プルームテック互換アトマイザー、ミニプルブーストのレビューです。
プルームテックの純正カートリッジにリキッドを補充するなら、いっそのことタンク搭載のアトマイザーにしてしまえ!というコロンブスの卵的な製品。
プルームテックの口金は、VAPEの古い規格(901)と同じなので、今までにも対応したものはあったものの、プルームテック専用としてサイズや質感まで統一された専用品としては斬新な商品だと言えます。
このリキッドの特徴
- プルームテック用のショートタイプ互換アトマイザー
こんにちは、Hiroです。
この記事はVAPEデバイスレビューをほぼ毎日更新し続け、1200記事以上を執筆している筆者が徹底的にレビューいたします。
商品提供:ベプログshop
ミニプルブーストの詳細
プルームテック純正バッテリーにマッチするサイズや質感のアトマイザーです。
タンクタイプのアトマイザーなので、リキッドの補充も簡単で、リキッドを使った運用に最適なアトマイザーとなっています。もちろん、純正バッテリーだけでなくプルームテック互換バッテリーでも使用可能です。
もちろんプルームテックたばこカプセルをつけることももちろん可能です。
パッケージと内容品
内容品一覧
- ミニプルブースト本体 *3
内容品はいたってシンプル。本体が3つ紙箱に封入されています。付属品は他にはありません。
個別包装されているミニプルブーストを取り出し、前後キャップを外して使用します。
ミニプルブーストの使い方
ミニプルブーストは2つのパーツ(コイルとタンク)で構成されています。リキッドをチャージするときは、底部分のコイルを外してリキッドをチャージします。
タンク部分には透明な覗き窓(PETG樹脂製)がついているので、リキッド残量が一目でわかります。リキッド切れになるまで残量がわからない純正カートリッジとは全く異なる構造です。
コイルを外してタンクにリキッドを注ぎますが、その際に気をつけなければならないのは、タンクの中央部分にある筒状のパーツの周囲にリキッドを注がなくてはならない、ということです。
タンク部分は筒の周りのスペースのみなので、筒にリキッドを注いでしまうとしたから漏れてしまいます。
リキッドは自分のお好きなものを用います。ただし、何でも良いというわけではなく、VAPEデバイスには様々種類があるようにリキッドにもスペックがあります。特に「爆煙用」として販売されているVG MAXやVG100など粘度が高いものはこのミニプルブーストには適していません。
何故ならコイルのリキッドチャンネル(コイルにリキッドを供給する穴部分)が小さく、硬いリキッドだと供給が間に合わないためです。
高抵抗コイルを内蔵するミニプルブーストには低めの粘度のリキッドが最適です。例えば、プルームテックの味に合わせて開発した『プルリキ』のようなリキッドがマッチします
リキッドは、中央の筒状のパーツの上部まで注ぐことができます。この筒の背を超えてリキッドをチャージしてしまうと、中央の管(マウスピースにつながっているチムニーというパーツ)から伝って下に漏れてしまいますので、水位に気をつけてリキッドをチャージします。
ミニプルブーストの口金(取り付け部分)は、プルームテックと同じ規格(901)を採用しているので、純正カートリッジと同じく、プルームテックバッテリーに取り付けることもできます。
純正バッテリーはもちろんですが、プルームテック互換バッテリーでも使うことができます。
当然ですが、ミニプルブースト上部にはプルームテックのたばこカプセルが取り付けられるようになっています。
ミニプルブーストの先端のサイズは510ドリップチップが取り付けられるサイズなので、たばこカプセルを取り付けなければドリップチップを取り付けることができます。
たばこカプセルを取り付ける運用だけでなく、リキッドだけの運用時に吸い口部分の口触りがきになる場合はドリップチップを取り付けて使うことができます。
ただ、見た目は不恰好なので、外径が小さめのドリップチップを探さなくてはなりません…
510ドリップチップでなくても、プルームテックのアクセサリーも使えるので、プルームテックが発売しているマウスピースを利用するのも良いのではないかと思います。大手ブランドが展開している純正アクセサリーはスタイリッシュです。
Amazonなどのショッピングサイトでも取り扱いがあるので入手性も良いですね。
純正カートリッジとの比較
このミニプルブーストは、プルームテック純正カートリッジよりも短いショートタイプアトマイザーです。
ミニプルブーストの方が全長が15mm短いサイズで、コンパクトに抑えられています。
口金がどちらも901で、接続部分にエアホールとなる切れ込みが入っているのは純正カートリッジもミニプルブーストも同様ですが、ミニプルブーストの方がコイルボトムエアホールが大きく、切れ込みの幅も大きくなっています。
