BERSERKER MTL RDA「バーサーカー」VAPEアトマイザーのレビューです。
著名人とのコラボレーションで今や話題作を連発するVAPEブランドVANDY VAPE「バンディーベイプ」から、またまた前評判の高いアトマイザーがリリースされました。その名もBERSERKER MTL RDA。
ネーミングからも分かる通り、人気シリーズのドリッパーバージョンで、MTLの名前の通り『タバコのような吸い方。一度口内にミストを貯めた後に肺まで吸引する吸い方であるマウス・トゥ・ラング』に特化した、MTLタイトドローRDAアトマイザーです。
INSPIRED BY Alex from Vapers(Alex from Vapersに触発された)との記載がある通り、シリーズ共通で、デザインを海外で有名なYouTubeチャンネル、Alex from Vapersが担当したコラボレーションアイテムです。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
BERSERKER MTL RDAは冒頭でも記載した通り、人気シリーズのドリッパーバージョン。
直径18mmとコンパクトなサイズは、小規模なハンドメイドに近い製品である『ハイエンド製品』では多少リリースされているものの、マスプロダクツ(大量生産品)としては珍しい部類の製品です。
MTLに特化した製品をデザインする上で、チャンバー容量を減らして、味の濃さなどを実現するためのデザインであるかと思います。
カラーバリエーションは4種類。
スペック
直径 | 18.1mm |
高さ | 42.2mm 25mm(DT・スレッド除く) |
重量 | 32.7g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス,ウルテム |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
VANDY VAPE公式ページより
パッケージ・内容品
パッケージデザインは、プラスチックケース…ではなく、以前の水色髪パッケージに逆戻り。個人的にはプラケースの方が好きでしたので残念。中身が見える窓がついているので、店頭でも探しやすいデザイン。
背面には内容品情報が書かれています。
側面には製品偽造防止のために、中国VAPE製品の多くに採用されているスクラッチ式のQRコードステッカーが貼られています。もはや定番というかデフォルト。
内容品一覧
- BERSERKER MTL RDA アトマイザー本体
- 22mm Ring
- 24mm Ring
- アクセサリーバッグ(予備Oリング、予備デッキネジ、BFピン、プラスドライバー、六角レンチ)
- エアフロー用パーツ
- ビルド用コイルジグ
- ドリップチップ用ウルテムパーツ
- プリメイドクラプトンコイル
- ユーザーマニュアル
説明書はVandyVape製品らしいもので、多くの言語で書かれているが日本語の記載はないものの、図解が入っているのでおおよそ内容がわかるものです。
分解
いつものレビュー通り、BERSERKER MTL RDA本体を分解してみると、写真のように左から ドリップチップ / スリーブ&トップキャップ / デッキ に分解できます。そして、デッキはさらに細かく分解可能です。
分解の段階でOリング周りに付着物がありますが、これはOリングの固着を防止するためのグリスだと思われます。(撮影時にクリーニング済み)これは切削用の油ではなく、明らかにメーカーの配慮です。これによって固着はしませんが、できれば使用前に洗浄した方が良いでしょう。個人的には固着して到着して分解の際にOリングが切れてしまったりするより100倍良いと思います。
ドリップチップ
BERSERKER MTL RDAに付属のドリップチップは510規格のものが一種類です。
無論、トップキャップのドリップチップ取り付け部は510規格になっていて、付属品を取り付けられるだけではなく、数多リリースされている汎用のドリップチップを取り付けて使うこともできます。
付属のドリップチップは金属と樹脂の2ピース構造。金属側には4本の溝が掘られ、ヒートシンクとして機能するだけではなく、デザイン的にも特徴的です。
ドリップチップ背面はテーパー加工されています。
全長17.5mm、露出部の高さ12.5mm、外径14.5(10)mm、内径3mm
この樹脂パーツは付属品としてもう一つ、ウルテム製のものも付属。スレッド式で着脱可能なので見た目の好みで選ぶことができます。
トップキャップ
BERSERKER MTL RDAのトップキャップはスリーブとトップキャップの2ピース構造。トップキャップが外れることで、スリーブ部を外さなくともキャップだけ外せばリキッドチャージができるようになっており、使い勝手まで考え抜かれた構造です。
スリーブには6つの穴が設けられており、ドローの調整が可能です。このエアホールの大きさは公表されていません。
