Artery(アーテリー)のVAPEスターターキット、PAL 2 Pro「パルツープロ」のレビューです。
何故”3″ではなく”2 Pro”なのか?というと、それはPAL2のアップデートバージョンだからに他なりません。
ルーツはBBですが、本家よりコンパクト。今のニーズに合わせたPODとして進化。
PAL2との大きな違い
- 液晶画面を備えた可変出力機能を搭載
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
Artery PAL 2 Proとは?
Arteryの人気シリーズ、ボックスデザインのPODデバイスがPAL2 Proです。
細かな違いは後ほど見ていくとして、PAL2との大きな違いは可変出力機能の搭載です。
パネル内部に液晶画面とサブボタンを備え、5-22Wに設定可能。
アメリカのハイエンドAIO、Billet Boxの模倣から始まったのがPALシリーズ。
BBはDNA基板による可変出力機能を搭載されていたのにも関わらず、今まで非搭載でしたが、シリーズ5機目にしてやっと可変出力を実現した、というわけです。
元々はBBの模倣でしたが、MiniからはPAL独自の進化を遂げ、2に至っては見た目はボックス形状であるものの、プリメイドコイルを使用するAIOとしての完成度がアップ。
そのProバージョンとして登場したのが本機というわけです。
シリーズの歴史を追いたい方は、下記レビュー記事を参照。
PAL2のアップデートバージョンなので、可変出力機能以外は共通している部分が多く、使用できるコイルも共通です。
ただ、相当バリエーションがあったPAL2とは違い、Proは5カラーのみ。
ですが、ただのカラー違いでなく、パネルデザインまで違う凝ったものなのでコレはコレでアリですよね。
スペック
サイズ | H 83× W43× D19mm(PAL2より2mm分厚い) |
重量 | 86.0g(実測) |
出力 |
VW(5-22W) |
リキッド容量 | 3ml |
リキッドチャージ | PODサイドフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整可) |
コイル | プリメイド交換式(Aspire CE5 BVC互換) |
充電ポート | microUSB(5V) |
バッテリー | 1,000mAh |
保護機能 |
|
パッケージ・内容品
内容品一覧
- ARTERY PAL2 Pro 本体
- ARTERY PAL2 Pro PODカートリッジ
- ARTERY PAL2 Proコイル(0.6Ω)
- ARTERY PAL2 Proコイル(1.0Ω)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)、クオリティーチェックカード
Artery PAL 2 Proの詳細
デザイン
PAL2と同じ「a Tony B Project」とのコラボ。デザインがトニーBさんなのでしょう。
形状は2とほぼ一緒なんですが、テイストはだいぶ違いますね。
アルミのメタル感を活かした2に比べて、Proはパネルにテクスチャーを使っています。
レビュー品はカーボン調、リアルカーボンではないですが質感は良いです。
バッテリー
- 容量:1,000mAh
- 出力モード:VW(5-22W)
- パフ操作:マニュアル(ボタン式)
- 充電ポート:microUSB
- 保護機能:
- 過充電保護
- オーバーヒート保護
- 自動カットオフ(8秒)
- ショートサーキット保護
PAL2 Pro本体にはボタンは1つだけ。PALシリーズ伝統のサイドボタン仕様。
本体を握った時に押しやすい位置に設置されているのも共通ですね。
形状はスクエアーの変形型、シリーズ共通のラウンド型ボタンからデザインを一新しています。
- パフボタン 電源ON/OFF , 出力変更
- サブボタン 出力調整など
サブボタンは?といえばドアパネル内部に隠されています。
サブボタンとモノクロディスプレイはパネル内部にあります。
2つのサブボタンで出力を簡単に設定できます。
一度設定すれば頻繁に変えることはないので実用的、この仕様によってサブボタンロックが必要ない合理的なデザイン。
ちなみに、出力範囲は5-22Ω(0.5Ω単位)なのですが、使用するコイルによって上限が異なります。
- 1.0Ω max 13.5Ω
- 0.6Ω max 22Ω
なるほど、ワッテージじゃなくてボルテージ(VV)の方がわかりやすかったかも。
側面には内蔵1000mAhバッテリー充電用のmicroUSB端子、その上の2つの穴はストラップホールではなくエアホールです。
PALシリーズはサイズの割にはバッテリー容量は小さいですね。
このサイズならせめて1.5倍は欲しいところ。
ステルス仕様のディスプレイなので、充電状態がわかりやすいLEDランプ付き。
ドアパネルは、底部の窪みに爪などをかけると簡単に外れます。
