Wotofo(ウォトフォ)のアトマイザー、Serpent BF RDA「サーペント ビーエフ」のレビューです。
WOTOFからは様々なタイプのアトマイザーがリリースされています。
このサイトでも多くのアトマイザーをレビューしてきました。レビュー一覧は以下参照。
⇒ THR TROLL RTA「ザ・トロール・RTA」
⇒ SERPENT RDTA「サーペント・RDTA」
⇒ Freakshow V2 RDA「フリークショウ バージョン2」
⇒ Conqueror Mini RTA「コンカラー ミニ RTA」
⇒ Serpent Sub Tank「サーペントサブタンク」
⇒ Freakshow Mini RDA」(wotofo)
⇒ 「SERPENT MINI RTA」(Wotofo)
今回のアトマイザーはサーペントシリーズ(?)のドリッパータイプアトマイザーで、しかもBF(ボトムフィーダー、スコンカー)専用RDAです。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
WOTOFO Serpent BF RDAのパッケージと内容品
側面には製品偽造防止のスクラッチ式コードが入ったステッカーが貼られています。
スライド式のパッケージから内箱を取り出すと内容品が収納されています。
内容品一覧
- Serpent BFアトマイザー本体
- ワイドボアドリップチップ
- 予備パーツ(イモネジ、Oリング)
- シングルリデューサー
- ビルドツール
- 日本製オーガニックコットン
- コイル *3
- ユーザーマニュアル
マニュアルは冊子になっており、英語ながら図解入りで分かりやすい説明書です。
WOTOFO Serpent BF RDAの詳細
Wotofの Serpent BF RDAはその名の通りBFに対応したアトマイザーです。
いや語弊がありました。BF専用 ボトムフィーダーでしか使用できません。標準品が付属しないのです。BFピンが付属するドリッパーは数多くありますが、専用品はあまり見ません。
Wotofoもバリエーションを出しすぎて、思いつくものは出していくスタイルなのでしょうか。
是非タイトフロー向けシングルコイルRDAもラインナップしてもらいたいと思います。
Wotofo Serpent BF RDAのスペック
直径 | 22mm |
高さ | 30mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT(ハーフインチ)/510(アダプター付属) |
コイル | RBA デュアルコイル/シングルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
色 | Silver |
Wotofo公式サイトより
全長はドリップチップおよび510スレッドを除いて17.75mm。かなり背の低いアトマイザーです。
大まかに分解するとこのようなパーツ構成。
左からデッキ/スリーブ/トップキャップ/ドリップチップとなります。
まず上部からパーツを見ていきます。ドリップチップ取付部は810DTサイズで、トップキャップの方にOリングが設けられています。
汎用のハーフインチサイズDTを取り付けることが出来ますが、付属品を見てみると、底にツバのようなものがあり、汎用品をつけた場合には一段へこんでしまいます。
アダプターを介して取付可能の510ドリップチップは金属製です。
口元で内径が広がるタイプで、底部もテーパーデザインを採用するなど構造にも拘っている印象です。そして仕上がりも中々綺麗です。
最も細い部分の内径5.55mm、高さは約7mmです。
付属品であるワイドボアタイプのドリップチップは樹脂製。素材は公開されていません。
内径8.67mm。底部はななだらかにテーパーしていて、口元で若干広がるタイプです。
次にトップキャップとスリーブを見ていきます。スリーブにOリング2本を介して嵌まっているタイプです。
スリーブのエアホールと、トップキャップの切り欠きの合わせ具合でエアフロー調整が可能になっています。スリーブにはエアホールが3つ設けられており、トップキャップの合わせ具合で、2つ開く/1つ開くの開け方が可能で、シングルコイルビルド/デュアルコイルビルドに対応しています。
トップキャップ上部には装飾と滑り止めの装飾が入っており、この部分をつまんで回すことでエアフロー調整が容易です。
さて、デッキです。デッキですが、スリーブにOリングを介してスポッと嵌まっており、初めて見る構造です。単純に筒状のスリーブでも良さそうだと思ってしまうのですが拘ったデザインなのでしょうか。
考えられるメリットとしては、BF専用アトマイザーの為、BFボトルを押しすぎて、ジュースウェルより水位が高くなってしまってもスリーブとデッキの隙間からリキッドがにじみにくいかもしれません。
しかし、デッキにはダブルでOリングが設けられているのでそこまでする必要はあるのかは疑問です。おそらくデザイン上の理由だと思います。
デッキは2ポール4スレッド。4つのホールが横一閃に並んでいるタイプです。
ジュースウェルは左右に分かれているタイプで、深さは浅めで、大きさも小さめですが、BF専用なので気になりません。
BFピンからリキッドが出てくるポイントはジュースウェルより一段高くなっています。
左右のジュースウェルにリキッドを保持できる仕様です。
ポジティブピンは固定式。金メッキ仕様になっています。
固定式の為、調整や交換ができません。完全にBF専用です。
