Vapefly「ベイプフライ」のVAPEアトマイザー、Galaxies MTL RDA「ギャラクシーズ エムティーエル 」のレビューです。
MTLに特化したRDAって少ないよね? 高価格帯のハイエンド製品では一般的なMTLドリッパーがマスプロダクツには少ない。そんなタイトドロー大好きユーザーに朗報です!個性的かつ機能的なRDAがありますよ。
このアトマイザーの特徴
- MTLに特化したドリッパーというマスプロでは貴重なアトマイザー
- 前評判が高い話題の製品
- 銀河モチーフのロゴがどーんと入っているのにフォルムはシンプル
MTL(マウス・トゥ・ラング タバコのように口に一度ミストを蓄えてからその後は今で吸引する方法)向けの製品が昨年後半から中華マスプロメーカより多数リリースが続いていますが、この製品もそのネーミング通りMTL向けの製品です。
メジャーブランド以外の製品も、優れた製品であれば話題になるのがVAPE関連製品の良いところですが、この製品もユーザやショップなどから注目されています。
それでは早速レビューしています。
商品提供:ベプログshop
Galaxies MTL RDAとは?
ギャラクシーズ MTL RDAはその名前の通りMTLユースに特化した直径22mmサイズのシングルコイル前提のデッキを持つドリッピングアトマイザーです。
Vapeflyは中国深センのVAPE関連メーカーで、歴史の浅い新進気鋭のブランドです。Vapeflyはあまり有名なブランドではありませんが、今回の製品はかなり注目されています。
Vapefly製品は以前にもNicolas MTL Sub Ohm Tankというクリアロマイザーを取り上げたことがありますが、これもMTLに特化した非常に優れた製品でした。
MTLというのはなんぞや?というとタバコに近い吸い方です。たばこからVAPEヘの移行や、禁煙を目指すユーザーに人気のジャンルの商品で、『味重視』と呼ばれるように、リキッドのフレーバーをじっくり楽しむ用途に向いています。
製品名のGalaxies「銀河」をデザインしたエアフローホールが特徴的です。
縦に3つ並んでいるのがエアホールで、他2つの穴はダミー。個性的なフェイスデザインですがそこまで主張が強いわけではく、シンプルな中にユニークさを併せ持つデザインで、MODへのマッチングは良好だと感じます。
トップキャップ側面にはGalaxiesのレーザー刻印が入っています。
ブラシ仕上げのボディーには若干の磨きムラがあり、金属の質感はそれなりのクオリティーですが、けっして荒く雑な仕上がりではありません。十分に綺麗です。
スペック
次にスペックです。サイズは直径22mmの汎用性が高く、コンパクトなサイズで、高さも抑えられています。
シングルコイる対応のデッキ、ドリップチップは510です。
ボトムフィーダーにも対応したBFピンが付属するのも今時のRDAとして標準的な仕様です。
直径 | 22mm |
高さ | 32.4mm 21mm(DT・スレッド含まず) |
重量 | 26.3g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | デュアルサイドエアーフロー |
素材 | ステンレス、PMMA、デルリン |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
Vapeflyオフィシャルサイトより
パッケージ・内容品
まずはパッケージと内容品から見ていきます。
水色を基調にした紙箱パッケージ。パッケージ前面にはVapeflyのロゴと製品名、そして製品イラストがデザインされています。
背面には内容品の説明などが英語で書かれています。そして、中華オーセン製品ではおなじみの偽造対策も。スクラッチ式セキュリティーコード入りステッカーが貼られています。
内箱には未開封であることを証明する、ホログラムステッカー。しっかりした梱包です。
内容品一覧
- Vapefly Galaxies MTL RDA アトマイザー本体
- スペアパーツ(イモネジ、Oリング一式)
- BFピン
- Ni80 26G プリメイドコイル
- Ni80 28ga+44ga*2*16 ヒューズドクラプトンコイル
- クリーニングクロス
- ユーザーマニュアル
内容品は本体の他に、ビルドに必要なコイル、そして予備パーツが収納されています。クリーニングクロスが付属するのですが、一見するとコットンかと間違えてしまいます。コットンは付属しないので別途用意する必要があります。
また、英語のマニュアルが付属します。リブルタブル製品なので難しいことは書いていません。
コイルは2種類。どちらもNi80 ニクロムワイヤーが用いられたもので、一方は単線、もう一方はヒューズドクラプトンワイヤーが用いられたプリメイドコイルです。
分解
本体を分解すると、ドリッパーなのでパーツ総数は少なく、大まかに3つのパーツに分解できます。
- ドリップチップ
- トップキャップ
- デッキ
ドリップチップ
ドリップチップは樹脂製です。
ドリップチップ取り付け部は510規格なので、付属品以外の汎用品も取り付けることができます。
汎用の510ドリップチップは多くの種類が、色々なメーカーから販売されているので、好きなデザインものだったり、内径などの機能で選ぶのも楽しいと思います。
付属するドリップチップはウルテムのようなPEI製かと思いきや、メーカーサイトにはPMMA(アクリル樹脂)との記載があるため、プラスチック攻撃性の強いメンソールやリモネンなどの成分でクラックが入る可能性があるので注意が必要です。
飴色の綺麗なもので見た目にこだわったドリップチップです。
