eleaf(イーリーフ) のスターターキット、iKonn Total with ELLO mini 「イコン トータル」のレビューです。
マスプロと呼ばれる大量生産汎用機では選択肢の少ない、ステルス型のMODをキットにした製品です。ステルスMODとは、クリアロマイザーやRTA(タンク)などをMODの中に収納することができる機材で、特に全長の長いアトマイザーをコンパクトに携帯したい場合に非常に有効です。
一口にベイプ用の機材といっても色々なタイプがあり、自分の趣味趣向や使い方に合わせて機材をセレクトができるバリエーションが多いのも魅力ですよね!
それでは詳細の方見ていきます。
商品提供:VAPP
eleaf iKonn Total with ELLO miniのパッケージと内容品
背面には製品の偽造を防止するスクラッチ式のセキュリティーコードの入ったステッカーの添付があります。
内容品は以下の通りです。
- iKonn Total テクニカルMOD本体
- ELLO miniアトマイザー本体(HW1 Single-Cylinder 0.20ohm Head組込済)
- アトマイザー交換用コイル(HW2 Dual-Cylinder 0.3ohm Head)
- アトマイザー予備パーツ(Oリング)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
- 注意書き
ユーザーマニュアルや注意書きなどは英語で記載されたものが付属します。
eleaf iKonn Total with ELLO miniの詳細
Eleafらしく質感の良い仕上がり。本体にデザインが施されているので好みが出ると思いますが、単色のカラーであればそこまで好みを気にするデザインではないと個人的には思います。
手にするとその大きさに驚きます。僕の手が大きいせいもありますが、相当にコンパクトです。これでクリアロマイザーを収納しているのだから驚くべき大きさです。
左:Eleaf iKonn Total with ELLO mini 右:Eleaf iStick Pico MOD
コンパクトさに定評のあるテクニカルMOD、同社がリリースするiSrick Picoと大きさを比較すると比較するとそのコンパクトさがわかります。アトマイザーのドリップチップは出っ張るものの、MOD単体で大きさを比較するとほぼ同じ大きさであることがわかります。
付属アトマイザー ELLO miniの詳細
スターターキットに付属のアトマイザーはeleaf ELLO miniです。エロ…エッロでしょうか。
プリメイド式コイルをのカートリッジで交換できるタイプのクリアロマイザーになります。
ELLO miniのスペック
直径 | 22mm |
全長 | 48mm |
リキッド容量 | 2ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | プリメイド交換式 バリエーション
|
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップフィル |
素材 | ステンレス |
Eleaf公式サイトより
使用コイルはIJUST NEXGENと同じ規格のHW headコイルになります。
コイル抵抗値や作りから見て、爆煙志向なアトマイザーです。
510スレッド、ドリップチップを除いた高さは35.54mmでした。
付属のドリップチップは樹脂製で、ワイドボアタイプになっています。
リキッドチャージはトップフィルです。上部のパーツをスライドさせるだけで楽にリキッドチャージホールを露出させることができます。クローズとフルオープンの状態でロックがかかるようになっています。
タンクは一部がコイルで保持されるタイプで、このタイプはパーツ点数が減らせるので軽量にできパーツ点数を減らせるる反面、コストダウン的な設計であり、最大の欠点はタンクにリキッドが残っているとタンクを外すことができないので、コイルの交換ができません。
エアフローはコイル下部から空気を取り込むボトムエアフローで、ドロー(吸い込み具合)調整はエアフローリングを使い、無段階で調整可能です。
ポジティブピンはフローティング式で調整することはできません。
- 写真左 : HW1 SS316L 0.2ohm(推奨ワッテージ 40-80W) バーチカル
- 写真左 : HW2 Kanthal 0.3ohm(推奨ワッテージ 30-70W) バーチカルツイン
ジュースチャンネルの大きさも異なります。
付属MOD iKonn Totalの詳細
付属のMODはeleaf iKonn Totalです。冒頭でも記載した通り、MOD内部にアトマイザーを収納することができるステルスタイプのMODです。本機はテクニカルMODながら、液晶画面がついておらず、ワッテージ調整や温度管理機能などは使用することができません。
それもそのはず、iStickPicoと変わらないボディにバッテリーとアトマイザーを収納するのですから、基板や液晶画面を収納する場所がありません。とことんコンパクトさにこだわっています。
Eleaf iKonn Totalのスペック
サイズ | H 71×W48.8×D28mm |
重量 | 133.9g |
最大ワッテージ | 50W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.15-3.0ohm |
モード | Power |
スレッド | 510 |
充電ポート | USB |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
