WISMEC(ウィスメック)のVAPEスターターキット、ACTIVE with Amor NS Plus「アクティブ」のレビューです。
防塵防滴のVAPEデバイスに、Bluetoothスピーカーをドッキングさせた今までにない発想の製品。ユニークなルックスが個性的なBOX MODスターターキット。
このスターターキットの特徴
- Bluetoothスピーカー内臓!IP65規格の防塵防滴性を実現したバッテリー内蔵BOX MOD
- WISMEC WS コイル採用のAMORシリーズアトマイザーをセット
詳細をレビューします!
商品提供:ベプログshop
詳細
WISMEC ACTIVEはヘビーデューティーなフォルムで、イメージ写真からも分かる通り、本体にカラビナを装備できる仕様で、ベルトループやカバンに取り付けることができます。
また、シリコンケースで保護されているので、ラフに持ち出すことを想定してデザインされたデバイスです。
大きな特徴の一つ目は、スピーカー内蔵。Bluetoothスピーカーとしても使えるということです。
本体には小さな穴の空いたプレートが表裏に配置されていて、その中にスピーカーが仕込まれています。無線で接続したスマートフォンなどの機器で再生した音楽などをスピーカーで出力できるのが最大の特徴です。
そしてもう一つの特徴が防水に配慮した設計がされているということ。
WISMECのサイトによると、以下のようになっており、水中でも音楽を再生できるようになっているとのことです。
WISMEC ACTIVEは防水技術で設計されており、水中で音楽を演奏することができます。さらに、デバイスが水で濡れたり雨が降った場合でも、あなたのVAPEを楽しむことができます。
サイトの記載の通り、IP65の防水性能をクリアしているようですね。この、規格調べてみると
防水5級:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
このようになっています。このため、WISMECサイトの記載を鵜呑みにしてはいけません。水に浸けて使うことはできないようです。何故かと言えば、完全な防水ではなく、水流を受けても「動作に有害な影響を受けない」だけで、内部に水が入る可能性がある程度の防水性しか持ち合わせていないからです。
さらに上の防水性を確保しているGeekVape Aegis Legend(IP67規格)のように、水の中にドボンと入れるのは故障の原因となりそうです。紛らわしい表記ですね。
多少の雨に濡れても大丈夫程度のものだと考えた方が良さそうです。
バッテリー内蔵型(2,100mAh)のBOX MODとしては大きなサイズのボディー。バッテリー容量から考えても、サイズはデュアルバッテリーMODよりも大きなサイズです。ただし、見た目のボリューム感に比べて重量は軽く感じます。
もちろんBO MODとアトマイザーはセパレートします。それではより詳細を見ていきます。
パッケージ・内容品
音楽が再生できることが一目で分かるパッケージデザイン。背面には内容品の情報が書かれています。側面にはシリアルナンバーとスクラッチ式セキュリティーコードの入ったステッカーが貼られています。
inside AVATARCONTROLS 最近のWISMEC製品にはこの表記があります。この会社の制御チップを搭載?もしくはこの会社が基板を作っているということなのだと思います。
本体はクッション材に保護されて収納され、付属品は内箱に入っています。内箱にも箔押しのWISMECロゴ入り。
内容品一覧
- WISMEC ACTIVE テクニカルMOD本体
- WISMEC Amor NS Plus アトマイザー本体
- アトマイザーパーツ(予備Oリング一式)
- プリメイドコイル
- MOD用クリップ
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)
2つのマニュアルにはそれぞれ日本語の表記も。日本人ユーザーにも配慮されています。
WISMEC ACTIVE テクニカルMOD
Bluetoothスピーカーを搭載した、防塵防滴テクニカルMOD、WISMEC ACTIVE。
まず、この無線通信モジュールを搭載した機器ですが、「Bluetoothロゴ認証」も「技適マーク」もプリントされていないことから、日本で使用する(電源ONにする)と、それだけで電波法違反になります。
日本国内で電波を発する製品はすべてこの技適を取得していないといけません。技適マークが付いていない無線機器を使用すると電波法違反となりますので、この機器は日本では使用できません。
以前に有名メーカーのBluetoothスピーカーが技適を取得していなくて回収になったりもしていますから、技適を取得していない製品は電波法違反であることは間違いなさそうです。
仕様的には技術基準適合証明に準拠した設計でも取得していなければだめだということです。
それを前提にレビューのための使用は国外で行いました、です。
スペック
サイズ | H 94.5×W55.6×D26.6mm |
重量 | 166.4g |
