Flowermate(フラワーメイト)のヴェポライザー、Hybrid X「ハイブリッドエックス」のレビューです。
VAPEとヴェポライザー、2つの使い方が可能なハイブリッドデザイン。携帯性に優れたボディーサイズに多機能を搭載したデバイスです。
このヴェポライザーの特徴
- VAPEとしてもヴェポライザーとしても使用可能
- 細かい温度設定が可能(40~260度)
- コンパクトなボディーサイズ
- 収納可能なマウスピース
詳細をレビューします!
商品提供:ベプログshop
Hybrid Xの詳細
話題作を次々にリリースするヴェポライザーメーカ『Flowermate』から、今までにないデバイスが登場しました。その名も”HYBRIDX”
何がハイブリッドなのか?加熱方式ではないのです。
両サイドにマウスピースがついているので、写真を見ただけでは何が何やらわかりませんが、このデバイス、VAPEとたばこヴェポライザー2つの機能を搭載しているんです。
VAPEもヴェポライザーもどちらも未経験で、これから始めようと思っている人にはぴったりかもしれませんね!詳細を見ていきます。
スペック
サイズ | H 110 × W42× D21.5mm |
重量 | – g |
加熱方式 | コンダクション |
加熱温度 | 40-260℃ |
一回の吸引可能時間 | 5分 |
充電ポート | microUSB(DC5V1A) |
バッテリー容量 | 1500mAh |
メーカー公式サイト | http://flowermateusa.com |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- Hybrid X Vaporizer(ヴェポライザー)本体
- ヴェポライザー用ガラス製マウスピース
- リキッド/ワックス用ポッド(コットン入り)
- ドライハーブ用ポッド
- ステンレス製 マウスピース用スクリーン
- microUSB ケーブル
- SubX アトマイザー
- SubX用コイル 1.0Ω/0.5Ω×各1個(0.5Ωは本体に装着済み)
- クリーニングブラシ
- パッキングツール
- ユーザーマニュアル(英語)
ヴェポライザーの使い方
まず始めに、HybridXをヴェポライザーとして使う場合です。
このデバイスには、タバコの葉を直接入れ、加熱してそのミストを吸引する「ヴェポライザー」としての機能が備わっています。
デバイス両サイドにそれぞれ機能が分かれているのですが、ヴェポライザーとして使う場合には液晶画面と逆サイド、”HYBRIDX”のロゴマークが記載されている側を使用します。
側面にはヴェポライザーで使うときのスイッチ(ボタン)が装備されています。
その反対側面にはプッシュボタンが備わっています。このボタンを押して、タバコ葉を詰めるチャンバー部分を開くことができます。
横の4つの穴はエアホールではありませんので塞いでもドローは変わりません。
ヒンジ式のキャップ部分は外れることがないので、タバコ葉を詰めるときに無くしてしまう心配がありません。
本体にはチャンバーとは別に、マウスピースを収納する部分が設けられています。使うときはカバーを開けて、マウスピースを取り出し、取り付けて使用します。
マウスピースはスクリュー式、時計回りに回して取り付けます。
ちなみにエアフロー調整機能はついていませんので、ドローは固定です。DL向けの軽めのドローですが、MTLできないこともないぐらいのドローです。
マウスピースは分解可能。分解すると、ボトム部分には交換可能なメッシュスクリーンが収納されています。予備パーツが付属。
チャンバー部分上部にはタバコ葉をチャンバー部分から出さないようにするメッシュが設けられています。このメッシュ部分は交換不可です。
セラミックコーディングされたチャンバー部分。つるつるになっていて、タバコの葉っぱが中にこびりつかないようになっています。
加熱方式はコンダクション(直接加熱式)です。
バッテリーの充電はVAPE側についているmicroUSBから行います。バッテリー残量は液晶画面に表示されます。
それでは実際に使っていきます。
1. タバコ葉を詰める
プッシュ式キャップを外してチャンバーにタバコの葉を詰めていきます。
オイル・ワックス用のタンクがついているのでこれにたばこ葉を詰めて使うこともできますが、味わい的にも直接葉っぱを詰めた方が美味しいです。
チャンバー部にはメッシュスクリーンがプリセットされていないのですが、シャグを直接チャンバーに詰める場合は、必ずメッシュスクリーンを使用します。
メッシュスクリーン無しでタバコ葉を直接詰めてしまうと故障の原因となりますので注意が必要です。
手巻きたばこ用のシャグ、カットした紙巻きたばこ、アイコスをちぎったもの、紅茶の葉など様々なものが使用できます。詰めたら再びマウスピースを取り付けます。
