【Artery PAL Mini】 PODタイプのBOXスターターキット レビュー！

Artery（アーテリー）のVAPEスターターキット、PAL Mini 「パル ミニ」のレビューです。

前作PALのコンパクト版「Miniバージョン」はなんとPODタイプデバイス！PALってBOROタンクのような構造が売りの”マスプロ版BB”だったのですが、そのMini版は全く違うデバイスです。

このスターターキットの特徴

それでは詳細をレビューしていきます。

商品提供：HEAVEN GIFTS

詳細

PAL MINIは、ARTERYが以前リリースした”PAL AIO”のコンパクトバージョンです。

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vape-circuit.com

2019年2月6日

確かにボディーデザインなどを引き継いでいますね。

しかし、大きく異なるのがPODタイプのアトマイザの採用です。前作ではアメリカのハイエンドデバイスを模倣したアトマイザー部分が特徴で、その部分ありきの商品でしたが、一番重要だと思えた”マスプロダクツ版BB”というスタイルを逸脱し、よりコンパクトにリデザインしたのがこのデバイスです。

確かに小さい。そして軽い。サイズ感が良い！

半分以下の容積しかなく、重量も半分以下。片手に余るサイズ感でポケットに入れてもかさばらないのがが魅力ですね！

しかし、サイズは小さくなっても、前作とは根本的に違う製品ですので、その詳細と魅力はどこなのか？を詳しく見ていきましょう。

出典：Artery

ちなみにカラーバリエーションは全4色です。

スペック

ARTERY公式ページより

パッケージ・内容品

商品開封して中の詳細を見ていきます。ボディーもですが、パッケージもコンパクトで、アトマイザーの箱ぐらいのサイズ。箱の裏にはお決まりのセキュリティーコード入り。

内容品一覧

説明書は基本的に英語で書いてありますが、何故か6項目中2項目だけが日本語で書いてあります。最低限の使い方は説明してくれています。全部日本語で書いてほしい、、、

デザイン

やはり小さい。そして、アルミニウム合金（A6063）製のボディーは軽量です。実測で65g程度しかありません。もちろん、1,000mAhバッテリーを内蔵（前作とあまり変わらない容量）しているので「驚くほど軽い」訳ではありませんが、バッテリー容量を考えればかなり軽量な仕上がりです。

喫煙具といえばオイルライター、Zippoほどのサイズ感が魅力ですね。見た目に控える人も多いと思います！

ボディーのペイントはメタリックなアルマイト仕上げのような質感です。仕上がりに安っぽさはありません。パフボタンと反対側にPAL MINIのロゴ。

パフボタン側には小さくARTERYのロゴマークがプリントされています。

バッテリー部

そしてパフボタンは本体上部に。樹脂のような質感のパーツでチープさを感じます。

せっかく本体のペイントクオリティーが良いのだから、細部にもこだわって欲しかったとちょっと残念なポイントです。

充電用端子は側面にあります。端子の下には小さな丸穴。ここがLEDインジケーターです。

内臓バッテリーを充電するときはここにケーブルを挿します。充電中はLEDが点灯。そういえば前作も同様の仕様でした。
赤（20%以下）　紫（20-80%）　青（80%以上）

底面にベントホールなし。いやどこにもなし。前作は底にちゃんとベントホールあったんですが、、、内圧高まらないように逃がす部分があるのか？ちょっと不安なんですけど。

ドリップチップ

ドリップチップは内径3mmストレート。口元で拡散するタイプですね。樹脂製です。

PODはドリップチップを外して取り付けます。ここだけが前作と同様の仕組み。専用品なので交換はできません。

ドリップチップでPODを固定しています。ドリップチップ側面には溝が彫られていて、つまんで回しやすいようになっています。

アトマイザー

ドリップチップを外すとPODも外せます。PODと聞いてイメージする形状とちょっと違う、、、シガレットタイプVAPEのアトマイザー部分のようなやつです。

PODは2種類ラインナップ。

用途に合わせてセレクトできます。

このPODは2ピース構造。コイル部分とタンク&チムニー部分で構成されています。リキッドチャージはコイルを外してボトムフィルで注ぎます。

タンクの素材は明らかになっていませんが、ユニコーンボトルのように柔らかな樹脂素材で、乳白色のようにちょっとだけ曇っています。見た目だけの印象では、タンククラッシャーリキッドにも強そう。

どの程度リキッド耐性があるかは謎ですが、試しに強メンソールリキッドとリモネンを含んだリキッドを入れて3日間放置して見ましたがクラックは入らなかったのでそこそこ強いと思います。また、PODアトマイザーは消耗品なので割れてしまっても交換すれば良いでしょう。

