GeekVape「ギークベイプ」のVAPEアトマイザー、AMMIT MTL RDA 「アメミット エムティーエル」のレビューです。
トップエアフローのMTLドリッパー。GeekVape過去の名作のネーミング “AMMIT” の冠を掲げて登場しました。22mmサイズのコンパクトなボディーに、漏れに強い構造を採用しながら、味にも妥協なし!
このアトマイザーの特徴
- コンパクトで漏れにくい!ユニークなデザインの22mmドリッパー!
- MTLに特化したタイトドローの「味重視」アトマイザー!
今話題のアトマイザーですね!それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
AMMIT MTL RDAの詳細
過去の名作の名前を復活させたシリーズ続編は、トップエアフローのMTLドリッパーです。
外見は正直イマイチだったものの、コストパフォーマンスが良く、味がかなりおいしい優れた製品をドリッパーにした注目作!
デザインは「AMMITらしさ」を引き継ぎながら、個性をおさえてシンプルに仕上げています。
2年近い歳月を経て、より製品クオリティを向上させてリリースされた本作、最近のGeekVape製品のクオリティアップには目を見張るものがあります。
外見上の仕上がりだけでなく、ポジティブピン周りの精度など細かい部分の作りが良く、新興メーカーよりも優れた品質だと感じます。
このアトマイザーも分解すると、その精度の良さを感じることができます。
この値段ですごいぞGeekVape!!
そもそもAMMIT(アメミット)とは、「貪り食うもの」を指す。頭はワニ、鬣と上半身がライオン、下半身はカバの姿をしている古代エジプトに伝わる幻獣の一種です。
このモチーフを名前に用い、ロゴにも用いて製品にも大きく刻印しています。
デッキを確認してみると、トップキャップ上部から取り込んだエアーは、キャップの中を通ってデッキに供給される構造。リキッドの漏れを防ぎながら、味も楽しめるデザインを採用しています。
また、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。現時点で7色をラインナップしています。
スペック
直径22mmの汎用性が高いボディーサイズ。高さも25mmとおさえられたコンパクトさを実現。
トップエアフローでリキッドリークを防ぐ構造です。
スコンクピンも付属し、ボトムフィーダーにも対応しています。
直径 | 22mm |
高さ | 38.3mm 25mm(DT・スレッド含まず) |
重量 | 38.8g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | TOP |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
GeekVape公式サイトより
パッケージ・内容品
GeekVapeおなじみのプラケースにコンパクトに収納され、背面にはシリアルナンバーやセキュリティーコードが入っています。
内容品一覧
- GeekVape AMMIT MTL RDA アトマイザー本体
- エクストラドリップチップ
- アトマイザー予備パーツ(Oリング、ネジなど)
- ツール
- プリメイドコイル(クラプトン 0.7Ω)
- 説明書
分解
分解してみました。
写真のように大きく分けると3つに分解できます。
- 510規格のドリップチップ
- デッキ
- トップキャップ
それぞれの詳細をみていきます。
ドリップチップ
まずはドリップチップからです。2つのドリップチップが付属します。
1つはオールメタル製のドリップチップ。もう一つはベースが金属、そしてスレッド式の樹脂パーツを取り付け可能なドリップチップです。
左:全長16mm、露出部の高さ11mm、外径13mm、内径4.5→3mm(テーパー)
中央:全長20mm、露出部の高さ15mm、外径13mm、内径4.5→2mm(急激に絞られる)
右:全長25mm、露出部の高さ20mm、外径13.2mm、内径4→3mm(急激に絞られる)
樹脂パーツを交換可能なタイプは2種類の内径サイズのドリップチップとして使用可能です。どちらも内径が細いMTL向けのドリップチップです。
トップキャップのドリップチップ取り付け部分は510規格で、付属品以外の汎用品を取り付けることもできます。
このトップキャップには平らな部分と傾斜した部分があり、平らな部分の直径13.5mmなのでこれより大きな直径のドリップチップは見た目的にマッチしません。
トップキャップ
次にトップキャップです。トップエアフローデザインで、トップキャップ上部から空気を取り込みます。
公式ページのイラストがわかりやすかったので拝借しました。
トップキャップから取り込まれた空気はキャップの中を通ってデッキボトムまで導かれ、コイルボトムに供給されます。
コイルとエアーの相互関係で言えばボトムエアフローながら、トップキャップ上部からエアーを取り込むことで、下からのリキッド漏れを防止する構造です。
しかし、よくトップエアフローを「絶対に漏れない」という表記で用いることがありますが、これは「漏れずらい」の誤りです。過剰供給されたリキッドはボトムエアフローであれば、エアホールから伝って漏れてしまいますが、トップエアフローの場合はエアーの通り道に残ります。そのため逆さまにしなければ漏れませんが、携帯時などに逆さまにするなどれば「漏れます」
ただ、「正立している限り漏れない」という限定においては成立しますね!
