JTが満を持してリリースした高温加熱式たばこデバイス、プルームエス(PloomS)。
ライバルのアイコスやグローから遅れて発売されたデバイスは、後発機らしく他よりも優れた製品に仕上がっているのか?
プルームエスの特徴
- アイコスのような高温加熱型のタバコデバイス
こんにちは、Hiroです。
この記事は、レビューブログとして3年近く以上ほぼ毎日更新を続ける専門ブロガーが、プルームエスの詳細を事細かにレビューしていきます。
Ploom S(プルームエス)とは?
200℃の高温加熱型、従来のプルームテックとは異なる高温加熱式たばこ製品で、アイコスやグローなどに近い製品です。
他の加熱式たばこより加熱温度が低く(アイコスは350℃、グローは240℃ほど)煙が少なく、周囲へのにおいを抑えられると言う特徴があります。
元々プルームテックが同様のコンセプトだったため、高温加熱型のプルームエスもそのコンセプトを踏襲していますね。
それに加えて、たばこ葉のうまみを味わえるという味にもフォーカスした製品です。
最初は限られた場所でしか購入できませんでしたが、2019年7月からは6都道府県(東京、宮城県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)のコンビニなどでも購入可能に。
また、2019年9月にはコンビニエンスストアを含む一部タバコ販売店で入手可能になります。
スペック
サイズ | H 93.2 × W56.3 × D24.5mm |
重量 | 94.5g(実測) |
加熱温度 | 200℃ |
充電時間 | 90分(容量 1,020mAh 1.5A充電) |
喫煙時間 | 3分30秒(または14パフ) |
喫煙本数 | 約10本 |
バイブ | 有 |
加熱方式 | 高温加熱 |
- サイズはglo series2(縦85 ×横44×厚さ22mm)と同じぐらいの大きさ。
- 喫煙可能本数が少ない。(IQOS 3 MULTIと同じ10本、glo miniの15本より少ない)
- 喫煙時間はアイコス・グローなどとほぼ同じ
パッケージ・内容品
変わった形状のパッケージ。
そういえば、同じくJTがリリースするPloomTech+のパッケージも普通とは違う形状のおしゃれなものでした。
パッケージデザインにもこだわりが。ただし、サイズは若干大きくかさばります。
裏側には同梱品の詳細、本体カラーやシリアルナンバーなどが書かれています。
外側のスリーブ・蓋を外すとパッケージの中には2段式のトレーが入っていて、デバイスと付属品がそれぞれ収納されています。
内容品一覧
- Ploom S デバイス本体
- マイクロUSBケーブル
- ACアダプター
- クリーニングブラシ
- ユーザーガイド兼保証書
本体の他に充電用のケーブルにコンセントアダプター、使用後に欠かせないクリーニングブラシが同梱されています。
また、ユーザーマニュアルは日本の大手企業がリリースした製品らしく、注意事項や使い方、トラブルシューティングまで事細かに親切に書いてあります。
初めて加熱式たばこを使い始めるユーザーにとっては嬉しい付属品です。
デザイン・ディティール
丸みを帯びたデザインのプルームエス デバイス本体。
手に収まりが良く握りやすいだけでなく、優しい印象のラウンドフォルムボディーは他の加熱式たばこ(アイコスやグロー)などと比べてもコンパクトなサイズ。
サイズ的にはグロー本体と近いサイズ感です。
PloomSデバイス本体はマットな質感で、高級感を感じる仕上がり。
しかし、汚れはつきやすい印象です。
ブラックや限定色 NUANCE OF LIFEシリーズも同じくマットペイント(ラバー?)なので致し方ありません。
どちらにせよ、プルームエス本体は汚れに弱いと言えるでしょう。
他の加熱式たばこ本体に比べて、ラウンド形状でキュートなフォルムの本体ですが、気に貼るのは背面の継ぎ目。
製造上の理由だと思いますが、せっかくの可愛らしいフォルムをスポイルしてしまいます。
同じく背面には必要事項の記載あり。
本体上部にはボタンやLEDランプ、専用たばこを差し込む部分が。
写真左から順番に
- アクションボタン(電源ボタン)
- 状態表示LED(4LED)
- モード表示LED(1LED)
- たばこスティック差し込み口
このように4つの機能が一つの場所に集約されています。
たばこスティック差し込み口はスライドカバー方式で、差し込み口を開くことができます。
中を見てみると、アイコスやグローなど他の加熱式たばこと異なって、差し込み口が反対側まで貫通していて、中にヒートブレード(加熱のためのブレード)がありません。
加熱部は反対側のクリーニング蓋まで貫通しています。
このため、クリーニング時にはクリーニングブラシをたばこスティック差し込み口からクリーニング蓋まで貫通させることができるため、他の加熱式たばこデバイスに比べてクリーニングが簡単にできるのが特徴です。
また、底部にはマイクロUSBケーブル差し込み口も設けられています。
プルームエス本体内蔵バッテリーを充電する場合は、ここにマイクロUSBケーブルを差し込んで充電します。
付属のコンセントアダプターだけでなく、モバイルバッテリーやパソコンなど、他のUSB搭載機器からも充電可能です。
充電状態は「状態表示LED(4LED)」に表示されます。
状態表示LEDが1つづつ点滅/点灯しながら充電が進行し、すべてのLEDが充電したら充電完了です。