実際に吸ってみるとミニプルブーストのドロー(吸い込みの抵抗感)が軽く、MTLだけでなくDLもできるドローです。
感想
総じて使い勝手の良いアトマイザーだと感じました。価格も高くないので使いやすいですね。
プルームテックやプルームテックプラスとの比較
ミスト量とキックが明らかにプルームテック純正品よりも強いです。ミスト量はかなり多いですね!VAPEのポッデバイスほど出るので、プルームテック純正カートリッジに戻した時に、物足りないほどしかミストが出ないので、一度ミニプルブーストを使ってしまうと純正品に戻れないほどの魅力があります。
ミスト量はプルームテックプラスよりも明らかに多いです。
ただし、これはドローが軽いことにも起因しています。ドロー(吸い込みの抵抗感)はプルームテックおよびプラスの方がタイトで、紙巻きたばこに近い感覚があるのに対して、ミニプルブーストはそれと比べるとかなり軽めなので、好き嫌いが分かれそうです。
そのため、紙巻きたばこに近い「喫煙感」は求められそうにありません。
では、ニコチンのキック感はというとプルームテック以上プルームテックプラス以下という印象ですね。
プルームテックよりはしっかりと喉と肺にニコチンのキックを感じるものの、プルームテックプラスのような重さを感じるキック感までには至りません。これは、ミスト量というよりはドローが軽いことに原因があるように感じます。
プルームテックって初めて吸った時に「キック感あるか?」というほど弱いキックだったのですが、たばこカプセルがアップデートされたことによってしっかりとキックを感じるようになりました。それがプルームテックプラスでは「クラっとするほどキックを感じる」のに対して、ミニプルブーストでは「プルームテックよりも強め」程度のものになっています。
価格について
価格は3つで1,280円(レビュー当時)で、一つ426円です。
たばこカプセルを使うことを考えれば、標準でカートリッジがついてくるので、それに加えてミニプルブーストを購入するということは追加でコストがかかるということです。しかし、必要としているユーザーにとっては便利さに勝るものはないと思います。
欲を言えばコイルのみの販売もしてくれたらベストだったのではないでしょうか。タンク分のコストだけでも安く済ませたい。同じリキッドを入れ続けるので交換用タンクは不要というユーザーもいるのではないかと思います。
しかし、値段的には、他の標準的なVAPEデバイスの消耗品と変わらない価格設定なので、このミニプルブーストだけ特別に高いという印象はありません。
気になる点
使っていてボトム部分のミストの結露やリキッド漏れは一切ありませんでした。PG35の粘土低めのリキッドでも滲みや漏れが発生しなかったので漏れ耐性は強いと思います。
使っていて気になった点は少ないのですが、一点気になった部分としてはミニプルブーストをバッテリーから取り外す時に、タンク部分をつまんでクルクル回すと、コイル部分から外れてしまうことぐらいかな、と思います。
これは銀色の部分をつまんで外せば問題ないので、使い方なのですが、ラフに何も考えずに回すとタンクだけが外れてリキッドがだばっと出てしまうことがあるので気をつけなければならない部分です。
VAPEとして使うときに気になったこと
ドローが軽いので、普通にVAPEとして使っていて久々に思い出しました。PloomTechってワンパフ2.4秒までしか吸えなかったんだってことに。
タイトドローだとMTL前提になるので、2.4秒も吸うことが少なかったので忘れてましたが。ミニプルブーストはドローが軽いのでDLしてしまうため、吸っている最中に「あれ、ミストでなくなった」と感じることが多々あるのですが、これはプルームテックの純正バッテリーが2.4秒で自動カットオフするためです。
つまり、DL用のVAPEデバイスと同じ使い方はできない、ということですので、このミニプルブーストをDL用VAPEデバイスとして使おうと思っている場合には注意が必要です。
まとめ
プルームテック純正カートリッジや、プルームテックプラスに比べてドローが軽い(吸い心地が軽い)ので、同じ感覚で吸うことはできないものの、ミスト量が少なく視覚的に満足が得られないというユーザーには有効なのではないでしょうか。
また、VAPEを普段使っているけどシチュエーションによっては周囲の目が気になるという方も、プルームテックバッテリーを使えるこのカートリッジアトマイザーであれば周囲から警戒されずに使えると思います。
プルームテックの交換用アトマイザーとしても。普通のリキッドを吸うのにも使える製品です。
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