AUGVAPE(オーグベイプ)のVAPEアトマイザー、OCCULA RDA「オキュラ」のレビューです。
アートコイルに特化したクランプデッキを採用した24mmサイズの爆煙向けドリッパーは、TWISTED MESSESのコラボレーションアイテムです。
詳細をレビューしていきます。
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズの爆煙ドリッパー
- アートコイルに特化したクランプデッキ
商品提供:AUGVAPE
OCCULA RDAの詳細
OCCULA RDAはaugvapeとTWISTED MESSESのコラボレーションアイテムです。
TWISTED MESSESとは、アートコイルビルダーです。
Youtubeではチャンネル登録7.7万人を突破し、インスタグラムのフォロワーは19万人以上。
ちなみにウェブサイト(http://twistedmesses.com/)もあります。
つまりは有名人とのコラボアトマということになります。
クラプトンコイル、さらにはアートコイルに特化したデッキです。
ご自分で凝ったビルドを楽しめるコイルビルダー向きですね。
デッキネジがかなり大型で、見た目にも迫力のあるデッキデザインが特徴です。
カラーはSS(銀)とBlack(黒)の2色とシンプルなラインナップです。
それではディティールなどを見ていきます。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 33mm |
重量 | 35.6g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA デュアル コイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
公式ページ | https://www.augvape.com/product/occula-rda/ |
パッケージ・内容品
薄型のペーパーボックスの裏には、製品偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコード入りで、表にはTWISTED MESSESのロゴマーク入り。
内容品一覧
- Augvape OCCULA RDA アトマイザー本体
- スペアパーツ(Oリング)
- スコンクピン
- ツール(六角レンチ)
- ユーザーマニュアル(英語)
本体とスペアパーツ、ポジティブピン脱着用の六角レンチ、マニュアルが付属。
デッキネジの予備や、デッキネジ用のドライバーは付属しません。
デザイン・ディティール
OCCULA(眼)のネーミングに合わせたロゴマーク入り。
外見はスタンダードなドリッパー、特別な個性を感じるものではありません。
クオリティーはこの価格帯の製品にしてはかなり頑張っていますね。
端々の作りやデザインは良好です。
分解
ドリッパーなのでパーツ点数は少なめ。
写真左から(ドリップチップ、キャップ、スリーブ、デッキ)の4ピース構造です。
ドリップチップ
ドリップチッップは810DT(ハーフインチサイズ)を採用。
付属品は樹脂製ボディーの側面に、金属製の装飾リングがあしらわれているもの。
ボトム部分には樹脂の継ぎ目があり、2ピースボディーのようですが圧入されているようで分解はできません。
内径10mmストレートで爆煙に特化したスペックです。
トップキャップ・エアフロー
エアフローはサイドエアフローです。
トップキャップ側面2箇所からエアーを取り込む構造。
そのエアホールは『Dual Downward Airflow(デュアル下向きエアフロー)』のネーミング通り斜め下向きに開いています。
キャップからデッキに向けて下向きに供給する構造です。
そのトップキャップは2ピース構造(スリーブとキャップ)で構成されていて、キャップを回すことでスリーブに開いたエアホールの開き具合を調整することができます。
スリーブとキャップはOリングを介して接続されます。
キャップの側面はローレット加工されていて、キャップを回してエアフロー調整しやすくなっています。
ヌルヌルとした感触でスムーズに回るので、ドロー調整時にストレスは感じません。
エアフローホールは全開から全閉まで無段階で調整可能です。
キャップとスリーブの精度が高いので、しっかりとドローを絞ることができます。
全開だとほぼほぼ抵抗感のないスカスカドロー、対して全閉だとそこそこ重めのDL向きドローまで絞ることができます。
対角線上の左右、2箇所に開いたエアホールを左右対称に調整できる機構で、片側だけのエアホールを開くことはできません。
そのトップキャプとデッキには、凸凹があり、この部分がはまることによって周り留めとして機能。
MODから着脱する際にキャップを持って回しても空転することなく取り外すことができます。
また、キャップの凹はある程度幅があるので、デッキに対してエアフローホールの場所を微調整することができます。
