Joyetech(ジョイテック )のVAPEスターターキット、eRoll MAC「イーロール マック」のレビューです。
シガレットタイプVAPEの進化版!
Joyetechが今の技術の粋を集めたたばこサイズのVAPEデバイスを完成させました。
今回のレビュー内容
- シガレットタイプVAPEの話題作!
Joyetechがシガレットタイプをリリースするのはかなり久しぶりですね!
シンプルな構造のデバイスなのですが、そこには今まで培った技術が結集されていて、各所が最適化されているかなり完成度の高い仕上がりになっています。
もちろん本格的なデバイスに比べてリキッドの味を楽しめるという「おいしさ」で比べてしまうと劣ってしまいますが、JoyetechではeRoll MACを「CBDとニコチンソルトに最適化した」とアナウンスしていることからも、味ではなく使い勝手とキック感を重視していることがわかり、その通りの仕上がりです。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
eRoll MACはシガレットVAPEの完成系?
重さわずか16.8g、長さ100mm ×太さ9.2mmというコンパクトなサイズは、まるで紙巻きたばこのような見た目から「シガレットタイプVAPE」と呼ばれるジャンルの製品で、特に初心者やビジネスシーンでの利用に人気の製品です。
その小ささから本格的なVAPEデバイスに比べて劣っているイメージがありますが、VAPEを世の中に広めた立役者でもある老舗デバイスメーカーJoyetechが威信をかけてリリースした「eRoll MAC」は予想以上の実力!
優れた性能やそのサイズであるがゆえの欠点などを、詳細な情報とともにチェックしていきましょう。
eRoll MAC「6つの優秀ポイント」
1.低価格
話題の製品 eRoll MACは、コスパに優れた価格も魅力です。
今まで話題になった「シガレットタイプVAPE」の多くは、PCCケース(充電機能搭載)がセット販売されていたため、便利で全て揃っている反面、導入費用が高めのものがほとんどでした。
eRoll MACはスターターキット単体を、最低限の付属品でパッケージングしているために低価格を実現しています。
その分、便利さは損なわれますが、まずは気軽に購入してみて、気にいったら充電ケースを購入することができるのがメリットです。
2.超コンパクトなシガレット型VAPE
これはeRoll MACだけでなく、全てのシガレットタイプVAPEに言えることですが、紙巻きたばこのサイズを目指してデザインされているため、非常にコンパクトです。
また、小さいだけでなく、たばこに似た形状なので、今までタバコを吸っていたユーザーも違和感なく使えるのもシガレットタイプの良い点ですね。
使い手だけでなく、まだまだ知名度の低いVAPEですから、周囲の人から怪しまれないのもシガレットタイプの優れたポイントです。
3.手間いらずな使い捨てカートリッジ
VAPEはリキッド(液体)を気化させてミストを吸引するデバイス。
機種によっては気化装置部分のクリーニングメンテナンスが必要で、面倒なイメージがありますが、eRoll MACのアトマイザー(気化装置)はコイル内蔵の使い捨てタイプです。
コイルを交換する手間はいりませんから、楽チンですね。
4.簡単な使い方で便利
eRoll MACの使い方は非常に簡単で、3ステップで使うことができます。
- 本体を充電する
- リキッドを入れる
- 咥えて吸うだけ
複雑なボタン操作どころか、電源ONの操作すら必要ありません。
VAPEデバイスを初めて使う初心者の方でも、下手すれば説明書すら見ないでも良いぐらい簡単に使用可能です。
5.リキッドが漏れにくい構造
eRoll MACは構造的にリキッドが漏れにくい優れたデバイスです。
ちょっとマニアックな話になってしまいますが、ボトムエアフローというコイルの下から空気を取り込む構造で、味に優れている反面、空気取り込み口からリキッド漏れが発生してしまうリスクがあります。
それを、ボトム部分のパーツを工夫(直接下まで穴を繋げるのではなく、側面から空気を供給するパーツを採用。また、その穴は小さく、リキッドの表面張力で漏れにくい)することによって漏れを最小限に防ぎます。
液体を入れるVAPEで心配な漏れの心配を極力少なくする配慮がされています。
6.優秀な超寿命セラミックコイル搭載
eRoll MACに採用されているのはセラミックコイルです。
通常のVAPEデバイスには、コイルにリキッドを供給するのにコットンが使われていますが、それをセラミックにすることで超寿命を実現しています。
