MECHLYFE(メックライフ)のVAPEスターターキット、Ratel「ラーテル」のレビューです。
PODなのに18650バッテリー&RBA専用PODで話題の製品です。
サイズ感は?使い勝手は?ビルドのしやすさは?
製品の全てを事細かに詳細レビューします。
商品提供:ベプログshop
MECHLYFE Ratelとは何?
RATELは、MECHLYFEがリリースする最新PODデバイスです。
MECHLYFEはVAPEデバイスメーカーとしては後発組の中国メーカー。
今まではメーカー名通り、メカニカル製品を主にリリースしていましたが、このRATELでオールインワンスターター・PODデバイスに参入。
MECHLYFE Ratelの特徴
- コイルビルド前提のRBAユニット専用PODデバイス
- テクニカルMOD顔負けの可変ワッテージと多彩なモードを搭載
他のPOD MODとは違う個性を持った製品、大きな特徴2つの詳細を見ていきましょう。
コイルビルド前提のRBAユニット専用PODデバイス
RATELは今流行りのビルドできるPODデバイスです。
違いは他の機種は『プリメイドコイルでも使えて、RBAユニットも使えますよ』というものが大半ですが、これはRBA専用です。
プリメイドコイルは捨て去った潔さ、裏を返せばこれはPODと呼んで良いのだろうか?と。
とにかくRBA専用なので、他の機種よりもデッキサイズが大きいのでビルドしやすくコイルビルドに特化しています。
テクニカルMOD顔負けの可変ワッテージと多彩なモードを搭載
まるでテクニカルMODのようなルックス、機能もテク同様の多彩なモードを搭載しています。可変ワッテージで出力調整できるだけでなく、6つのモードを搭載。
3種類のメジャーな温度管理ワイヤーに対応するのはもちろん、バイパスモードやVVモードまでを搭載した多機能POD MODです。
カラーバリエーション
アルミニウム製の軽量かつ剛性感のあるフレームはブラックカラーで統一されているものの、パネルからーが5色から選べます。
一応メーカーサイトではリプレイスメント可能と記載されていますが、今の所オプションパネルは発売されていないので、購入時にパネルカラーを決定する必要があります。
スペック
サイズ | H 93.6× W40.5× D15.4mm |
重量 | 130g(実測) |
出力 |
5-80W , 0.5-8V |
出力モード |
VW , VV , BYPASS , TC-SS , TC-NI , TC-TI |
抵抗値範囲 | 0.05-3.5ohm |
リキッド容量 | 4ml |
リキッドチャージ | PODサイドフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整可) |
コイル | RBA シングルコイル |
充電ポート | microUSB(5V) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 |
|
パッケージ・内容品
内容品一覧
- MECHLYFE Ratel スターターキット本体
- mimcroUSB 充電用ケーブル
- 予備パーツ(Oリング・パッキン・デッキネジ)
- ツール(マイナスドライバー)
- ビルドグッズ(コットン・プリビルドコイル)
- ユーザーマニュアル(英語)
次はMECHLYFE Ratelの詳細を事細かに解説します。
MECHLYFE Ratelの詳細
テクニカルMODのようなルックスのPODデバイス。
テクMODにPOD部分がドッキングしたようなデザインですね。
レジンパネルが特徴的ではあるものの、ボディーシェイプはいたってシンプル。
トラディショナルなBOX MODデザインです。
RATELのバッテリー
- 容量:18650シングルバッテリー
- 出力モード:VW , VV , BYPASS , TC-SS , TC-NI , TC-TI
- パフ操作:マニュアル(ボタン式)
- 充電ポート:microUSB(1A)
- 保護機能:
- ショートサーキット保護
- オープンサーキット保護
- バッテリー逆挿し保護
- バッテリー切れ警告
- オーバーヒート保護
- 過電流保護
- 自動カットオフ
- 過充電保護
液晶パネル搭載!多彩なモードと調整機能を備えた多機能POD MOD
