vandy vape(バンディーベイプ)のVAPEスターターキット、BERSERKER S KIT「バーサーカー・エス・キット」のレビューです。
汎用バッテリーとしても使える22mmサイズペンタイプスターター!
旧タイプのコンパクト版としてリリースされたデバイスです。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:healthcabin
vandy vape BERSERKER S KITとは?
BERSERKER S KIT「バーサーカー・エス・キット」は、ペンタイプVAPEスターターキットです。
PODが隆盛する以前は、チューブ形状の「ペンタイプ」スターターキットが主流でした。
そのジャンルはアイテム数こそ減ったものの、まだまだ需要は衰えません。
その名の通り、BERSERKERシリーズの新作アイテム。
このシリーズといえば、海外の人気Youtuber『Alex from vapers』とのコラボアイテム。
また、この製品は以前リリースされたスターターキットのコンパクト版となっています。
ルックスは異なりますが、超コンパクトサイズの持ち運びに便利なサイズに。
- 旧機種よりも大口径(19mm→22mm)
- 全長は36mmダウン(133mm→96mm)
- バッテリー容量は同じ(1,100mAh)
全長が抑えられたことで、ポケットやカバンの中で邪魔にならないのが新機種の特徴。
また、旧機種はMTLに完全特化したスターターキットでしたが、新機種では同じくMTL向けながらDLでも使えるメッシュコイルを付属したことで、MTLとDL両方に対応しました。
コイルは同規格(同じサイズの互換性があるコイル)、一部は同じものです。
- BERSERKER MTL STARTER 1.5Ω・1.8Ω
- BERSERKER S 1.5Ω・0.7Ω
1.5Ωコイルは引き続き採用し、メッシュコイルが追加されました。
つまり旧機種にもメッシュコイルをインストールすることもできます。
全4色(旧機種は10色)に。
カラーバリエーションが減ってしまったのは残念ですが、定番カラーは揃っています。
スペック
サイズ | H 96× φ22mm |
重量 | 53.5 g(実測) |
出力 |
Bypass(3.2-4.2V) |
抵抗値 |
0.6-3.0Ω |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整可) |
コイル | プリメイド交換型 |
充電ポート | microUSB(5V) |
バッテリー | 1,100mAh |
保護機能 |
|
パッケージ・内容品
内容品一覧
- vandy vape BERSERKER S KIT バッテリー本体
- vandy vape BERSERKER S KIT アトマイザー
- プリメイドコイル 0.7Ω(メッシュコイル)
- プリメイドコイル 1.5Ω(ホリゾンタルコイル)
- 予備パーツ(Oリング)
- mimcroUSB 充電用ケーブル
- ユーザーマニュアルなどの書類(英語)
BERSERKER S KITの詳細
BERSERKERシリーズの特徴的なデザイン(ドリップチップ部分のヒートシンク)が廃止されてしまいました。
ルックスは尖った印象から、シンプルなものに。
まるでBERSERKERシリーズの初期アトマイザーのようなデザイン。
原点回帰でしょうか。
デザインを差し置いて、全長をショート化にすることに特化しているように感じます。
ルックスよりも実用性を重視した作りに思えます。
タンク部分も樹脂製になったことで、万が一落としても壊れにくくなりました。
バッテリー・アトマイザーが外せるセパレートタイプなので、22mmバッテリーとしても使うことができます。
vandy vape BERSERKER S バッテリー
- サイズ:H 58x φ 22mm
- 重量:38.8g(実測)
- バッテリー容量:1,100mAh
- 出力モード:Bypass
- パフ操作:マニュアル(ボタン式)
- 充電ポート:microUSB(5V)
- 保護機能:
- 負荷なし保護
- ショートサーキット保護
- バッテリー低電圧保護(3.2V)
まずバッテリーから見ていきましょう。
全長58mm・直径22mmと超ショートなバッテリーです。
vandy vape BERSERKER S バッテリーの特徴
- 510スレッド・スプリングコンタクト仕様
- ワンボタン操作のシンプルな機能
- Bypass出力
- 超小型サイズの22mmバッテリー!!
22mmサイズということは、汎用バッテリーとして22mmアトマイザー用にもできます!
