Vandy Vape(バンディーベイプ)のVAPEスターターキット、Vandy Vape Pulse Xスターターキットのレビューです。
大人気のテクニカルスコンカーPULSEがさらなるアップデートを経て、PULSE Xに生まれ変わりました。
このスターターキットの特徴
- 軽量コンパクトな21700対応テクニカルスコンカー
- デュアルコイル専用の爆煙DLアトマイザーとのセット
詳細をレビューします!
商品提供:ベプログshop
詳細
Vandy Vapeのテクニカルスコンカースターターキット『PULSE X』
このPULSE XのベースになったVANDY VAPE初めてのテクニカルスコンカー、Pulse BF 80Wが話題になってから半年も経たないうちにアップデートされました。
はやいよ!VAPEデバイス界隈!
いやーもうついていけなくなりそうになりますね。ブログ書いてアンテナ張っている僕ですらそう感じるのですから、一般ユーザーはより一層感じるでしょう。
もうちょっと息が長くても良いと思うんですけどね。でも、少しでも良いものをリリースしようとする姿勢なのかも?ですね。
前置き通り、このPULSE Xは、前作PULSE BF 80Wのアップデートバージョンです。
キープコンセプト、キープデザイン。
軽量なメカニカルスコンカーにそのまま制御基盤を搭載したデザインはそのままに性能と仕様をアップデートしました。
では、どこがアップデートされたかというと、それは搭載できるバッテリーのサイズ。20700対応だった前作から、今作では21700バッテリーに対応しています。それに応じて最大出力も90Wに。
それでは当然サイズも大きくなったかと思いきや、サイズはむしろ小さくなっているようなんです!
高さが0.6mmだけほんのわずかに大きくなっていますが、むしろ幅に関しては若干小さくなっています。
いや、でもオプションパネルとかの共通性を考えれば、小さくできるならサイズはむしろ同じでデザインしてもらった方が良かったのではと思ってしまいますね。色々な事情があるんでしょう。
ちなみにカラーバリエーションはこのような形です。基本的にはボディーはブラック一色で、パネルとドリチの色が変わるバリエーションですね。
G10はグラスファイバー、フロステッドカラーは樹脂素材が使われています。
もちろん、アトマイザーとMODは分解可能ですよ。当然。
むしろどちらも単体でも購入できるので、MODだけ、もしくはアトマイザーだけの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
パッケージ・内容品
概要を確認し終えたらパッケージを開封していきましょう。
VANDY VAPEらしい水色のパッケージ。段々とパッケージデザインが洗練されていきますね。使っているフォントの種類や大きさがオシャレになってきました。どうでもいいことですが。
前面は窓付で製品が丸見え。わかりやすい。
背面には製品の概要や付属品の内容の記載。良いのは、MODに搭載されている保護機能の詳細が書かれていること。とあるメーカーでは最近表記をウェブサイトからも説明書からも除外しちゃっていますが、これ重要ですよね。
箱を開けると中身はこうやって入っています。整理整頓。
内容品一覧
- Vandy Vape Pulse X テクニカルMOD本体
- 8ml スコンクボトル
- 18650 バッテリーアダプター
- microUSBケーブル
- Vandy Vape Pulse X BF RDA アトマイザー本体
- WISMEC Guillotine V2 アトマイザー本体
- アトマイザーパーツ(エアフローキャップ、予備Oリング、デッキネジ、ノーマルピン、ツール、プリメイドコイル)
- ユーザーマニュアル(英語)
説明書には日本語表記はありませんでした。残念。
テクニカルMOD PULSE X
まずはテクニカルMODから見ていきましょう。PULSE Xです。
デザインは前作とほぼ変わりないようなデザイン。
パネルのデザインが違うのが唯一の違いのように感じます。スコンクボトルを押す部分に入っている波形のようなデザインも一緒だし、ボタンの配置も一緒。
背面のVANDY VAPEの文字も一緒ですし、そこ面のベントホールの大きさも一緒です。
むしろ一緒なんじゃないか?と思える感じですね。
これは良くもあり悪くもありますね。まだ持っていない人は、性能アップ版だからこっちを選択すると思いますが、前作を持っている人は「同じだからいらないや」となりそう。
