INNOKIN「イノキン」のVAPEスターターキット、Rip Tide Crios「リップ タイド クリオス」のレビューです。
INNOKINのイメージは「味重視デバイス」でしたが、今回の製品は「爆煙」向けのチューブタイプスターターデバイスです。
ロゴマークのデザインなど、カジュアルな雰囲気に、ラバーコーティングなど使い勝手にも考慮しています。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
パッケージと内容品
白を基調にしたカラーリングに、製品写真を用いたシンプルなパッケージデザインで、内容品がわかりやすいデザインです。内箱は青の紐を引っ張ると取り出すことができます。
内容品は内箱をバタフライ式で開いた中に入っており、ガラスを保護するようにプラスチックの容器で保護されています。
内容品一覧
- RipTide Battery テクニカルMOD
- Crios Tank 4ml クリアロマイザー (0.25ohm coil 組込済み)
- 予備プリメイドコイル Coil 0.25ohm
- Micro USB 充電ケーブル
- クイックスタートガイド、マニュアル、ワランティーカード、ステッカー
マニュアル類は基本的に英語で書かれていますが、一部の注意書きは日本語も用いられています。
クイックスタートガイドは図解入りでわかりやすいので、これを参考に使い始めるのが良さそうです。
Rip Tide Crios の詳細
3000mAh内部充電式バッテリー
2ml / 4ml容量
固定ワット数出力
ゴム引き仕上げ、ソフトタッチ
直接肺(DTL)Vaping、私たちは大いに
0.25オームのコイルのみを使用することをお勧めします
3000mAh internal rechargeable battery
2ml/4ml capacity
Constant fixed wattage output
Rubberized finish, soft touch
DIRECT TO LUNG ( DTL) VAPING , WE HIGHLY
RECOMMEND YOU USE THE 0.25OHM COIL ONLY
スペック
サイズ | H 135× φ24mm |
重量 | 153g |
リキッド容量 | 4ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(調整可能) |
出力モード | 直接出力(3.7~4.2V) MAX65W , 0.2~3.0ohm |
コイル | プリメイド交換式 ・0.25ohm(30-50W) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 3,000mAh(内蔵バッテリー) |
Innokin公式サイトより
外見・デザイン
チューブタイプの爆煙タイプアトマイザーです。直径24mmのボリュームのある本体には、大容量3,000mAhのバッテリーを内蔵し、電力消費量の大きな0.25ohmコイルの実用性を確保しています。
提供品はブラックカラー。メーカーの説明通り、ゴム引き・ラバーコーティングされた本体はマットな質感で、滑り止めとしても機能し、金属のように手に冷たさが直接伝わりにくくなっています。
表面には波をモチーフにしたデザインがプリントされ、背面には製品名が入ったロゴマークがプリントされています。充電用のmicroUSB端子も背面下部に配置されています。
電源のON/OFFなどの操作をするためのメインボタンは本体上部に設けられた六角形のラバーのような感触のボタンです。その上にはLEDインジケーターを備え、電池残量などを表示します。
本体はセパレートタイプ。アトマイザーとバッテリーが完全に別体になる構造で、アトマイザーを完全に洗浄したり、付属以外のアトマイザーを載せることもできます。
直径24mmのボリュームのあるサイズながら手に収まるサイズで、爆煙機材をポケットサイズで気軽に持ち運ぶことができます。
重量は実測で150g程度。ペンタイプスターターとしては重量級ですが、バッテリー容量を考えれば致し方ないのかもしれません。
クリアロマイザー Crios Tank
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 34mm |
重量 | 51g |
リキッド容量 | 4ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用 |
コイル | プリメイド交換式 ・0.25ohm(30-50W) |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス、ガラス |
Eleaf公式サイトより
高さは実測で約42.13mm。(ドリップチップ、510スレッド除く)
外見・デザイン
トップキャップとワイドボアドリップチップのデザインが一体感を感じさせるクリアロマイザー。シンプルなデザインのアトマイザーで、トップキャップ上部には”INNOKIN”と”CRIOS”の刻印が入っています。
専用規格のコイルが用いられており、今の所バリエーションは付属の0.25ohmコイル一種類のみです。
分解
簡単に分解すると、写真のように左から ドリップチップ / タンク / プリメイドコイル / ベースデッキ に分解できます。タンクとベースデッキはさらに分解可能。それぞれの詳細は下記で詳しくみていきます。
ドリップチップ
ドリップチップは専用規格。汎用品ではないので、交換するのは非現実的です。
樹脂製の付属品はアトマイザーからの熱を唇に伝えづらいワイドボアドリップチップです。