全長17mm、露出部の高さ11.5mm、外径14mm(土台部分)10mm(咥える部分)、内径4.5mm
トップキャップ
トップキャップはエアフロー調整リングを兼用した構造で、銀河をイメージしたエアフローホール周りのデザインは、3つの径(上から1.5mm、1.2mm、0.8mm)となっており、デッキのエアフローデザインと合わせて、細やかにエアフロー調整が可能です。
トップキャップの裏側はなだらかなドーム形状を採用。
トップキャップ裏には凹が刻まれており、周り留めになっています。デッキと噛み合わせられることにより、キャップを回した時にデッキも同時に回転するので、MODからの取り外しにも考慮したデザインです。
エアフローデザイン
デッキにはこのように溝が切られていて、この溝により、トップキャップのエアフローのトリミング方法が変わる仕組みです。
このような構造なので、逆に言えば、
- 1つだけ開けたい場合は0.8mmのみ。1.5mm、1.2mmを開けることはできない。
- 2つ開ける場合は1.2mm、0.8mm。
- 3つは全ての1.5mm、1.2mm、0.8mm。
というバリエーションになります。
さらにデッキのエアホールはイモネジを用いて開き具合を調整することができます。
イモネジを締め込んで行くと、デッキのエアホールが閉じて行く仕組みです。
正直、この構造があればキャップのエアフロー調整は必要ないように感じますが、それは簡単にエアフロー調整ができるメリットももたせた上に、より細かく調整できるようにした結果なのでしょう。
しかし、デッキの溝は設けずに、トップキャップに横並びにエアホールを設けた方がより機能的かつ実用的だと思いますが、それはデザインを優先させた結果でしょう。
デッキ
デッキは2ポール2スレッドのシングルコイル前提のデッキです。エアホールのイモネジ用のスレッドも設けられているのでわかりづらいですが、コイルレッグ固定スレッドは左右2つのみです。
エアフローとコイルの関係はメーカーサイトの画像がわかりやすいので引用します。
デュアルサイドエアフローで今となってはスタンダードな構造ながら、エアフローが斜めに設けられ、コイル近くに出口があるのは個性だと言えます。
ポジティブポールには金メッキが施されたパーツが使用されています。
デッキのサイドにはコイルジグを置くための溝が掘られていて、ビルドのしやすさにも考慮していることがわかります。
ジュースウェルは十分で、それなりの量のリキッドを蓄えておくことができます。
コイル固定部はワイヤーが逃げづらいように、入口が狭められており、この仕様もビルドのしやすさを考慮してデザインされています。
予備のイモネジは全部で8つ。1組は最初から組み込まれているのと同様マイナスネジのもの。それとは別のもう1組は六角レンチを用いるものが同梱します。
ポジティブピンとBFピン
アトマイザーに最初セットされているポジティブピンはノーマルピンです。
ノーマルピンの他にボトムフィーダー対応のBFピンも付属します。そのどちらも金メッキが施されており、通電性と耐腐食性を考慮した仕様です。これらのピンはデッキのポジティブポールの固定ネジ兼用なので、出っ張り具合の調整をすることはできません。きちんと締めて使用します。
通常ピンはマイナスネジ、BFピンはプラスネジです。どちらも付属の工具で取り外し、組み込みをすることができます。
スコンクピンのリキッド出口はピンのサイドから出るようになっています。この出口はジュースウェルより高い位置にあるため、スコンカーボトルから供給したリキッドをジュースウェルに蓄えることができます。
ビルド
それではビルドしていきます。
デッキのイモネジは付属ツールでも緩めることができますがいまいち使いづらいので別途精密ドライバーを用意するのが便利です。精密ドライバーは安いものでも構いません。筆者も100円均一で購入したものも使用することがあります。
付属のプリメイドコイルではなく、今回はアトマイザーの性能を理解するためにスタンダードなVAPE用ワイヤーであるカンタルを用いています。26ゲージ、3.0mm、5raps。
デッキにはジグが転がらずに、おくことのできる溝が掘られているのでビルドはかなり楽な部類です。コイルレッグ固定部分もワイヤーが逃げずに問題なく固定できます。
コイル位置はエアフローが上がってきて、コイルの下に当たるようにイメージし、この程度の高さにセットしました。
コットンレッグは左右のジュースウェルに落とすだけなので、コイルビルドも含め全体的にビルドは簡単で、慣れているユーザーならば5分かからずにビルドできると思います。
MODに載せてみました
直径22mmで全長も短いコンパクトサイズ。色々なMODに合わせやすいルックスも魅力です。
感想とまとめ
昨年からMTL対応のアトマイザーは多数リリースされたものの、その多くがRTA製品であり、RDAにおいては高額な製品が多く、選択の余地がありませんでしたが、求めやすい価格の優れた製品がようやくリリースされました。
味については驚くほど美味しいというわけではありませんが、デュアルサイドエアフローのアトマイザーらしい味がします。
筆者個人としてはルックスよりも機能優先でエアフロー周りをデザインすればより優れた機種になれたと思いますが、嗜好品であるVAPEにおいてはコンセプトやルックスも重要なので否定はできません。
サイジングや全体的な見た目も優れているアトマイザー。
MTL RDAを試したいユーザーの選択肢筆頭候補となること間違いなしでしょう!
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