WISMEC(ウィスメック)のベイプスターターキット、Reuleaux RX GEN3 with GNOME 「ルーロー RX ジェネレーション3 ウィズ グノーム」のレビューです。
デュアルバッテリーを超えるトリプル18650バッテリ-を搭載するテクニカルMODと、低抵抗・高出力対応の爆煙アトマイザーをセットにした、クラウドチェイスやVAPEトリックユースのニーズを満たすスターターキットです。
それでは詳細を見ていきましょう。
商品提供:VapeSourcing
WISMEC Reuleaux RX GEN3 のパッケージと内容品
箔押しや、写真部分のみ光沢のある特殊加工を用いた、高級感のあるパッケージ。
背面には偽造防止のための、スクラッチ式のコード入りステッカー 貼られています。
輸送の関係か箱にダメージが有るのが残念ですが内容品は無傷でした。
内容品一覧
- Reuleaux RX GEN3テクニカルMOD本体
- GNOMEアトマイザー本体(WM02 (0.15ohm 30-700W)Dual)
- WM03 (0.2ohm 40-130W)Triple 予備コイル
- ブラックドリップチップ
- 予備ガラスタンク
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
- クイックマニュアル
- コイルマニュアル
ユーザーニュアル、クイックマニュアルともに基本英語で書かれており、日本語での記載はありません。
WISMEC Reuleaux RX GEN3 のパッケージと内容品の詳細
全体のデザイン、ルックスは写真の通りです。アトマイザーとMOD、別々に詳細を見ていきます。
WISMEC GNOMEの詳細
WISMECのベイプアトマイザー、GNOMEはメーカーが用意しており、カートリッジ式プリメイドコイルを使用する、クリアロマイザーと呼ばれる機材です。
直径は25mmの大口径で、リキッド容量は2ml。
付属はしないものの用意されている専用コイルの種類は3種類とRBAユニット(ワイヤーからコイルを作製して自分でビルドするタイプ)です。コイルを見ても本体を見ても、爆煙・クラウドチェイス・トリック向けの機材になります。
GNOMEのスペック
直径 | 25mm |
リキッド容量 | 2ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | プリメイド交換式 ・WM01 (0.4ohm 40-80W)Single ※付属しません ・WM02 (0.15ohm 30-700W)Dual ・WM03 (0.2ohm 40-130W)Triple ・WM RBA (ビルド用) ※付属しません |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス |
全長は33.29mm。(ドリップチップ、510スレッド含まず)
GNOMEのドリップチップ
ドリップチップ取付部は510規格で、汎用品交換も可能。
付属品は2種類です。それぞれ見ていきます。
素材は公表されていませんが、ウルテムなどのPEI樹脂のような黄色半透明素材のドリップチップ。側面にはWISMECのロゴ文字が入っています。
高さ7mm、外径14.75mm、内径7.68mm→10.21mm 急激に内径が広がるタイプ。
もう一方は黒い樹脂製のドリップチップ。内径スペック的にはもう一方と大差ありませんが、高さが高く、外径が若干細くなっています。
高さ10.5mm、外径13.80mm、内径7.85mm→10.20mm 急激に内径が広がるタイプ。
GNOMEのトップキャップとトップフィル構造
GNOMEのリキッドチャージはトップフィル方式。
トップパーツをスライドさせてリキッドホールを露出させることが可能です。ロック部分にはボールが設けられ、全閉および全開時に固定されるようになっています。
GNOMEのタンク
タンクの一部(チムニー、チャンバー部分)はコイルとなっているため、リキッドが残った状態ではコイル交換不可な構造のタンクは、トップパーツとガラスタンクから構成されています。
GNOME ボトムエアーフロー
エアフローはデッキの下から供給される、ボトムエアフロー構造で、エアフローリングにより、無段階調整が可能になっています。
GNOME のデッキ
コイルにエアーと電力を供給するためのデッキ。ポジティブピンは固定式で、調整や分解は不可能です。ちゃんと出ています。
GNOME のコイル
付属のコイルは2種類。
・WM02 (0.15ohm 30-700W)Dual