相変わらずバテリーベントホールがないのが若干心配にはなります。
マグネット式ドアパネルは精度よくドッキングされるので、ぐらつきやガタツキがありません。
POD
- リキッド容量:3ml
- 素材:非公開
- マウスピース:510DT(交換可能)
- リキッドチャージ:サイドフィル(プラグ式)
- エアフロー:ボトムエアフロー(調整可)
- コイル:プリメイド交換型(Aspire CE5 BVC互換)
PODのサイズはPAL2と同じなので互換性があります。
では何が違うのか?というと、510ドリップチップ仕様になっています。
コイル規格は全く一緒で、サイズも同じなのですが、汎用品も使える510DTに。
そのため、本体のアップデートは必要ないけど510DTを使いたいPAL2ユーザーは、PODカートリッジだけを購入すればOKです。
ドリップチップ周り以外は全く同じで、エアフローコントロール機能付きです。
AIOデバイスでは当たり前についている機能ですが、PODだと珍しいですよね。
バッテリー側面の2つの穴はエアホールです。
このエアホールもアップデートされていて、旧型比30%アップのサイズに。
ドローはエアフローリングで絞れるので、取り込める空気の量が増えたのでドローの自由度が向上しました。
リキッドチャージも同じくPODサイドフィルです。
リキッド装填の時はパネルを取り外すのみで、PODを脱着する必要がないので非常に楽です。
付属コイル Aspire CE2 BVC互換
- 0.6Ωメッシュコイル
- 1.0Ω MTLコイル
コイルサイズも同様で、Aspire Spryteと同じ「CE5 BVC Coil」と互換性があります。
大手VAPEメーカーのコイル規格を流用することで、汎用性をアップ。
Arteryからコイルの供給が途絶えてしまっても、大手メーカーが採用しているコイル規格なのでその後も使用し続けることができる安心感があります。
メッシュコイルはPAL2と全く同じものですが、MTLユースのコイルは1.0Ωと違う抵抗値のものが付属します。
PAL 2 Proの使い方・操作方法
それでは実際に使ってみます。
まずはPODカートリッジにリキッドをチャージしていきます。
ドアを外してプラグを抜くだけでチャージ可能、装填時は本体を倒した状態でチャージするとやり易いです。
チャージホールが大きいので、ユニコーンボトルはもちろんスポイトボトルのような先が太いものでも問題なく使えます。
リキッド残量はドアパネルを開けた状態はもちろん、ドアには残量確認窓がついているので一目瞭然です。
これも旧型と同じで、リキッドの残量が半分程度、横に倒してコイルに触れない程度まで減ればそのままコイルを外して交換できます。
リキッドを無駄にしなくて済みますね。
コイルの着脱はねじ式で、長めのスレッドなのでかなり回さないとならないので煩雑さを感じますが、逆に言えばしっかりとロックできるということです。
操作方法
操作は直感的にできるので、説明書いらずですね。
- 電源ON/OFF… パフボタン5クリック
- 出力変更…電源ON時にサブボタンで操作
- Vaping…マウスピースを咥えてパフボタンを押しながら吸い込む
わからなくても、付属のマニュアルには日本語解説付きなのでわかりやすいですよ。
PAL 2 Proの感想
味とドロー
- 1.0Ωコイル…普通においしい
- 0.6Ωコイル…かなり美味しい
メッシュコイルが良いですね。かなり美味しい。
ノーマルコイルも良いんですが、普通といえば普通。
しかも可変出力とエアフロー調整の恩恵で、かなり好みに寄せられるのが良いんですよ。
調整できなくてもおいしいPODもありますが、調整できると好みやリキッドに合わせられますからね。
またドリップチップ変えられるのも良いですよね!
問題点は?
ないですね。トラブルは皆無。
PODが使い捨て式じゃないので、クラックが入る心配があるのでできれば素材を公開してもらいたいのですが、2-3日今日メンソールリキッドを入れっぱなしにしたぐらいでは全く問題ありませんでした。
ボトムエアフローなので、100%漏れは防げませんが、普通に使っていて漏れるようなことは少ないと思います。
経済性は?
国内ショップで1個当たり300円ですからかなりコスパは良好です。
ここがプリメイドコイル方式の強みですね。
トレードオフでコイル交換の手間が面倒ですが、それを許せるなら安く運用できると思いますよ。
まとめ
良いですね。良い。
ルックスが良くてかっこいいし、美味しいし、トラブルもない。
510ドリップチップ使えるのが本当に良いですね、PODだとほぼないですから。
欠点がなくてブロガー的にはつまらないです(笑)
あえて言えばスペックの割にはちょっとでかいかな?というぐらい。
これで完結してしまうぐらいのデバイスですね。
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