますね。
ジュースウェルはそこそこあるので、それなりにリキッドを保持できそうです。
ポジティブピンは金メッキ仕様。デッキのポジティブ側は圧入されていて、ピン固定ではないので調整可能と言えなくもないですが、ネジが緩んだ状態での使用は推奨できません。
インシュレーター、よく見ると半透明の樹脂製。ドリップチップと同じウルテム?PEI?
PEEK材のインシュレーターではなさそうです。ちょっと調べてみると
PEEK 連続使用温度−50〜250度 / 融点 340度
PEI 連続使用温度−50〜170度 / 融点 217度
PEEKの方が耐熱性が高い。しかし、このインシュレーターの素材、明らかになっていないので、耐性があるのか判断できません。
他のRDAにはインシュレーターの素材の明記が見られましたが、この製品については公開されていないのが残念。
そして、BFピンも付属。取り付けの際の注意点は逆ネジの為、取り外しの際は時計回りに回します。
BFピンのリキッド出口はジュースウェルより高い位置にあるため、リキッドをBFボトルから供給した時に、ウェルにリキッドを蓄えることができ、なおかつ、ウェルのリキッドがBFボトルに逆流しません。
VAPEアトマイザー Wotofo/VAPOROUS RDAをビルドしてみました
ビルドの前に空吸いしてみます。試すまでもなく、スッカスカなドロー。
単線でビルドしようかと思いましたが、このドローで向いてないと判断し、付属のクラプトンコイルで巻いていくことにしました。
単線の場合は最低でも24G、抵抗値を気にしながら22G程度でビルドするのが良いと思います。
24Gで組んだり、メカに載せたい場合に抵抗値あげたい場合にはバランス的にハーフインチDTで運用するか、エアホール絞り気味に刷るのが良いと思います。
コイルの内径は2.5mm。ちょっと残念。結構小径です。
ウィック的にも3.5mm程度だったら良かったと思います。マイクロだと熱の集中で焼ききれてしまうかもと思いながらも、低ワッテージ運用前提でマイクロのまま組んでいきます。
味的にも体感的にも立ち上がりが早く、ガツンと来る味のマイクロが好きなのです。
コイルの高さは高めに設置。この辺は各々の好みと考え方があると思いますので、好みに従ってビルドしていくのが良いでしょう。
コイルの両サイドにはスペースを設けています。寄せすぎるとパフ後にコイルの熱が収まらずに、ずっとジュージューいい続けてガンクが早く発生する原因になると個人的には思っています。
目安として、使っていて、すぐにコットンが赤く変色するビルドは個人的には好きではありません。吸気エアーであらかたコイル熱が冷却できるビルドで、美味しく吸えるのが良いビルドだと思っていますし、このビルドだとガンクも溜まりずらく、コットンも痩せにくいです。
ただし、今回はクラプトンワイヤーの為、なかなか厳しいかもしれません。しかも、コイル径2.5mmですしね。。。
ウィッキングがコイルサイドからエアーが抜けるのを防ぐのを心がけてウィッキング。やはりコイル内に通すコットン量が心もとないです。
ちなみにコイルの抵抗値は、抵抗値 0.12ohm(実測)でかなり低めです。
かけるボルテージにもよりますが、18650シングルだと、電圧がドロップ(指定ワッテージが安全のため、掛からない)することもあると思います。約不足だと思いますので、デュアルバッテリーMOD、しかも信頼性の高いバッテリーでの運用が良いでしょう。
VAPEアトマイザー Wotofo/VAPOROUS RDAを使ってみました
IJOY SOLO V2 200W Box Mod(18650デュアルバッテリー)
YOSTA Livepor 160W Box Mod(18650デュアルバッテリー)
WISMEC Predator 228(18650デュアルバッテリー)
さて、暫く使用してみた感想です。
◎見た目
ロゴ?トレードマークのエングレービングがあるものの、全体的にシンプルなデザインを採用しており、MODとのマッチングに困ることはありません。
◎クオリティ
他のWotofoアトマイザーと同様に、価格に対するクオリティは上々です。仕上げは最高とはいい難いですが、キャップとデッキ、ドリップチップ取付部のクリアランスが最適化されており、硬からず緩からずのバランスを保っています。このレベルに達してないハイエンド価格帯の製品は多々あります。
◎価格
定価$35程度。提供先ショップではさらにディスカウント価格で提供されているコストパフォーマンスの良さが魅力です。
◎機能面、運用性
クランプとネジ直接固定の汎用性。ビルドはかなり楽な印象です。最近のアトマイザーでビルドがものすごく大変なものはあまりないので標準的と言えば標準的ですが、デュアルでこれだけ組みやすければ悪くないと思います。
BFピンも付属し、ボトムフィーダーでの運用も可能。
◎ドロー
全開ではほぼ呼吸。抵抗はありません。絞っても勿論MTL向けのタイトドローにはできません。
出来たとしても、コイルの冷却が間に合わずに焦げてしまうでしょう。
スカスカ、爆煙仕様で運用するのが良さそうでしょう。
◎ミストの質感、味
当たり前ですがビルド次第です。サイドフローエアフローのため、コイル設置場所でかなり印象は変わります。
コイル設置部の面積が広いので様々なビルドができ、コイルアートなども可能。
構造的にはエアホールの位置的に、アトマイザー上部までの高さにも余裕があるため、空間を自由に使うことが出来ます。
用いることができるコイルの種類が多いため、アトマイザーの構造以上にビルドがモノを言うアトマイザーであると思います。
今回のビルドではコイル位置を高めに設置したため、ダイレクトなミストの印象ですが、クラプトンコイルのため、細かい質感も感じられます。しかし、コイル熱とウィック量による供給が釣り合っていないためか、低ボルテージ3.5V程度でスピットバック多め。ボルテージを4V付近にすると抑えられますが、今度は味が濃すぎるし、ミスト多すぎて疲れます。
そして、コイルから口までの距離が近いため、思いっきりエアーを取り込まなくては熱を感じてしまうため、吸うのにはかなり気合いがいるようになってしまいました。味も濃すぎて疲れてしまう印象。平和にVapingするのであれば、コイル下げ気味、エアホール近くに設置の方が良いと思います。
爆煙をあまり意識せずに美味しく味わうのであれば、普通に単線24G程度で巻いても良いと思います。
VAPEアトマイザー Wotofo/VAPOROUS RDAのまとめ
wotofoの爆煙系RDAの中でもより低抵抗に対応した爆煙ドリッパー。
ルックスが良く、仕上がりも上々。汎用性も高いので、超低抵抗からそこそこまで対応できる懐の深さも魅力的です。
今回は付属コイルでビルドしたため、デュアルバッテリーMOD必須的な感じになってしまいましたが、メカニカル仕様で0.3ohm見当で組んでみても悪くない印象です。
背の高さもミドルサイズで、空間にも余裕があるのでビルドで遊んで楽しめるアトマイザー、楽しめる人向けの製品でした!
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