vapefly「ベイプフライ」のVAPEアトマイザー、PIXIE RDA「ピクシー」のレビューです。
22mmサイズのコンパクトなドリッパー!しかもルックスが良く、DL専用で幅広いドローに対応するシングルコイルデッキをもつアトマイザーとして注目されている製品です。
このアトマイザーの特徴
- 22mmサイズ!DLにもMTLにも対応するシングルコイルRDA
Vapeflyは注目の製品を次々にリリースしていますね。このPIXIE RDAも国内でも大注目の製品です。24mmが主流になったとはいえ、根強い人気の22mmサイズ。
しかも『かっこよくて美味しい!』と噂になれば気にならないユーザーはいないですよね!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
詳細
vapeflyのアトマイザー、PIXIE RDAです。
フィリピンのデザイナー Ferdinand Factor氏とVapeflyが共同で開発したアトマイザー。
ご覧の通りのシングルコイル専用デッキ。キャップは2ピース方式で、キャップごと回すことなくエアフロー調整できるのが特徴です。
ルックスが良いですよね!
単体での見た目もすごく良いのですが、これをMODに取り付けてみるとかなりかっこいいんです。廉価なマスプロでもここまでのルックス、クオリティのものが手に入るなんて本当にいい時代になったものです。
カラーバリエーション、5色展開ですね。定番カラーでの展開ですが、最近のアトマイザーはシンプルなシルバーとブラックの他にも色が用意されているので嬉しい限りです。
Black / SIlver / Gunmetal / Gold / Rainbow
スペック
貴重な?22mmサイズ。前兆はドリップチップを含めても24mm、含めずに18.25mmとかなりでが低いのがわかります。サイズ感だけでも重宝するのではないでしょうか。
直径 | 22mm |
高さ | 18.25mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 21.7g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
公式サイト |
パッケージ・内容品
パッケージを開封していく前に、まず今回レビューするのはメーカーがSAMPLEとして提供したものです。一部の仕様や付属品が製品版とは異なる可能性がありますので予めご了承ください。
ただ、確認した限りではマニュアルが付いていないことぐらいしか違いませんでしたが、念の為。
サンプル版のため、簡素なデザインのパッケージ。
製品版のパッケージデザインはメーカーサイトで確認できますが、同じ大きさのペーパーボックスパッケージでした。スリーブのデザインだけ違う形でしたよ。
内容品一覧
- vapefly PIXIE RDA アトマイザー本体
- ユーザーマニュアル(SAMPLE版のため付属なし)
- スペアパーツ一式(Oリング、デッキネジ、ノーマルピン)
- ツール(ビルド用六角レンチ、ポジティブピン着脱用プラスドライバー)
- クラプトンコイル(0.35Ω)
- vapefly firebolt コットン
内容品は製品版とほぼ同じですが、マニュアルだけ付属しませんでした。
外観
それではPIXIE RDAの各部詳細を見ていきます。
まずは外見のデザインから。
背の低い22mmサイズのドリッパー。それだけで今や希少? いや選択肢は多少あるのですが、あまりラインナップが多いとは言えないので、22mmが好きなユーザーにとっては新製品がリリースされるだけで嬉しいものです。
エアホールは1箇所だけ。シンプルなフォルムに、定評のあるvapeflyクオリティ。
製品クオリティは他メーカーに比べて、特筆して高いものではないのですが、卒なく仕上がっている印象です。価格を考えれば十分すぎるクオリティで、数年前の中華オーセンアトマイザーよりもデザインも作りも上です。
金属表面の仕上がりに多少アラがあるのは価格を考えれば致し方ないことでしょう。
分解
分解していきます。構造ごとに分けると3つの部位に分解できます。
- ドリップチップ
- トップキャップ&スリーブ
- デッキ
キャップは2ピース方式、デッキはさらに分解可能です。
全体を分解するとこのような構造になっています。それでは各パーツの詳細を順番に見ていきます。
ドリップチップ
