Wismec(ウィスメック)のVAPEスターターキット、MOTIV 2「モーティブ2」のレビューです。
どこもかしこもPODデバイスですね!PODデバイス大流行の今、WISMECもPODデバイスの先駆けであるMOTIVシリーズをアップデートして参入してきました。
このスターターキットの特徴
- ポケットサイズの簡単便利なオートスイッチ&PODカートリッジ採用デバイス
- MTLに特化したドロー(調整不可)
- トップサイドエアフローでリキッドが漏れにくい!
VAPEデバイスは流行りだすと、多くのメーカーが類似商品をリリースしてきて、一気にそのジャンルが盛り上がる傾向があります。
今年の流行の一つは間違いなくPODデバイスでが、結局どれがいいの?と迷ってしまいますが、このMOTIV2も優れた製品だと思いますよ。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
このMOTIV 2はPODデバイスの先駆けであるMOTIV Podの後継機的な立ち位置ですが、互換性や関連性は全くなく、製品名を引き継ぎながら、今必要とされているニーズに対応したデバイスに再構築した製品です。
POD型カートリッジを使うので、コイルを交換する手間もなく、コイル交換の時に手が汚れることもないので簡単お手軽に使えるのが最大のメリット。
対して、味に関しては今まではコイル交換型の方が優れていましたが、今ではPODタイプでも味を本格的に楽しめるデバイスも増えてきました。選択肢が増えるのは良いことです。
片手に収まるコンパクトなボディー。ですがバッテリー容量は犠牲にしていません。
小さすぎないサイズで実用性も確保しています。
グループ企業のJoyetechからリリースされているTEROSにスペック、ルックス共に共通性を強く感じますが、大きな違いは出力で、TEROSは超低ボルテージ出力の1.85v、このMOTIV 2は3.5vコンスタント出力です。これが味にどう影響を及ぼすのかについては感想の項目でお伝えいいたします。
スペックもルックスも似ていますが、僕は大きく違うと感じたのは本体の厚みです。スペック上では2mmしか変わらないのですが、実際に持ってみると分厚つく丸みを帯びている印象です。
ポケットに入れてみるとどちらも嵩張らないので実用性にあまり差はないのですが、できるだけ薄い方が良いには良いですよね。
スペック
サイズ | H 87.7×W34.4×D14.4mm |
重量 | 58.9g |
出力モード | 定格電圧出力 3.5v |
リキッド容量 | 3ml / 2ml(TPD対応版) |
リキッドチャージ | Podボトムフィル |
エアフロー | トップサイドエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 500mAh |
保護機能 | ・短絡保護 ・アトマイザー保護 ・デュアルサーキット保護 ・負荷なし保護 |
Wismec公式ページより
パッケージ・内容品
内容品一覧
- WISMEC MOTIV 2 バッテリー本体
- MOTIV 2 PODカートリッジ x2
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
バッテリー部
それでは細部を見ていきます。まずはバッテリー部分から。
メタリックな質感のペイントが美しいボディーはカラーバリエーションも豊富です。
MOTIV 2とWISMECのロゴマークのプリント入り。
ボディーには小さいLEDインジケーターと、側面にmicroUSB端子が設けられていますが、スイッチ類は一切なし。
吸い口を咥えて吸い込むだけで自動でスイッチの入る「オートスイッチ」のデバイスで、電源操作やパフ操作などは一切ないので簡単に使えるのが初心者にも優しく、面倒な作業は一切なし。
このmicroUSB端子に電源を接続して内臓500mAhバッテリーを充電します。汎用端子なので、出先で充電が必要になっても、モバイルバッテリーなどから給電できるので便利です。
POD
次はPODカートリッジ部分を見ていきます。このPODを直接咥えてミストを吸引します。
素材はPETG樹脂製。
医療機器や試験管にも使用されている素材で、耐熱温度は220度程度で薬品への耐性もあります。
メンソールやリモネンなどの耐性はわかりませんが、タンク攻撃性の高いリキッドを1週間ほど入れっぱなしにしてみましたが、クラック等は今の所確認できません。
先端が狭まって咥えやすいようになってはいますが、特別咥え心地が良い訳ではありません。
ただ、普通に使う分には問題はなさそうです。
ちなみにエアホールはPODの側面にあります。この丸い穴がエアホール。
調整するための機構を持ち合わせていないんどえ、ドローをコントロールできません。
PODを外して見てみるとこのような形です。空気をPODの側面から取り込み、コイルの下まで導く構造です。
なぜ直接コイルの下からではなく、わざわざ側面から取り込むのかといえば、コイルにリキッドを供給するためのコットンから過剰供給でリキッドが伝い漏れしてしまった場合に下にエアホールを開けてしまうと漏れてしまうから。
側面から取り込むことで漏れるリスクを軽減しながら、ボトムエアフローの味を実現できる構造です。
PODカートリッジと本体にはマグネットが仕込まれています。
そのため、PODを本体に軽くはめ込むだけでロックされる仕組みです。
そしてそれぞれに電極と負圧(吸い込み)を感知するチューブがあります。そのため、POD挿入には向きがあって、間違った向きには挿入できないようになっています。
リキッドをチャージするためのホールがPODカートリッジ底部分にあります。
ゴム栓を外してリキッドを注ぎます。
大きい方の穴からリキッドを注ぎ、小さい穴の方から中の空気が抜けてスムーズにリキッドを注げるようになっています。
実際にリキッドを注いでみると、ユニコーンボトルのように先端が細い容器でないとチャージできませんでした。スポイトボトルに入ったリキッドを使いたい場合は容器を移し替える必要があります。
リキッドの残量は透明なPODなので一目でわかります。
使い方
スイッチが一つもない”オートスイッチ”のでバイスなので使い方は簡単です。
- 電源ON/OFF… 操作なし!