空の状態からフル充電にかかる時間は約90分かかります。
Ploom S(プルームエス)の使い方
プルームエスを使うには、プルームエス専用のたばこスティックが必要です。
- メビウス・レギュラーテイスト・フォー・プルーム・エス
- メビウス・メンソール・フォー・プルーム・エス
- メビウス・メンソール・クールエフェクト・フォー・プルーム・エス
現在、3種類のたばこスティックが発売されているので、本体キットとは別に用意します。
それでは早速使っていきます。
カバーを開けると電源がオンになり、モード表示LEDが青色に点灯します。
たばこ葉を下にして、先がそこに当たるまでゆっくりと差し込みます。
スティックの点線部分が隠れない程度が目安です。
デバイス上部にあるアクションボタンを2秒以上長押しして加熱を開始します。
加熱開始はブルッとバイブレーターが1回振動したことでもわかります。
加熱中は状態表示LEDが点滅後、●→●●→●●●→●●●●と一つずつ点灯していき、全てのLEDが転倒したら準備完了です。
この時、「ブルブルッ」とバイブレーターが2回振動してお知らせします。
たばこスティック1本につき、約3分30秒または14パフ使用可能です。
また、プルームエスは連続使用も可能です。
残り時間は状態表示LEDのカウントダウンで表示されます。
●●●●→●●●→●●→●と徐々に減っていき、残り30秒もしくは2パフになるとブルッとバイブレーターが1回振動して間も無く終了であることを教えてくれます。
加熱が終了すると、「ブルブルッ」とバイブレーターが2回もしくは3回振動します。
緊急停止はアクションボタンを2秒以上長押しすれば状態表示LEDが消灯してオフになります。
すべての状態LEDが消えていることを確認した後に、たばこスティックを取り出します。
先端を持ってまっすぐに引き抜き、スライドカバーを閉じれば電源オフに。
たばこスティック20本使用するごとのクリーニングが推奨されています。
スライドカバーと、底のクリーニングカバーを開き、たばこスティック差し込み口からクリーニングブラシを差し込んで中に残ったカスなどを取り除きます。
試しに20本でクリーニングしてみましたが、アイコスと違って専用たばこにヒートスティックが刺さる構造ではないため、残りカスはかなり少ない印象です。
使い終わったたばこスティックは?
使い終わったら吸い殻と同じで捨てるだけ、なのですが、状態を確認してみます。
アイコスやグローなど、他の加熱式たばこより加熱温度が200℃と低いため、たばこスティック本体にはあまり焦げた跡などがみられません。
よく見ると周囲の紙巻き部分が若干変色しているな、ほどの変化しかありませんが、中身がどうなっているのか気になるので分解してみます。
アイコスは使用後に専用たばこをチェックすると、かなり焦げていますから、大きな違いを感じます。
プルームエス専用たばこスティックを分解するとこのようになっています。
このようにたばこ葉は、たばこスティック本体の先端部分にしか詰まっていません。
それなのに、普通の紙巻きたばこと同じぐらいの価格なのは納得いかない、とモヤモヤしてしまいますが、おそらく加熱部分がこのたばこ葉が詰まっている部分にしかないせいなのでしょう。
そういえばIQOSの専用タバコも普通のタバコよりも短いですからね。
たばこの葉が詰まっていない部分は空洞で、紙巻部分が硬くなっています。
タバコ葉はあまり変色していません。
若干焦げたような跡はありますが、あまり変わっていません。
このため、1回ではなく2度つかうことができてしまうのはこのせいだと思います。
しかし、2度目からの使用については、かなり風味が落ちてしまう(正確には1回目の後半からかなり風味が落ちるように感じる)ので、風味を最大限楽しみたければ1度の使用に留めておいた方が良いでしょう。
感想
良い点と悪い点それぞれを挙げてみます。
良い点
- タバコの味わいが濃い
- 匂いが他の加熱式タバコよりも抑えられている
- チェーンスモークができる
- クリーニングが簡単
悪い点
- ニコチンのキック感が少ない
- 喫煙可能本数が10本(1箱の半分と少ない)
確かにJTが言う通り、たばこ葉のうまみと言う点においては他の加熱式たばこよりも濃い味わいに感じます。
これは、加熱方式の違いもあると思いますが、専用たばこスティックのチューニングのせいのもあるでしょう。
たばこの味わいとおいしさにフォーカスした製品と言う印象です。
なぜそう感じるのか?といえば、それはニコチンのキック感が弱いからです。
アイコスに比べて、ガツンとくるニコチンのキック感を感じません。
たばこを吸ったぞ!と言う満足感が弱いのです。
ただし、グローよりは若干強めのキック感。
味わいが濃いのでその部分では満足感を感じますが、ニコチンをガツンと感じたいニーズには答えられていない印象です。
まとめ
これでニコチンのキックがガツンとくれば最高!喫煙本数10本でも文句言えないのですが、ガツンと感で言えばアイコスには敵いません。
デバイスが丸っこくて、可愛らしいのもユニセックスを意識してのことだと思いますが、立てて立てて置けないなどの不満点も。
味で言えば加熱式タバコの中では一番美味しいと思いましたが、一長一短ですね。
気になっていた方はチェックしてみてください。
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