ドリップチップは汎用規格である510DTを採用。付属するのは樹脂製のものですが、汎用品を取り付けることももちろん可能です。
ただし、ドリップチップを取り付ける台座部分(トップキャップの上部)がすぼまったデザインなので、取付サイズに制限あり。
台座部のサークルの直径が13.85mmなので、これより大きなサイズのドリップチップははみ出してしまい不恰好なので注意が必要です。
付属ドリップチップは樹脂製。仕上げは雑。如何にも付属品という仕様ですが贅沢は言えません。内径太めですね、徐々に内径が口元に向けて広がる逆テーパーデザインを採用。
短く太いデザインで、咥える部分の側面に緩いRがついていて、咥えやすくなっているのが特徴です。
全長10mm、露出部の高さ6mm、外径12mm、内径6→8mm
トップキャップ
次にトップキャップです。トップキャップは台座部分の『スリーブ』と、それにかぶせる『キャップ』の2ピース方式です。
一昔前まではワンピースのトップキャップが多かったのですが、最近は2ピース方式も増えてきました。
2ピーストップキャップのメリットは、キャップとスリーブでエアフロー調整ができるので、デッキに対して一体型トップキャップを回すことが無い点です。
デッキにエアフローホールを設ける必要がないので、デッキデザインの自由度も増すと思います。
どちらが優れているということではなく、設計思想の問題なのですが、デッキとスリーブに回り留め加工もできるので利便性は向上していると感じます。
エアホールは1箇所。ボトムのスリーブ側に1箇所。
そして、それをトリミングしてドロー調整するキャップ側には、長穴のホールと、それより小さな円形のホール2つが空いています。
ドロー調整はキャップを回して調整します。もちろん、小さい方の穴を使うことで、ドローをタイトにすることができます。
しかし、ドローは結構軽めで、MTLに向いているドローとは言えません。タイトなDL程度のドローです。それは、小さい穴をさらにトリミングして絞っても印象は変わらず。MTLで使用したいユーザーは他の機種をセレクトするのが良いでしょう。
そして、スリーブ側のエアホールには交換可能なエアフローパーツを装備。3つ穴もしくは長穴のエアフローパーツを交換して使うことができます。
いつからか流行りだしたマルチホール式エアフロー。良いものは取り入れるのがVAPE業界のセオリーです。
パーツの交換は少し面倒。スリーブ内側から外に押し出して外し、外側から装着しますが頻繁に変えるものでは無いと思います。ドローを絞る方向なら三つ穴、全開に近いドローなら長穴の方を使うと良いと思います。
また、それ以上ドローを軽くしたければ、このパーツを取ってしまうことも可能です。
キャップ内部はこのような構造。ドリップチップの周囲が一部なだらかにドームのような形状になってリウのですが、その周囲は一段下がって彫り込まれているようになっているのが特徴。これは製造上必要なことではなく、わざわざこのような形状に加工されていると思います。味に影響するからこのようになっているのでしょう。
エアフロー部分が飛び出していて、ダイレクトにコイルに対して空気を供給する構造です。
スリーブとデッキにはそれぞれ凹凸がついていて、この部分を合わせることで周り留めとして機能します。MODにアトマイザーを取り付ける時や取り外す時に、スリーブ部分をつまんでの操作が可能。
それだけではなく、エアフローホールとデッキポストの関係が変わらないようにするためにも機能しています。
デッキ
凝った構造のスリーブ&キャップに比べて、デッキはシンプルな印象です。
2ポスト2スレッド。シンプルなデザインのシングルコイル専用デッキです。
ポストは中央ではなく、円周に配置されているのが特徴的です。
コイルレッグ固定部の穴は左右同じ高さ。イモねじは六角レンチで操作します。
ジュースウェルは浅めですが、全体がつながったデザインで、保持量はそこそこありそうです。
デッキのヘリ部分には溝、コイルジグのガイドがあり、コイルジグを乗せて置けるようになっていますが、ここにジグを乗せてビルドするとコイル位置がかなり低くなってしまう印象なのでそのままビルドするには向いていない思うのですが、これは実際やってみないとわからないかもしれません。
ポジティブピン
最後にポジティブピンを確認しておきましょう。
デッキの裏には”PIXIE”のロゴ文字。裏にもロゴ入れるなら、スリーブ部分のロゴ入らなかったのでは?と思いますが、それだけ主張したいのでしょう。そして”Designed and manufactured By Vapefly”も刻まれています。