どちらのPODは横向きです。こちらは1.6Ωセラミックウィックの方です。茶色いのがおそらくセラミック。

コイルカートリッジのサイズが小さく、分解も難しいのでコイル再構築（ビルド）には向いていません。少なくとも僕はする気にはならないですね。

リキッドチャージする時は、ドリップチップを外してPODを取り出し、コイルを外してタンクのボトムからリキッドを注ぎます。タンク中央の筒部分はコイルで発生したミストを通すためのチムニーなので、ここを避けてリキッドを注ぎます。

つまり、リキッドチャージの上限は中央の筒部分までということ。

コイルとタンクはOリングではまっているだけなので簡単に脱着できます。ボトムフィルは面倒になりがちですが、止める部分で工夫していますね。コイル側面には滑り止めのローレットも刻まれている細かい配慮もGOOD！

そしてコイルのOリングはスペアが付属するのである程度長く使えることを見込んでいるのでしょう。

気になるのがこれ。

マジすか、、、VG50って低すぎないか、、、そういえばコイルのジュースチャンネル（タンクのリキッドをコイルのウイックに供給するための穴）がめちゃくちゃ小さいので、あまり粘度の高いリキッドだと供給しないのかもしれません。

試しにVG80/PG20のリキッド入れてみましたが普通に吸えます。ただ、冬場など気温が低い時期だとよりシビアだと思いますので注意！

ちょっと変則的ですが、POD型デバイスなのでスペアPODをたくさん買って、PODごと持ち運べば外出先でリキッドチャージする手間も減らせますね。

リキッド残量は側面の窓から確認できます。リキッド残量チェック窓の下の小さな穴はエアフローホールです。ちなみにエアフローは固定式で調整はできません。

使い方

操作は簡単！ペンタイプやPODタイプデバイスの多くと同じような使い方です。

電源ON/OFFnの時はmicroUSB端子部分のLEDランプが3回点滅します。ONは青、OFFは赤です。Vaping時もLEDランプがバッテリー状態に合わせた色に点灯します。

赤（20%以下）　紫（20-80%）　青（80%以上）

感想

それでは使ってみた正直な感想です。ボディーサイズとバッテリー容量は良いんですが、そもそもPALをMiniにする意味って何？と考えてしまいますね、、、

この製品をどう思うかはユーザーによってだと思いますが、僕はコンセプトがぶれぶれな製品だと感じました。元々PALは廉価版BBのようなコンセプトでリリースされたのにも関わらず、タンク部分のサイズの違いからBBアトマイザーとの互換性がありませんでした。

そして、このPAL Miniはそのミニバージョンなのにも関わらず、共通なのはコンセプトではなく主にデザイン部分。何がしたいんだかよく分からないというのが率直な感想です。

ポケットサイズボディーに大容量バッテリー、そしてPOD型アトマイザーで考えればもっとより良い形があるのではないか？と感じてしまいますね、、、

確かにBBもタンクを大きなPODと考えられなくもないですけど、あれってRBAユニットがたくさん出ていて、自由に交換したりコイル再構築（ビルド）したり。そしてカスタムが楽しかったりするのが魅力だと思うんですね。

味に関しては前作がBVCコイル互換で、以外に美味しいなぁと感じていただけに、このオリジナルコイルは微妙。特に1.6Ωコイルは味もミストも出ないのでメーカーの言う通り「強ニコチン専用の長寿命コイル」です。味を楽しむなら1.0Ωコイルですが、それもそこそこですね。これ、コイルじゃなくて出力の問題（定電圧3.2V）だと思うんですよ。出力が低い。3.5-3.6V程度だったらもっと美味しかったはずです。他のPODデバイスに比べて味の優位性はありません。かといってすごく劣っているわけでもないので正直微妙です。

あと、1.0Ω PODだとタンク容量が1.1mlと少ないのであっという間に無くなります。

性能至上主義の僕ならもっとコンパクトなPODデバイス使うかなと思ってしまいますが、強メンソールリキッドのキック楽しむなら充分ですし、見た目が良いので味がそこそこでよければPAL Miniをセレクトするのもアリなんじゃないかなと思います。

まとめ

悪くないけど特別良くもない。どの部分が売りか？と聞かれれば飛び抜けて特徴的な部分もない。

あえて言うなら、PALシリーズの個性はルックスではないでしょうか。

アルミボディーに高品質なペイント。金属の塊感があるのに軽量に仕上がっているのが最大の特徴です。PODデバイスにはプラスチック素材が多いので、メタルボディーが好きなユーザーはルックスに魅力を感じると思います。

まだリリースからまもない製品なので海外通販でもプレオーダー中。そして予備コイルやPODもまだ売っていないのでまだ待った方がいいかも。今後国内でもちらほら見かけるようになると思いますので、気になるユーザーはチェックしてみてはいかがでしょうか。