スーパーコンパクトとvandy vapeがアナウンスしている通り、かなりコンパクト。
ただし、他メーカーのライバル機と比べると多少見劣りしてしまうのは事実です。
ライバル機との比較
要は『廉価なコスパ重視のコンパクトバッテリー』だということ。
機能もサイズも劣っています。
コンタクトは510スレッド、スプリング式のオートアジャスト機構。
22mmサイズなので、汎用バッテリーとしても使用可能。
コンタクトの機能もBOX MODと同じ仕様なので、使い勝手は抜群です。
ワンボタン操作で簡単に使えるバッテリー。LED内蔵です。
LEDランプは電源状態を表示するだけでなく、バッテリーインジケーターとしても機能します。3段階にバッテリー残量表示できます。
バッテリー残量
紫 100-71% 青 70-30% 赤 29%以下
充電端子はmicroUSBです。汎用性重視の仕様です。アンペア(電流)は不明・非公表。
Alex from vapersロゴマークが底部分に。コラボの証。
バッテリーベントホールは無し。microUSBポートがあるので内圧が高まらない仕様なのかもしれません。
BERSERKER S アトマイザー
- サイズ:Φ22×38.8mm
- 重量:17g
- リキッド容量:2ml
- マウスピース:トップキャップ一体型(交換可)
- コンタクト:510スレッド(フローティング式)
- リキッドチャージ:トップフィル(スクリューキャップ)
- エアフロー:ボトムエアフロー(調整可能)
- コイル:プリメイド交換型
初代BERSERKER RTAをシンプルにしたようなルックスのクリアロマイザー。
樹脂製タンク(PSUポリスルホン)化されています。
初めて聞く素材だったので調べてみました。
- すぐれた耐熱性
- 連続耐熱温度 175℃幅広い使用温度 -100℃から175℃まで
- すぐれた耐加水分解性 水または温水などによって劣化しにくい
- バランス良い機械的性質 機械的強度、寸法安定性など
- 耐薬品性が良い 酸・アルカリ・油に強い電気的特性が良い
- 透明性 標準グレードは、透明。その他繊維強化グレードなどあり成形性が良い
- 耐候性
- 有機溶媒に弱い。
株式会社 KDAより抜粋
強度に優れていることで有名なポリカーボネートよりも優れた耐熱性と耐加水分解性を持つ素材とのこと。耐薬品性にも優れているということなので、リキッド耐性もありそうです。
ただ機になるのは有機溶媒に弱いということなので、アルコールなどの揮発成分の入ったリキッドには弱いと思われます。
シンプルな4ピース構成で、メンテナンス性に優れています。
ドリップチップはトップキャップ一体型なので交換はできません。
MTL向きのスペック(内径4mmストレート)
咥え心地の良いくびれタイプ。トップキャップもラウンドしていて、使い勝手にこだわり。
ただし、BERSERKERシリーズの特徴「ドリップチップ部分のヒートシンクデザイン」は廃止されてしまいました。
しかし、シリーズの共通デザイン「ディアドロップ型のえぐり模様」は継続されています。
リキッドチャージはトップフィルです。
リキッドを足す時にバッテリーから取り外す必要はなく、スクリュー式トップキャップを外すだけで便利に使えます。
また、リキッドがスムーズに入っていくことができる空気穴付き。
スポイトボトルでも楽にリキッドチャージできる大きめのチャージホールも嬉しいスペックです。
タンクは一体型。ワンパーツ構造です。
冒頭でも触れた通り、樹脂製(PSU)で、ガラスタンクに比べて破損しにくいメリットがあります。
構造からもわかる通り、リキッドがある状態でのコイル交換はできません。
ボトムエアフローホールには、ドロー調整用のAFC(エアフローコントロールリング)を装備しています。
6穴式(1.8・1.8・1.4・1.1・0.8・0.8)タイトドローからDL向けの軽いドローまで対応
コンタクトは510スレッド。金メッキ仕様のゴールドピン。
フローティング式(ゴムインシュレーターはめ込み式)の非固定タイプ。
ハイブリッド接続は不可です。
2種類のコイルがスターターキットには付属します。
MTL向けとDL向けの2種類です。
- プリメイドコイル 0.7Ω(メッシュコイル) 5-25W
- プリメイドコイル 1.5Ω(ホリゾンタルコイル) 7-15W
一方はメッシュコイル、一方はホリゾンタルビルドのワイヤーコイルです。
vandy vape BERSERKER S KITの使い方・操作方法
ワンボタンの簡単操作。操作は電源とパフ操作のみです。
- 電源ON/OFF…ボタンを5クリック
- Vaping…マウスピースを咥えてスイッッチを押しながら吸い込む
感想とまとめ
コンパクト版になって機能が簡素化されてしまいましました。
旧機種には搭載されていた出力モード変更(バイパス・固定電圧)は廃止。
ライバル機には3段階出力調整が搭載されている機種が多いため、スペックで見劣りしてしまうのは仕方がありませんが、その分価格を抑えた製品という位置付けなのでしょう。
ルックス的にはBERSERKERシリーズの尖ったデザインから、万人受けしそうなシンプルデザインに。
ルックスは好みによりけりですが、シリーズのファン的には物足りなさは感じます。
味わいはコイルが共通ですので、1.5Ωコイルを使うのであれば旧機種と同じです。
個人的にはメッシュコイルの方が向いていると思いました。
メッシュコイルはそれなりのミスト量で、ノンニコチンリキッドのフレーバーを楽しめるセッティングなので、味重視であればこちらを使うのが良さそうです。
1.5Ωは味よりもキック重視ですね。
これまで見てきてお分かりでしょうが、特別な特徴のないコスパ重視のスターターです。
スペック的にもライバル機に劣っているので、コスパ以外でセレクトする理由はありません。デザインも普通ですもの。
正直BERSERKERシリーズはMTL特化という印象が強いので、どっちつかずの本機は中途半端だな、と感じてしまいました。
といっても、悪い機種ではもちろんありません。
汎用コイルを採用しているので、消耗品の入手も悪くなく、汎用バッテリーとしても活躍しますから、お買い得なプライスであれば購入しても良いのではないでしょうか。
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