Geekvape「ギークベイプ」のVAPEアトマイザー、LOOP RDA 24mm「ループ」のレビューです。
ミドルハイトの直径24mmサイズドリッピングアトマイザーです。
デザインはスタンダードなサイドエアフローRDAという印象ですが、特徴はデッキデザインにあります。エアフロー部のAFCの特徴的です。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供:HEAVEN GIFTS
詳細
Geekvapeがリリースする、24mmサイズのDL向けどリッピングアトマイザーLOOP RDAです。
Geekvapeにしてはシンプルなデザイン。中央のエアフローリングがマットな質感、その他の部分が磨かれた光沢感のあるポリッシュ仕上げなのもルックス的な特徴です。
メーカーからのアナウンスでは『空気流の完全な有効性を保証し、漏れを最小限に抑えながら風味を大幅に向上させる、サラウンドエアフロー設計に組み込まれたW形ビルドデッキを特徴とする新しいRDAです。』とのこと。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 26mm(DT・スレッド除く) |
重量 | 44.3g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ 810DT/510DTアダプター |
コイル | RBA デュアルコイル/シングルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
色 | SS(Silver) , GOLD , GUNMETAL , BLACK |
GeekVape公式サイトより
パッケージ・内容品
パッケージはプラスチック製で、側面2箇所にはGeekvapeのホログラムステッカーが貼られていて、未開封の証明となっています。
シールを切断して開封すると、本体と付属品がスポンジに守られて収納されています。
内容品一覧
- Geekvape LOOP RDA アトマイザー本体
- 予備パーツ(Oリング、ネジ)
- BF(スコンカー)ピン
- 付属品(エクストラ510ドリップチップ、510DTアダプター)
- ビルド用ツール
- ユーザーマニュアルなどの書類
本体の他に予備パーツやオプション品、そしてマニュアルなどの書類が入っています。
マニュアルなどの書類は基本英語で書かれています。書類の内容がわからないユーザーはぜひこの記事を参考にしてくださいませ。
分解
LOOP RDAを分解してみると、上記写真のように左から ドリップチップ / トップキャップ / デッキに分解可能です。デッキはさらに細かいパーツに分解可能です。
ドリップチップ
ドリップチップはLOOP RDAに最初からセットされている810DT(ハーフインチサイズ)の他に、510DTアダプターと、510ドリップチップが付属します。
取り付け部であるトップキャップ側にOリングがはめ込まれた、ハーフインチサイズドリップチップに互換性のある汎用規格が採用されているので、汎用ドリップチップに交換して使用することもできます。
810ドリップチップ
付属のハーフインチサイズ(810DT)規格のドリップチップは、PEI樹脂製。内径が途中で急激に広がるデザインです。
全長15mm、露出部の高さ10mm、外径20mm、内径11→14mm。
サイドにはGeekvapeのロゴ文字が刻まれています。
510ドリップチップ
樹脂製の510ドリップチップアダプターが付属するので、アフターパーツとして多くの商品がリリースされている510規格のドリップチップも取り付けることができます。出っ張り3mm、外形18mmです。
510ドリップチップも付属します。アダプターと同素材の樹脂製ドリップチップは、810DTよりも内径が細いため、エアフローを絞って使う場合に最適です。内径が途中から急激に広がるタイプです。
全長17.25mm、露出部の高さ12mm、外径17mm、内径7.75→12.75mm。
トップキャップとエアフロー
エアフローデザインは、外見上サイドエアフローデザインに見えます。
トップキャップの側面2箇所から空気を取り込む方式です。
このエアフローホールには、ドロー調整用のAFCを装備しており、エアフローホールをトリミングして、取り込む空気量を、全閉から全開まで無段階で調整することができます。
ちなみにこのエアフローリングははめ殺しで、取り外すことはできません。実際にはトップキャップは上下パーツとAFCの3ピース構造だと思われますが、非分解式となっています。
コイルとエアフローの相関関係を見ると、単純にサイドエアフローとも言えないのですが、それはデッキの項目で詳しく見ていこうと思います。
エアホールは、デュアルコイルビルドの場合は左右両方のエアホールを開き、
シングルコイルの場合は片方だけ開く運用が可能です。リデューサーは付属しないので空間を埋めることはできませんが、エアホールで対応しています。
