Lost Vape(ロストベイプ)のVAPEスターターキット、Q-ULTRA「キューウルトラ」のレビューです。
PODブームの火付け役、ORIONが進化しました!
VW可変出力に液晶画面を搭載したスペックアップ、RBA対応の新規格コイルを採用!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
Lost Vape Q-ULTRAとは?
Lost VapeのPODデバイス、Q-ULTRA「キューウルトラ」です。
現在のPODブームの火付け役は、Lost Vapeが作り出したといっても過言ではありません。
そのぐらいの衝撃で世界的に大ヒットしたデバイスをさらに進化させた製品がQ-ULTRAです。
優れたデザイン・ルックス・質感と、PODを超えた本格的な味わいから大ヒット。
しかし、その後に主流が「簡単お手軽なコイル内蔵POD」から「コスパに優れたプリメイドコイル式POD」に移るなかで、対応が後手に回ったために他のデバイスにとって変わられてしまいました。
後にコイル交換式のORION PLUSが出るのですが、遅れを取り戻す事はできませんでした。
個人的にその要因は、「POD部分のみの小規模改修」であったと分析しています。
デバイス部分の再構築を嫌ってPOD部分のみを変更したために、コイルサイズに制限が。
味はそれなりに美味しかったのですが、他にも優れた競合機種がたくさんある中、それらを一歩抜きに出ることも話題になることもありませんでした。
そんな背景がある中、Lost VAPEが本気で新開発のコイル規格とスペックアップデバイスで「勝ち」に来た製品、というわけです。
Lost Vape Q-ULTRAの特徴
- 最大40W 可変出力搭載(モノクロディスプレイ)
- コスパに優れたプリメイドコイル交換式!新開発「ULTRA BOOST COIL」
- RBA(リビルド可能コイル)もラインナップ
- シリーズ伝統のトップエアフローだけど…
正確には、DNA GO基板搭載のORIONではなく、オリジナル基板の Q(QUEST)の進化版と位置付けの製品になります。
高付加価値・高機能の代償として、基板の単価が高く、製品価格も高額だったオリオン。
Q-ULTRAの「ディスプレイ搭載の可変出力機能」によって、evolv基板のリプレイ機能は不要と判断したようです。
優れたデザインはそのままにコスパが良い高性能の製品に進化しています。
まずは特徴から見ていきましょう。
最大40W 可変出力搭載(モノクロディスプレイ)
Q-ULTRAバッテリー部分最大の特徴は、モノクロディスプレイ搭載可変出力機能です。
旧デバイスにも可変出力機能は搭載(Qには非搭載)されていましたが、5段階と自由に設定できるものではなく、しかもインジケーターはLEDのみでした。
液晶画面が備わったことで、より細かく出力を調整可能になりました。
最大出力はなんと!パワフルな40Wです。
これによって、より低抵抗値のコイルでも、その性能を発揮することができるように。
コスパに優れたプリメイドコイル交換式!新開発「ULTRA BOOST COIL」
コイルには、新規格『ULTRA BOOST COIL』を採用しています。
コイルバリエーションが豊富になり、特に低抵抗値のメッシュコイルが充実しました。
コイルサイズは旧デバイスのものより大型になったことにより、RBA(リビルド対応コイル)もラインナップされています。
シリーズ伝統のトップエアフローだけど…
コイルデザインから分かる通り、スタンダードなボトムエアフローデザインになりました。
旧シリーズでは、トップtoボトムデザインで、ボトム部分からリキッド漏れすることのないデザインでしたが… この部分だけが気になってしまいます。
デバイスの大型化に伴い、コイルサイズも大型化・RBA対応と進化していますが、リキッド漏れの安心感に対しては旧機種の方が優れています。
カラーバリエーション
バリエーションは全6種類。
旧シリーズでは、同じパネルデザインでも複数カラーがあるなどかなり充実していましたが、Q-ULTRAではパネルデザインによってフレームカラーが決まっているものになります。
スペック
サイズ | H 105× W43.2× D16.5mm |
重量 | 90g |
出力 |
VW(5W – 40W) |
リキッド容量 | 4ml |
リキッドチャージ | PODトップフィル |
エアフロー | トップtoボトムエアフロー(調整可) |
コイル | プリメイド交換型(0.3Ω・0.6Ω・1.0Ω) |
充電ポート | USB-C(5V1.5A) |
バッテリー | 1,600mAh |
保護機能 |
|
パッケージ・内容品
内容品一覧
- Lost Vape Q-ULTRA 本体
- Lost Vape Q-ULTRA PODカートリッジ
- ULTRA BOOST COIL 0.6Ω
- ULTRA BOOST COIL 1.0Ω
- ネックストラップ・ゴムアタッチメント
- USB-C 充電用ケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
Lost Vape Q-ULTRAの詳細
デザインはキープコンセプト、大まかなデザインは旧機種とほぼ同様です。
それまで、PODといえば「簡易的で実用的」なものが大半でした。
しかし、ORIONによって、PODだけどデザイン・ルックスも兼ね備えたデバイスがスタンダードになりました。
そのような優れたデザインを、旧機種から引き続き採用しています。
Lost Vapeといえば、それまでにもマスプロダクツでありながら、他社とは一線を画すクオリティーとデザイン性の高さに定評があり、ハンドメイドの高額製品に搭載される高級基板のMODなどを得意としていました。
そんな優れたクオリティーが、小さなデバイスにも生かされています。
サイドに設けられたベントホールにも、細かいパンチングメッシュが施されたメタルパーツが使われていて、質感が良い。