ワット数範囲 | 1 – 80W(0.1Wステップ) |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.05-3.5ohm(VW /バイパス/スマートモード) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | POWER / BYPASS /TC-Ti/TC-Ni/TC-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510 (スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 内臓2,100mAh |
保護機能 | ・バッテリー過充電保護 ・バッテリー過放電保護 ・自動カットオフ(10s) ・バッテリー逆挿し保護 ・過電流保護 ・温度保護 ・ショートサーキット保護 |
公式サイト | https://www.wismec.com/product/active-with-amor-ns-plus/ |
アトマイザー搭載部
アトマイザー搭載部には510スレッドを採用。スプリング式コンタクト。コンタクトピンは金メッキ仕様です。
搭載部分のサークル直径は23mmほどですが、ベース部分が25mmもあるAmor NS Plusが付属なので最初からはみ出す前提ですが、はみ出していても違和感は感じません。
アトマイザー取り付け部の横には、カラビナなどのクリップを通すためのループが配置されています。金属のクリップを用いてぶら下げる場合は、ガラス製タンクのアトマイザーなどを搭載すると、破損の恐れがありますので使用に注意が必要です。
各部の詳細
操作ボタンや液晶パネルは、本体側面の1箇所に集約されています。モノクロディスプレイと3つのボタンを配置しています。ディスプレイの表示項目はWISMEC製テクニカルMODの標準的な仕様です。
その背面にはBluetoothスピーカー操作系統を配置。VAPEの操作系統とは完全に別体となっています。バッテリーだけを共有した別モジュール構成となっているようですね。
ボディーですが、シリコンカバー(バンパー)が装着されているだけで、このカバーは取り外すことができます。
ただし、このカバー前提でデザインされているので、外しての使用は想定されていません。
ボタン類はほぼ防塵防滴処理がされていますが、1箇所だけmicroUSB端子だけはむき出しになっています。
そのため、microUSBポートのシリコンプラグがしっかり閉じていないと防水が機能しないことですので、注意して使用します。
microUSBボタンの横にはリセットボタンを装備。バッテリー内蔵型なので、ソフトウエアフリーズなどが発生した場合にバッテリーを抜いて強制リセットができないため、フリーズした時には先端の尖ったものでこのボタンを押して再起動します。
バッテリー内蔵型テクニカルMODなので、もちろん本体でのバッテリー充電が可能です。
Amor NS Plus アトマイザーの詳細
付属のアトマイザー”Amor NS Plus”もさらっと見ていきましょう。
WISMEC AMORシリーズのバリエーション機種。
WISMECのスターターキットに付属するクリアロマイザータイプのアトマイザーで、AMOR NSやAMOR NS Proの派生機種です。同じようにWISMEC WS headを使用します。
大きさとデザイン違いだと思っていただいて間違いありません。
スペック
リキッド容量 | 2ml(4.5ml)※TPD準拠バージョンは2ml |
直径 | 27mm |
全長 | 47mm |
重量 | 47.5g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | WISMEC WS head |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
メーカー公式サイト | https://www.wismec.com/product/active-with-amor-ns-plus/ |
分解
分解します。大きく分けるとパーツは以下の通り。
- ドリップチップ(510DT)
- トップキャップ&チューブ(タンクパーツ)
- プリメイドコイル
- ベースパーツ
タンク部分が簡略化されたコスト重視のパーツ設計です。
ドリップチップ
付属ドリップチップは樹脂製。取り付け部は510規格なので、同じく510規格の汎用品を着けることもできます。
全長16mm、露出部の高さ12mm、外径13.6mm、内径 アトマイザー側5mm エンド部9mm(逆テーパ)
タンク
リキッドチャージはトップフィル方式。三角印を目印にトップキャップをスライドさせるだけで、すばやく簡単に補充を完了できます。ボールロック式。リキッドチャージホールはスポイトボトルのような先が太いものにも対応しています。
タンクはトップキャップとチューブ(アクリル製)の2ピース構造です。
ボトムエアフロー
ボトムエアフロー構造。ドローを調整するためのAFCを装備。エアホールはDLからMTLまで対応しています。ドローを絞れるように、小さなホールが用意されていました。円周の対角線上に同じ大きさエアホールが空いている仕様で、AFCを回すと、2箇所のエアホールが開く仕組み。片側だけを開くことはできません。