トップエアフローデザイン
エアホールはトップキャップ上部に設けられています。
5種類の大きさのエアホールが空いていて、このエアホールをエアフローコントロールリングを回して調整できます。
そしてAFCには一つのエアフローのみをトリミング可能な穴も開いているので、自分好みのドローを模索できます。
例えば5つの穴の中間だけを開けたい場合はこの小さい方の穴が大活躍します。
キャップ裏はドーム形状
キャップの裏側はドーム形状。
そしてキャップの裏側を見てみると、トップエアフローで取り込まれた空気が通るスペースが確保されていることがわかります。2層チャンバー構造。
トップキャップのエアフローリング部分や2層チャンバー部分を分解することはできませんが、洗浄時はエアホールから軽くエアブローしてやれば水が溜まりやすいこともなく、メンテナンス性は犠牲になっていません。
デッキ
デッキデザインは2ポストのシングルコイル対応デッキ。
組めないこともないですが、デッキのデザインや、スペース的にデュアルで組むのは無理があります。デッキ直径17.5mm
ジュースウェルがかなり深く、多くのリキッドを保持できます。タンクと言っても遜色がないほどの深いウェルに加え、漏れにくいトップエアフローデザインで実用性は十分です。
トップキャップの項目でも触れましたが、トップエアフローで取り込んだ空気はトップキャップの中を通り、デッキのボトムまで導かれ、写真のエアホールからデッキに供給されます。
デッキに供給された空気は写真のように3箇所からコイルに供給されます。かなり凝ったエアフローデザイン。
デッキ中央のエアフローホールの大きさを変更可能!
さらにデッキ中央のエアフローホールの大きさを変更可能です。
プリセットされているネジ式エアフローパーツを取り外して、3種類のサイズに変えることができます。
オープン4mm、大きい方2.5mm、小さい方2.0mm の3パターンに調整可能です。
ポジティブピンとスコンクピン
AMMIT MTL RDAの底部分にはGeekVape製品ロゴやシリアルナンバーなどが刻まれています。
ポジティブピンはかなり突起していて、レビュー個体は1.5mmも出っ張っていました。この仕様であればハイブリッド接続を含むメカニカルMODでも安心して使えそうです。
そしてノーマルピンの他に、スコンピンも付属。側面からリキッドが供給されるタイプで、ジュースウェルにリキッドを貯めることができるものです。どちらのピンにも金メッキが施されています。
ビルド
それではビルドです。MTLユースのタンクという割にはデッキのデザインはそこまでMTL特化型ではないので、ドリップチップをもう少し内径の太いものに変更すればDLでもいけると思います。
ただ、プリセットされているDTは内径が2mmと3mmという細いものなので今回のビルドのような太線には合わないと思います。単線であれば26ゲージ以上が良いと思います。
今回はドリップチップを内径4mm以上に変更する前提で太めのワイヤーで組んでみました。
定番のカンタルです。Kanthal 24G , 2.5mm , 5raps
3箇所のエアフローが集合する場所にコイルをセット。チャンバートップまではスペースがあるのでもっと高めにも設置できそうですが、この位置ぐらいがバランスが良さそうな印象です。
コイルの余ったワイヤーを切断します。ポールとキャップの間に十分なスペースが取られているので、多少ラフに切断してもワイヤーが接触して短絡しにくく、使い勝手は良好です。
ドライバーンしてホットスポットを除去します。
