VANDY VAPE(バンディーベイプ) のVAPEアトマイザー、PULSE 24 BF-RDA「パルス」のレビューです。
以前当ブログで記事にしたPULSE 22 BF-RDAの24mmバージョン!
ただサイズを大きくしただけではなく、チャンバー容量アップによる釣り合いをとるためにデッキを変更し、デュアルコイルにも対応したドリッピングアトマイザーです。もちろん、名前を引き継いでいることにより、PULSE 22で特徴的だった”サイドダイレクトエアフロー”は継続して採用しています。
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:GearBest
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/PULSE 24 BF-RDA のパッケージと内容品
ブランドのイメージカラーである水色を基調にしたデザイン、VandyVape定番のパッケージデザインに、一部内容物が見えるように窓が設けられていて、入っている商品がわかりやすくなっています。前面に”a Tony B PRoject”とは入っている通りTony Bとの共同デザインアイテムとのこと。Vandy Vapeはコラボレーションアイテムが多いです。そして、背面には製品の特徴を記載しています。
側面には製品のパッチナンバーやシリアルナンバーとともに製品偽造防止QRコードが入っていて、スマートフォンなどでスキャンすることで製品が偽造品でないかサイトに接続されるようになっていますが、何度かスキャンして見たのですが、表示されるのが中国語な上に、コード読み込みエラーが出てしまい製品が正規品か確認できないようです。厳しいようですが、ちゃんと管理できていないのであれば、添付の意味がないように感じます。
スライド式の外側パッケージの中には製品が入っています。
内容品一覧
- PULSE 24 BF-RDAアトマイザー本体
- ドリップチップ(2種)
- 510DTアダプター
- 予備パーツ(Oリング、ネジ)
- BFピン
- ビルド用ツール
- ユーザーマニュアル
説明書は基本的に英語で書かれており、日本語での説明はありませんが、丁寧な図解が入っていて、言葉がわからなくても理解できるようになっています。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/PULSE 24 BF-RDA の詳細
ルックスは22mm PULSEと同様のデザインながら、直径が増したのに対し、高さは若干ですが低くなっていることからバランスが代わり、個人的には好みです。ロゴは22mm同様に本体下部に刻印されています。
仕上がりのクオリティはまずまずの印象。実用的にエッジの面取りなどには抜かりがなく、素手で分解しても手の皮を切ってしまうようなことはありませんでしたが、キャップとスリーブの質感が若干異なるなど、ハイクオリティとは感じません。
PULSE 24 BF-RDAのスペック
直径 | 24.4mm |
高さ | 23mm ※ドリップチップ、510スレッド除く |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT(ハーフインチ)/510DTアダプター付属 |
コイル | RBA シングルコイル/デュアルコイル |
エアフロー | サイドダイレクトエアフロー |
素材 | Stainless Steel |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
VANDY VAPE公式サイトより
全高は23.2mmと、メーカースペックよりも若干高い結果になりましたが、十分に背が低いドリッピングアトマイザーだと言えます。
PULSE 24 BF-RDAを分解してみました
大まかに分解すると、写真左から ドリップチップ/スリーブ&キャップ/デッキ です。RDAなのでパーツ点数は少なく、シンプルな構造です。
以降は各パーツの詳細を見ていきます。
PULSE 24 BF-RDAのドリップチップ
Vandy Vapeらしい充実の付属品。2種類のハーフインチ(810)ドリップチップと、510ドリップチップが付属するため、ビルドやルックスなどで変更して使うことが可能です。
写真左:510ドリップチップアダプターを介して、汎用510ドリップチップが使用可能
写真中:ウルテム製。外径17.5mm、内径9.5→10.5mm(テーパー)、長さ7.4mm
写真右:黒いデルリン製。外径16mm、内径9.5mm(テーパー)、長さ7.4mm
PULSE 24 BF-RDAのトップキャップとエアフローシステム
エアフローは特徴的なサイドダイレクトエアーフローを採用。エアホールはキャップ部分に設けられていて、同形状のホールがスリーブとキャップに空いているので、回して合わせ具合を変えることでドロー調整が可能になっています。
