SXmini(エスエックスミニ)のVAPEスターターキット、Mi Class SX290「ミクラス」のレビューです。
高性能制御基板YiHi SXを搭載したPODデバイスです。ハイエンドPODデバイスとして相応しいルックスと、細部の仕上がり。上品で高級感のあるデザインです。
このスターターキットの特徴
- ハイエンドPODデバイス
- 有名な制御基板「YiHi SX」のPOD版「SX290」を搭載
- 1Ωセラミックコイル搭載
詳細をレビューします!
商品提供:VapeSourcing
SXmini Mi Class SX290の詳細
VAPE用高性能制御基板の2大巨頭と言えば、一つは「DNA」そしてもう一つが「YiHi SX」です。どちらもVAPE黎明期から続く有名基板で、基板単体で販売されていることから、ハンドメイド系や大量生産のマスプロ品問わず、多くのMODに搭載され続けています。
その「DNA」では、従来のBOX MOD用制御基板だけでなく、近年人気が高まっている「PODデバイス」用基板もラインナップに追加し、LostVape Orion(廉価版のOrion Qもラインナップ)という小型コンパクトなPODデバイスが世界的に大人気を博しています。
そして、もう一方の「YiHi SX」では、その対抗馬としてリリースしてきたのが「SX290」小型VAPE用制御チップです。
今回レビューするSXmini Mi Classは、そのSX290制御基板を搭載したPODデバイスです。
非常にスリム&コンパクトなボディー。バッテリーのチューブ部分に、パネル部分をドッキングした『BOX MOD』ライクな従来デザインを、PODデバイスサイズに落とし込んだデザイン。
極小サイズながら、仕上がりのクオリティはディティールにまで行き渡っていて、高級感を感じさせるさながら『ハイエンドPODデバイス』といった装いです。
実際に、プライス的にも従来のPODデバイスよりも高めの設定なのですが、クオリティーの面からは納得できる完成度を感じさせてくれます。
カラーは全6色。イメージ写真の撮り方も合間って、高級感の上質さを感じさせるカラーバリエーションに感じます。どのカラーも魅力的です。
スペック
サイズ | H 106.9 × W22.3× D20.2mm |
重量 | 48g |
出力 | 7.5-12W |
リキッド容量 | 1.5ml |
リキッドチャージ | Podトップフィル |
エアフロー | コイルボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 (1.0Ω) |
充電ポート | microUSB(DC5V 0.35A) |
バッテリー | 400mAh |
保護機能 | ・バッテリー電圧保護 ・ショートサーキット保護 ・自動カットオフ(10s) |
メーカー公式サイト | http://yihisxmini.com/productview/170.html |
パッケージ・内容品
箱の中には本体とPOD、付属品が緩衝材に保護されて収納されています。
内容品一覧
- SXmini Mi Class SX290 バッテリー本体
- SXmini Mi Class SX290 PODカートリッジ (1.0Ω)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(中国語)
本体バッテリーとPODが1つ、そして充電ケーブル(SXminiロゴ入りの高級感のあるケーブル)にマニュアルが付属します。
インターネット上で情報を収集すると、冊子のような英語マニュアルが付属するものも存在していることから、パッケージングは1種類ではなく複数あるようです。出荷先によってパッケージングを変更しているのかもしれませんね。
今回の提供品は中国国内向けだったのか、付属するのは中国語マニュアルでした。
細部とデザイン
スティック形状の本体は、バッテリー部分が円筒形(チューブ)で、そこにパネル部分をドッキングしたようなデザイン。従来型VAPEデバイス(BOX MOD)をスモール化したようなフォルムです。
コンパクトなボディー(H 106.9 × W22.3× D20.2mm)は軽量(48g)に仕上がっていながらも、素材には重厚感を感じる金属素材を使用。パネル部分とバッテリー部分の色が違うバイカラーを採用しています。
バッテリー部には上品な模様が施されています。植物をモチーフにした高貴な印象の柄はプリント(印刷)ではなく、グロス仕上げのボディー部分に刻み込まれている特殊加工です。手で触ると凹凸感を感じる、立体感のある仕上がりで、手間のかかる加工が施されています。
