CoilART(コイルアート)のベイプアトマイザー、AZEROTH RDA「アゼロス」のレビューです。
同メーカーのタンクアトマイザー、Azeroth RTAと同じ名前を冠にしたドリッパーアトマイザーで、デッキ構造が同様の構造で、トリプルコイルRDAの爆煙機となっています。
さて早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
VAPEアトマイザー CoilART/AZEROTH RDAのパッケージと内容品
パッケージデザインはメーカー共通デザインで、コーポレートカラーのイエローとブラックを基調にしたカラーリング。
背面には製品偽造防止に役立つスクラッチ式コード入りステッカーが貼られています。
内容品一覧
- AZEROTH RDAアトマイザー本体
- 予備デルリンドリップチップ
- 予備パーツ(Oリング、ネジ)
- VAPEバンド
- ステッカー
- ビルド用プラスドライパー
VAPEアトマイザー CoilART/AZEROTH RDAの詳細
CoilARTのベイプアトマイザー、AZEROTH RDAはドリッパータイプのアトマイザーで、トリプルコイルに対応したデッキ、サイドフローエアフロー構造を持つ製品です。
個性的なデザインとカラーリング、24mmのハードな爆煙機材で、クラウドチェイスやVAPEトリック向けの製品です。
AZEROTH RDAのスペック
直径 | 24mm |
高さ | 42mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用 |
コイル | RBA トリプルコイル |
エアフロー | ボトムエアフロー エアフロ調整可能 |
素材 | Stainless Steel PEEKインシュレーター 予備デルリンドリップチップ |
BF対応 | 対応なし |
色 | Black Black, Black Golden, Black Silver |
CoilART公式サイトより
全長は約29.1mm。ドリップチップ、510スレッドを含まず。
分解してみました
左からデッキ/スリーブ/トップキャップ/ドリップチップの4ピース。
デッキは更に分解することが出来ます。ドリッパータイプのアトマイザーのため、パーツ点数は少なめです。
ドリップチップ
ドリップチップの規格はワイドボア(810DT)です。
樹脂製の黒いものと、ステンレス製でシルバーのもの2店が付属します。
ステンレス製のドリップチップは内径が太め。
外径17.5mm、内径9mm→12mmの逆テーパー対応、高さ8.5mm。
樹脂製のものはデルリン製で、内径細めです。
外径15.7mm、内径6mm→9mmの逆テーパータイプ、高さ8.5mm。
トップキャップ/スリーブ とエアフローシステム
エアフロー構造はサイドエアフローです。
キャップとスリーブに同形、同位置に空いたエアホールの合わせ具合でドロー、取り込む空気量を調整することが出来ます。
キャップとスリーブに同じようにエアホールが開いた構造です。
キャップを回すことで、スリーブのホールとの合わせ具合が変わるので、無段階でドロー調整が可能です。1つのコイルに対して3つのエアホール、合計9つのエアホールが空いています。
キャップ裏は若干テーパー形状になっています。
デッキ
デッキは特徴的な6ポール6スレッドで、同メーカーがリリースしているAzeroth RTAのドリッパーバージョンに仕上がっています。
ゴールドのパーツがポジティブピンに接続されているのを見て分かる通り、ポジティブ側になり、ブラックポールがネガティブ側。+と-が一対になっているのでビルドに迷うことはありません。
しかし、RTAと異なり、タンクのリキッドをウィックでせき止める必要が無いため、ビルドの自由度が高いデッキです。ただし、エアホールのと関係性もありますので、基本的には後に紹介するビルドがスタンダードになると思います。
ジュースウェルはそこそこ深めです。
ポジティブピンはポジティブ側固定ネジ兼用ですので調整不可です。これだけ飛び出していればこれ以上出す必要は通常無いかと思います。
分解してみるとこのような構造になっています。ボトムフィーダー運用も可能な構造ですが、BFピンは付属しません。
VAPEアトマイザー CoilART/AZEROTH RDAをビルドしてみました。
さて、ビルドです。空吸いしてみると予想通り全開ではスッカスカです。タンクがないため、ビルドの自由度は高そうですが、エアホールとコイルの関係や、エアホールを部分的に閉じる運用ができないため、トリプルコイルビルドが基本になってきます。