バッテリー部分の機能的なディティールから確認していきましょう。
まず、ボタン類と液晶パネルは本体側面に集約された、まるでBOX MODのような配置が特徴的です。
- パフボタン 電源ON/OFF , モード変更
- サブボタン 出力変更
一般的なBOX MODを踏襲した操作系なので、使い勝手に実績があるディティールです。
簡単&お手軽なPODとは違って、液晶パネルを装備しているということは様々な機能と設定などの調整が可能だということ。
RATELには6つのモードを搭載しています。
- POWER ワッテージ(W)調整可能
- VOLT ボルテージ(V)調整可能
- BYPASS 擬似メカモード(バッテリー電圧出力)
- TC-S 温度管理モード(ステンレス)
- TC-N 温度管理モード(ニッケル)
- TC-T 温度管理モード(チタン)
18650バッテリー交換タイプ
また、RATELはバッテリー内蔵型ではなく、18650交換バッテリータイプです。
PODとしては珍しいですが、BOX MODでは一般的な交換バッテリー型。
メリットとデメリット両方がありますので、ユーザーによって向き不向きがはっきりと分かれます。
メリット
- 『バッテリー寿命=本体寿命』ではないので、長く使える。
- バッテリーの予備を持ち運べば、バッテリー切れの心配がない。
- 内蔵型より容量が大きく、出力に余裕がある。
デメリット
- バッテリーを別に買う必要がある。面倒&コストがかかる。
- 本体サイズが大きくなってしまう。
RATELのマグネット式パネルは両面が外れるタイプです。
今の所着せ替えパネルは発売されていませんが、発売されれば気軽に着せ替え可能となりますよ。マグネット式なので脱着が簡単です。
バッテリー交換やリキッドチャージ時はパネルを外して操作します。
バッテリーを外す際には、両面のパネルを外して、裏側からバッテリーを押し出せば簡単に外すことができます。
バッテリーは一度入れたら外すことなく使うことももちろんできます。
本体にはmicroUSB端子があるので、本体充電が可能です。
その他のディティールとしては、背面に『MECHLYFE』のロゴ文字が入ります。
本体底部にベントホールは設けられていませんが、パネル式なので緊急時内圧が高まることもない仕様ですので問題ありません。
RATELのPODカードリッジ
- リキッド容量:4.0ml
- 素材:非公開
- マウスピース:510DT(交換可能)
- リキッドチャージ:サイドフィル(ゴムパッキン式)
- エアフロー:ボトムエアフロー(調整可)
- コイル:RBA シングルコイル
510ドリップチップは交換可能
POD部分も確認していきましょう。まず、マウスピースは交換可能タイプです。
汎用規格の510DTサイズなので、自分の気に入ったモノに交換して使うこともできます。
付属品は樹脂製、内径4.5mmとMTLとDLに使える汎用的なスペックのものが付属します。
サイドフィル式PODは着脱不要でリキチャ可能
ベース部分はPODカートリッジの固定用パーツなので、PODを外したいときはねじ式のパーツを外してロックを解除します。
パーツを外せばPODは簡単に取り外しできます。Billet Boxタイプですね。
ちなみにPODはパネルの左右どちらからでも取り外しできます。
そしてRBAユニット(コイル)もねじ式でPOD本体から取り外せます。
PODはこれ以上分解することはできません。
RTAで言えばタンク部分に相当するのがPODとなります。
ちなみに洗浄がメチャクチャしにくいです。水洗いすると確実に水滴が中に残るし、綿棒なども入らないので神経質な人には向きません。
RBA前提なんだから、分解できる構造にして欲しいですよね。
PODへのリキッドチャージはプラグ式、サイドからチャージできます。
つまり、リキッドチャージの時にはPODをいちいち外す必要はありません。
マグネットパネルだけ外せば、リキッドチャージが可能です。
ビルドしやすい510スレッド搭載RBAコイル
またコイルユニットは3つのパーツに分解できます。
- エアフローリング
- エアフローベースパーツ
- デッキパーツ
デッキパーツのボトム部分は、510スレッドとなっているので、ビルド時(ドライバーンや抵抗値測定)にテクニカルMODにマウントして使うことができます。