以前リリースされた20700対応のPULSE BF 80W MODですが、サイズは(H 82×W56×D27mm)でしたが、今回21700にも対応したPULSE Xのサイズは(H 82.6×W54.8×D27mm)となっていて、対応バッテリーサイズの幅が広がったのに、本体のサイズは抑えられていることがわかります。
重量は79.2g → 80.0gと微増していますが、ほぼ変わらないと考えて良いほどの差しかありません。
スペック
サイズ | H 82.6×W54.8×D27mm |
重量 | 80.0g(実測) |
ワット数範囲 | 5 – 90W(1Wステップ) |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.05-3.5ohm(VW /バイパス/スマートモード) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | POWER(VW) / BYPASS / VV /TC-Ti/TC-Ni/TC-SS |
スレッド | 510 (スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 21700/20700/18650 / 18650デュアル |
保護機能 | ・オーバーヒート保護 ・開回路保護 ・ショートサーキット保護 ・過電流保護 ・自動カットオフ ・低バッテリー警告 |
公式サイト | http://www.vandyvape.com/kit/kit/Pulse_X_BF_kit/ |
アトマイザー搭載部
各部を順番に見ていきます。まずはアトマイザー搭載部分から。
510スレッドですね。コンタクトピンには金メッキ処理。スプリングコンタクト採用。
土台部分は一部金属(直径18.5mm) 27mm幅ですがエッジがラウンドしているので、25mmまでがはみ出さずに搭載できる最大サイズと考えた方が良さそうです。
ボタンとディスプレイ
ボタンとディスプレイです。ポピュラーな3ボタン配置。
ボタンは本体とは違う質感でできていますが、触った感じ金属製ではないようです。樹脂製だと思います。パフボタンに2つのサブボタン、そしてその間にモノクロディスプレイを備えています。
ディスプレイの表示はこのような形で、この表示も前作同様なのですが、操作は一部異なり、よりユーザーフレンドリーになったように感じます。
使い方の詳細はのちの項目で詳しく解説します。
バッテリー収納部
それではバッテリー収納部。パネルの着脱は底面から。
そこには基盤冷却用のベントホール。サイドに一部凹みがあり、そこからパネルを外せるようになっています。
フロントにはバッテリー収納部とスコンクボトル収納部を備えています。
背面には”a Tony B PRoject”の記載。
マグネット式のパネルは簡単に着脱可能。パネルの飾り部分がマグネットに取り付くようになっています。
このPULSE Xは3種類のバッテリーに対応。アダプターなしで21700/20700バッテリーを収納可能。アダプターを使えば18650バッテリーに対応しています。
バッテリーを収納する場合は、前面パネルを外して内部に記載の収納方向に従ってバッテリーを収納します。下がプラス側です。バッテリー逆挿し保護機能は搭載されていますが、事故防止のために間違えないように収納します。
バッテリーを収納すると、透明なパネル部分からバッテリーが透けて見えます(フロステッドカラーのみ)
バッテリーを取り出したい時は、背面パネルと前面パネルを両方外し、背面からバッテリーを押し出して取り出します。
スコンクボトル
キット(もしくはPULSE X単体)には、シリコン製のスコンクボトルが一本付属します。
スコンクボトルを本体に挿入する時は、チューブを本体に接続するのをお忘れなく本体側が若干短く感じますが、問題なく接続可能です。
アトマイザー PULSE X BF RDA
次に付属のアトマイザー『PULSE X BF RDA』です。
キット付属のアトマイザーですが、単体でも販売されているモデルです。
デュアルコイルに対応した爆煙系DLドリッパーです。
デッキがユニーク!というかパンダちゃんの顔が2つくっついたようにしか僕には見えないんですけども、最初に見た時からずっとそう思っていたらそうとしか考えられなくなってしまいました。中国製ですし。