付属品としてシングルリデューサーが付属します。おそらくシリコン製。
空間を埋める… あまり埋められていません。
エアーの向きを遮る程度のものでしょう。もう少し拘って欲しいポイントですね。
WOTOFO Serpent BF RDAをビルドする
さてビルドです。いつも通りビルドしない状態でドリップチップから吸ってみると予想通りシングル全開でもかなり軽いドローです。
まずはシングルでビルドしてみようと思います。
付属のクラプトンコイルを使ってビルドしていきます。
コイル位置は通常考える位置よりも若干高めであり、センター寄りに設置しています。
これは僕の趣向によるもので、一般的にはエアホール直近に設置するのがセオリーになっています。
スリーブを並べ見るとこのような位置です。
コイルボトムからエアーを取り込み、両サイドからエアーを抜く、サイドフローでありながらボトムフロー的な発送でこの位置に設置します。
その為、両サイドはウィックで完全に埋めてやる必要があります。
スリーブを設置してウィックを最終調整。エアホールは2/3ほど開けて運用します。
想像通りそれなりにダイレクト。しかし、クラプトンコイルの為、ミストが細かく、うるさい印象で、よりダイレクトな味わいにしたいため次は単線デュアルビルドで組んでいきます。
カンタル26ゲージ、2.5mm 5ラップです。
結論としては3mmでも良かったと思います。そしてコイル位置をあまり上げると、キャップ裏に接触してしまいますし、上にも空気が流れる空間が必要だと僕は考えます。コイルビルドとウィッキングの考え方は先程のビルドと同様です。かなりダイレクトな味わいで美味しいと思いました。
ビルド自体に問題はなかったのですが、一つだけ問題点が。
それはスリーブを持ってデッキを回していくと、デッキとスリーブがずれていくため、エアホール位置が完璧に合わせられません。
だから、普通にはめ込み式のスリーブにすればよいのに。。はめ込み式なのってここが理由だと思います。
対策としてはデッキのポールをつまみつつ、スリーブも一緒に押さえて回すとエアホール位置がズレないでにMODに取り付け出来ます。
リウィッキングやリビルドの都度これをやらなくてはなりません。めんどくさいですね。。。
WOTOFO Serpent BF RDAを使ってみた
ボトムフィーダーMODに搭載してみます。以下の手持ちのBF対応MOD全てで使用可能でした。
◎見た目
大きな”U”のようなロゴは好き嫌いが分かれそうですが、それ以外はシンプルで、背も低くバランスは良いと思います。一部にウルテムのような色の樹脂を使うなどデザインにも拘っている印象です。
◎クオリティ
全体的なクオリティは価格の割に高いと思います。特に使用上目につく部分のクオリティが高く、逆にデッキのジュースウェルなど目につかない部分にはコストを掛けない緩急が価格にも現れています。細かくい見れば、金属表面の質感に高級感が感じられないなどはありませんが、それをこの価格帯の機種に求めるのは酷でしょう。
主要な部分は面取りされており、素手で分解しても手の皮にも優しい作りです。スレッドやOリングではまっている部分のクリアランスも良く、固くもなく緩くもない塩梅になっています。
◎機能面
サイドフローRBAとして一般的な機能です。トップキャップのみ着脱できるのでデッキの確認が容易。ドリップ取付部が810DTで、ワイドボアから510まで接続可能です。
ただし、BFピンが交換不可で、BF専用になってしまうのは非常にもったいない。
◎運用性
ビルド難易度は標準的ですが、前出の通り、スリーブを持ってMODに取り付けようとすると、エアホール位置がずれていってしまうことだけが気がかりです。
◎ドロー
シングルでもデュアルでもかなり軽いドローから、そこそこのドローまで調整可能。
あまり絞って使う機種ではないように思います。基本DL運用向け
◎ミストの質感
サイドフローのRDAは特にビルド次第です。
他のエアフロー構造に比べ、コイル位置の自由度が高いため、ビルドで遊べるのが特徴で、コイルの線種、巻き方、位置やウィッキングで自分好みに調整できるのが魅力です。
構造的にはドーム型トップキャップがありますが、かなり背が低いため、超細かく柔らかいミストに調整するのはなかなか難しい印象です。
逆に僕が好きなダイレクトである種荒いミストには向いていますが、ドーム形状の恩恵か、その中に細かいミストも含有されている印象です。
◎味
こちらもビルド次第です。
ビルドを失敗すると全く味が出ません。
今回のビルド、どちらもかなりフレーバーは広がる印象。
アトマイザーの向き不向き、構造的な問題もありますが、サイドフローは特にビルドが重要だと思います。
WOTOFO Serpent BF RDAのまとめ
総括すると、サイドフローRDAとして一般的な機能のアトマイザー。
欠点はBF専用という点でしょう。個人的には直接的な味を楽しむことができ、悪くない、むしろ良いアトマイザーだと思うので、標準ピンでも使用したいと思いました。
しかし、もう一点。やはりMOD取付時にエアホールずれる現象が気になります。
普通にかぶせるタイプじゃぁダメだったのでしょうか?この構造にあまりメリットがないように思えます。
この部分を納得できれば、普通に良いアトマイザー。
良い部分は、背が低く、ルックスも上々で、価格が安い点!
DripBox2やPico Squeezeなどのマスプロスコンカー機の付属アトマのアップデートにもってこいだと思います!!
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