ビルドしやすいように工夫されたディティールですね。
デッキはシングルコイル専用、2ポスト2スレッドデッキです。
中央のスレッドはサイドエアフローホール調整用です。
MTLの時には閉めて、DLの時には開けるなど工夫して使うことができます。
また、ビルドした後にもネジ調整可能なので、吸ってみて気に入らなければ再びビルドすることなくデッキエアホールの調整ができます。
基本はボトムエアフローですが、サイドエアホールが調整可能です。
チャンバートップはフラットデザイン。若干なだらかにテーパードしているかな?という塩梅。高さには余裕があります。
次はMECHLYFE Ratelのコイルビルドを事細かに解説します。
Ratelのコイルビルド
それではビルドしていきましょう。
RATELのRBAコイルは分解すると510スレッドになっているので、分解してテクニカルMODにマウントすることができます。
テクニカルMODなしでもRATELには保護機能がついているのでもちろん使えますが、ドライバーンや抵抗値測定などを便利にしたい場合にはテクMODを用意して取り付けた方が良いでしょう。
今回はキット付属のコイルを使いました。実測0.64Ω。コイルジグだけ別途用意した方が良さそうですね。
2カ所を締めるだけなのでビルドはかなり楽です。
コイルをマウントして抵抗値を測りドライバーンしたら、余分なコイルレッグをカットします。コイルレッグは短めにカットしないと、POD内のキャップに触れてショートしてしまう配置ですので注意します。
ウィックを通してジュースチャンネルを埋めていきます。
詰めすぎると供給不足になりそうなので、ホールの上にふわっと乗せる程度でウィックを設置しました。
MTLにしてはジュースチャンネル大きめなので、硬めのリキッドでも大丈夫そうですし、DL用に抵抗値低めで組んでも問題なさそうです。
また、ウィッキングがうまくいっていれば漏れは皆無です。
PODにコイルを戻して、リキッドチャージすれば使うことができます。
RATELのパネルは両側に窓があるので、どちら側からでもリキッド残量の確認ができます。
かなり残量がわかりやすいディティールです。
MECHLYFE Ratelの使い方・操作方法
使い方は一般的なテクニカルMODを踏襲しているので、説明書を見なくても分かるほどです。
- 電源ON/OFF… パフボタン5クリック
- モード変更…パフボタン3クリック
- 出力変更…電源ON時にサブボタンを押す
- Vaping…マウスピースを咥えてパフボタンを押しながら吸い込む
最後に使った感想とまとめをご覧ください。
RATELを使った感想
多機能&調整機能にRBA専用コイルとPODと呼んで良いのか?迷ってしまうほど異彩を放つデバイスです。
RBAユニットの出来もよくて、デッキサイズも大きくビルドしやすいですね。
味もなかなか良くてこれだけで満足できてしまう完成度です。
ただ、MTL向きというよりはタイト目のDL向きのディティールに感じます。
ドローは絞ってもタイトドローまでには至りません。
また、味の傾向的にもちょっと軽めの方が美味しいですね。
多機能であることは間違い無いんですが、RATELでかくて重いです。
下手すればコンパクトBOX MOD&RTAよりもでかいのでは無いだろうか。
無いだろうか、というより確実にでかいです。
他のRBAユニット使えるPODと比べてもそのサイズは迫力のサイズです。
左から順番に
- vapefly JESTER H 91× W33× D18.2mm 57g
- SMOK RPM40 H 99× W25× D25mm 99g
- Smoant Pasito H 102× W38× D18mm 90g
- MECHLYFE Ratel H 93.6× W40.5× D15.4mm 130g
まとめ
RATELは18650交換タイプですから、他のRBAコイルが使えるPODとはスペックが違うんですが、PODにコンパクトさを求める人には向きません。
ただし、RBAコイルの出来も良くて味も良いですから、RATEL一つで満足できるほどのポテンシャルは秘めています。
ちょっとでかくても全部入りが欲しい!っていう人向けです!
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