熱量高めのシングルコイルで高めの位置、ど真ん中に設置し、エアフローは絞る運用もいけそうですが、エアホールからトップキャップまでの高さがあまりないため、結果が出なさそうなのと、今回は標準的なビルドで組んでいこうと思います。
コイルレッグは予めカットしておく必要があります。1つコイルを充てがったら、コイルレッグの長さを決めて、ジグなどに通してざっくりと同じ長さにカットしておきます。
ジグに通すのは、コイルの向きを揃えることで、コイルレッグの長さを揃えるためです。
今回はカンタル26G,3.0mmで5ラップ巻いています。
次に3つのコイルとも適当に搭載して、コイルレッグを固定します。
固定後にジグなどを通してコイル位置と向きを調整します。
24Gでもいけそうですが、コイル間が近いのと、低抵抗値を懸念して26Gで巻いています。今回のビルドでの実測値は0.26ohmでした。
ウィックはFiberFreaks Cotton Brendを使用。
ポール間にウィックレグを落としてサイドフローから取り込まれたエアーがコイルボトムを通り、中央に導かれていくのをイメージしてウィッキングしました。
VAPEアトマイザー CoilART/AZEROTH RDAを使ってみました。
Eleaf/iStick QC 200W(リポ内蔵)
VOOPOO DRAG 157W TC Box MOD(18650デュアル)
Geekvape Mech Pro Mod(18650デュアル)
さて、MODに乗せて暫く使ってみました。
◎見た目とクオリティ
見た目はシンプルながら、トップキャップのイメージとカラーリングからハードでゴツめの印象を受けます。オールブラック、シルバ/&ブラック、ゴールド&ブラックの3色とも同様の印象で、搭載するアトマイザーを選ぶ個性的なデザインです。
外見、デッキともにそつない仕上がりで、ハイクオリティとも言えませんが、作りはマスプロダクツとしてきれいな部類。バリも少なく、エッジも面取り加工されており、キャップやスリーブ、ドリップチップのクリアランスも適切です。
◎価格
定価$35程度。提供先ショップではディスカウント価格で購入可能です。
◎機能面、運用性
3つのコイル、トリプルコイルながらビルドは楽な印象です。
コイルレッグの長さを予め決める必要があるため、多少の慣れは必要ですが、ビルドに慣れた方なら問題なくビルドできると思います。
機能、運用的には標準的なRDAのそれで、特筆すべき点はありません。
BF対応可能な構造ながらBFピンが付いていないのは残念です。
タンクのAZEROTH RTAと同様の味傾向ですが、タンクからのリークをウィックでコントロールする必要がないため、ウィッキングの自由度はより高く、トリプルコイル以外のビルドもチャレンジできます。
◎ドロー
ドローは全開で相当軽め。スッカスカでほぼ抵抗なしです。
全閉でもMTL向けのドローにはならずに、それなりに軽いドロー。
スペックからもわかる通り、爆煙タイプのアトマイザーの為、DL運用が適当です。
今回のビルドでは、1つのコイルあたりの開閉量は3つ中1つの2/3ほど開けて吸いました。これでもかなり軽いドローです。
◎ミストの質感、味
ビルド次第ですので一概には言えません、という前提を元に記載していきます。
できる限りエアーを取り込み、熱量高いコイルを設置して、ミスト量を増やすタイプの”爆煙タイプRDA”です。味はというと、リキッドを消費し、ミスト量を増やすタイプですのでかなり濃く、ずっと吸っていると味を感じなくなる程度です。その為設定ボルテージや、運用リキッドを選びます。
質感は細かく柔らかい部分もありますが、荒くダイレクトな部分もあり、これはビルドにおけるコイルの設置場所やウィッキングにおける部分もあり、ある程度コントロール可能です。
VAPEアトマイザー CoilART/AZEROTH RDAのまとめ
爆煙RDAのスタンダード、デュアルコイルを超えるトリプルコイルのドリッパー。
デュアルに対するメリット、デメリットは特別感じず、普通に使用できます。ルックスが個性的なので、DL運用の爆煙、クラウドチェイスユーズの場合、見た目で選んでしまって良いと思います。
ビルドで遊べるアトマイザーなので、試してみるのも良いでしょう。
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