カラー | white, grey, black, black red, blue silver |
・デュアルサーキット保護(過充電、過電流および過放電) 、低抵抗保護、バッテリー逆差し保護
Eleaf公式サイトより
MOD下部にはバッテリーのベントホールと、バッテリー充電用のmicroUSB端子が設けられています。下部に充電端子があるので、バッテリ充電時は本体を倒したまま充電する必要があります。特に気にする部分ではありませんが、iStickPicoは立てたまま充電できるので、若干異なりますが、裏面以外に端子が露出せずにデザイン的には優れていると思います。
アトマイザー収納部のカバーはスライドカバーになっていて、上に持ち上げることで外すことができます。最初気がつかずに、スライドカバーの窓から必死にアトマイザーを回して外し他のは秘密です。
ボタンはステルス式になっていて、スライドカバー下部を押すことでボタン操作が可能になっています。
アトマイザー取り付け部にはアトマイザーの長さを調整するアダプターがついていて、これで高さの調整を行なっています。
このアダプター、上と下が回転する仕組みで、回すとクリック感があります。これでアトマイザーの向きを調整できるようになっています。
もちろん、長いアトマイザーを収納する場合はこのアダプターを外して使用することもできます。
バッテリーはiStick PicoやPIco Squeezeなどと同様に、本体から飛び出しているスクリュ式のバッテリーキャップを外して収納します。内部にはプラスのペイント、蓋にはマイナスの刻印が入っているので間違えないように収納します。
付属MOD iKonn Totalに付属アトマイザー以外を載せてみる。
付属アトマイザーが約35mm、アダプターが17mmなので、35mmもしくは52mm程度の全長のアトマイザーであれば収納可能。
多少短かったり長い分ははみ出す前提であったり、ドリップチップで調整することもできます。
eleaf iKonn Total with ELLO miniを使ってみる
VAPEに使用できるハイドレン18650バッテリーを別途用意し、バッテリーキャップを開けてバッテリーを収納します。
バッテリーは本体でも充電可能で、電源接続した付属microUSBケーブルを本体端子に接続して充電します。充電中はLEDが点灯します。
バッテリーの残量表示
LEDライトの点滅具合でバッテリー残量を表します。
バッテリー残量 | LEDライトのコンディション |
100-60% | 点灯 |
59-30% | 徐々に点滅 |
29-10% | 中程度に点滅 |
9-0% | 頻繁に点滅 |
次にアトマイザーの準備をします。トップフィルなので、トップキャップスライドさせてリキッドホールを露出させてリキッドチャージします。
スライドカバーをしているとタンク内にリキッドがどれぐらい入っているかわかりませんので、最初のうちはスライドカバーを外してリキッドチャージするのが良いと思います。チャージしすぎれしまうとリキッドがあふれてしまいます。
あとは使用するだけです。操作方法は以下の通りです。
操作方法
- 電源のon/off… ボタンを素早く5回押して操作します(5クリック)
- ミストを発生させる… 電源on時にボタンを押す。ミストを吸引する時はボタンを押しながらドリップチップを咥えて吸引する。
アトマイザーを使ってみて
ELLO miniは爆煙対応のアトマイザー。
コイル抵抗値やドリップチップ、ドローなどからみても完全にクラウドチェイス向けの設定です。心配なのはHW headだということ。何故かというと、同じ規格のコイルのIJUST NEXGENで付属と予備のコイル共にダダ漏れしたからです。
使ってみましたが、HW1,HW2共に漏れることはありませんでした(どちらも2日間使用)
個体差が大きいのかもしれません。
味ですが、抵抗値の大きいバーチカルツインのHW2コイルの方が優れているように感じますが、どちらも特筆すべき味ではないと思います。味よりミストを発生させることを優先にしているイメージです。
ドローは全開ではスカスカ、絞っても口吸い(MTL)には向かない爆煙機です。
特筆して良くもなければ悪くもない。普通の爆煙クリアロマイザーという印象でした。
MODを使ってみて
iKonn Total はステルスMODです。
ワッテージ調整ができない代わりに、コンパクトさを追求したMODです。
ワッテージ調整できない代わりに、BF対応したPico Squeezeと同じ設計思想と言えます。
Picoの名前を使わなかったのは違うシリーズと位置付けたからでしょうか。
Pico Squeezeもワッテージ調整を行えませんでしたが、コンパクトさを優先しているために好感が持てる機材でしたが、それはiKonn Totalも同じ印象で、小さいことは正義だと思わせてくれる魅力があります。
最低限の保護機能がついているので、完全メカニカルと比べ物にならない安心感があるのも魅力です。
eleaf iKonn Total with ELLO miniのまとめ
TPOに合わせて使いたいキットです。特にMODに関しては、付属アトマイザー以外も収納できるため、お気に入りのアトマイザーを収納して使用するのに適しています。
お気に入りのタンクを使いたいけど、荷物をコンパクトに!という時にちょうど良いと思います。
お取扱店はこの商品をご提供頂いた株式会社VAPPまでお問い合わせください!!
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