また、味も優れているため、タバコ大のコンパクトサイズなのにも関わらず、見た目以上の味が楽しめるのも優れた点です。
これまたマニアックな話ですが、電力は定格出力(3.7V)となっているので、バッテリー残量に左右されずに、満充電から吸えなくなるまで味が変わらないのも良いですね。
eRoll MACのココがイマイチ
1.小さいがゆえに容量が少ない
もちろんeRoll MACにも欠点はあります。
それはバッテリー容量とリキッド容量が小さいということです。
コンパクトなサイズを実現するために、その分これらの容量を削減しなくてはならず、バッテリーは180ml、リキッド0.55mlと1日使うには不安を感じるスペックです。
しかし、この欠点を解消するためのアクセサリーが販売されています。
それがPCC(Portable Chargier Case)です。
スターターキットとは別に販売されているため、PCCを後から追加購入することができるので、まずはスターターを試して、気に入ったらPCCを買い足すことができます。
このケースには2000mAhのバッテリーが内蔵されているので、180mAhの本体を単純計算だと11回も充電できます。
それだけではなくて、予備のアトマイザーカートリッジを2本も入れられるので、外出先にリキッドを持って行き、リキッドチャージをする手間なく使うことができます。
2.リキッドチャージがしにくい?
直径9.2mmの小さな本体には、これも小さなサイズのアトマイザーが採用されています。
このアトマイザー、キャップを外すだけで簡単にリキッドチャージができる便利な「トップフィル」を採用していて使いが勝手は良いのですが、リキッドチャージがやりやすいとは言えません。
リキッドはガラスチューブと金属管の間に注ぐのですが、あまり余裕がないのです。
最近のリキッドはほぼ先の細いユニコーンボトルなのであまり問題ありませんが、一部リキッドに採用されているスポイトボトルでのチャージは困難です。
そのため、そのようなリキッドを使いたい場合には、一度空ユニコーンボトルなどに移す必要があります。
3.専用充電ケーブルが必要
eRoll MACは専用充電端子を採用しています。
マグネット式で、専用ケーブルに近づけるだけで「カチッ」と吸い付くように接続される便利なものなのですが、汎用品ではないので、ケーブルの使い回しはできずにPCCを使わない場合はこの専用ケーブルを持ち歩く必要があります。
PCCでも便利に使えるように工夫されているのですが、単体で使う場合には若干の不便さを感じてしまいますし、ケーブルが破損した時には専用品を購入する必要があります。
eRoll Macの使い方詳細
eROLL MACの使い方は簡単です。基本的な操作方法は3つしかありません。
オートスイッチと呼ばれる、吸い込むだけで自動でスイッチが作動するシステムで駆動しているので、ボタン操作は全く必要なく、本体にもボタンは設けられていません。
注意点としては、「リキッドを入れた後に3分待つ」ということがマニュアルにも書かれています。
これは、リキッドがコイルの周りに浸透するまでの時間です。
セラミックウィック採用コイルのため、すぐにウィックが焦げてしまうようなことはありませんが、リキッドが浸透するまでの間に使ってしまうと「イガる」という現象(焦げた味で吸引すると噎せたりします)が起きてしまうので注意しましょう。
また、アトマイザー部分の側面には、コイルに空気を取り込む「エアホール」が空いていますので、吸う時にここを塞いでしまうと空気が取り込めずにコイルが焦げてしまいます。
ここを塞いでしまった時には、ドロー(吸い込みの抵抗感)が極端に重くなるので、そういう場合は手を置く場所を変えた方が良いでしょう。
eRoll Mac徹底解説
eRoll MACの製品特徴を確認した後は、製品を隅々まで確認していきたいと思います。
スペック
サイズ | H 100 × φ9.2mm |
重量 | 16.8g(実測) |
出力モード | 3.7V(固定電圧出力) |
リキッド容量 | 0.55ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | カートリッジ内蔵(1.2Ωセラミックコイル) |
充電ポート | 専用 |
バッテリー | 180mAh |
保護機能 |
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メーカー公式サイト |
パッケージ・内容品
Joyetechにはあまりないパッケージング。