気になる大きさですが、やはり旧機種よりは若干大きめです。
縦(H) | 横(W) | 厚さ(D) | 重量 | バッテリー | リキッド | |
Q-ULTRA | 105mm | 43.2mm | 16.5mm | 90g | 1,600mAh | 4ML |
Orion PLUS | 93mm | 37mm | 13.5mm | 87g | 950mAh | 2ML |
RBAユニットの対応化・バッテリーの大型化に伴って本体も大型化しています。
しかし、そこまで大きくない、個人的には「ギリギリのサイジング」だと感じます。
これ以上大きくなってしまうと、手に持った時にかなり大きく感じてしまいますし、同じデザインでも間延びして感じてしまう限界のサイズなのだと思います。
特にコイルが大型化しているのに、厚みが3mmしか変わらないのは嬉しいポイントです。
バッテリー
- 容量:1,600mAh
- 出力モード:VW(5W – 40W)
- パフ操作:マニュアル(ボタン式)
- 充電ポート:USB-C
- 保護機能:
- オーバーヒート保護
- ショートサーキット保護
- 過充電保護
- 低電圧保護
- 自動カットオフ(10秒)
旧シリーズにはなかった特徴として、パフボタンの他に2つのサブボタンを備えています。
- パフボタン 電源ON/OFF
- サブボタン 出力変更
小さいながらもプラスとマイナス、2つのサボボタンを備えているので、5W-40Wまでの間の出力を0.5W刻みで自由に調整することができます。
モノクロ液晶ディスプレイを搭載、MODのようなデザインなので、必要な情報が一目でわかる優れたディティールです。
ちなみにモードはVWのみ(可変ワッテージ)です。
内蔵1,600mAhバッテリーの充電用として、USB-C端子を備えています。
充電対応電流は1.5A(Orionシリーズは1A)と急速充電が可能です。
ちなみに、旧デバイスのQと同じく、端子部分にはカバーはありません。
バッテリー残量は、LED表示ではなくディスプレイに表示されるのでわかりやすいです。
POD
- リキッド容量:4ml
- 素材:不明
- マウスピース:専用品(交換不可)
- リキッドチャージ:トップフィル(スクリューキャップ)
- エアフロー:トップtoボトムエアフロー(調整可能)
- コイル:プリメイド交換型(0.3Ω・0.6Ω・1.0Ω)
PODのロック/リリースは、旧機種と同じくレバー式です。
本体側面のスライドレバーを操作して、PODのロックを解除します。
PODを取りつけるときは、レバーを引いてから押し込むと取り付けやすいです。
むしろ旧機種では押し込めば「カチッ」とロックされた記憶があるのですが、Q-ULTRAではレバーを引かないと取り付けることができません。
PODカートリッジは、Q-ULTRA専用品です。
デザイン・形状が旧機種のものと似ていますが、サイズが違うので互換性はありません。
コイル交換式なので、使い捨てではありません。
破損・紛失した時に便利な、別売品も用意されています。
PODの構造自体も、旧機種のものと似ていますが、ディティールを見ると進化しています。
マウスピースは汎用品でなく専用品、この部分も旧機種と一緒です。
できれば、510DTに対応してくれるとありがたいのですが…
進化したポイントとしては、マウスピースはめ込み部分のOリングが2重なったことで、外れにくくなりました。コイルデザイン変更に伴って、取り付け側が出っ張っています。
AFCは旧機種と同じく、マウスピースの根元部分にあります。
このリングを回転させて、ドロー調整が可能(無段階)です。
ベース部分は金属ではありませんが、精度の問題はなくしっかりと機能します。
リキッドチャージはこれも旧型同様トップフィル方式です。
スクリュー式トップキャップで、リキッドチャージホールを確実にロックします。
トップフィルですから、PODをバッテリーから取り外さなくて良いのも便利です。
ジュースホールが大きく、使い勝手の良いディティールです。
プリメイドコイル
コイルははめ込み式、簡単に交換ができる仕様です。
ただ、旧機種と違うのは「コイルが完全にボトムエアフローデザイン」だということ。
これによって、シリーズの伝統である「トップtoボトムエアフローでリキッド漏れに配慮したデザイン」を捨て去ってしまいました。
ボトム部分からリキッド漏れのリスクがあります。
折角エアホールがトップにあるのに、活かせてないコイルデザインとなってしまいました。
キットには2種類のコイルが最初から付属します。
さらに、コイルにはバリエーションがあります。
もちろん、交換用コイルとして購入可能です。
RBAコイルユニット
Lost Vapeが公式にリリースしている「ULTRA BOOST RBA」も使用可能です。
詳細に関しては、別記事にて詳しくレビューしています。
自分でコイルをビルドして使うことで、味などの微調整を楽しむことができます
Lost Vape Q-ULTRAの使い方・操作方法
- 電源ON/OFF… パフボタン5クリック
- 出力変更…電源ON時にサブボタンで操作
- Vaping…マウスピースを咥えてパフボタンを押しながら吸い込む
感想とまとめ
PODブームの火付け役となったデバイスの進化系!
むしろ、本来の意味での「PLUS」はこっちだったのではないかと。
残念ながら、伝統の「リークレスデザイン」は捨て去ってしまったものの、今PODに求められているスペック(可変出力・RBA・優れたデザイン性)を網羅するデバイスへと進化しました。
その昔、PODといえばMTLユースだったのも過去のこと、Q-ULTRAのように小さなボディーからは想像もできない高出力&低抵抗コイル対応のスペック、多くのミストを発生することも可能です。
優れたデザインとクオリティー、そして様々なニーズを満足させる仕様のデバイスです。
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