VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、Mesh RDA「メッシュ アールディーエー」のレビューです。
ネーミングのMESH/メッシュ はコイルに金属メッシュを使用するからです。
VAPEではかなり前から、GENESIS/ジェネシス ビルドと言って、コットンの代わりに、コイルにリキッドを供給する触媒に金属メッシュを使用するビルドが存在しますが、コイルの代わりに金属メッシュを使用してしまうのは斬新な発想です。
味の想像が全くつきませんが、果たして性能はいかに?早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/Mesh RDA のパッケージと内容品
VandyVape定番の水色を基調にしたパッケージデザイン。今回のデザインはフォントの大きさなど洗練された印象を受けます。
側面にはシリアルナンバー、製品偽造防止のQRコード入りのステッカーが貼られています。
スマートフォンなどでQRコードをスキャンすることで製品が偽造品でないか判定できるサイトに接続されるようになっています。しかし、VandyVapeの他製品と同じで、何度スキャンしても、中国語でコード読み込みエラーが出てしまいます。機能しない偽造防止コードはもはや何の意味があるのかわかりません….
内容品一覧
- Mesh RDAアトマイザー本体
- 810ローレットドリップチップ
- 510ドリップチップアダプター
- 予備パーツ一式(Oリング、デッキネジ)
- BFピン
- マイナスドライバー
- 六角レンチ
- ユーザーマニュアル
- カンタルA1メッシュ(#80)
- Ni80 ニクロムメッシュ(#100)
- SS316L ステンレスメッシュ(#150)
説明書は英語を含めた多言語で書いてありますが、残念ながら日本語での記載はありません。しかし、図解も入ることからわかりやすいマニュアルに仕上がっています。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/Mesh RDA の詳細
メタルメッシュをコイルに使用する斬新なアイディアを製品にしたドリッピングアトマイザー。メッシュを固定しやすいデッキは、通常のコイルでのビルドも可能にしています。
本体前面にはMeshの”M”をモチーフにしたロゴマークが大きく入りますが、全体的なデザインはシンプルで、基本的には好みを選ばないルックスに仕上がっている印象です。仕上がりはそれなりによく非常に美しい!とは言い難いですが、雑だとも言えません。価格からすれば十分なクオリティでしょう。見た目の印象も悪くありません。そして、エッジは面取りされており、手を切ってしまうようなバリも確認できませんでした。
カラー展開が多く、自分好みの色を選べるのが嬉しいですね!
VANDY VAPE/Mesh RDAのスペック
直径 | 25mm |
高さ | 24mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ(810DT)/510DTアダプター |
コイル | RBA メッシュビルド/デュアルコイル/シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | Stainless Steel |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
VANDY VAPE公式サイトより
VANDY VAPE/Mesh RDAを分解する
本体を大まかに分解してみます。ドリッパーのためパーツ点数は少なく、写真左から、 ドリップチップ / トップキャップ / スリーブ / デッキ で構成されています。Oリングなどの消耗品などを除くと、これ以上細かく分解することはできません。
VANDY VAPE/Mesh RDAのドリップチップ
VandyVapeらしい充実の付属品。ハーフインチサイズのドリップチップが2種類と、510ドリップチップをつけることができるアダプターが付属し、汎用のドリップチップに交換して使うこともできます。
黄色半透明の樹脂製ハーフインチ/810サイズのドリップチップは公式サイトによるとウルテム製との記載があります。
露出部の高さ7.5mm、外径17.5mm、内径9.5→10.5mm。
ロレット加工が周囲に施されたハードなルックスの黒い樹脂製ドリップチップはデルリン製。
露出部の高さ6mm、外径18.5mm、内径9.5→12mm。
VANDY VAPE/Mesh RDAのエアフローとスリーブ&トップキャップ
エアフローはサイドエアフロー。スリーブに空いたエアホールから空気を取り込むデザイン。
このエアホールはスリーブとトップキャップに同形状で空いており、トップキャップを回してホールの開閉具合を無段階調整でき、ドロー調整が可能になっています。
