Aleader(アリーダー)Rocket RDA「ロケット ドリッパー」のレビューです。
ハイエンドアトマイザーから始まった「デュアルサイドエアフローデザイン」は多くのユーザーから愛される構造、そして「レジン樹脂」をキャップに使用。
さらに価格が安いのも魅力の一つです。
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズのシングルコイルドリッパー
- レジン樹脂の綺麗なマーブル模様
- 味に定評のある「デュアルエアフローデザイン」
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
Aleader Rocket RDAとは?
Rocket RDAは『Aleader(アリーダー)』が発売するRDA(ドリッパー)です。
デッキデザインは大ヒットアトマイザー、Wasp Nano RDAに近いデザインのシングルコイル専用のDL向けドリッパーです。
今まで同じようなデッキデザインのドリッパーは数多くリリースされていますが、「エアフロー全閉可能」なのは珍しく、ドローを絞れるのが嬉しい。
カラーは4種類で、柄は素材の特性として選べませんが、レジン樹脂の色味を選べます。
それでは、Rocket RDAの詳細を確認していきましょう。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 31.7mm(DT,510スレッドを除くと20mm) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングル コイル |
エアフロー | サイドエアフロー(調整可能) |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
公式ページ | http://www.aleader-tech.com/rocket-rda_53883.html |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- Aleader Rocket RDA アトマイザー本体
- スコンクピン
- 予備パーツ(イモネジ、Oリング一式)
- 六角レンチ(ビルド用とポジティブピン着脱用)
- ユーザーマニュアル(英語)
Rocket RDAの詳細
ドリップチップだけでなく、トップキャップにもレジン樹脂を使った特徴的なルックス。
フルレジンではなく、金属ベースとのハイブリッドで強度を確保、デザイン性も良し。
若干の段差はあるものの「作りが悪い」とは感じません。
それなりに綺麗な作りで、クオリティーも問題なさそうです。
分解:3パーツで分解・メンテナンスが楽
3パーツで分解やメンテナンスが楽!味を変えたいときにも重宝する単純な構造です。
ドリップチップ:綺麗なレジン510ドリップチップ
トップキャップには、510サイズのドリップチップが取り付け可能。
トップキャップと同色・同じような柄のレジン樹脂製ドリップチップが付属。
内径5mm→7mmの逆テーパーデザイン。
エアフロー:全閉可能!
ここがすごく良い!
デッキエアホールの両サイドにスペースがあるため、エアホールを全閉状態に調整可能。
当たり前のようですが、同じようなデッキデザインのRDAでは、エアホール横にデッキの切れ目があるので、全閉にはできません。
Aleader Rocket RDAのデッキは、ポストが別パーツにすることでこの問題をクリア。
コストはかかりますが、構造的には優れています。
キャップ裏はドーム状にラウンドしたデザイン。2パーツを圧入した作りで、分解は不可。
なお、周り留め加工はなく、しかもキャップがデッキをフルカバーするタイプなので、MODから外すときに空転しやすく、その場合は一度キャップを外して、デッキを直接持って外さなくてはなりません。
ただ、Oリングの具合が、硬くも緩くもないちょうど良い塩梅で、キャップをはめるとき「むにゅっ」というやわらかい感触で密着するので、空回りしやすいとは感じません。
キャップが分厚い!2mm近い厚みなので、デッキサイズは直径20mm。
つまり、22mmサイズでもいけたはず。
デッキ:もはや定番?デュアルサイドエアフローデザイン
色々なアトマイザーに採用されているデザインの2ポストデザインデッキ。
決してWasp Nano RDAのパクリなどではなく、むしろそちらもパクりなので…
高さ20と背の低いドリッパーですが、デッキ上部の空間はしっかりと確保されています。
エアフローが全閉にできるメリットだけでなく、デメリットももちろんあります。
エアホールの位置が低く、ジュースウェルの底から4mmほどしか離れていないのでリキッドが漏れやすいのです。
ドリップチップからラフにリキッドを注ぐと漏れてしまう危険性があります。
デッキをもう少し深く作って、エアホール位置をもう少し高めにしてくれればよかったのに。
そしてジュースウェルはかなり浅く、保持量は少なめです。
ポストとイモネジの隙間が大きいので、細めのワイヤーだと逃げてしまいそうです。
ポジティブピン:スコンクピンも付属
ポジティブピンの出っ張り具合は、実測0.62mm。
ポスト固定ネジ兼用なので、緩めて出っ張り具合の調整は不可。
スコンクピンも同様。
どちらも六角レンチで着脱可能ですが、付属の六角レンチは作りが悪すぎてナメ安いので注意。
安物でも良いので、2.5mmサイズのレンチを別途用意した方が良いです。
スコンクピンの供給口はポジティブポストからで、ジュースウェル底より一段高い位置から供給されます。
よって、スコンカーで使うときにもウェルにジュースを保持可能なのですが、オーバースコンク=即エアフローからダダ漏れになるので注意します。
Rocket RDAのビルド
ビルドですが、付属ツールの作りが悪すぎなので、使わない方が良いです。確実にナメます。
別途1.27mmの六角レンチを用意しましょう。
デッキの項目で確認した通り、やはり単線が固定しづらい。
写真で見るとこんなにも隙間が空いていますので、着実にイモネジの底で挟み込まないと固定できないのは面倒。
しかも、片側はイモネジの回転方向に伴ってワイヤーが逃げるのですごく不便。
最近のアトマイザーはすごくビルドしやすく作られているせいもあり、一昔前であれば当たり前だったような気もしますが若干不親切に感じてしまいます。
コイルの巻方向は反時計回りです。
ビルドはリキッドテイスティング用としても重宝しているのと同じビルドで巻いてみました。
エアホールの位置が低いのでここまでコイルを上げなくても良いとは思いますが、上げた方がリキッドの味をダイレクトに楽しめるので、個人的な好みから上げ気味にしています。
下に下げる場合にも、デッキに切れ目があるため、コイルジグが入れやすく使い勝手は良いです。
ワイヤーは横に出してからカットすると、キャップと触れてショートすることがないです。
ウィックは左右に落とすだけなので非常に簡単です。
アトマイザーのフィッティング・使用例
感想とまとめ
味は今までリリースされた同様の構造を持つデッキ同様、かなり美味しいのだけは間違いありません。
良い部分と悪い部分両方感じました。
良い点
- レジン樹脂をふんだんに使った個性的なルックス
- 定評のあるデッキデザインで味を楽しめる
- エアホールを全閉にもできる
- 値段が安い!!
悪い点
- コイル固定が大変!
- デッキとイモネジの隙間が大きく、特に単線が固定しにくい
- リキッドが漏れやすい
- エアホール位置が低いので、リキチャしすぎやオーバースコンクに注意
味は文句なしに好きなのですが、コイル固定が大変なのと、リキッドをラフに注ぐと漏れるのは正直使いにくい。
ドローが絞れること以外はほぼ同じなので、改めてWasp Nano RDAって良いよな、と再認識してしまいました。
ただですよ、ルックスが気に入ればありだとは思います!
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