ARTERY(アーテリー)のVAPEスターターキット、PAL2「パルツー」のレビューです。
MTLとDL両方に対応したコイルを採用したスターターキットです。シリーズ伝統のスクエアボディーの最新作。
このスターターキットの特徴
- PALシリーズの最新作
- 高抵抗コイルと低抵抗コイルでDLとMTL両方に対応
- Aspire CE5 BVC互換コイルを採用したコイル交換型PODデバイス
このスターターキット、あのデバイスと共通コイルを採用しているんです!つまり互換機ということですね!
詳細をレビューします!
商品提供:VapeSourcing
ARTERY PAL2の詳細
現在4機種が発売されているPALシリーズの最新作が今回レビューするPAL IIです。
名前は同じPALシリーズなのですが、全く別のデバイスと言って良いほどの違いがあります。
シリーズ最初の「PAL」と「PAL ONE PRO」はアメリカのハイエンド(少量生産)デバイス、Billet Boxをモチーフにして、構造を模倣したデバイスになっています。ただし、どちらもBB用のアトマイザーを収納することはできません。(厚みがBBより薄い)
対してシリーズ2作目の「PAL Mini」はPALルックの全く別のデバイスで、スクエアボディーにペンタイプアトマイザーを内蔵したような構造を採用。
そして、今回レビューする「PAL2」は初代PALとMiniの中間のような構造を採用したデバイスです。
Billet Boxのようなタンクでもなければ、「PAL Mini」のようなペンタイプカートリッジでもない。
オリジナルの樹脂製タンクを採用していて、PODデバイスのような構造ながらコイル交換式です。
しかもこのコイルどこかで見たことがある形状だと思ったら、Aspire CE5 BVC互換コイルでした。これはArteryのサイトには全く書かれていないのですが、手持ちのコイルで確認したので間違いありません。
つまり、Aspire Spryteの互換機ということになります。スティックタイプのコンパクトボディーのPODをスクエア形状に仕上げたデバイスということです。
サイズは初代PALよりコンパクト&軽量ながら、Miniよりは若干大きめのサイズです。ただ、重量はMiniとさほど変わりなく、十分にコンパクトなサイズ感が魅力です。
片手に収まるサイジングですね。BBユーザーだと同じぐらいのサイズ感かな、と勘違いしてしまいそうですが、一回り以上コンパクトです。
カラーバリエーションは全4色。どのカラーもメタリックな質感で、アルマイト加工に近い綺麗なカラーリングです。
スペック
サイズ | H 83 × W43× D17mm |
重量 | 76.0g(実測) |
出力モード | Bypass (3.2-4.2V) |
リキッド容量 | 3ml |
リキッドチャージ | サイドフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整可) |
コイル | プリメイドカートリッジ型 |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 1000mAh |
保護機能 |
|
メーカー公式サイト | https://www.arteryvapor.com/project/pal-2-kit/ |
パッケージの開封
内容品一覧
- ARTERY PAL2 本体
- ARTERY PAL2コイル ×2
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)、クオリティーチェックカード
外観・デザイン
メタリックなペイントが美しい仕上がりのボディー。
PALシリーズ共通のスクエアボディーがアイデンティティーですね。ボックス形状のシンプルなボディーデザインですが、エッジの処理やラインなどで前衛的なスタイルに。
今までのPALシリーズよりも近未来的な印象のデザインです。
ロゴプリントが多用されています。「ARTERY」「PALII」「a Tony B Project」など。
そう言えばこのPAL2は「a Tony B Project」とのコラボアイテムらしいです。トニーといえばVandy Vapeとのコラボアイテムが有名ですが、ARTERYともタッグを組んだようです。
バッテリー部分
PAL2バッテリー部分のサイドにはボタンを配置。
ボタンはこの1つのみで、これを操作して電源ON/OFFやパフ操作を行います。サイドボタンはPALシリーズの伝統でもありますね。BBオマージュデザインをこの最新作にまで引き継いでいます。
このボタン位置、意外に押しやすいんです。
特に厚みが17mmの薄型ボディーなので、側面部分にボタンを配置するとデザイン的にも無理があるし、押しにくそうです。使い勝手を考えたボタン配置を採用。
側面にはPALIIのロゴプリント。そして、アトマイザー部分に空気を供給するエアホール(写真右)と、充電用端子を装備。
本体のラインエッジングデザインに合わせて、エアホール部分もデザインされています。
バッテリーベントホールがどこにも備わっていないのが気がかりですが、万が一の際にはマグネットパネルが吹き飛ぶ設計思想なのかもしれません。