トップキャップには3つのホールが空いており、両側/片側のエアホールを開ける運用が可能です。基本的にメッシュビルド前提のドリッパーですが、通常コイルビルドの場合にシングル対応もできるデザインになっています。
キャップ裏はドーム形状を採用。
ミスト発生のチャンバー部分。デッキが分厚いため、スリーブのMロゴマークの中間ぐらいまでデッキになっているため、トップまでの空間はスリーブ高さに対して、小さめに感じます。
VANDY VAPE/Mesh RDAのデッキ
デッキはメッシュを挟み込む前提でデザインされた、ポールレスのクランプデッキ。
クランプを開閉するための調整ネジはデッキ側面に設けられています。このネジはイモネジの先端が尖っているタイプで専用品となるため、紛失すると汎用品で代用が効かないため、予備が2つ付属しますが特に注意して運用する必要があります。
ネジを緩めると、デッキのプランプを緩めることができます。メッシュを挟むためにデザインされたデッキですが、メーカーサイト及び説明書写真の通り、通常のコイルでのビルドも可能です。
クランプ部分ですが試行錯誤しましたが分解する方法がわかりませんでした。非分解式である可能性もあります。
VANDY VAPE/Mesh RDAのポジティブピンとBFピン
ポジティブピンはダブルピン仕様で調整可能とも言えますが、筆者の個人的見解としては、通電不良や事故防止の観点からネジを緩めて使用するのはお勧めできません。
インシュレーターもしっかりしており、締め込んだ状態でしっかり出っ張っている印象です。
BFピンが付属します。通常ピン含め金メッキが施されています。
BFピン固定のための六角レンチが付属。ただし、通常ピン脱着のためのマイナスドライバーは別途用意します。
BFピンを取り付けた状態。デッキ中央から供給されます。メッシュビルドした場合は中央部分にコットンが設置されているので、BFボトルから供給されたリキッドは直接コットンに供給されます。コイルビルドの場合はデッキに供給され、コットンで吸収しきれなかったリキッドはある程度ボトルへと戻ってしまうデザインです。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/Mesh RDA のビルド
ビルドです。デッキ側面のネジを緩めてデッキのクランプ部を解放します。
コイルビルドでも良いのですが、それだとポールレスのRDAと同じになってしまいます。このアトマイザーの存在意義はネーミング通りメッシュビルドをしてこそだと思いますのでメッシュでビルドしていきます。
メッシュをよく見ると素材だけではなく、メッシュの網目の細かさが違います。
- カンタルA1メッシュ(#80)
- Ni80 ニクロムメッシュ(#100)
- SS316L ステンレスメッシュ(#150)
ジェネシスで用いるメッシュよりも随分目が荒いメッシュです。今回はステンレスメッシュでのビルドを写真でお伝えします。
メッシュを取り出してデッキに当てがって見ると、デッキ幅に揃えられているのかと思いきや、メッシュの方が幅広なので一部カットします。カットは普通のハサミで切れる程度の硬さで簡単にカットできました。ただし、目の荒いカンタルではこれより切りづらいため、刃こぼれが心配なので、高いハサミは用いない方が良いかもしれません。
まずは片側を固定して長さを調整します。そのままだと長かったので長さもカットしました。
その後ドライバーンします。抵抗値はこの状態で0.6ohmでした。
終わったらコットンをメッシュに挟んでいきます。量がよくわかりませんが、メッシュと接さない部分があるとイガってしまいそうなので、多めにウィッキングしました。
エアフローはコイルに直当てするように方向を調整しました。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/Mesh RDA をMODに載せてみる
Eleaf/iStick Pico 25(18650シングル)
aspire/Archon 150W(18650デュアル)
Smoant/Charon 218W(18650デュアル)
直径25mmと大口径サイズなので、搭載するMODは選びますが、デザインはシンプルなのでマッチングを細かく考える必要はない印象です。
VAPEアトマイザー VANDY VAPE/Mesh RDA のまとめ
キワモノではない!味も楽しめるドリッパー!!
エアーの当たり方的に味はどうなの!?と疑問でしたが、味は悪くない。むしろ、爆煙セッティングに合うリキッドであればかなり楽しめる印象。ダイレクトさもあり程よくウェットながら、どちらかといえば細かい粒子のミストが楽しめます。
ビルドも楽で、一度メッシュを固定した後はコットンを変えるだけ(他のドリッパーもそうですが)で、交換がすごく楽です。
欠点はコットンの消費量が多く、熱がこもりやすいためかコットンの寿命が早いことぐらいでしょうか。普通にコイルビルド可能な汎用性もあり、筐体の作りもスタンダードなデザインで好印象です。
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