デッキサイドの2重OリングでMODにリキッドが付着するのを防ぎます。
また、トップキャップをつける時はリキッドを塗布してから取り付けないと、固くてとりつけることができませんし、無理に押し込むとOリングを破損してしまいます。
トップキャップ裏はドーム形状。
チャンバースペースには余裕あり。
ポスト上部にも十分な空間が確保されていて、コイル設置の自由度が高い構造です。
デッキ
デッキは2ポスト2クランプデッキです。
デュアルコイルに特化したデッキで、アートコイルやクラプトンコイルなど大型コイルのビルドに適したデッキデザインになっています。
デッキのネジには、今までに見たことがないような大型のネジ(M3ネジ)が使われていて、デッキポストを見ただけで迫力を感じるディティールです。
かなり大型のネジが使われていて、通常RDAに使うような精密ドライバーよりも大きなツール(大きめのマイナスドライバーも可)を使って、しっかりとトルクをかけて締め付けることができます。
またM3ネジなので、ソケットレンチなどを使って締め付けることもできます。
ただし、あまりトルクをかけすぎてしまうと、ネジより先にデッキポストの破損などが発生する可能性があるので注意します。
デッキネジを回すとクランプもネジと一緒に上下する機構は、デッキネジにクランプがドッキングされているから。
ただし、一度外してしまうとクランプ内の凸がつぶれてしまうためか接続が緩くなってしまうため、必要ない限りは取り外さない方が良いでしょう。
デッキネジやクランプの予備が付属しないのは残念です。
クランプ部には『6.0*2.55mm』ものスペースが開くので、アートコイルなどのワイヤーレッグが太いコイルもしっかりとクランプできます。
5mmもの深さのジュースウェル。
ジュースウェルは左右が分かれたタイプ。
ジュースウェルにもOCCULAのロゴマークがエングレービンされている凝った加工で、デザインにもこだわりを感じるデッキです。
ポジティブピン
デッキ裏のデザインも凝っています。
「augvape」「twistedmesses」やシリアルナンバー、ロゴマークのエングレービングが入っています。
ポジティブピンの実測0.35mmでした。
アトマイザー自体はメカニカルでも使えそうなルックスですが、ハイブリッド接続では不安を覚えるスペック。
インシュレーターもネガティブ側をカバーするタイプではありません。
また、ポジティブピンはシングルピン仕様で、デッキのポジティブポスト固定ネジ兼用。
ピンを緩めて出っ張り具合を調整することはできません。
通常ピンの他に、スコンクピン(BFピン)が付属。
スコンクピンのリキッドの出口はジュースウェルの底から一段上がったポジティブポールの根元から供給されます。
スコンクMODで使用する場合でも、ジュースウェルにリキッドが保持できるだけでなく、スコンクボトルからデッキに押し出したリキッドが逆流しないように配慮されています。
使用例
OCCULA RDAのビルド
まずはデッキとキャップを並べてみて、コイル設置のイメージをしてからビルドしていきます。
ポスト上部にも空間的な余裕があるので、コイル設置の自由度の高いデッキ。
エアホールは斜め下に向けて開いているので、このエアホールよりも高めに設置するのが良さそうです。
アートコイルの経験がないので、今回はプリビルド済みのクラプトンコイルでビルドしました。
クランプ式なので、ネジを締め付けていってもコイルレッグが供回りせずにコイルがグシャグシャにならないので、アートコイルやクラプトンコイルビルドに最適です。
ただし、2ポストなので2つのコイルを同時に固定しなければならないので、ビルド慣れしていないと難しいかもしれません。
また、ネジがM3と大きいので、しっかりとトルクをかけられて良いです。
コイルは若干高めに設置しました。
ウィックを通して、コイル左右に落としてやれば完成です。
感想
TWISTED MESSESとのコラボレーションアイテムということを考えれば当然なのですが、完全にアートコイル向きのアトマイザーです。
ただ、クラプトンコイルでも十分に楽しめますし、ドローを絞れば単線でもOKです。
構造も考えられていて、コイルが映えるデッキというだけでなくてしっかりと味も楽しめるようになっているため、実用的なのも好印象ですね。
味はビルド次第ですが、普通以上に美味しいです。
ただし、如何にもメカ向きというルックスなのに、ポジティブピン周りのスペックがハイブリット接続向きでないのは残念ポイントです。
保護機能つきのテクニカルMODにマウントするのが良いと思います。
まとめ
スタンダードなフォルムの爆煙アトマイザー。
しかし、各所にこだわりがある構造で、しっかりとオリジナリティーを出している優れたドリッパーです。
爆煙ユースに。特にアートコイルやクラプトンビルド向きです。
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