写真の通りエアホールは対角線に設けられ、両サイドから取り込めるようになっています。エアフロー構造は22mmのPULSEと同じデザインになっています。エアホールから取り込まれた空気はパイプを通り、デッキに直接供給されるユニークなデザインです。
トップキャップ裏は若干テーパードしており、ドリップチップに向かってミストを集めるイメージのデザインになっています。
PULSE 24 BF-RDAのデッキ
ポールレスデッキで、金メッキが施されたデッキには直接4つのスレッドが設けられています。
シングルコイル前提だったPULSE 22とは異なり、デュアルコイルにも対応していますし、シングルコイルでビルドも可能。
十分な深さを確保したジュースウェルは、コットンレッグを設置できるようになっています。
スレッド部のスクリューはプラスドライバーで操作します。
PULSE 24 BF-RDAのポジティブピン
ポジティブピンは初期状態ではBFピンが付いています。デッキまで貫通したスクリューで、ボトムフィーダー(スコンカー)に対応しています。
デッキのジュースウェルに直接リキッドを供給できるデザインで、供給部がウェルの底より高い位置にあるため、リキッドを保持できるようデザインされています。
もちろん、通常ピンも付属するため、普通のRDAとして使うこともできます。ピンには金メッキが施され、サビを防ぎ、通電性をあげています。
ダブルスクリュー仕様のポジティブピンは長さ調整が可能になっていますが、筆者としては完全に締めた状態でも十分に出ており、調整は不要だと感じますし、スクリューを緩めた状態での使用は紛失や、緩みによる通電不良などを招くため推奨できません。
提供品のピジティブピンの状態はハイブリッド接続にも対応しているように感じます。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/PULSE 24 BF-RDA をビルドしてみました。
ビルドですがチャンバー容量的にもドロー的にもデュアルコイル向きだと感じましたのでデュアルで組んでいきます。シングルで組む場合はクラプトンコイルなど熱量高めのコイルで運用するのが良いと思いますが、好み的に単線ワイヤーが好みなのでこの判断です。
今回はカンタルワイヤー(Coil Monsta)24ゲージ、3.0mm、6ラップで巻いています。カンタルは色々試して、CoilMonstaが耐久性と、デュアルの場合すぐ同調を取れる点などの信頼性から愛用しています。
ポールレスデッキのため、コイル足の長さは事前に調整、切断しておく必要があるため、少々熟練を要す印象です。
デッキのスレッドはポジティブ側とネガティブ側で分かれているので、写真の用にコイルを固定します。
固定時にコイルレッグの長さを調整しますが、スレッド部の深さが十分に確保されているため、露出させる微調整がやりやすいと感じました。
コイルレッグを固定した後にコイル内にジグを通して位置の調整を行います。
スリーブのみ取り付けてコイル位置の確認をします。エアホールがせっかく下向きに空気を供給するデザインになっているため、コイルをこれより高い位置に設置することで、コイルボトムにエアーを取り込み、コイルを巻き込みながらコイルを冷却するのを意識しました。
ウィックにはNative Wicksを用いました。
ウィッキングについては、エアホールから導かれたエアーが、コイル以外に当たらないように意識しています。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/PULSE 22 BF-RDA をMODに載せて使ってみました。
ASMODUS/Mini Minikin(18500シングル)
Wismec/SINUOUS P80(18650シングル)
Smoant/Charon TS 218W(18650デュアル)
24mmサイズながら、背が低いため、24mmサイズに対応するサイズのMODへのマッチングは良好です。ただし、コイル抵抗値やドロー的な部分から、性能的にはデュアルバッテリーMODで使用するのが最適であると感じます。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/PULSE 22 BF-RDA のまとめ
背が低く、リキッドの味をダイレクトに楽しめる、DL用ドリッピングアトマイザー。
コイル位置の自由度が制限され、試行錯誤せずとも安定の味が出せるようにデザインされている印象です。ドローは軽く、基本的にDLユースのアトマイザーです。
価格も安く、デュアルコイル初心者のユーザーも試しやすい入門機としても、中級者以上の普段使いとしても活躍してくれるアトマイザーです。
コメント