GAS MODS(ガスモッズ)のアトマイザー、GR1 RDAのレビューです。
GAS MODSはNIXON RDTAで一躍有名になったブランドです。
そのガスモッズから、今度はドリッパータイプのアトマイザー、G.R.1 RDAがリリースされました。前作NIXONを感じさせるトップキャップデザインに、背の低い22mmサイズのRDAで、使い勝手が良さそうな印象です。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
マスプロダクツながら、シンプルなルックスと、高いクオリティ。そして味に優れていることからヒット商品となったNIXON RDTAシリーズ。
当ブログでもバージョンごとにレビューしました。
この人気アイテムに続く製品としてリリースされたのが、このG.R.1 RDAです。
NIXONを彷彿とさせるトップキャップデザインを踏襲し、シンプルなデザインは健在です。そして背が低く、MODへの相性が良さそうなルックスは使い勝手が良さそうです。
デザインとクオリティは健在ながら、NIXONに比べると細部の粗を感じてしまうのは期待値が上がってしまったからか?それとも軽量化?を目指したデルリン製トップキャップの製なのかも知れません。
それでは細部を見ていきましょう。
スペック
直径 | 22mm |
高さ | 16.7mm(実測) ※510スレッド含まず |
重量 | 16g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
素材 | ステンレス |
パッケージ・内容品
今回のG.R.1はNIXONのプラスチックパッケージとは異なり、貼り箱のパッケージ。
白を基調にしたシンプルなデザインで、背面には内容品などの譲歩が記載されており、側面には製品偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコードが入ったステッカーが貼ってあります。
GAS MODS公式サイト所定のフォームにコードを入力すると、そのコードがメーカーに登録されているかを閲覧することができます。
開封すると、まずはステッカが入っていて、その下に本体がスポンジに守られて鎮座しています。
内容品一覧
- GAS MODS / G.R.1 RDA アトマイザー本体
- ノーマルコンタクトピン
- エアフローパーツ
- 予備パーツ一式
- 六角レンチ(ビルド用とスコンカーピン着脱用)
- ステッカー
初期状態ではスコンカーピンがセットされているので、ノーマルポジティブピンが付属します。本体の他にツールや予備部品などが付属します。
分解
G.R.1 RDAを構造体ごとに分解すると、写真のように左から ドリップチップ / トップキャップ / デッキに分解できます。デッキはさらに細かいパーツに分解可能です。
ドリップチップ
G.R.1 RDAに付属のドリップチップはトップキャップと同じ素材のデルリン製。本体サイズにマッチさせた背の低いショートレングスタイプのドリップチップです。
G.R.1 RDAトップキャップの取り付け部は、汎用規格としてアフターパーツが数多く流通する510企画を採用しているので、他のドリップチップに交換して使用することもできます。
全長4mmのデルリン製ドリップチップ。デザイン的に優れていると感じますが、ディティールの仕上がりは荒く、肌感やエッジの処理などの作り込みは甘いですが、価格を考えれば致し方ない部分です。
内径が6mmと太めなので、ドリップチップの名前通りに、外さずにリキッドを垂らす運用も可能です。
全長7.15mm、露出部の高さ4mm、外径12mm、内径6mm。
トップキャップとエアフローデザイン
G.R.1 RDAのエアフローはデュアルダイレクトサイロエアフロー。昨今ドリッパーで流行っている構造で、2箇所のエアフローホールから導いた空気を、直接コイルに当てる構造。
ちなみにこのエアホールを全部閉じてもそれなりにドローできてしまい、なおかつ超タイトドローにはできないことや、ドリップチップ径などの仕様から、タイトドローMTL向けの機材ではないことがわかります。
サイドエアフローのエアホールはキャップとデッキに空いたエアホールの合わせ具合で、全開から全閉まで無段階に調整することができます。
トップキャップ裏はドリップチップ部分が煙突のように出っ張っているタイプで、超短いながらもチムニーのような構造です。トップ裏の削り跡が雑ですが味に関係のない部分のコストカットでしょうか。
デッキ
デッキは2ポール2スレッド。シングルコイル前提のデッキで、最近流行りのデュアルダイレクトサイロエアフロー構造のスタンダードデザインのデッキです。独自性などは感じない、使いされたデッキ形状ですが、オリジナリティーを感じるのはエアフローの出口部分。