ポジティブピン
ベースパーツにゴムパーツ(絶縁体)を介してはまっているだけの、一般的なクリアロマイザーと同じ構造です。出っ張り具合は実測0.58mm。
プリメイドコイル
付属コイルはWISMEC AMORシリーズ共通のWSヘッドです。DL用とMTL用の2タイプのコイルが付属します。
- WS01 Triple 0.2Ω(40-80W)
- WS04 MTL 1.3Ω(8-14W)
使い方
基本的操作はWISMEC系(EleafやJoyetechと共通)の操作ですが、アイコンメニューではなく、一昔前の操作系統です(TCRの設定が電源OFF時に行うもの)
- 電源ON/OFF パフボタン5クリック
- ボタンのロック サブボタン同時長押し
- 液晶画面反転 電源OFF時にサブボタン同時長押し
- モード切り替え パフボタン3クリック
- ステルスモード パフボタンとサブボタン(+)同時長押し
- ワット数を調整する:
VWモードでは、+/-ボタンを押すとワット数を調整できます。 +/-ボタンを押し続けるとワット数が急激に増減します。
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずファイヤーボタンを4回連続して押し、+/-ボタンを押してワット数を調整します - 温度を調節する:
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードで+/-ボタンを押すだけで温度設定を増減できます。 - TCR値の変更とプリヒート設定 電源OFF時にパフボタンとサブボタン(-)同時長押しでメニュー呼び出し。パフボタンで次の設定項目、サブボタンで数値の増減など
スピーカーはBluetooth接続ですが、VAPEユースの操作とは一切切り離されており、液晶画面に項目表示はありません。そのため、液晶画面裏側のオーディオ操作パネルで操作します。操作は以下の通り
全てMODが電源ONの状態で利用可能です。
- 電源ON 一番下の電源ボタンを押す。「Bluetooth MODE」の音声とともに電源が入る
- 接続 電源をオンにした後内番上の再生ボタンを押すと、「Bluetooth connecting.please wait」の音声が。その後スマホなどで機器に接続。ペアリングすると「Bluetooth connecting.sucess only」の音声が発せられるとコネクト完了。スマホなどでスピーカーを選択し、音をならせます。
- 音量調整 +-ボタン長押しで音量調整
- 次の曲へや再生などの操作も接続した機器とアプリの組み合わせによっては可能です。
感想
さてさて、スピーカーの音質は「普通」です。どちらかといえば悪い方で、小さい音量であればスマートフォンから直接出した方がまだ高音質です。篭ったような音、シャリシャリ感が強い感じで、お世辞にも高音質とはいえませんが、最大音量はスマホなどよりも大きく出るので、手軽に持ち出せるスピーカーとして、「でかい音」で鳴らしたいだけなら悪くないかも知れません。
使い方次第です。
屋外で手軽に使いたいぐらいの用途であれば十分にこなせると思います。
VAPEとしては普通に使えます。WISMECの他モデルの昨日と全く変わりありません。という手抜き感のあるレビューになってしまいますが、それぐらいの感想になってしまいます。WISMEC系の基板はどれも共通で、ボディーのデザインや付加機能のみの違いですから、基本的には同じですね。
アトマイザーについてはWS headを使用する他機種と全く同様ですが、タンクがアクリルなので、リキッドを選ぶ(揮発成分やリモネンなどを含むリキッドではクラックが入る可能性あり)部分が使いにくく感じました。MTLでもいける仕様ですが、ドローを極端には絞れないので、どちらかといえばDLに特化しています。
僕個人の総括としては、外に持ち出すのであればスマホのスピーカーで十分だと感じています。それ以上でかい音を出す機会がないためです。周りに迷惑ですし。
バッテリーの消費を抑えたいのであれば、無線通信の方がバッテリーを食うので内臓バッテリーを使っちゃうと思います。有線接続だったり、microSDなどで再生できる機能の方が個人的には嬉しかったな、と思いました。それだったら日本でも使えたのに。せっかく説明書に日本語の説明があるのに残念で仕方ありません。
まとめ
バッテリー内臓型のVAPEデバイスのバッテリーを利用して、Bluetoothスピーカーをドッキングさせてしまう発想自体がおもしろい製品です。
アクティビティーなどに似合うルックスと携帯性。そして防塵防滴性能も魅力的です。
日本国内でも一部店舗で普通に販売されているのですが、国内で使用するのは多分アウトです。よって、このレビューはこの製品の使用が違法で無い国に住む日本人のためのレビューになります。購入する場合には販売店にきちんと確認してから購入されるのをオススメします。
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