それはさておき、ベロシティータイプデッキの変形の様なデザイン。ポストの穴位置の関係はベロシティーっぽいのですが、ポジティブとネガティブが上下で別れていて、センターに空間がないのが特徴。
前にもこんなサンドイッチ構造のデッキを見たことがある様な気はしますが。デュアルで巻きやすそうです。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 25.5mm(ドリップチップ、スレッド含まず) |
重量 | 41. g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
公式サイト | http://www.vandyvape.com/atomizer/rda/atomizer/rda/pulse-x-bf-rda/ |
分解
いつも通りざっくり分解しておきます。
- ドリップチップ(810DT)
- キャップ&スリーブ
- デッキ
一般的はRDAの構成ですね。エアフローはキャップとスリーブの2ピース構造で調整するタイプです。
ドリップチップ
それでは上部から見ていきましょう。
ドリップチップですが、VandyVape製品にしては付属品は少なく、810DTひとつに、510DTアダプターが一つしかつきません。
『しか』と書きましたが、これが普通なんですよね。親切すぎる付属品に慣れきってしまっていました。
もちろん、取り付け部分はハーフインチ互換(810DTサイズ)なので、汎用品も使えます。
肉厚な半透明の樹脂ドリップチップ。MODのパネルと同色で統一されたものが付属します。微妙に逆テーパーになっています。
全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径17.5mm、内径 アトマイザー側9.5mm エンド部10.5mm(逆テーパー)
キャップ&スリーブ
キャップですが2種類付属します。
標準の金属製キャップは2ピース構造でエアフロー調整可能。オプションの透明な樹脂キャップはエアフロー固定です。
そして取り込む空気の角度が違うのも特徴のひとつ。
透明キャップの方は斜め下に向けてエアーを取り込む構造です。
金属キャップの方もキャップ(インナー側)で角度がつけられていて、斜め下に空気を取り込みます。
このキャップ部分が段階的に削られていて、エアフローのバリエーションが豊富です。
上だけ開く / 下だけ開く / 両方開く
と3パターンの運用が可能。もちろん、無段階に回すことができるのでよりホールを狭く開けることもできます。
キャップの裏側ですが、金属キャップはドーム型。樹脂キャップもドームっぽいのですが、ドリップチップに向けてなだらかに向かっていて、ほぼトップがありません。
そして周りどめ。エアフローの位置が固定されます。
ちゃんと溝を合わせてはめなければなりませんが、MODから外す時には便利です。
デッキ
デッキです。
やっぱりパンダちゃんの顔が2つ並んでいる様にしか見えません。カワイイ!
4ポストの変形デッキ。デュアルコイルビルド用です。エアフローを片側だけ絞ることができないため、デュアル専用だと考えた方が良いと思います。
たて巻きもできますよーということみたいです。
ネジは斜め。プラスネジです。
ジュースウェルは全体がつながっているタイプで、たっぷり保持できますね。キャップのエアホール位置が高いのである程度傾けても漏れなそうです。
デッキのポストと、キャップとの関係です。上部にも余裕があり、ビルドの幅は広い印象ですね。エアーが斜めに供給されてくるので、そのエアーをコイルボトムに当てて、ミストを運ぶ様にするのが良いかな、と思います。
ポジティブピン
ポジティブピン。スコンクキットなのでBFピンがプリセットされています。
アトマイザーの裏側。PULSE Xの刻印などが入っています。インシュレーターがネガティブ側を覆う仕様で、メカニカルMODでのハイブリッド接続でも物理的に短絡が起きにくい配慮です。
ポジティブピン、めちゃくちゃ出っ張っています。実測1.13mm(金属部分からインシュレーターの厚みを含む)
ピンはデッキのポスト固定ネジ兼用なので、緩めて出っ張り具合を調整することはできません。というかこれだけ出っ張っていればこれ以上出っ張らせてどうする!?というぐらい出っ張っていました。
そしてスコンクボトルのリキッド出口ですが、上から供給される構造です。コイル付近に直接供給できるんですね。