豚の鼻のようなエアフローパーツが斜め45度上に空気を供給します。
このエアフローパーツですが、オプションのパーツに交換することもできます。
まずはピンセットなどでつまんでエアフローパーツを外します。パーツはデッキに透明なOリングでハマっているだけなので簡単に着脱可能。
そしてオプションパーツをはめ込むだけです。このパーツを用いることで、より熱量の大きなクラプトンコイルなどに対応します。コイルの熱量に合わせてパーツを変えることが可能。
デッキのポールの一方にはGAS MODSのエングレービングが入っています。コイルレッグのクランプには六角頭のイモネジが使われています。
ポジティブピンとスコンクピン
初期状態ではBFピンがセットされており、突起具合は写真の通り。
BFピンのリキッド出口はデッキのジュースウェルより若干高い場所に設定されており、リキッドの逆流を防ぎ、デッキにジュースを保持できる構造です。
ポジティブピンはデッキのポジティブポール固定兼用なので、調整することはできません。
通常ピンはマイナスドライバー、スコンカーピンはヘキサゴンレンチで操作します。
デッキ裏には製品名などがエングレービングされています。
MODに載せる
背が低い&22mm径なので、コンパクトなMODから、大型MODまで色々なデバイスへのマッチングがよく、使い勝手が良い印象です。ブラックカラーなので、同じカラーリングの機材にマッチします。
ビルド
それではビルドしていきます。ビルドの際にはオームメーターもしくはテクニカルMODは必須です短絡や抵抗値計測のために必ず用意しましょう。
その他には、ワイヤーやニッパー、コイルジグ、セラミックピンセット、そしてコットンなどが必要です。詳細はビルド方法についての記事に詳細を記載しておりますので是非ご覧ください。
まずは付属の六角レンチを使用して、デッキのイモネジを緩めます。片方は緩めるだけ。片方はイモネジを外しておくと、コイルが楽に設置できます。
次にワイヤーからコイルを作成して、そのコイルをマウントしていきます。今回コイルのスペックは以下の通りです。
CoilMonsta Kanthal 26G , 3.0mm , 5raps
外していない方のイモネジとポールの間にコイルレッグを通し、その反対側のポールにもワイヤーを通したのち、イモネジをはめてやり、コイルジグを通してコイルの位置を大雑把に決めたら、イモネジでコイルを固定します。
その後、コイルジグを引っ張るなどしてコイル位置を微調整します。
エアホール直上にコイルをセットしてみました。ドリップチップからラフにリキッドを垂らすことも考慮してあまりエアホールに近づけすぎないようにしています。
最後にウィッキングしてリキッドを垂らせば使うことができます。
感想とまとめ
背が低く、使い勝手の良いショートトールドリッパー!!
背の低さで言えば、これ以上コンパクトなものを見つける方が難しいぐらいの設定で、見た目が可愛い。メーカーロゴなどの主張がないので、色々な機材にマッチする使い勝手がいちばんの魅力だと思います。
使い勝手ですが、まずタイトドローMTL向けのアトマイザーではありません、そこがNIXONとの大きな違いで、エアフローを全閉にしても、それなりに吸えてしまう事や、ドリップチップ内径から、DL向けのアトマイザーである印象で、実際吸ってみてもビルドの項目では26Gでビルドしていますが、24G程度のワイヤーとの相性の方が良いと感じます。
そしてDLで運用してみて思うのは、「ルックス重視でありながら味も兼ね備えている」という事。上部に空間がないのにも関わらずコイル位置の自由度が高い。その為多少ですが好みの方向に調整が可能。
他のデュアルダイレクトサイドエアフローのドリッパーに対したイニシアチブとしては、背が低く見た目が良い。そして、ジュースの保持力が高いのに、リークし難いという実用面が挙げられます。
個人的な好みとしては、NIXONのようにメタルキャップの設定が欲しかったと思いますが、ウルテムやクリアキャップもラインナップされているので、カスタマイズを楽しむこともできます。
コメント
これイイですよねー!僕も行きつけのお店で一目惚れで買って、2月ぐらいから愛用してます。24ゲージで2.5? 6ラップ0.6オームぐらいで味わってます。自分の好きなアトマが記事になったんで、思わずコメントしちゃいました。これからも頑張って下さいー!
ノグチさん、コメントありがとうございます!
NIXONの印象から、タイトドロー向けかと思いきや、分解していくにつれて、「あて、これDL用か」ってなりました^^;
おっしゃる通り24G程度がマッチするかと思います!
コメント嬉しかったです!頑張りがいがあります^^
今後も気になったら是非コメントください!