Flowermate(フラワーメイト)のヴェポライザー、Slick「スリック」のレビューです。
18650バッテリー交換式のチューブタイプヴェポライザー!ハイブリッドの加熱方式で味の良さを実現しながら1万円以下のプライスを実現、使いやすいディティールを備えたデバイスです。
このヴェポライザーの特徴
- 18650バッテリー採用!交換にも対応!
- 加熱にはハイブリット方式を採用!
- 3段階に温度設定が可能(196℃ / 204℃ / 215℃)
- バイブレーター機能搭載
詳細をレビューします!
商品提供:ベプログshop
Flowermate Slickの詳細
ハイクラスのヴェポライザーにしか採用されていないコンベクション(熱対流式)方式と、ミドルレンジクラスに採用されているコンダクション(直接加熱式)方式を合わせたハイブリッド方式を採用したヴェポライザーがFlowermate Slickです。
優れた加熱方式を採用しながら、プライスは1万円以下を実現した意欲作。
このSlick最大の特徴はVAPEデバイスなどでもおなじみの18650バッテリー交換式だということです。
一般的なヴェポライザーデバイスはバッテリー内蔵式のものが多いのですが、そのデメリットは2つあります。
- バッテリーの寿命 = デバイスの寿命であること。
- 充電中に使うことができない
もちろんメリットもあって、専用バッテリーを使っている安心感やバッテリーセレクトの必要がない。面倒な交換作業を必要としないなどが挙げられます。
しかし、長く同じデバイスを使う場合に避けて通れないのがバッテリー寿命。交換できないデバイスであれば、バッテリーが使えなくなるということは本体も使えなくなるということです。
そして、最大のデメリットはバッテリー充電中に使えないということです。バッテリー容量が十分でないヴェポライザー製品、多くの製品は10回ほどしか使えないので、1日フルに使うことができません。必ずと言って良いほど充電を必要としますが、充電中には使えないのです。
そのデメリットをバッテリー交換式にすることでカバーしています。
スティック形状の本体は直径25.2mmサイズとかなり太め。汎用の18650バッテリーが交換可能なので、バッテリー寿命 = 本体買い換えではないので、長く使い続けられるのはメリットですが、その分ボディーサイズが犠牲に。携帯するのには不向きなサイズ。
直径だけでなく、全長約16cmと長いのもかさばる印象です。持ってみるとかなり長いと感じてしまいます。
スペック
サイズ | H 159.2 × φ D25.2mm |
重量 | 132 g(バッテリー含む) |
加熱方式 | コンダクション&コンベクション |
加熱温度 | 196℃ / 204℃ / 215℃(3段階) |
一回の吸引可能時間 | 5分 |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー容量 | 2500mAh(18650バッテリー) |
メーカー公式サイト | http://flowermateusa.com |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- Slick Vaporizer(ヴェポライザー)本体
- 18650 バッテリー (2500 mAh, 20 amp)
- microUSBケーブル
- ステンレススティールオーブンスクリーンx5
- ステンレススティールマウスピーススクリーンx5
- パッキングツール
- クリーニングブラシ
- ユーザーマニュアル(英語)
同梱品はSlick本体と18650バッテリー、ツールに充電ケーブル、予備パーツ(メッシュスクリーン)、マニュアルが付属します。
マニュアルは英語のものが付属していました。使い方に不安がある初心者だと不安を感じるのですが、使い方は簡単なので問題はないでしょう。
デザイン・ディティール
Slickはカーボンファイバーをモチーフにしたテクスチャーが使われています。あくまでカーボンファイバーっぽいものであって、本物ではありませんが、遠目で見ると悪くない仕上がりで、高級感すら感じます。
本体表面は光沢仕上げ、樹脂のような素材で覆われています。
ボディー中央部にはボタンを配置。周囲にLEDランプを装備していて、バッテリーの状態や加熱状態を表示するインジケーターとして機能します。
その側面にはmicroUSB端子を装備。収納した18650バッテリーの充電が可能。バッテリー充電中はLEDが赤く点灯、充電終了で緑に点灯します。
底部のバッテリーキャップ。側面には回しやすい模様が入っていて使い勝手を考慮しています。Slickのロゴ入り。ガンメタメッキ加工されています。
スクリュー式キャップを反時計回りに回すとバッテリーを取り出すことができます。本体には最初から専用バッテリーが収納されています。
注意点としては、交換用バッテリーは必ずFLOWERMATE社のバッテリーを使用します。
キャップの側面には小さいながらもバッテリーベントホールが。安全性にも配慮したディティールです。
ここには外したマウスピースカバーが取り付けられるようになっています。マグネット式で簡単に取り付け可能。
マウスピースは咥え心地の良いガラス製。
このマウスピース部分は3ピース構造。中のメッシュスクリーンは交換可能で、予備パーツが付属します。
携帯時には保護カバーを取り付けられるので、衛生的かつガラスパーツの破損を防止することができます。
チャンバーにアクセスする場合は、マウスピースが取り付けられているスクリュー式キャップを反時計回りに回して取り外します。
