JUSTFOG(ジャストフォグ)のVAPEスターターキット、C601のレビューです。
MTLユースのコンパクトデバイスに定評のあるメーカーJUSTFOG。
リリースするデバイスの多くが注目されるヒットメーカーが新しくラインナップに加えたのはまたまたPODデバイスです。
このスターターキットの特徴
- クリップで色々なところにつけて持ち運べる
- POD型アトマイザーを搭載した簡単お手軽デバイス
- 1.6ΩニクロムコイルでMTLユース 味もおいしい
既にPODアトマイザーを採用するデバイスはminifitというヒット商品をリリースしていますがそれとは少し趣きの異なる製品です。
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
Sporty Pod Mod 簡単に携帯できる
JUSTFOGが提案するスポーツモデル?ポケットがない服装でも持ち運べるデザインです。
クリップを使って、色々な場所につけることができるのが最大の特徴です。
ただのマウスピースカバーだと思ったら、これがクリップなのです。
プラスチック製のクリップで色々なところにつけることができちゃいます。
例えばパンツのポケットだったり
バッグなどにもつけられます。
こんな使い方を想定しているらしいですが、落として無くすリスクを考えれば内側につけるのが実用的だろうな、とは思います。
ただ、クリップはきつめにホールドできるので、洋服などにつけておいて激しい運動などをしなければ勝手に取れてしまうこともないですね。試しにシャツのポケットにつけて走ってみましたが全く取れませんでした。
こんな使い型ができるので、厚みをあえて出しているという新発想のデバイス。
同じようなジャンルの製品だから迷っている人も多いのではないでしょうか?
サイズは同じくJUSTFOGがリリースしている超小型デバイスよりも一回り以上大きいサイズです。
同じぐらいのサイズかな?と思っていたのですが、レビュー品が到着する前に写真で見ていたサイズ感よりかなり大きく感じます。
特に厚みがかなり分厚いです。嵩張りそうに感じますが、それがこのC601の特徴。
更に詳細を見ていきます。
スペック
サイズ | H 82.5×W20×D58mm |
重量 | 35.3g |
出力モード | 定格電圧出力 3.5V |
リキッド容量 | 1.7ml |
リキッドチャージ | Podボトムフィル |
エアフロー | ボトムサイドエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 1.6Ω ニクロムワイヤー Ni-Cr |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 650mAh |
保護機能 | ・ショートサーキット保護 ・オーバーヒート保護 ・バッテリー過充電保護 ・バッテリー過放電保護 ・バッテリー過電圧充電保護 |
パッケージ・内容品
パッケージのデザインはJUSTFOG定番デザイン。シンプル オブ シンプルです。
内容品一覧
- JUSTFOG C601 バッテリー本体
- JUSTFOG C601 PODカートリッジ x1
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
入っているものも最低限ですね。本体とPODが一つ。予備は入っていませんので、購入時に一緒に購入するのが良さそうです。後は充電用のケーブルと、英語のマニュアルが付属します。
デザイン
大きいプラスチックカバーが印象的。黒一色なボディーは、本体がマット、カバーはグロスと質感の変化が楽しめるもので、樹脂製ながらチープさを感じない仕上がりです。
バッテリー部
マウスピース(口をつける部分)をカバーできるので、持ち運ぶときにマウスピースをカバーして、埃などがつくのを防ぐことができます。また、このカバーはクリップとしても機能するので色々な部分に取り付けることも可能です。
クリップは回転式。回してマウスピースを吸うという使い方。ちょっと硬めですが、程よい硬さ。クリップが勝手に動くことなく使うことができます。
クリック感はないものの、45度ごとにギアのようにクリッという感覚と共にそのポイントで緩めのロックがかかります。クリップの真ん中はスイッチです。
スイッチにはLEDインジケーターを装備。バッテリーの状態や電源状態を表示します。
側面には内蔵バッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
電源に接続して650mAhのバッテリーを充電できます。充電中はLEDランプが点灯。
POD
マウスピースはPOD先端を咥える形です。先端がすぼまって咥えやすい形状に加工されています。咥え心地は悪くはありませんが、特別良くもありません。あえて言うなら普通です。
PODを外す時は、しっかりホールドされているので、PODの片側をぐいっと押し上げるようにして外し、隙間ができたら爪などを滑り込ませると外しやすいです。ちょっと硬めですね。
エアホールはこの3つ穴です。この穴は前後同じように空いているのでPODを取り付ける向きはどちらでも大丈夫です。どちら向きでもつけられます。
エアホールがサイドにあるので電極のあるボトムが結露する心配をしなくても大丈夫です。
なお、ドローを調整できません。
爪でしっかり固定されているので硬めなようです。マグネット式と比べると脱着が少し面倒ですが、実用上そこまで使い勝手は大きく変わりません。マグネットよりも本体重量を軽くできるメリットもあります。
