Eleaf「イーリーフ」のVAPEスターターキット、iStick MELO with MELO 4 「アイスティック メロ ウィズ メロ4」のレビューです。
4,400mAhの大容量バッテリーを内蔵しながら、厚み22mmの携帯性を実現したiStick MELOテクニカルMODと、低抵抗コイルを採用した22mmバージョンのMELO 4クリアロマイザーをセットにしたスターターキットです。
Eleafは基板などの性能を共通化して、様々なニーズのデバイスを手頃な価格かつ安定の品質で次々リリースするVAPEデバイスメーカーの筆頭と呼部ぶべきブランドです。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
中国深センの大手VAPEブランドであるEleafは、グループ会社としてJoyetechやWismecなどの系列に属します。それらの企業とベーステクノロジーを共有することにより、優れた性能を持つ製品を、比較的安価に提供することに成功しています。
その証拠として、この3つの企業の製品のスペックや機能には共通点が多く、それでいてバリエーションも豊富なので、見た目やサイズ、使い勝手など、細かなニーズに合わせてユーザーが製品をセレクトすることができます。
今回の製品は、爆煙対応のボックスタイプ テクニカルMODをより身近に、手間なく楽しめるというコンセプト。バッテリーを内蔵することで、バッテリーのセレクトの煩わしさや、交換の手間を排除。なおかつ18650バッテリー2本分ほどの大容量バッテリーを内蔵しています。機能も他のEleaf製品同様に温度管理などの機能が魅力的です。
そしてアトマイザーはiKuu i80 Kitと同様のMELO 4 クリアロマイザーながら、サイズを22mmとすることで携帯性に考慮しています。コイルは同様にEC2 headを採用。
スペック
サイズ | H 132.5×L42×D22mm |
出力モード | VW/Bypass/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
対応抵抗値範囲 | 0.1-3.5ohm(VW /バイパス/スマートモード) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(調整可能) |
コイル | カートリッジ式(EC2 heads使用可能) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 4400mAh(内臓バッテリー) |
パッケージ・内容品
ナチュラルなカラーリングの紙箱パッケージ。正面には製品と写真とロゴ、そしてバッテリー内蔵であることがわかるように『4400mAh』と書いてあり、内容商品がわかりやすい印象です。背面には内蔵品の詳細が書かれています。
そして製品の偽造防止対策も抜かりありません。Eleaf製品の多くに添付される2重式セキュリティーコードステッカーが貼られており、このコードによってメーカー正規品であるかがウェブサイト上でわかるものになっています。
内容品一覧
- iStick MELO テクニカルMOD
- MELO 4 Atomizer (D22) クリアロマイザー
- EC2 0.3ohm Head (pre-installed)
- EC2 0.5ohm Head
- アトマイザースペアパーツ( Oリング、ガラスチューブ)
- QC対応 micro USB ケーブル
- ユーザーマニュアル
内容品はテクニカルMOD及びアトマイザー本体の他に、予備のパーツや抵抗値の異なるコイル、充電ケーブルにマニュアル類など必要なものがおおよそ収納されており、これにプラスしてリキッドを用意すればすぐに使える内容です。
マニュアルは英語表記。残念ながら日本語の記載はありません。使い方に不安のあるユーザーは是非この記事をお読みいただければと思います。
クリアロマイザー MELO 4 D22 の詳細
スターターキット付属のクリアロマイザーはMELO 4 D22です。当ブログで以前レビュー済みの製品iKuu i80 Kitと同様のMELO 4 クリアロマイザーながら、その名前の通り、直径を22mmとすることで、キットのiStick MELOの厚みに対応しています。
スリムになったためにリキッド容量は2mlと半分程度になっているので、リキッド容量を重視するユーザーはiKuu i80 Kitを検討するのも良いでしょう。
スペック
直径 | 22mm |
全長 | 52.5mm 40mm(DT・スレッド含まず) |
重量 | 46.8g |
リキッド容量 | 2ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | プリメイド交換式 EC2 head |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス |
D22とD25の比較
前記の通りiKuu i80 Kit付属のMELO 4 D25のサイズ違いとなる本機。
D25と比較してみると、長さは共通で、直径のみの違いとなります。エアフロー構造やリキッドチャージ構造も同様で、単純に直径サイズのみ異なる製品となります。
分解
製品を分解してみると、写真のように左から ドリップチップ / タンク / コイル / デッキ となります。クリアロマイザーながらパーツ総数が抑えられた設計で、洗浄などのメンテナンス性を考慮したものになっています。
