カナダ発のハイエンドアトマイザー。Odis Collection & DesignのO-atty。
一時期かなり入手困難だった印象ですが、今では国内店舗でも取り扱いうお店も出てきて、入手難度は下がったのかな?と思います。
昨年の夏頃にはリリースされていたため、出遅れた感は否めませんが、セットしたいMODがあり、しばらく悩んでいたところ、twitterで優しく背中を押してくれた悪魔の囁きもあり、遅ればせながら購入しました!
では早速見ていきましょう!
O-attyのパッケージと開封
まず、パッケージですが特に箱等には入っていません。
巾着袋に入っています。開封すると、
本体と付属品が入っています。内容物は
- O-atty RDA ×1
- スペアネジ
- スペアOリング
- 六角レンチ
以上のシンプルなパッケージ内容。別売りのBFピンを購入することでボトムフィーダー対応アトマイザーとしても使用することができます。
O-attyの詳細
本体ですが、かなり質感が良いですね!丁寧な仕上がりです。デザインはシンプルなショートトールサイズドリッパーで、サイドに開いたエアホールが涙型になっているのが特徴です。
O-attyのスペック
直径 | 22mm |
高さ | 21.1mm ※本体部のみ。ドリップチップ、スレッド含まず。 |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングル/デュアル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
色 | Silver |
まずは分解して見ます。
純粋なドリッピングアトマイザーのためパーツ点数はかなり少なく、デッキ/キャップ/ドリップチップのみになっています。
上から順番に見ていきます。
ドリップチップは樹脂製。”どーせ別売りでいい感じのDTに変えるんでしょ?”と言わんばかりの中華マスプロアトマに付属しそうなドリップチップですが、裏面を見て印象が変わりました。
背面ですが、ちゃんとテーパーしており、ファンネル形状とまでは行かないものの、ミストを集めるのに効率的な形状を採用しています。うーん、一味違う。でもドリップチップは変えちゃうと思いますがw
そして次はエアフロー。
エアフローはサイドエアーフローです。キャップとデッキのエアホールの合わせ具合でドローを調整できます。
このように無段階で調整可能。キャップとデッキは硬すぎずゆるすぎない絶妙なクリアランスで、採用しているOリングとキャップのサイズも吟味されているな、と感じます。
RDAなのでリキッドチャージ等で頻繁にキャップを着脱するのでこういう細かいところが良いと使うとき気持ちよく使えるし、その出来の良さにニンマリできますよね!
さて、キャップ裏ですが、
テーパー形状になっています。そして、ドリップチップ取り付け部もちゃんと面を合わせてあって、ちゃんと考えられてるなーと感じます。
最後にデッキを見ていきます。
基本は2ポール2スレッドのデッキです。特徴的なのは両サイドにせり出したエアフロー部分。
両サイドからコイルに向かってエアーを取り込むようなデザインです。
エアホールは特徴的な涙型をしていて、上から段々と下がっているのがわかります。
斜めになっていますね。真っ直ぐではいけないんでしょうか??
デッキの底に向かってエアーを流すことにより、単純なサイドフローとは変わるのか?
そしてコイル取り付け部分。
ネジの下にはクランプがあり、ネジ頭で直接コイルを固定するのではなく、このプレートのようなクランプで挟みこむようになっています。
ビルドして思ったのですが、ネジの全長が長く、両サイドにコイルを止められるようになっているのでデュアルでも比較的楽にビルドできます。
注意点ですが、ネジはかなり細いので高トルクで締め込むとネジが破損してしまいそうなのであまり閉めすぎない方が良いでしょう。
最後にポジティブピンですが、調整不可。デッキ固定兼用です。
O-attyをビルドする
まずは動画の中でビルドしたビルドを紹介しておきます。
カンタル26G 2.5mm 5ラップ。動画を撮りながら、カメラが目の前にある状態なので不恰好ですが、普通に美味しく吸えました。
しかし、もう若干抵抗値を上げた方が美味しく吸えそうだったのでリビルドしました。
その間、シングルコイル(クラプトン 写真撮れてませんでした汗)でもビルドしてみましたが、デュアルの方が断然美味しかったので再びデュアルコイルで巻くことに。
カンタル26G 2.5mm 8ラップ 約0.5ohm。
写真撮った後に気がついてもう少しコイル位置を下げました。
この後も何度かデュアルで巻いてみましたが、慣れればそこまで手間ではいかな?と思いました。
先にコイルを巻いておき、コイルレッグをペンチで真っ直ぐにしておきます。その後、デッキのネジを緩め、クランプを解放し、その間にコイルレッグを通します。通したら若干ネジを締めて、コイルが外れないようにしてコイル位置を調整しながら完全に締め込みます。その後にジグなどを使用してコイル位置を最終調整すれば楽だと思います。
この辺は動画を見てもらえばわかりやすいと思います。
O-attyのまとめ
まず、O-attyを購入した動機ですが、完全に見た目ですw
先日記事にしたkitchen v2に搭載したくて購入しました。見た目でしか選んでません。
写真だと若干全長が長くて大きめに見えますが、実物は小さく見えます。質感は相当良く、丁寧な仕上がりと上品で上質な仕上がりです。
そして使い心地。
まず、ドローですが、それなりに絞れはしますがそこまで重くできません。そして全開だとスカスカではないものの、かなり軽いドローです。爆煙気味なのかな、というドローですが、実際に吸ってみると…
シルキーで柔らかいミスト!
このサイズ、そしてサイドフローという構造からは想像できなかったミストの質感で、上品なミストを堪能できます。細かいミストで味はどうなのかというと、味もかなり濃い。
これは初めて経験する味の傾向です。
ドローが軽く、デュアルビルドなのでミスト量は多めで、ドローが軽めなので絞って吸いたいMTL(口吸い)派には向かない印象です。多少絞っても吸えますが、そうするとコイル熱の冷却が間に合わず、キャップがかなり熱くなってしまいます。そして、エアフロを開いた方が味もでる印象です。基本直肺(DL)向けだと僕は感じましたが、シングルコイルでも美味しく吸えるビルドがあるかもしれません。
今まで吸っていたリキッドのまた違う側面を見ることができる反面、リキッドの味を素直に出すアトマイザーとは言えない印象で、味の好みやリキッドの相性で好き嫌いが分かれる側面はありますが、ショートサイズで見た目も良いRDA。
MODとのマッチングも良いと個人的には思うので、気になる人はチェックして見てはいかがでしょうか?
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