充電端子部分にはLEDランプも配置。色でバッテリー残量を表示するインジケーターとして機能します。
POD・アトマイザー部分
POD部分には本体パネルを外してアクセスします。底部分にパネルを取り外すためのくぼみがあるので、そこを爪などで開けてパネルを外します。
パネルはマグネット式。2箇所がマグネットで固定されています。パネルは逆向きにはつきません。
2箇所しか止まっていませんが、パネルと本体側の精度が良いためか、本体をしっかり握ってもガタツキもなく、パネルが勝手に外れる感じもありません。
本体とPODの構造はこのようになっています。ちなみにバッテリー部分は分解不可です。
POD部分は樹脂製です。素材は非公開(不明)
初代PALはBBのBOROタンクに近い構造で、デルリン樹脂とガラスのコンビ。Miniは使い捨てタイプのアトマイザーだったので気になりませんでしたが、PAL2はコイル交換タイプの上にオール樹脂製タンクを採用。
そのため、タンク攻撃性の強いリキッドでの運用は避けたほうが良さそうですね。
こればかりは初代PALの方が優れている部分です。PALのタンクはリモネンなどを含んだリキッドでもクラックが入らなかったですから。
POD部分はもちろん着脱可能です。一応別売もされるそうなので、割れてしまった場合はスペアを購入することもできるでしょう。
ちなみにマウスピースはPOD一体型で交換することはできません。
マウスピース部分だけが本体からニョキッと飛び出しています。
リキッドチャージはPODのサイドから。ゴム栓を外してリキッドを注ぎます。
チャージするときは本体を倒します。立てたままだとタンクの半分ほどもリキッドが注げませんので、この部分は初代PALと同じようにリキッドチャージします。
しばらくメンソールやミントリキッドで運用してみましたが、今の所クラックは入っていません。
PODカートリッジ下にはボトムエアフローホールが。PODを取り出さなくてもドロー調整ができます。
しっかりとドローを絞ることができるので、MTLに合わせたタイトドローも可能。全開だとかなり軽めのドローです。
ただし、コイルを取り付けるときに締め込みすぎるとAFCが回らなくなってしまうので、少し緩めてやらないとAFCを操作できません。
コイル
コイルはこのエアフローパーツを反時計回りに回すと取り出すことができます。タンクに多くのリキッドが残っているとコイル交換できない構造です。
ただ、このタンクよく考えられていて、ある程度リキッドが減った状態であればタンクを立てればコイルを外すことができます。
付属するプリメイドコイルは2種類です。
- プリメイドコイル 0.6Ωメッシュコイル
- プリメイドコイル 1.2Ω MTLコイル
一つはバーチカルスペースビルドの高抵抗コイルでMTLユースのタイトドロー向けコイルです。
もう一方は低抵抗メッシュコイル採用のDL向けコイルで、2種類の吸い方にコイルで対応していることがわかります。
どちらも数日使用しましたが、漏れ・滲みもなく完成度は高い印象です。
このPAL専用コイル、どこかで見たことがある形状だなと思って手持ちのデバイスを片っ端から調べてみたのですが、Aspire Spryteに使われているプリメイドコイル「CE5 BVC Coil」と互換性があることがわかりました。
もちろん中身のワイヤーの組み方は違うので全く同じではありませんが、筐体は共通でお互いに使うことができる互換性のあるコイルです。
そのため、PAL2はSpryte互換機であると言えるでしょう。
そう考えるとスティック状でコンパクトなSpryteとどちらを買うか迷ってしまいますね。
使い方
操作は電源ON/OFFとパフ操作のみです。簡単に使えるスターターキットです。
- 電源ON/OFF… 5クリック(スイッチを5回連続で押す)
- Vaping… ドリップチップを咥え、パフボタンを押しながら吸い込む
感想
味は悪くないです。どちらのコイルもしっかりと味が乗ってきます。
個人的には1.2ΩMTLコイルの方が美味しく感じますが、このコイルをより有効に感じるにはもっとマウスピースが絞られたもので使いたいとも感じます。
0.6Ωメッシュコイルも悪くありません。程よいミスト量ですが、重めのDLでマッチするバランスです。
最初このPAL2を見たときは「かっこいい!コンパクトだし良さそう!」と思ったのですが、調べていくうちに互換のあるコイルがあって、それがAspire Spryteのものだとわかったときは妙に納得してしまいました。
調べる前から使っていたのですが、「どこか似た感覚を覚えている」と思ったのですが、マウスピースの形状や加え心地、コイルの印象もかなり似ています。
Spryteもかなり良いスターターだったので、同じ印象だということは優れている証拠だと思います。
細いスティック状か。それともボックス形状のメタリックボディーか。悩ましいですね。
まとめ
Aspire CE5 BVC互換コイルを採用したコイル交換型PODデバイス。
優れたデザイン、質感の良いペイントにコンパクト&軽量ボディー。コイル交換型PODデバイスとして高い完成度を実現していました。
DLとMTL両方楽しめる使い勝手の良さも魅力ですね。
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