Titanium mods(チタニウムモッズ)のアトマイザー、ACHILLES MINI RDA「アキレス ミニ」のレビューです。
ウクライナのTitanium modsが展開する、人気のドリッピングアトマイザー、ACHILLESシリーズにコンパクトトールサイズの”mini”が追加されました。
それでは詳細をレビューしていきます。
詳細
ACHILLES II RDAを11.5mm短くしたのが今回のACHILLES MINI RDAです。その名の通りかなりコンパクトな印象を受けます。
Titanium modsはその名前の通り、殆どのプロダクツが『チタン製』というこだわりを持ったModderさんが製作するハイエンド製品。スペックに対するコストパフォーマンスに優れていることだけではなく、味に定評のある製品を多数リリースし続ける人気ブランドです。
特に味を重視する、”フレーバーチェイサー”と呼ばれる趣向のVAPERたちに定評があるのがACHILLES II RDAで、今回はそのショートバージョンがリリースされたので早速購入してみました。
スペック
直径 | 22mm |
高さ | 24.5mm ※スレッド、ドリップチップ含まず |
重量 | 22g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
BF対応 | × 非対応 |
素材 | チタン |
Titanium Mods公式ページより
パッケージ・内容品
質実剛健。保護を目的とした簡素なパッケージングに職人気質を感じてしまうのは筆者だけではないはず。
豪華なパッケージングは省くことでコストパフォーマンスを実現しているのでしょう。
何より好感を持てるのは、インシュレーターを含めたショートパーツが全て付属すること。
劣化などで交換が必要になっても、使い続けられる『配慮』が嬉しい付属品です。
エングレービング
今回は前回のACHILLES II RDAとは異なり、エングレービングありモデルを購入してみましたが、これが「良い」…ごめんよ。SNSで散々「モヒカンはいらない!」とか呟いて。実際に届くとかっこいいです。はい。本当にごめんなさい。
おそらくまだエングレービングなしモデルはラインナップされていないかと思います。ACHILLESのネーミングの通り、ギリシャ神話に登場する英雄アキレスをモチーフにしたエングレービングがスリーブとエアフローリングに施されています。
このラーメンどんぶりマークは何かをモチーフにしたものなのでしょう。アトマイザーのトップキャップ部分にもエングレービングが施されています。
分解
分解します。パーツ構成はACHILLES II RDAと同様。ドリッパーなのでパーツ点数は少なめ。デッキはさらに細かいパーツに分解可能ですが、基本的に4ピース構成です。
ドリップチップ
ドリップチップ取り付け部分は510規格なので、汎用品に交換して使うこともできます。トップキャップから3mmほど飛び出しているのも通常盤アキレスとの共通仕様。そして取り付け部分の直径は11mmとなっているので、これ以上大きな外形を持つドリップチップとのマッチングは良いとは言えませんので、ドリップチップ交換前提に購入する場合には注意が必要です。
付属のドリップチップは本体と同じくチタン製。途中から内径が広がるタイプです。
全長13mm、露出部の高さ8mm、外径10.5mm、内径5.5→8.8mm。
トップキャップ
トップキャップはスリーブとは別体で、接続ははめ込み式ではなく、スレッド式なのでしっかりとドッキングできます。
トップキャップ側には短いですがチムニーのような煙突部分があるのも通常バージョンのアキレスとの共通の仕様。この煙突部分はコイル直上に配置されます。
スリーブとデッキの接続も同じくスレッド式。しっかりとスレッドを締めることで、エアフローリングのロックも兼ねており、実用的な仕様だと言えます。
エアフロー
エアフローは当然ボトムエアフロー。エアー取り込みのエアホールは一つのみで、AFCを装備し、ドロー調整を可能にしています。ホール径はおよそ2.5mm。
エアフローリングはOリングを外せば取り外し可能。あまり頻繁に外すものではありませんが、完全に洗浄したい場合は分解することが可能です。
デッキ
デッキは2ポール2スレッド。長さなどのスペックを除けば、デッキデザインはACHILLES II RDA同様なのはそのネーミングからも容易に想像できます。
ジュースウェルも同様の左右分割式。深さは十分で、それなりにリキッドを保持できます。
ポールとエアホール出口の相互関係を引き継ぎながら、ポールの長さとエアホールの長さは短縮。この部分は味よりも「リキッドの漏れずらさ」を重視したものであったので、ACHILLES II RDAよりも斜めにした時にエアホールからリキッドが漏れやすいので運用上は注意が必要です。
そもそもRDAであるので、持ち運び時にウェルにジュースが残っていると確実に漏れます。必要に応じてリキッドをチャージすれば良いと思います。
ポジティブピン
ポジティブピンはマイナスドライバーで操作可能。
着脱分解可能です。
ビルド
それでは組んでいきます。今回エアホールは極力絞って運用するため、dicodes dani boxでの温度管理運用をしていくのでチタンで巻いていこうと思います。本体と同じ素材のワイヤーでも特に問題は感じませんでした。
Titanium 26G , 2.5mm , 5raps
シングルコイルなのでビルドは楽です。作り的にも難しいことはなく、コイルを伝い漏れしない程度に極力エアホールに近づけてやれば良いと思います。
酸化チタンが発生しない程度に若干熱を入れてやって、コイルを成形しました。
ウィックには好みからFiberFreaks使用し、左右のジュースウェルにレッグを落としてやります。
最後にリキッドをチャージすれば準備完了!
リキッドチャージですが、ドリップチップからラフに注いでやっても少量であれば問題ないのですが、ウェルになみなみとチャージしたい場合は、スリーブを残して、トップキャップだけ外せば、エアフローの設定がそのままリキッドチャージできるので非常に便利です。
MODに載せる
dicodes / dani box(18650single)
Eleaf/iStick Pico(18650シングル)
Smoant/Charon 218W Box Mod(18650デュアル)
感想とまとめ
ACHILLES II RDAの美味しさの理由を自分なりに考えた時に、その全長の高さ、空間の余裕も一因にあると考えていたため、正直ビルドして見るまでは、「同じ名前だけど味はそこまででもないだろう」と考えていました。
結果は「どちらでもある」
ACHILLES II RDAとはまた違う味の傾向ですが、これはこれで美味しい。ACHILLES II RDAよりもダイレクトな味わい。やはり空間的余裕がないので、ミストの柔らかさというか、細かさはイマイチなものの、フレーバーをダイレクトに味わえるという意味では、筆者としてはこちらのMINIの方が好みである印象です。こればかりは実際使ってみないとわからないので、きになる方は「試してみてください」としか言いようがありませんが…
背が低くなり、MODへの相性が良くなったので、使い勝手的には勝ると思います。
非常に優れたアトマイザーですが、販売されているのが海外の本家サイトのみであり、納期がかかる(プレオーダー段階で注文した筆者の手元に届くまで3ヶ月近くを要しました)のが難点ですが、気になるユーザーは本家サイトを覗いてみてください。
購入場所:Titanium Mods公式ページ
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