・WM03 (0.2ohm 40-130W)Triple
それぞれ内部にワイヤーとコットンが用いられています。どっちらも低抵抗。爆煙タイプです。
ちなみに直径15mm、高さ11.75mmで何か他のコイルにかなりそっくり。
写真右2つはEleaf IJUST NEXGENや、ELLOに用いられているHW head。若干高さが異なりますが、コイル径や、ボトムパーツを除いた高さがほぼ一緒です。
試しに通電部分の金メッキされているパーツを入れ替えてみると、、、
流用可能。ほぼ一緒のコイルならば共通にしてくれれば良いのにと思います。Eleaf/Joyetech/Wismecは関連企業の為、ファームウエアなど共通点も多いため、完全互換コイルでも良いと思うのです。
Reuleaux RX GEN3の詳細
付属のテクニカルMODはReuleaux RX GEN3。特徴はハイワッテージ出力。
3本の18650バッテリーを搭載する、トリプルバッテリーMODで、それに応じて出力範囲も向上しており、最大で300Wもの出力を可能にしています。
機能的にはEleaf/Joyetech/Wismec共通で、ある程度の機能を搭載しているのも特徴です。
Reuleaux RX GEN3のスペック
サイズ | H 73.6×W48.8×D39.3mm |
重量 | 197.7g |
電圧範囲 | 0.5 – 9V |
最大出力電流 | 50A |
ワット数範囲 | 1 – 300W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.5ohm(VW) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | VW/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510 |
充電ポート | USB 2.0Aクイックチャージ対応 |
バッテリー | 18650トリプルバッテリー |
カラー | Black , Red , Brown , Gray , Green |
・デュアルサーキット保護(過充電、過電流および過放電) 、バッテリー逆差し保護
・プレヒート機能搭載
・ファームウェアアップグレード可能
MOD単体での重量は146gでした。
外見デザインはWISMECらしいデザイン。ガンダムチックで若干アメリカンなデザインです。
トリプルバッテリーのため、やはりサイズは大きく感じます。
Reuleaux RX GEN3のアトマイザー取付部
アトマイザー取付部は510端子。アトマイザーのポジティブピンと接続するつコンタクトピンには金メッキが施されており、スプリング式になっているので、アトマイザーのスレッド高やピンの出方を吸収できる仕様になっているので、手動調整は不要です。
Reuleaux RX GEN3の操作系統について
操作系統のインターフェイスは3ボタン。前面にはパフボタン、モノクロ液晶画面、サブボタン2つ、microUSB端子が配置されています。
上部にはメインのパフボタンと、パネル内に仕込まれた液晶画面が設けられています。
下部には2つのサブボタンとバッテリー充電およびファームウエアアップデート用のmicroUSB端子を配置しています。
Reuleaux RX GEN3のバッテリー収納部
バッテリーはMOD底部から収納します。蓋をスライドさせて収納部を露出させます。スライド式の蓋にはバッテリーベントホールが設けられています。
内部には分かりやすいよう、バッテリー収納方向が記載されています。
WISMEC Reuleaux RX GEN3 を開封して使ってみました
本体開封後、まずアトマイザーをMODに取り付けます。取付部はスクリューになっています。
次にアトマイザーにリキッドをチャージします。チャージ後、コイル内のコットンにリキッドが十分浸透するまで20分以上放置しましょう。爆煙タイプのコイルのため、内部に使用されているコットン量が多いので、眺め時間放置したほうが安全です。
次にMOD本体にバッテリーを収納していきます。MOD底部の蓋をスライドさせてバッテリー収納部を露出させます。
バッテリーに関する注意事項!!
バッテリーは同じロットの同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
別銘柄、別スペックのバッテリーは論外で、それでなくとも片方が中古で、劣化が進んでいてもよくありません!安全のために必ず守って使用しましょう!!
