Mystic Atmosのアトマイザー、Project 1 Attyのレビューです。
twitterのVAPERさん数名に激推しされたものの、公式サイトでは常に在庫切れで、セカンドハンド品も少なく、出てきても高額であったり、海外のため送料が高かったりと、中々入手できずに気になるアトマイザーでしたが、知り合いから譲っていただきましたのでレビューしてみたいと思います。
構造から考察するに僕の好みではなさそうだな、と思っていましたが果たして?
それではレビューしていきます。
Project 1 Attyの詳細
Project 1 Attyは通称P1と呼ばれるRDA、ドリッパーアトマイザーです。
背が低く、ルックスもそれなりに良いのでMODとのマッチングも良さそうです。
セカンドハンド品のため、パッケージや内容品に関しては割愛します。
譲ってもらったものにはOリングなどのショートパーツが付属していました。
Project 1 Attyのスペック
直径 | 22mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用品 |
コイル | RBA シングル/デュアル |
エアフロー | トップエアフロー |
色 | Silver |
全長は510スレッドを除き、専用510ドリップチップを含めて30.65mmでした。
トップエアフローに良いイメージがないのですが味の方はどうなのか?
エアホールは全部で4箇所。大小2種類の径のエアホールが2つづつ空いています。
軽く分解してみるとこのような構造になっています。左からデッキ/スリーブ/トップキャップです。
デッキとトップキャップは更に分解可能です。
4つのエアホールがキャップ外側から導かれているのをディスクで開閉を調整できるようになっています。
一応510ドリップチップも使うことができるサイズになっていますが基本的には専用品です。
何故かと言うと、トップキャップの上から下まで貫通していて、この部分にエアフロー調整パーツが接続されるためで、ドリップチップを回転させることでエアフロー調整を可能にしています。
ポジティブピンはデッキ固定兼用で調整不可能です。
デッキのポジティブ側が分解、そして位置調整可能になっています。
ポジティブパーツの裏には樹脂が用いられていてネガティブ側との短絡を防いでいます。
ポジティブ側が3パターンに調整可能になっています。
デッキのジュースウェルはかなり浅めですが、トップエアフローで、エアホール位置が高くまであるため、スリーブもジュースウェルとして扱えるので問題はないと思います。
気になる点として、スクリュの長さが短いために、限界まで緩めてもクランプとデッキのクリアランスがあまりない点。
ビルドしてみると非常にやり辛く、もう少し長さのあるスクリューを採用した方が良かったと思いました。
Project 1 Attyをビルドする
ビルドです。
ビルド前に空吸いしてみると予想よりも軽いドロー。
エアフロー調整次第ですがそこまで絞れないことがわかります。
デッキですが自分が組みやすいように調整できますが、ここでは2パターンのビルドを紹介しておきます。
ビルド次第でデュアルビルドも可能ですがここではシングルビルドを掲載します。
まずはネガティブとポジティブを180度の状態でビルドしてみました。
ワイヤーはカンタル26ゲージ 2.5mm 5ラップです。
ワイヤーレッグですがまずクランプのスクリュを片方フリーにして、通してやってから、もう片方を取り付けると簡単にビルド出来ます。
取り付けてからコイル位置を調整します。この時、クランプはまだ締め付けていません。
コイル位置の調整が終わったら、スクリューを回してクランプをロックしてコイルレッグを固定します。
トップキャップ裏には樹脂パーツが用いられており、耐熱性はあるものの、あまり近づけてしまうと溶けてしまうため、トップキャップを外したスリーブをデッキに取り付けて、トップキャップとコイルのクリアランスを確認します。
コイル位置が問題なければドライバーンの後ウィッキングします。
ウィッキングは両サイドにコットンレッグを落とす場所があるため迷うことはないと思います。
180度状態であれば少し大変ですがコイルを2つ並べてやるデュアルビルドも可能かとおもいます。
次にネガティブとポジティブが90度の状態でのビルドです。
こちらもワイヤーはカンタル26ゲージ 2.5mmで7ラップ巻いています。
P1を愛用しているユーザーから、パラレルやツイストで巻くと美味しいよ、との情報もありますが、まず単線で巻いてみて、そのアトマイザーのポテンシャルを理解したいので、基本的に単線でビルドしています。
ビルドの難易度ですが、どちらのデッキ位置でもさほど変わらない印象ですが、コイル位置の調整が180度状態のほうが簡単に僕は感じました。
トップエアフローの為、出来る限りエアフローに近づけてやります。
エアフローから取り込まれた空気は、構造的に直ぐ側にあるドリップチップのエンドから口に入ってくる構造なので、その導線上にコイルを設置してやるのがセオリーだと思います。
空気の流れを意識してコイル位置をセッティングします。
ウィッキングの際のコットンレッグの設置場所は90度状態であっても迷うことはない印象です。
Project 1 AttyとMODのマッチング
マスプロダクツMODに載せてみました。
ショートタイプのドリッパーで、ルックスがシンプルなことから、高価なスタビライズドウッドなどのハイエンドMODなど、大抵のMODとのマッチングは良いと思います。
Project 1 Attyのまとめ
ショートトールのドリッパー。ルックスが良く、仕上がりもそれなりのクオリティです。
問題の味ですが、やはりトップフロー構造のため、直接的な味ではなく、どこか間接的な印象です。
抵抗値とワッテージから想像するミスト量の半分ぐらいのミスト量が発生する印象で、吸気内のミストの割合が少ないと感じます。
優しいもののRTAのミストのそれとはまた違い、あえて言うならトップフローRDAの味でありP1独特の味です。
熱烈なファンが居るアトマイザーというのはそのアトマイザーでないと出ない味があるということだと思っています。
優しい味に感じるので、ダイレクトに味わうと刺激が強いリキッドなどに向いてるな、というのが僕の感想です。
入手方法
公式のショッピングサイト、MYSTIC ATOMSでは暫くout of stock(在庫切れ)が続いており、現在入手が困難になっています。
国内のセカンドハンド品の放出も少ないことからfacebookのトレードグループなどを利用するのが近道かもしれません。
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