リキッドはPODカートリッジの底から。POD一体型のカバーを引き上げて、ジュースチャージホールからリキッドを装填します。空気抜きの穴もあり。
チャージホールが小さいので、ユニコーンボトルやニードルボトルなど先端が細い容器でしかチャージできません。
リキッドの残量は半透明のPODをすかしてみれば簡単に確認することができます。
PODカートリッジの素材は明らかになっていませんが、試しにリモネン入りでプラスチック攻撃性の高いリキッドを入れて3日ほど放置しましたがクラックは入らなかったことから、多少の耐性はあるようです。
minifitのPODと同じ素材だと思います。
しかし、コイル内蔵で、コイル寿命とともに交換が必要な「使い捨てタイプ」なので、クラックが入っても交換すれば良いぐらいの割り切りで使うと良いと思います。
使い方
使い方は簡単です。電源のON/OFFとパフ操作のみです。
- 電源ON/OFF… ボタンを素早く4回押す(4クリック)
- Vaping… ボタンを押しながらPODを咥えて吸い込む
パフの時のランプの色でバッテリーの残量がわかります。
白(100-70%) 青(70-30%) 赤(30-0%) バッテリー切れ… 赤で6回点滅
分解とコイル再構築(ビルド)
このサイトでは毎度POD型デバイスであってもコイル再構築(ビルド)にチャレンジしていますが、本来「簡単お手軽に使えるデバイス」なので、コイル再構築(コイルを巻き直し、ウィックを交換する作業)をする必要はありません。
ただ、PODのコストを抑えたり、更にはビルド自体を楽しむユーザーも多くいるのがVAPEのディープな世界です。
あくまでもメーカー非推奨の使い方なので、自己責任でチャレンジしてみるのも良いでしょう。
ここではまず「分解可能か?」と言うところが重要になってきますが、このC601用PODカートリッジの組み立てには接着剤は一切使われていません。
そのため分解が比較的簡単なデバイスで、繰り返しのコイル再構築(ビルド)にも耐えられる構造です。
まず始めにリキッドチャージホールのカバーを外します。爪で引っかかっていますが、チャージ部分のカバーを引き上げてそこをつまみながら慎重に引き抜けば簡単に外すことができます。
次にシリコンカバーです。コイルの足を固定する金メッキ加工された金属部品も同時に取り外します。
あとはコイルをマウントしているプラパーツと、チャンバー&チムニーパーツを同時に外せば分解完了です。
分解難度は「簡単」な部類です。それぞれのパーツが独立していて、はめるだけの構造なので初心者もチャレンジしやすいのではないでしょうか。
特にコイルをマウントするパーツが独立しているので、コイルを載せる時がやりやすい。ただし、このパーツ、樹脂でできているのでドライバーンすると変形したり、溶けてしまうのでドライバーンはできません。
ホットスポットができにくいスペースドでコイルを組んでやるのが良いと思います。
純正と同じくニクロムワイヤー(Ni80)で組んでやるのが良いと思います。純正の抵抗値は1.6Ωです。
コイルとウィックをセットしたらチャンバーを被せてボトムにシリコンパーツを取り付けます。
シリコンパーツには金メッキ加工されたピン(電極になる)を取り付けますが、このピンでコイルの足を固定します。バッテリーから電力を供給する部分ですね。
ここまで組み上げてからタンクにインストールします。逆に言えばここまで組んだ状態でマウントできるので非常に簡単です。
タンクとインナーパーツには向きがあります。エアホール側で合わせると良いでしょう。
感想としては「非常に簡単」です。RBAのビルドに慣れているユーザーであれば簡単に組めると思いますし、バッテリーに短絡保護などの安全装置もついているのでチャレンジしやすいと思います。
感想
まず想像よりもでかいので「でかいなぁ、、、」と思ったのですが、ポケットにクリップで固定できるので思ったより嵩張らないですね。
一般的にはクリップとカバーが一体化しているので、完璧ではありません(隙間があるので)がある程度の埃などを防ぐことができる利便性があります。
ただ、僕個人の感想としては、やはりでかい!
僕的にはminifitが良すぎるんですよ。容量半分だけど体積的には体感1/4サイズなので、これを持ち運ぶならminifit2個持ち運んじゃいますね。
また、用途によってはマッチするクリップカバーですが、僕的には邪魔。いちいち開閉する手間も煩わしいですし、厚みが増えるのもいただけません。クリップが外せる仕様だったら良かったのに。
クリップでしっかりホールドできるのでポケットの外に出して持ち歩いても問題ないのですが、心配性な僕はポケット内に入れたくなるので嵩張るんですよ。
また、ドローは軽めのMTL、ギリギリDLいけるぐらいの重さです。基本的にドロー調整はできませんが、エアホール部分を指やテープで塞げば簡易的にドローを調整できます。
ただ、味はC601の方が若干良いです。
コイルスペックは同じながら、出力電圧が若干高い。(3.4Vと5.5V)
ほんの気持ち程度ですけどね。
要は好みの差です。コンパクトさを優先させるか?もしくは使い方があっているか?だと思います。
まとめ
MTLユースのコンパクトデバイスに定評のあるJUSTFOG製品だけに、味も楽しめるデバイスでした。
同じジャンルの製品と悩んでいるあなた。他社製品に比べて味においては一歩リードしたデバイスです。
味を優先させるならこのC601もオススメです。
ただ、厚みがあるクリックカバーはデバイスにあった使い方をするのが前提となるでしょう。
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