感じたことありませんか?BFで使うのと、上からドリップした時の味の違い。それって恐らく上から注ぐとコットンの浸透力以上にコイル周りにリキッドが潤沢にあるのためだと思うんです。
僕は常々そう思っていたので、この方式は、そう感じる人には理にかなっている構造だと感じますね。
そして、オーバースコンクしたリキッドが下側の穴から戻っていく様です。
こんなかわいいパンダちゃんデッキにそんな秘密があったとは!(しつこいですね、すみません)
ビルド
それではビルドしていきましょう。
デッキのポストの関係は、ベロシティシティーデッキの様にコイルレッグの長さの違いを考慮したものなのですごく楽ですね。
カンタル24ゲージ、3.0mm軸、 6巻
コイル高めにセットしてみました。エアホールに近づけるのがセオリーだと思いますが。
ウィックを左右に落とします。
このコイル位置でもエアホールとの関係はこんな感じです。もっと上げても良さそうですが、それだとスコンクボトルからのリキッド供給が微妙になりそうなのでほどほどの高さにとどめておきました。
使い方
操作に関して。以前の機種とは若干操作が異なりますのでお間違えなく。
- 電源ON/OFF パフボタン5クリック
- モード切り替え パフボタン3クリック(P , BYPASS , V , SS , NI , TI)
- メニュー呼び出し サブボタン2つ同時長押しで呼び出し
- 液晶画面反転 パフボタンとサブボタン(-)同時長押し
- ボタンのロック パフボタンとサブボタン(+)同時長押し
- ワット数を調整する:
VWモードでは、+/-ボタンを押すとワット数を調整できます。 +/-ボタンを押し続けるとワット数が急激に増減します。
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずファイヤーボタンを4回連続して押すと”w”マークが点灯するので、+/-ボタンを押してワット数を調整します - 温度を調節する:
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードで+/-ボタンを押すだけで温度設定を増減できます。
メニュー内容については以下の通りです。
- DIY 1~5 カーブモード1〜5(PCでカーブを設定)
- N-H パワーブーストモードの設定
- ID シリアルナンバーを表示する
- VER ファームウエアのバージョン表示
- ツールアイコン 詳細設定詳細設定の中身は機能のON/OFF切り替えです。以下の画像の通り選択できるモードのオンオフを切り替え可能です。
感想
使った感じ、持った感じは前作と全く同じなんですよね。
大きさもデザインも重量もほぼ一緒なので、「何が違うの!?」という印象。若干操作系が変わっているのが唯一の違いで、他には違うを感じません。前作持っている人で21700の必要性を感じなければ買い替える必要はないと思います。
ただ、これから購入するという人は新しい方を買えば間違い無いと思いますね。旧作がものすごく安くなっていたら別ですが。
軽くて、”それなり”にコンパクト。そしてデザインが良いと言うことなしです。
、、、と当然テクニカルMODに注目してしまうのですが、付属のPULSE X BF RDAアトマイザーもなかなか良い出来です。
かなり軽いドローにまで対応しているので、クラプトンのデュアルビルド専用かと思いきや、単線でも十分に美味しいんですよね。エアフロー部分が工夫されているのも面白いし、高さがに余裕があり、ビルドの幅があるので試行錯誤して楽しめます。
ただ、惜しいのはエアフローのバリエーション的に下側をちょっと開ける運用ができないんですよ。下側を開けるときはほぼ全開にしかできません。それ以上回してしまうと上も開いてしまうためです。
ドローを絞ろうとすると、上側をちょっとだけ開ける運用しかできません。それで十分おいしいんですけど、下側を開けないなぁと思ってしまいました。
まとめ
完成度の高いキットがさらにアップデート!!高機能で軽量!コンパクト!
弱点らしき弱点がない、抜群の安定感。そしてスタンダードなデザインでテイストを選ばずに使え、マッチするアトマイザーも選びません。
これからテクニカルスコンクキットを購入検討している人の筆頭候補になるスターターキットです。
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