全長mm、露出部mm、外径mm、内径mm
タンク
リキッドチャージはトップフィル方式。トップキャップを外すだけでリキッドをチャージできる便利な仕様で、使い勝手に配慮したデザインです。
リキッドチャージホールは大きく開いていて、スポイトボトルなど先端の太いものでも問題なくチャージできるようになっています。
タンクの一部はコイルで保持されるデザイン。そのため、リキッド残量が多く残る状態ではコイル交換ができません。逆さまにして上記写真の右側のようにタンク内の金属管よりリキッド水位が低くなれば外して交換することができます。
タンクは3ピース構造。ガラスチューブとリキッドチャージホールの開いたベースパーツ、そしてトップキャップで構成されています。
エアフロー
エアフローはボトムエアフロー方式。エアホール周囲にはドロー調整のための調整リングを配置し、穴の開き具合を無段階で調整することが可能です。
ボトムエアフローはコイルの下から空気を取り込み、効率よくコイルを冷却するとともに、ミストをスムーズに口まで運ぶのでミストのフレーバーに定評のあるシステムですが、反面構造的にリキッド漏れを完全に防ぐことができないデメリットも。
エアフローリングは洗浄の際などに完全に分解することも可能です。
ポジティブピン
ポジティブピンは調整できません。ベースデッキにゴムのような弾力性のある絶縁体を介して接続されているタイプです。
プリメイドコイル
プリメイドコイルは専用規格のINNOKIN KAL headです。
- 0.25ohm(30-50W)
このレビューを執筆している現在、このコイル規格に対応するコイルはこの一種類のみです。
コイルのワイヤーにはクラプトンコイルが用いられています。抵抗力も分かる通り、爆煙ユースのプリメイドコイルです。バーチカルでスペースドビルドです。
テクニカルMOD Innokin/RipTide Battery の詳細
直径24mmのシンプルなチューブタイプテクニカルMODです。出力は直接出力で、バッテリーの電圧を直接アトマイザーに伝えるものですが、出力範囲が3.7~4.2Vと狭いのである程度の制御が入っているのかもしれません。抵抗値は0.2~3.0ohmまで対応しています。
スペック
サイズ | H 101× φ24mm |
重量 | 102g |
ワット数範囲 | MAX65W |
抵抗値 | 0.2~3.0ohm |
モード | 直接出力(3.7~4.2V) |
スレッド | 510(スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 3,000mAh(内臓) |
Innokin公式サイトより
外見
全体にラバーコーティングが施された、チューブタイプのテクニカルMODです。出力は直接出力で、出力ボルテージ範囲は3.7~4.2Vです。最大65W出力。残念ながら保護機能の詳細は公表されていません。
前面には波をモチーフにした図案、そして背面には製品名を用いらロゴマークがプリントされています。
底面にはベントホールはなく、鏡面仕上げされたプレートが配置されています。ガス噴出の際にはこのプレートが飛ぶのか? バッテリー容量と製品名がプリントされています。
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部分は510スレッドで、コンタクトはスプリング式なので、付属アトマイザー以外にも対応する汎用性を確保した仕様です。上部には本体前面と同じように波をモチーフにした図案がプリントされています。
ボタン類
ボタンは樹脂製、六角形で細い溝が刻まれたメインボタンを1つ配置しており、これを操作して電源ON/OFFなどの操作を行います。その上部にはLEDインジケーターを備え、バッテリー残量などを表示します。
使い方
バッテリーを充電する
本体内蔵バッテリーの充電には、microUSB端子に電源接続したケーブルを接続して行います。
リキッドをチャージする
トップキャップを外し、リキッドチャージホールからタンクにリキッドを注ぎます。そしてランクを満たしたのち、コイル内のコットンにリキッドが浸透するまで放置したのちに使うことができます。
使い方
操作方法 電源ON/OFF… パフボタンを素早く5回押す
後は電源ON時にボタンを押しながらドリップチップを加えながら吸引するだけでミストを吸うことが出来ます。
バッテリー残量表示
LEDライトの点滅具合でバッテリー残量を表します。
● 0-10%
●● 11-30%
●●● 31-100%
感想とまとめ
立ち上がり上々!味も楽しめる爆煙チューブスターター!!
セパレートタイプなので、拡張性も確保されたスターターキット。それぞれ別々に使うこともできるので、汎用性があります。スターター自体の出来もかなり良く、0.25ohmと低抵抗で熱が入りにくいクラプトンコイルを用いているのにも関わらず、スイッチを押したらレスポンス良くミストが発生するので、制御が最適化され、プリヒートのように最初にガツンとコイルを温めているようにも感じます。
味は爆煙でも味の飛ばないリキッドを用いればかなり本格的に楽しめ、なおかつミストが熱くなりすぎてしまう印象もありません。かなりバランスが調整され、最適化されているように感じます。
提供先がポストaspire K4にもなりうる!と謳っているのも納得できるほど完成度が高い製品です。爆煙を楽しみたいけど、何を買えばいいかわからない、というユーザーはこれはら初めてみては如何でしょうか。かなり満足度は高いと思います!!
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