トップキャップとデッキに設けられた凸凹が周り留めとして機能するので、トップキャップをつまんでMODから着脱することができるので、いちいちキャップを外してからデッキをつまんで回し外す必要がありません。
このデザインができるのは、トップキャップがAFCを兼用していない構造であるからです。
トップキャップの裏側はドーム型を採用しています。
デッキ
個性的なデッキデザイン。このデッキをGeekvapeでは「W形ビルドデッキ」と呼んでいます。
メーカー曰く、ユニークなW形状のビルドデッキ*シングルコイルとデュアルコイルの両方に簡単にコイルを構築でき、漏れなくマウスピースから直接滴下することができるとのこと。
確かにドリップチップからラフにリキッドを垂らしても、Wの山部分に当たり、エアホールを通じてウェルまで落ちていく構造なので、リキッドチャージが非常に簡単そうです。
確かにWの形状に見えるデッキのルックス。コイルの固定ネジはサイドのイモネジで行う、ポールレスデッキのような構造です。
トップキャップのサイドから取り込まれた空気は、デッキの形状に従って、斜め下に向けて取り込まれ、さらにコイルに向けて斜め上に供給される仕組み。サイドエアフローでありながら、ボトムエアフロー的な考え方です。面白いですね。
デッキが宙を浮いているようになっていて、5mmの深いジュースウェルには、多くのリキッドを蓄えることができます。かなり容量が大きいと思います。ウィックで埋めてやれば、漏れずらそうに思えます。
ただ、デッキが取り外しできない構造なので、ジュースウェルを念入りに洗浄したい場合は手間がかかりそうです。
ポジティブピンとスコンクピン
ポジティブピンの出っ張り具合は写真の通り。インシュレーターも一緒に出っ張っています。スレッドから0.5mmほど出ていました。
このピンはダブルピン使用で、デッキ固定ネジ兼用ではないので、多少緩めて調整が可能とも言えます。(オススメはできませんが)
緩めて見たところ、写真程度緩めるのであればネジ自体の精度がよく、ガタも少ないので運用は可能だと判断しますが、製品誤差によりガタが発生する場合は危険だと思いますので、実際の製品を触って判断することが必要です。また、緩めた状態での使用は誘電不良や、ピンの脱落など常に注視する必要があります。
古参メーカーは、こういった細かい部分の作りが日進月歩で良くなっているのが良いですね。
通常ピンの他に、スコンカーピンも付属するので、ボトムフィーダー運用も可能。BFピンは一本物なので、調整はできません。
BFピンのリキッド出口はジュースウェルの側面から。リキッドの逆流を防ぎ、ジュースウェルにリキッドを保持できる構造です。
MODに載せる
ビルド
それではビルドです。エアフローの大きさやドリップチップのスペックから、明らかにDL運用の機材であり、ドローも軽いので、爆煙志向なのでデュアルコイルで組んでいこうと思います。
まずはデッキサイドのイモネジを、付属の工具で緩めておきます。
次にコイルを仮固定するのですが、ポールレスデッキと同じく、コイルレッグを予め揃えて切っておく必要があります。長さを決めてからコイルをマウントします。ここが慣れないと面倒で、足を切りすぎてしまったり、長すぎたりイライラするポイントですが、慣れれば難しくはありません。
CoilMonsta Kanthal 24G , 3.0mm , 6raps , Dual
足を固定した後に、コイルジグを通して、コイルの向きや位置を微調整します。
サイドから上がってくる空気の流れに沿って、コイルは少しだけ高い位置に設置しました。トップキャップの高さ的にまだ余裕があるので、色々な位置に調整して味の変化を楽し無こともできます。
コットンはサイドに落としれやれば良いです。それ以外に落とす場所はありません。
あとはリキッドを垂らしてやれば使うことができます。ドリップチップを外せば多くの量のリキッドをチャージできますし、ドリップチップを外さなくてもリキッドを供給することができます。
感想とまとめ
デッキ構造が斬新な、シンプルなルックスのRDA!!
深いジュースウェルに、BF対応。周り留め構造に、エアフロー調整が簡単など、運用面や構造は結構良いと思います。ルックスもシンプルで、ごちゃごちゃしてなくて、好みが別れずらく、色々なMODに相性が良い印象。
デッキ構造が斬新なので、味はどうなのか?サイドエアフロー的でありながら、斜めエアフロー的な味を想像していたのですが、普通にサイドエアフロー的な味です。
どちらかと言えば間接的な味です。これはトップキャップが高く、裏側がドーム形状であることも起因していると思いますが、ミストの質感が柔らかく細かい印象です。
悪い部分が見当たりませんが、デッキの外見以上の個性も感じないのは確かですが、悪い機材ではもちろんないので、DL向けのドリッパーを探しているユーザーは検討してみても良いかもしれません。
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