ドリップチップ
ドリップチップの取り付け部分は、汎用規格である510が採用されているので、付属品以外の市販の510ドリップチップに交換することもできます。
付属するドリップチップは黒い樹脂製で、アトマイザーで発生した熱が唇に伝わりづらいように素材を吟味しています。
全長13.5mm、露出部8mm、外径12.5mm、内径6.5→9.75mm(テーパー)
タンク
タンクのトップパーツ上部には製品名『MELO 4』のエングレービングが入ります。
そして上部には▲マークが。このマークはリキッドチャージホールの目印となっており、この三角の向きに従ってトップパーツをスライドさせることができます。
トップパーツをスライドさせるとリキッドチャージホールが露出する『トップフィル』方式で、パーツを着脱することなく楽にリキッドチャージができる仕様になっており、利便性が高いと感じる部分でもあります。
このトップパーツ、不意に動いてしまわないか心配ですが、全閉と全開のポイントでロックします。ロックにはボールが用いられ、トップパーツ裏の溝にハマる方式です。
コイル交換時ですがこの写真のように逆さまにしてみると、チムニー部分が短いものの設けられており、タンクを逆さまにした時のリキッドの水位がチムニーより低い場合には外してコイル交換が可能です。
ただし、リキッドが満タンなど多く入っている場合には多少リキッドを減らしてから交換する必要があります。
このタンクはガラスチューブとトップパーツ、2つのパーツから構成されており、その接続にはOリングを設けてリキッド漏れを防いでいます。パーツ点数が少なく、メンテナンスの手間がかかりません。
エアフロー
このアトマイザーのエアフローは、コイルの下から空気を取り込む『ボトムエアフロー』方式。この方式は効率よくコイルを冷却し、なおかつエアーの流れによりミストを運ぶことができるため、味に定評がある構造です。
逆にデメリットとしては、構造上リキッド漏れが完全に防ぐことができないこと。そうはいっても、どんな構造でもリキッドを蓄える以上完全に漏れは防ぐことはできないので、コイルの設計及び製造が適切であれば、実用上問題が出ることも少ないとも言えます。
ポジティブピン
アトマイザーのポジティブピンはクリアロマイザーの多くに採用されている『はめ込み式』で、アトマイザーのデッキに絶縁体となるゴム系パーツを介してはまっているだけの構造。よって、バッテリーによっては必要となる、ポジティブピンの出っ張り具合の調整はできませんし、構造上ハイブリッド接続には向いていませんので、この接続方法を用いるメカニカルMODで使用するのは大変危険です。
プリメイドコイル
付属のコイルはEC headを進化させた低抵抗コイル『EC 2 head』です。抵抗値は0.3Ωと0.5Ωでどちらも多くのミストを発生することがスペック上からも読み取ることができます。
- EC2 0.3ohm kanthal 30-80W
- EC2 0.5ohm kanthal 30-100W
テクニカルMOD iStick MELOの詳細
Eleafのバッテリー内蔵テクニカルMOD、iStick MELOがキットに付属します。コンパクトなサイズながら、18650バッテリー2本分ほどのバッテリー容量4,400mAhを内蔵する大容量バッテリーが魅力。
そして、サイズもこのバッテリー容量を内蔵するバッテリーとしては大変コンパクトで、片手に収まるサイジングが魅力的です。また、機能はEleaf共通のもので、温度管理などおおよその機能が搭載されています。ただし、ファームウエアアップデートには対応しておらず、プリヒートなど一部機能は搭載されていません。
デザインは伝統的なEleaf製品を感じさせる、上下にメッキパーツ、そしてメタリック塗装となっていて、iStick Trimや、古くはiNano Kit、iStick TC40Wなどと共通性を感じるデザインです。
そして、容量は大きいものの、最大出力は60Wと昨今リリースされるバッテリーとしては控えめで、これはバッテリーの性能に依存するものと思われ、出力よりも容量を優先させていることがわかります。
スペック
サイズ | H 85×W42×D22mm |
重量 | 135.7g(実測136.4g) |
ワット数範囲 | 1 – 60W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.5ohm(VW /バイパス/スマートモード) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | VW /バイパス/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510 |
充電ポート | microUSB (DV5V 2A) |
バッテリー | 4,400mAh(内臓) |
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部には、多くのアトマイザーに採用されている『510スレッド』を採用し、このスレッドを持つアトマイザーを搭載することができます。コンタクトピンには金メッキが施され、調整要らずのスプリング式を採用しています。