チャンバートップ部分の4つの穴がエアホールになっているようです。ご覧の通りエアフローコントロール機能(ドローの重さを変更できる機能)は搭載されていないので、ドロー調整はできません。
ドローは軽めです。MTLすることもできますが、どちらかといえばDLするのに適したドローです。
チャンバー部分はコーティングされています。キャップと同じようにガンメタカラーになっていますが、調べてみるとGLAZEコーティングという加工のようです。
どのような加工か定かではないのですが、GLAZEを翻訳してみると「釉薬」となっています。陶磁器や琺瑯の表面をおおっているガラス質の部分のことなので、ガラス系のコーティングであるかと思います。
チャンバーやキャップをコーティングすることによって、タバコ葉がこびりつかないよう、使い勝手を重視していることがわかります。
オイル・ワックス用のタンクが付属します。
シャグにVAPEリキッドを添加して使tたり、リキッドを直接コットンに添加して使うこともできます。
ただし、多くのヴェポライザー販売サイトでは、リキッドの添加やワックスの使用は「保証外」となっていることからも、故障の原因となることが多くあるようですので、使用する場合はリキッドの添加しすぎでの故障などに十分注意します。
使い方
1. タバコ葉を詰める
チャンバー部にはメッシュスクリーンがプリセットされていないのですが、シャグを直接チャンバーに詰める場合は、必ずメッシュスクリーンを使用します。
メッシュスクリーン無しでタバコ葉を直接詰めてしまうと故障の原因となりますので注意が必要です。
また、タンクを使うこともできますが、味わい的にも直接葉っぱを詰めた方が美味しいです。
手巻きたばこ用のシャグ、カットした紙巻きたばこ、アイコスをちぎったもの、紅茶の葉など様々なものが使用できます。詰めたら再びマウスピースを取り付けます。
今回はグリーンティーフレーバーの”COLTS GREEN TEA”を用いました。
手巻きタバコ用のタバコ葉『シャグ』には、フレーバー付きのものも数多くあるので、色々なフレーバーを楽しめるのも魅力の一つです。
2.本体を操作して加熱を開始する
Slick本体のボタンを操作して加熱を開始します。手順は以下の通り。
- ボタンを5回連続で押す(5クリック)と電源ON → 自動で加熱開始(バイブ振動&LED点滅)
- 設定温度に達するとバイブレーターが振動、LEDが点灯する
- 電源ON状態でボタン3回連続押しして設定温度を変更する(青 196℃ 緑 204℃ 赤 215℃)
- 約5分後にバイブレーターが振動(予告なし)
- 電源オフは再び5クリック
- 緊急停止は5クリックでOFF
ワンボタン式なので操作は簡単です。5クリックでオンオフ、3クリックで温度変更です。電源オンオフ、加熱や終了時にはバイブレーターが振動します。
3.クリーニング
チャンバー部分がコーティングされているためか「シャグポン」(本体を軽く叩いてポンとシャグを取り出す)の成功率は100%ではありませんが高めです。
ただし、これも高確率でメッシュスクリーンが一緒に抜けてしまいます。これはチャンバーの大きさに比べてスクリーンのサイズの方が小さいから。シャグを取り出すときに灰皿に直接ポンと出すことができないのはデメリットです。
4.バッテリー残量の表示機能はなし
バッテリー残量のお知らせ機能がありません。そのため、いきなり使えなくなってしまうのは不便です。ですがバッテリー交換式なので、複数のバッテリーで運用するのであれば問題はないかと思います。
感想
バッテリー切れで交換する使い方が可能
一番大きなメリットは18650バッテリーが使えるということ。何故かといえば、バッテリーの寿命イコール本体買い換えではないからという点と、出先でバッテリー交換ができるからです。
ヴェポライザーはバッテリーの持ちがあまり良くないので、吸い方にもよりますがおよそ10回分ほどしか使うことができないのが一般的です。そのため、一日フルに使うには途中で充電する必要がありますので、充電が切れる前に充電するのが一般的ですが、充電中はもちろん使うことができません。
対してバッテリー交換式であれば複数バッテリーを持ち運ぶだけで、バッテリーが切れたら即座に交換すれば良いだけです。運用面でのメリットが高いのが特徴です。
味はおいしい!
味は良いです。ハイブリッド方式なので、直接加熱式と熱対流式を合わせた構造なのですが、熱対流式のようなマイルドな感じと、ガツンとニコチンを感じる直接加熱式を合わせたような、パンチがありながらも深みも楽しめるような味わいです。
ただし、ドローが軽いのが残念。タバコのように口吸い(MTL)したいのですが、ドローが軽いのでどうしてもDL(直接肺にミストを吸引する)になってしまいます。
本体のサイズは大きめ
本体サイズが大きい(特に長さが長い)のが気になります。
形状がチューブタイプなのでより全長が長くなるのですが、容積はボックスタイプと同じぐらいなのでこの辺は好みによるのですが、筆者個人の感想としては、全長が長いので嵩張るるように感じました。
ただし、重量は抑えられている(バッテリーを除くと87gと軽量)なので、そこまで不便さは感じないかもしれません。
まとめ
ミドルプライスレンジのヴェポライザー。最大の特徴は交換可能なバッテリーを搭載している点です。
バッテリーの充電を待つ必要なく、スペアバッテリーの運用ができるので、複数のヴェポライザーでの運用がいらないのは大きなメリットです。
味もハイブリッド式で楽しめるデバイスです。
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