ポジティブピンかなり出っ張っています。実測1.1mm。金メッキ仕様のノーマルピン。
ピンはデッキのポジティブポスト固定ネジ兼用なので緩めて出っ張り具合を調整することはできません。これはBFピンでも同様です。また、緩めても、構造的にピン側が出っ張るのではなく、テンションをかけるとポスト側が浮くので意味ないのでやめた方が良いです。きっちり閉めて使いましょう。
スコンクピンを使えば、スコンカーとしても使用できます。スコンクピンのリキッド口はジュースウェルの底より高い位置から供給されるので、スコンカーで使う場合にもウェルにリキッドが保持できるだけでなく、コットンに染み込みきれないリキッドがスコンクボトルに逆流しにくい構造になっているのも嬉しいポイント。
また、リキッドの出口がピン側面にあるので、強めにスコンクボトルを押してしまっても上部に向けてリキッドが噴射することもない構造です。
ビルド
ビルドです。付属のクラプトンコイルは0.35Ω。これを使ってビルドするのも良いと思います。
メーカー推奨はクラプトンコイルなのですね。ホットスポットが完全に除去しきれないのがアレですが普通に使えると思います。
一応単線でも組んでおきましょう。ちょっと太めの内径で巻いてみました。DLで使うために太めのワイヤーです。
カンタル24ゲージ、3.5mm、9巻
コイルの高さですが、こんなものだと思います。好みによるとは思いますが、アトマイザーについているコイルジグマウントの溝に合わせてビルドすると全然美味しくないので、この溝は要らないなという印象です。
逆にビルドを迷ってしまうのでやめてもらいたいぐらいです。
ウィックは左右に落とすだけですね。コイルビルド、ウィッキングともに非常に簡単にビルドできます。
MODに載せてみました
22mmサイズのアトマイザー、色々なデバイスにマッチするコンパクトさが魅力です。
単体で見るよりも数段かっこよくないですか?マウントさせてみて初めてそのかっこよさに気がつきました。
これいいじゃん!
見た目が良い。見た目も一緒の性能だと思います。それだけにPIXIEのロゴが邪魔!シルバーカラーなら磨いちゃってもいいのですが、ブラックは磨くとペイントハゲちゃいますからね。どうしようもないのですが、我慢するしかありません。
デザインはすごく良い!と思うのですが、個人的には『PIXIE』のロゴ?文字だけが不必要。。。なんでこれ入れちゃったんでしょうね。すごくダサいと思うのですが。中途半端な筆記体のようなロゴ文字だけが邪魔です。そう思う人は僕だけではないはず、ですよね!?
感想
22mmで背が低い。合わせやすいのが嬉しいですね。
しかもルックスも良い!とあれば気になるのは性能ですが、味も美味しいです!
特別何の変哲も無い構造なのですが、かなり美味しいです。ただし、特徴と言われれば難しいですね。ビルドによっても変化しますし、背が低い割にはコイル設置スペースの自由度があるので、安直に決まった味が出るタイプのアトマイザーではありませんが、自分の好みに近づけることが可能です。
甘さはほどほど、フレーバーの広がりが良く、香りを楽しめる印象なのはトップキャップ裏の構造も貢献しているのでしょう。
ただ、万能ではありません。ドローの調整幅は広いのですが、それはDLに限ったこと。MTL向きではありません。しかし、DLであればかなりタイト目から、スカスカ手前ぐらいまで自由にドローを変えられるので、DL派にとっては嬉しい仕様でもあります。
また、コイルジグガイドが掘られているのですが、これが全く使えないのだけがダメ!この位置で設置すると、コイル低すぎです。とりあえず掘りました、というだけの溝で、しかもここに置いてコイルをマウントすると、位置を調整しようにもレッグが短いという『罠』でしかありません。
もちろん悪い部分はあるのですが、いいですね!これ。気に入りました。
まとめ
コンパクトなサイズに、優れたルックス!しかも味も良い。
コスパに優れたアトマイザーという括りを超えた、優れた製品です。もう既に国内有名店での取り扱いも開始れていることからも、言うまでもなくヒットすることは間違いないのですが、これは良いと思います。
vapeflyは注目の製品が多いですね!これもチェック!
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