デッキには対角線上に2つのエアホールが空いていますが、両側を開けることはできず、片側のみ開く運用となります。エアフローデザインについては後のデッキの説明でも詳細を記載します。
デッキのエアフローホールの上下ともにOリングが設けられ、リキッドリークに配慮されています。
トップキャップ裏はドリップチップ背面に向かってテーパーとしています。
デッキ
BERSERKER MTL RDAのデッキは2ポール2スレッドで、シングルコイル前提のデッキですが、ジュースウェルが深く、特徴的なデッキデザイン。
ただし、エアホールがデッキ中頃にあるため、あまりジュースを蓄えると漏れの原因になるので運用上厳しいと思われます。デッキのネジはプラスネジで、金メッキが施されています。
ジュースウェルは分割されたデザイン。
ポールはビルドのしやすさを考慮した溝が設けられ、ワイヤーを逃せるよう配慮されています。
デッキエアホール
BERSERKER MTL RDAのデッキには2箇所エアホールが設けられ、そのままでも使用可能ですが、基本的には付属のエアフローパーツを装着して使用します。
6種類のエアフローチューブが付属するため、ビルドに合わせてパーツを取り替えて使用します。今まで様々なアトマイザーをレビューしてきて、コイルに近いエアホール径を調整することが最も効果的であると感じていますので非常に良い構造であると感じます。
このように取り付けることで、サイドエアフロー構造でありながら、ボトムエアフローに近い構造を実現することで、ジュースウェルの容量を確保し、スコンカーに対応しながら、味に定評のあるボトムエアフロー構造を実現した構造です。
ただし、このエアフローチューブの差込部分にはリングなどが設けられていないため、多少の空気はこのチューブ内ではなく、周囲から抜け行ってしまうと思われます。そして、このエアフローチューブは差し込まれるだけで固定はできないため、トップキャップを外した際に紛失しないように注意が必要です。
ポジティブピンとスコンクピン
BERSERKER MTL RDAのノーマルピンはダブルピン仕様で、出っ張り具合の調整可能(オススメはできませんが…)
BFピンの場合はデッキ固定兼用につき調整はできません。
ポジティブピン、スコンカーピンともに金メッキが施されています。BFピンは付属の六角レンチで着脱可能ですが、通常ピン用のマイナスドライバーは付属しないので別途用意する必要があります。
付属品(ビューティーリング)
BERSERKER MTL RDAの付属品としてビューティーリング(スラントリングとも言います)が付属します。22mmと24mmの2サイズが付属するので、MODに合わせててる回わけが可能で、現在主流となっている22mm,24mmアトマイザーに対応したMODが多いため、多くのMODへのマッチングが配慮されています。
ビルド
それではビルドしていきます。見るからにビルドの簡単そうなデッキのネジをプラスドライバーを用いて緩めていきます。
今回はdicodes dani boxでの使用を前提に温度管理対応ワイヤーであるチタン28G、2.5mm、5rapsです。細線なのでコイルがぐちゃぐちゃなのはご愛嬌とご容赦くださいませ。
付属のコイルジグは2.5mmと3.0mに対応で、コイルをエアホールに近づけられるような専用品です。
ワイヤーはポールに沿わせてやり、ポールの端っこで切断できるようになっているので非常に楽です。ビルドの難易度はかなり低いです。
ウィックはFiber Freaksを使用。
それでは温度管理で吸ってみます。ドローは製品情報から想像していたのよりもそこまで重くありません。それもそのはず、デッキのエアホールチューブは小さいものでも1.2mmなので、0.8mmエアホールのタイトドローに慣れてしまっている筆者にとってはかなり軽く感じます。できれば0.8mmエアホールを用意して欲しかったと思います。
味はエアフロー構造的に「美味しい」のは間違いなく、ドリッパーのダイレクトな風味と、タイトドローの繊細さを味わえるので、RTAとはまた違った味を楽しめるので、バリエーションとして持っていても良いでしょう。
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感想とまとめ
コスパに優れた18mmサイズのMTL RDA!!
シリーズなので、勝手にバーサーカーRTAと同じぐらいのドローの重さだろうと思っていました。それは間違いで、ドローの重さに期待するユーザー向きではありません。できればオプションでエアフローチューブを販売してほしい(要望)
ですが構造的に優れており、使い勝手は上々です。ただし、やはり18mmサイズなので通常通りRDAとして使用すると数パフほどでリキチャが必要になるので、実用的に考えればスコンカー専用と考えた方が良いさそうです。
ボトムフィーダートしては、ルックスも良く、レアな18mmサイズということで重宝するのではと思います。
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