今回はグリーンティーフレーバーの”COLTS GREEN TEA”を用いました。
手巻きタバコ用のタバコ葉『シャグ』には、フレーバー付きのものも数多くあるので、色々なフレーバーを楽しめるのも魅力の一つです。
2.本体を操作して加熱を開始する
HYBRID X本体のボタンを操作して加熱を開始します。手順は以下の通り。
- ボタンを5回連続で押す(5クリック)と電源ON
- 液晶画面に設定温度が表示される(サブボタン操作で温度変更可能)
- ボタン長押しで加熱開始→液晶画面に温度が表示される
- 設定温度に達すると、液晶画面に兼ねるマークが表示される
- 5分後に自動で電源が切れる(予告なし)
- 緊急停止は5クリックでOFF
加熱が完了すると、設定温度の横に『加熱完了マーク』が表示されます。これが表示されるとミストを吸引することができます。
3.クリーニング
吸い終わったらチャンバー部分からタバコの葉を取り出します。
シャグポンの成功率はあまり高くありませんので、パッキングツールなどで使い終わったタバコ葉を取り出していきます。
直接タバコ葉を詰めた時は、シャグを取り出すときに一緒にメッシュスクリーンが飛び出してしまうのが不便です。必ずと言って良いほど外れてしまいます。
4.バッテリー残量
バッテリー残量は液晶画面に表示されます。
VAPEの使い方
ヴェポライザーとは逆サイドにはVAPEのクリアロマイザーが取り付けられるようになっているので、VAPEとしても使うことができます。
側面にはヴェポライザーのボタンと別のパフボタンがついているので、VAPEとして使う場合にはこちらのボタンを操作します。
アトマイザー取り付け部には汎用規格とも言える510スレッドを装備。スプリングコンタクト式。汎用規格なので、付属アトマイザー以外のものもつけることができます。
VAPEとして電源Onにすると、液晶画面には4項目の情報が表示されます。
- バッテリー残量
- コイル抵抗値
- ボルテージ
- ワッテージ(2.0W~60.0W)
付属のアトマイザーは、カートリッジ式コイル交換タイプの『クリアロマイザー』タイプです。コイルユニットを交換して使うことができる利便性の高い機種。
しかも、トップエアフローと呼ばれる構造で、コイル上部から空気を取り込む構造なので、リキッドが漏れる心配がいらない初心者にも嬉しい構造です。
ドリップチップは510タイプ、汎用品に交換可能。
トップエアフローのエアホールは3種類(オーバル、中型オーバル、小さなホール)からセレクト可能。どれを選んでもドローは軽め、一番小さなホールでも大きめなので、MTLユースには向かないドローです。
構造的にリキッドがタンクいっぱいに残っているとコイル交換できないタイプです。利便性に劣ります。ただし、半分ほどまでリキッド残量を減らせば、逆さまにした状態でコイルを外すことができます。
ポジティブピンがネガティブ側より引っ込んでいるので、付属品以外のデバイスに乗せて使うのはやめた方が良いでしょう。載せる機種によってはコンタクトピンが大きめだとネガティブ側と触れてショートする可能性があります。
2種類の抵抗値のコイルが付属します。
- 0.5Ω(推奨ワッテージ20-40W)
- 1.0Ω(推奨ワッテージ20-30W)
抵抗値の低いコイルの方がミスト量が多いタイプ、高い方が少ないタイプです。
感想
2つの使い方を、一つの本体(バッテリー)で実現する、発想は画期的なのですが、残念ながら二兎を追う者は一兎をも得ずとなってしまっています。
どちらも中途半端な印象です。
ヴェポライザーとしての性能・味わいはローエンドデバイスほど。1万円中盤する価格を考えれば、それ以下の価格のヴェポライザー単体を買った方が味も性能もはるかに上だと感じるレベル。
そしてVAPEとしても同様です。アトマイザー交換式に限定するのであっても、もっと味が良くて使い勝手に優れたデバイスは多数存在します。
同じ予算で、VAPEとヴェポライザー、別々に2つデバイスを買えば良いと筆者は思ってしまいます。1万円中盤であれば2つとも余裕で買えてしまいます。
ただし、2つのデバイスをどうしてもコンパクトに持ち運びたい!性能や味よりもガジェットとして今までにないデバイスを所有したいというにニーズにおいてはこれ以上のデバイスはないことも確かです。
まとめ
今までにない画期的な2in1デバイス。
同じバッテリーを共有することで、ボディーサイズのコンパクト化に成功したエポックメイキングなガジェットです。
コンパクトなボディーサイズと、メッキ仕上げのディティールも高級感を感じさせてくれます。ヴェポライザー単体であってもコンパクトにまとまっているサイジングです。
ただし、個々の性能は高くないので、ツールとしての面白さを楽しめるユーザー向けです。
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