ジュースウェルが深いのでコットンレッグは長めに切ります。底までコットンの足が届くようにします。
左右のレッグを落とせばビルド完了!あとはリキッドを垂らせば使えます。
MODに載せてみました
22mmサイズはコンパクトですね!どのサイズのMODにもマッチしますし、小型MODとのバランスも申し分ありません。24mmサイズが標準的になってから特に小さく感じます。
まとめ
名前はそのままに、タイトドローに特化したRDAとしてリファインしたドリッパーです。
ユニークなルックスは引き継ぎながら、用途をMTLに特化させることで個性をより引き立たせた製品です。
また、漏れずらく、ジュースウェル容量が大きいので、RDTAに近い感覚で使えます。
ラフにドリップチップから注いでもエアホールを伝ってジュルることも少ない印象です。
気をつけなければならないのは、過剰供給などでリキッドがエアホールを伝った場合には、キャップを取り外した時にエアホールからダバッとリキッドが落ちることがあるので、キャップを開けるときだけは注意した方が良いです。
ただ、超タイトドロー向けというよりは、個人的に重めのDLの方が美味しいと感じました。
デッキのエアフローの仕様がそこまでMTLよりではないんですよね。
それを出口(ドリップチップ)で絞っているので、不釣り合いになってしまうので、ドリップチップをもう少し内径太めにしてやってDLで吸うのが良いと感じました。
この運用であればかなりおいしいですね!
甘く濃厚系を美味しく吸えた前作よりもオールマイティーに美味しい印象です。
とにかく楽でおいしい!トップエアフローのRDAを検討しているならこのアトマイザー!
コメント
ラフにドリップしても漏れなさそうな点、深いジュースウェル、変更可能なボトムエアフローパーツ
これは良さそうですね
1点気になったので質問させてください
トップキャップのエアフローや二層型のチャンバーは分解出来るのでしょうか?
水洗いしたときに水が残りそうだなーといった点が気になりまして
分解はできないですが、洗浄してみた限り水が残るようなことはないですね!
AFC全開にして軽くエアブローしてやれば水が飛んでしまうので非分解式でもメンテナンス性は犠牲になってません!
この記事を参考にAMMIT MTL RDAをBF運用目的で購入しました。
味よし、漏れ・ジュル・滲み無し、ビルドも簡単で非常に使い易いですが、一つだけ微妙な点が・・・。
内径2mm、厚1mm程度のOリングをBFピンとポジティブポストの間に噛ませないとウェルより先にエアフロー部分にリキッドが流入します。
これは短絡してはいけないという構造上、個体差ではない可能性が高いです。
BFでの使用を考えているならBFピン用のOリングは用意しておいた方が無難かもしれません。
付属品として極小Oリングが付いていて見落としてるだけだったら笑って流してください。
BFピンのリキッド出口からウェルに注がれる部分にスペースがあり、ウェルに通じる部分のホールが小さいのが問題かもしれません。
そのため、BFピンのリキッド出口とこのウェルに通じるホールの向きがずれているときはおっしゃるようなことが起こる可能性が考えられ、エアフロー出口にしみてしまう事があるかもしれません。
おっしゃるように設計上の不備のように思います。Oリングを挟まなくては改善しないと思います。レビューの時に気が付かなくて申し訳ない。
ただ、粘度の低いリキッドでは抵抗が少ないウェル側に問題なく流れていくので、ボトルをあまり強く押しすぎないことと、リキッド問題が発生しないように感じます。
VG比率が高いリキッドでは注意が必要ですね。