アトマイザー対応サイズですが、本体の厚みが22mmであるので直径22mmアトマイザー以上ははみ出してしまうため、基本的には22mmサイズまでと考えた方が良いでしょう。ただし、上部はフラットデザインなので、はみ出すことを許容できれば多くなサイズのアトマイザーでも乗せることができます。
ボタンとディスプレイ
本体を操作するためのボタンは全部で3つ。本体側面にパフボタン、上部にサブボタン2つを備えています。本体設定を確認するためのディスプレイはサブボタンと同じく上部に配置。
パフボタンは本体側面に配置され、握った時に自然に指が乗せやすいよう配慮。このボタンは縦長のオーバルタイプで、大きく押しやすい形状。クリック感があり押し心地も問題ありません。メッキタイプのパーツは上部トリムとの親和性を考えてセレクトされています。
プラスとマイナスのサブブタンは上部に配置されています。小さいですが、操作性は悪くありません。
ディスプレイはモノクロ液晶で、表示項目は4系統です。気になるのはEleaf バッテリー内蔵テクニカルMODの多くに配置されている「物理リセットボタン」が本作には配置されていない点です。物理リセットボタンが付いていることで、ソフトウェアのフリーズなどに対応できますが本作には採用されておらず、一抹の不安を感じてしまいます。
その他ディティール
パフボタンの反対側の側面にはバッテリー充電用のmicroUSB端子が備えられています。
そして底部にはバッテリーベントホールを備え、安全性に配慮。
使い方
購入後最初に本体バッテリーの充電を行う必要があります。充電するには、パソコンやモバイルバッテリーなどDC5V USB給電可能な端子にmicroUSBケーブルを接続し、そのケーブルを本体端子に繋いで充電します。
充電にはクイックチャージ(2Aまで)が利用できるので、急速充電が可能です。
バッテリーの準備が整ったら、次はアトマイザーの準備です。リキッドをアトマイザーに注いでいきます。注ぐ際にはアトマイザーが転がったりと不安定にならないようにバッテリーに取り付けてから使うのが良いと思います。
取り付けたのちにトップフィルにてリキッドを注ぎます。
リキッドを注いだのち、コイル内のコットンにリキッドが浸透するまでの間、しばらく放置したのち使うことができます。
操作
以下には主な使用方法を製品マニュアルの記載に基づいて記載します。
- 電源のOn/Off … パフボタンを5回押す(5クリック)
- モード変更… 電源ON時にパフボタンを3クリックしてメニュー表示。VW/Bypass/TC-Ni/TC-Ti/TC-SS/TCR-M1/TCR-M2/TCR-M3が表示される。モードを切り替えてから、パフボタンを1回押すか、インターフェイスを約10秒間押して、選択したvapingモードを確認します。
- ワット数調整…VWモードでは、+/-ボタンを押してワット数を調整できます。TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずパフボタンを4回連続して押し、+/-ボタンを押してワット数を調整します。
- 温度調整…TC-Ni / TC-Ti / TC-SS / TCR(M1、M2、M3)モードで+/-ボタンを押して温度設定を変更します。
- TCR値の設定…電源OFF時にパフボタンと+ボタンを同時に押し続け、TCR(M1、M2、M3)セットメニューに入る。
1.パフボタンを1回押してM1、 M2、M3モードを選択。
2. +/- ボタンを押して、使用するコイルの材質に応じてTCR値を増減します。
3.パフを押し続けるか、約10秒間放置して、設定を確定します。
- ボタンロック/アンロック…電源ON時に+/-ボタンを同時長押しで設定/解除。
- ディスプレイ反転…電源OFF時に+/-ボタンを2秒以上同時長押し。
- ステルスモード…電源ON時にパフボタンと-ボタンを同時に押し続ける。
- ENU(充電のための温度保護)…電源ON時にパフボタンを2回連続して押し続ける。ENUオン状態で充電するためにデバイスが電源に接続されている場合、デバイスの温度が-5℃より低いかまたは50℃より高い場合、画面はそれぞれ”BATTERY TOO COLD”(バッテリーが冷たい)または”BATTERY TOO HOT”(バッテリーが非常に高温)と表示されます。どちらの場合も、デバイスは充電されません。
感想とまとめ
コストパフォーマンスに優れた大容量かつコンパクトなスターターキット!!
一部機能に制限はあるものの、おおよその機能が搭載され、なおかつ4,400mAHの大容量バッテリーを搭載しながらも、片手に収まるサイズ感で『ちょうど良い』テクニカルMODに仕上がったiStick MELOを主軸にしたスターターキットです。
超爆煙ではないものの、程よく攻めすぎない抵抗値による多くのミストを発生するMELO4をキットにして、初心者でも手間いらずで楽しめるものに仕上がっていると思います。
Eleaf製品はバリエーションが多く、22mm以上のアトマイザーを搭載できるバッテリー内蔵型でも現在のラインナップでは、TESSERA(3,400mAh)、iStick Kiya(3,000mAh)、iKuu(1,600mAh)となっており、バッテリー容量に秀でた製品となっており、選ぶポイントはこのバッテリー容量かと思います!
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