底部以外にもベントホールがサイドにも設けられていました。
しかし、バッテリーシュリンクの色が見えてしまうのであまりかっこよくはありません。
そしてこのMODですが、バッテリーの本体充電にも対応しています。3つのバッテリーそれぞれ別に電圧管理しています。
Reuleaux RX GEN3の操作方法、使い方
基板はJoyetechなので共通操作が多いが、基本操作を記載しておく。Eleaf,Wismecが系列会社なので共通操作も多く、iStickPicoなどで慣れていれば違和感なく使うことができるでしょう。
- 電源のOn/Off … パフボタンを素早く5回押す(5クリック)
- バッテリー電圧表示 …電源オフ時にパフボタンとマイナスボタン同時長押しで表示
- TCR値の設定 …電源オフ時にパフボタンとプラスボタン同時長押しで呼び出し
M1/M2/M3のTCR値を設定可能
- ステルスモード … パフボタンとマイナスボタンを同時押しする
- スクリーンオフ設定 …パフボタンとプラスボタンを同時押し、その後マイナスボタンで選択設定する
- ロゴのオンオフ … スクリーンオフ設定を表示させた後、プラスボタンを入力した後設定する
- プレヒート設定…スクリーンオフ設定を表示させた後、プラスボタンを2回押して表示させる
- サブボタンのロック … サブボタン2つを同時長押し
- モードの変更 … パフボタン3クリックで呼び出し、その後サブボタンで選択、パフボタンで決定
POWER VWモード ワッテージを変化させるモード TEMP NI 温度管理 ニッケル TEMP TI 温度管理チタン TEMP SS316 温度管理ステンレスSS316 TCR M1 温度管理TCR M1 TCR M2 温度管理TCR M2 TCR M3 温度管理TCR M3
WISMEC Reuleaux RX GEN3 を使ってみた感想
まず、MOD、Reuleaux RX GEN3の感想からです。
前記の通りJoyetech/Eleaf/WISMECは同系列の会社、コアテクノロジーを共有しているため、機能的にもスペック的にもおよそ同様です。基板やファームウエアを使いまわすことで、低価格を実現し、スペックを共有しています。
その為、平たく言うと、300W出力可能なトリプルバッテリーのiStickPicoといえる製品に仕上がっています。性能的にはハイワッテージ出力可能な違いのみです。
筐体の作りは、トリプルバッテリー搭載MODとしては、十分にコンパクトで軽量です。
しかし、バッテリーの重量が思いため、システム全体では重くなってしまうのは致し方ありません。
握った感触も大きさを感じづらいデザインに仕上がっていると思います。
次にアトマイザー。
コイルスペック的にも作り的にもコイルの詳細でも触れている通り、ELLO mini、IJUST NEXGEN、ELLと似たような印象のアトマイザー。
印象も大差ありません。無難に使える爆煙機です。
大きな違いは510ドリップチップ採用で、付属ドリップチップの内径が510規格では限界の内径ということでしょうか。
WISMEC Reuleaux RX GEN3 のまとめ
300Wの高出力が必要か?そうでない?の選択は筆者がするものではなく、読者のみなさんがする問題ですので触れないでおきましょう。
しかし、実際には150Wでも充分高出力で、付属アトマイザーのプリメイドコイルではそれ以上必要とするとは思えません。ただし、バッテリー性能に余力があり、安全性は担保できると思います。
製品全体として問題点や悪い点はありません。しかし、WISMEC/Joyetech/Eleaf系テクニカルMODはもう随分前から搭載機能や基本機能が変わらずに、これらのMODをずっとレビューし続けている筆者的にはそろそろ魅力的な機能、もしくは個性的な筐体性能がほしいな、と思ってしまいます。
あたらにはじめる人にとっては選択肢が多いのは魅力ですが、ある程度機材が揃っているVAPERさんが、買い増す魅力の有る製品、それも単純に出力勝負ではなく、真新しい付加価値ある機能が搭載されないものでしょうか。
しかし、トリプルバッテリーMODスターターとしての完成度は高く、充分魅力的な製品であることは事実です。
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