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
咥えて吸い込むだけで使うことができます。
また、ミスト吸引時にはLEDランプが点灯するのですが、このLEDの色でバッテリー残量がわかるようになっています。
緑(100-16%) 黄(15-6%) 赤(5-0%)
ただ、幅がありすぎですね。100~16%って。黄色ランプになったらすぐに充電した方が良さそうです。
分解とコイル再構築(ビルド)
全国のコイル再構築(ビルド)ファンの皆様。お待たせしました。ビルドのコーナーです。
手軽に手間なく使えるPODデバイスのコイル再構築(ビルド)は「本末転倒」感満載ですが、それを趣味としたり、PODのコストを抑える実利目的で楽しんでいるVAPERさんが多くいらっしゃいます。
実際に「可能か?」どうかの指針になれば幸いです。
ただ、くれぐれもこの使い方はメーカー非推奨ですのでご了承くださいませ。
まず分解です。PODの組み立てに接着剤は使われていないので、簡単な部類だと感じました。
側面の4箇所の爪ではまっているので、ボトムパーツとタンクの隙間にマイナスドライバーを突っ込んで強引に引き上げれば外すことができます。
電極のピンは外さずに蓋だけ取ればOKです。
さらに分解するとこんな構造です。ちなみにボトムの方の電極とゴムパーツを分解する必要はありません。
コイルはバーチカルですね。トップエアフローに近い構造なのでこれが効率的なのでしょう。コイルスペースは小さく、バーチカルビルドが苦手な僕には厳しいタイプです。
コイルをビルドして組み上げる際の注意は、コイル足を長めにとっておくこと。
何故かといえば組み上げる時にシリコンゴムのパーツにコイル足を通すのですが、コイル再構築(ビルド)時に短くカットしてしまうとかなり通しずらいので長めにカットしておきます。
感想は、分解は簡単だけどあまりしたくないタイプです。
バーチカルコイル苦手なんですよね、、、コイル内に空気を通さなければならず、そしてケースとコイルをウィックで絶縁するのですがなんとなく苦手です。
僕は頻繁にコイル再構築(ビルド)するのはお断りしたいですね。バーチカルが得意な人はいいかも。
感想
なかなか良いです!すっごくおいしいまではいきませんが、本格的なVAPEの味を楽しめます。
僕個人としては3.5Vの定格出力に合わせたセッティングに好感が持てます。
ボルテージが抑えられることで、コイルにガンクがつきにくく、味が飛びにくい。そしてバッテリー残量によって出力が変わらないので、一定の味が楽しめるのが魅力です。
- バッテリー容量とリキッド容量も確保しながら嵩張らないサイズ感
- 定格電力出力 3.5V
- 味はなかなか
- ドローは調整できないけど軽めのMTL、DLギリギリいけるぐらいでちょうど良い
- トップサイドエアフローでリキッドが漏れにくい
ラフにポケットに放り込んでおくのに便利なデバイスだと思います。
グループ企業のJoyetechから同じようなコンセプトのTEROSがリリースされています。
トップエアフローに近い構造やサイズ感、バッテリーやリキッド容量などのスペックがかなり似通っているので同じようなものかな?と思っていましたが全くの別物です。
よく考えれば向こうは低ボルテージ 1.85V出力でMOTIV2は3.5V出力です。当然といえば当然。
味に関しては明らかにこのMOTIV2の方が上です。ただ、当然ですが、消費電力が大きいのでバッテリーの持ちは倍以上違いますね。
僕はおいしくなければ吸う意味がないと思っているのでMOTIV2を推しますが、ニコチン塩や強ニコチンリキッドでのニコチンフィーダー的な使い方をするのであればTEROSの方が良いと思います。
吹き戻しの誤動作について
吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生してしまいます。
ただし、誤動作しても10秒後には自動で電源がオフになります(自動カットオフ)
思いっきり吹きこむとこの誤動作が発生します。ただ、少しぐらい息を吹き込んでも全く問題ありませんので実用的には全く問題ないです。
また、強制的にPODを外せば電源は入ったまま(パフしたまま)ですが、リキッドを消費することはありません。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
まとめ
POD型デバイスが多すぎてどれを買っていいかわからないというあなた。選択肢が多すぎるとわからなくなってしまいますよね。
ただ、全てにおいて優れているデバイスは残念ながら存在しません。
どこに重きをおくか?だと思います。
- リキッドやバッテリーの持ちを良くしようとすれば、本体は重く大きくなる
- 好きなデザインを優先するか?そのほかを優先するか?
- ドローはDL?MTL?
- リキッド漏れしにくい構造か?
- みんな持っているデバイスならばPODなどの消耗品も日本でも手軽に手に入る
これら判断基準になってくると思いますが、僕はこのMOTIV2は全てのバランスが良いと思います。
ただ、まだ出たばかりのデバイスで日本での流通量が少ないために海外通販を利用して購入する必要があるのだけが弱点ですが、大手WISMECがリリースする製品なのでこれから日本でも入手できるようになってくると思います。
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