パネル部分には金属素材を使用(本体の素材は亜鉛合金+アルミニウム)ヘアライン仕上げが美しいパネル部分には『SXmini』のロゴマークと、側面部分にシリアルナンバー入り。上品な仕上がりで、丁寧に仕上げられています。
パネル部分と同じ金属の素材が使われたボタン部分。仕上がりも同じくブラシ仕上げで、美しいヘアライン仕上げで、細部にまでこだわりを感じます。パネル部分を固定しているネジにまで丁寧な仕上がりのパーツを厳選しているようですね。
押した時の音もなく、クリック感も適度。押し心地も良いボタンです。
PODタイプデバイスには珍しくモノクロディスプレイを搭載しています。表示は3項目(バッテリー残量、ボルテージ、パフカウンター)です。
400mAh内蔵バッテリー充電用として、本体底部にはmicroUSB端子が備わっています。底部分にあるので、Mi Class本体を立てた状態での充電はできません。
バッテリー充電中は端子の横にあるLEDランプが赤く点灯します。液晶画面にもパフカウンター表示部分にカミナリマークが表示されます。
充電電流は0.35Aなので、0.5Aアダプターなどを用いるのが良さそうです。
PODカートリッジです。まずはキャップ部分から。PODには専用のカバーが付属します。
携帯時にマウスピースにホコリや汚れが付着するのを防ぐことができる樹脂製キャップです。使うときにはキャップを外します。このキャップ、外した後はMi Class本体の他の部分に取り付けることはできないので、使用中は本体とは別に持っておく必要があります。
POD収納部分(Mi Class本体側)には、PODカートリッジとの気密性を高めるOリングが設けられています。このOリング、PODカートリッジの予備を購入すると、予備パーツが付属します。
PODには、電極部分に注意書きのステッカー『PRIME Coil for 3 minutes before use(使用前の3分間のプライムコイル)』を剥がして使用します。リキッドを入れてから3分間は放置しましょうの意味でしょうか。
本体側とPOD側にはそれぞれ電極があり、この端子を通じてバッテリーの電力をコイルに伝えます。Mi Class本体側の凸と、POD側の凹がハマることによって、PODが固定されるようになっています。
また、円筒形状のPODカートリッジのガイドとして、PODに切り欠き。Mi Class本体側に出っ張りがあるので、この部分を合わせてPODカートリッジを取り付けます。
PODカートリッジをMi Class本体側に取り付けると、リキッド残量が一目でわかりにくくなってしまいます。
リキッド残量を確認するときは、一度PODカートリッジを取り外す。もしくは本体を真横に傾けると確認できますが、しっかりと確実にリキッド残量を確認したいときは取り外して確認するのが手っ取り早い方法です。
取り付け状態ですぐに確認できないので、若干利便性に劣る仕様です。
PODカートリッジは専用品です。mi class専用のPODが使用可能です。コイル抵抗値のバリエーションは1つのみ。
- POD 1.0Ωコイル内臓
コイルには「セラミックコイル」が使用されています。タンクの素材はPETGです。
マウスピースはPOD一体型(510タイプではない。交換不可)一般的なPODタイプのように唇に合わせてシェイプされている形状ではなく、円筒形のマウスピースを採用。咥えやすく、バッテリー部分が唇に触れないのでストレスも感じません。
マウスピース部分はトップキャップ一体型。リキッドチャージするときは、マウスピース部分を反時計回りに回してトップキャップを外してリキッドをタンクに注ぎます。トップフィル方式なので、PODを外さずにmi class本体に取り付けたままリキッドチャージできるので便利です。
エアフローはボトムエアフローです。コイルの下から空気を取り込む方式、エアホールはマルチホール(多穴式)、大きなエアホール一つではなく、複数にエアホールを用いることで、一つの穴あたりの大きさを小さくすることで、リキッドリークを防ぐ仕様。
エアフローコントロール機能は搭載されておらず、ドローは固定式です。
ドローはDLもできるほどの軽めのドローで、MTLとDLどちらにも対応するドローです。ただ、マルチホール式のためか、適度な特有の抵抗感が紙巻きたばこなどに近い感覚を覚えました。
PODをバッテリーから取り出して吸ってみるとかなりドローは軽いのですが、本体に取り付けるとOリングで気密性がアップするのでドローが若干重くなります。
PODカートリッジのボトム部分ははめ込み式のように見えますが、この部分を分解しようとしても接着剤で固定されているのか簡単には分解できませんでした。
マイナスドライバーで抉ってみましたが、外れそうではあるものの素手で作業して、手を切ってしまったので作業を断念しましたが、やってやれないことはなさそうです。毎度ですがPODデバイスのコイル再構築記事に需要があるのかどうかわかりませんので…
また、分解できたとしても、セラミックコイルが使われているので元どおりにビルドするのは困難です。
ビルドの難易度は低くはありませんので、コイル再構築前提にPODデバイスを検討しているユーザーさんは他のデバイスを検討した方が良いと思います。もっと簡単に分解できる完全はめ込み式PODカートリッジの方がメンテナンスが段違いに楽です。
mi classの使い方
操作はロック解除(電源ON/OFF)の3クリックと、液晶の明るさ調整の5クリック、パフ操作のみです。
- 電源ON/OFF… パフボタン3回クリックでロック解除(電源オンオフは不可)
- 液晶の明るさ変更… パフボタン5回クリック(5段階調整)
- Vaping… パフボタンをしながらPODを咥えて吸い込む
PODデバイスですが、オートスイッチではなく、マニュアル操作が必要です。
パフカウンターのリセット操作はありません。バッテリー満充電でリセットされます。
YiHi制御基板を搭載しているということで、細かい設定・制御が可能かのかと思いきや、機能はいたってシンプル。PCにつないでの詳細設定やアップデートには対応していません。
感想
価格・デザイン・クオリティ
プライス的に高級PODデバイスと同程度の価格のハイプライス製品なので当然と言えば当然ですが、ルックス・デザイン。仕上がるのクオリティーは悪くありません。
機能
YiHi SX搭載ということもあり、もっと高機能なデバイスを期待していたのですが、これ以上ないほどのシンプルな機能。PCリンク機能はなく、本体のみで完結する潔さ。DNAとは逆ベクトルの設計思想なのでしょうか。逆に言えば簡単操作で使えるのでややっこしさは皆無です。
機能面で不満を感じるのがバッテリー容量(400mAh)ですが、これは本体サイズ、容量とトレードオフなので致し方ありませんが、やはり一日充電なしで使うには不安の残る容量です。
味
実際に吸ってみると、セラミックコイル特有の分解能の高い味といいますか、フレーバーを隅々まで機微に感じられ、それでいて甘味は抑えられたよく出来たタンクのような味わいです。悪くありません。しっかりとリキッドの味を楽しめるデバイスである印象です。
VG50:PG50のリキッドが推奨されていますが、VG80:PG20のリキッドでも供給に問題はありませんでした。
残念なのはドローが軽い(調整不可)なので、コイル抵抗値的にもMTL向けのタイトドローで楽しみたいなと感じてしまいます。
実際にエアホールをテープで塞いでドローを重くしてみると、吊るしの状態よりもかなり美味しいので、細かいセッティングの部分で残念さを感じますが、ユーザー側で工夫できればより美味しく吸うことができます。ちなみにテープでエアホールを塞いでも、リキッドの供給が間に合っていれば焦げるようなことはありませんでした。
実用性
ロングパフを繰り返すとボトム部分から滲みます。これはボトムエアフロー構造であれば避けられない現象ですので、長時間パフを繰り返す場合は注意です。
リキッドチャージはかなり楽です。PODを本体から取り外す必要がありません。
買いなのか?
考え方次第です。この大きさで、この味のデバイスは貴重です。それでいてルックスや仕上がりも良いのですから、唯一無二と言って良いほどの完成度であることは間違いありません。
しかし、同じ価格帯のOrionQと比べてしまうと、<<漏れない・エアフロー調整可能・バッテリー容量倍以上>>と優れた点がたくさんあるので、筆者が選ぶとすればこちらを選びます。
ただ、小さいサイズに魅力を感じるのであればmi classも決して悪い選択肢ではありません。
まとめ
コンパクトでハイクラスなPODデバイスが欲しい!というニーズに合わせて作り上げられた製品。
ポケットに入るほどの小さなボディーを、精巧に仕上げた所有欲を満たしてくれる逸品でもあり、こだわりを持って使うことができるアイテムです。
小さなPODデバイスでも、味にこだわりたいユーザーにも!
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