ブリスターパック封入は、製品コストカットと、ショップでの陳列を考えてのことでしょうか。
非常に簡易的なパッケージングですが、スターターキットには必要なものが最低限封入されているだけでなく、そのマニュアルには日本語の表記もある、世界的な需要を考えらられた製品です。
内容品一覧
- Joyetech eRoll MAC バッテリー本体
- Joyetech eRoll MACカートリッジ(1.2Ωセラミックコイル内蔵)
- 専用充電ケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)
- ワランティーカード
ディティール
細身のシガレットタイプVAPE。
シガレットタイプとしては標準的なサイズかつ重量で、紙巻きたばこと比べると若干重く大きいサイズであるものの、指二本でタバコと同じように持ったり、唇に咥えたまま使う「くわえタバコ」スタイルでも違和感を感じない程のコンパクトさを実現しています。
本体の仕上がりは「可もなく不可もなく」といった印象で、雑さは感じないものの素晴らしいクオリティーの製品とは言えません。
実用品としてのコストなどを重視した製品なので、「所有欲を満たしてくれる」といった性質の製品ではないように感じます。
ボディー部分(バッテリー)はシンプルな半艶ペインティング仕上げでJoyetechのロゴ入り、上下フレーム部分はメッキ仕上げです。
円筒形状の本体は、デスクなどに置くところがっていってしまうので若干の使いにくさを感じます。一部が平面なっているか多角形型のほうが使い勝手は良かったですが、シガレットっぽさを演出しているのでやむを得ないのでしょうね。
スクリュー式の口金でアトマイザーをマウントできます。
プルームテックなどでも採用している901口金に似ているのですが、サイズもオスメスも異なる510まので、タバコカートリッジの接続はできないため、互換機として使うことはできません。
なお、510ですが、オートスイッチデバイスなので、通常のアトマイザーをつけても使用できません。
バッテリーのボトム部分にはLEDライトが配置され、吸引時に点灯するインジケーターとしても機能します。充電時に光っているのもここですね。
ただ、下部のみが光る使用で側面にまで明かりが届かないので、咥えている時に光っているのがわかりにくいのが残念。
また、ボトム部分がラウンドした形状なので、自立しません。
アトマイザーはコイル一体型で、マウスピース一体型キャップのみを分解できる構造です。
ガラスチューブも脱着できそうな構造ですが、接着されているのか簡単には外れなかったため、チュー部分を外してタンク内を洗浄することは簡単にはできません。
使い捨てタイプでカートリッジの価格も安いので、一種類のリキッドを決め打ちで使うのが良いと思います。
マウスピース一体型ドリップチップを外すだけで、リキッドチャージ可能なトップフィル構造で、eRoll Mac本体からアトマイザーを取り外すことなくリキッドチャージができます。
リキッドチャージ部が小さいのでユニコーンボトルやシリンジボトルなど、注ぎ口が細い容器を用いる必要があります。
ガラス製のチューブは、落とした時に割れてしまうリスクがあるので取り扱いに注意しなくてはならない反面、プラスチック攻撃性のあるリキッド(メンソールや柑橘系リキッドなど)など種類を問わないリキッドを入れることができるメリットがあります。
ガラス部分が大きいので、リキッド残量がわかりやすいですね。
ボトムエアフロー構造ですが、ポジティブパーツのエアー流入経路が直結ではなく、コイルボトムで側面から供給される構造をしているので、リキッド漏れしにくくなっています。
まとめ
今ひとつな点はあるものの、デバイス全体としては高い完成度のデバイスです。
特にシガレットタイプVAPEという、PODデバイスよりもコンパクトなサイズ感でありながらも、リキッドの味わいと満足なキック感を得られるチューニングからかなり便利なデバイスだな、と感じました。
レビューはニコチンソルトリキッドで行って、十分な味わいだけでなく、満足できるキック感を楽しめたことから、ニコチンフィーダーや強メンソールのキック感を味わえる手軽なVAPEとしての使い勝手は十分であると感じました。
価格が安いの魅力ですね!
記事執筆時点(2019/6/18)時点では一部ショップにのみ入荷している新商品ですが、話題の製品なので徐々に国内でのショップでの取り扱いも開始されるでしょう。
VAPEに興味はあるけど、タバコに慣れているユーザーが気軽に始めるデバイスとしてだけでなく、ゴツいデバイスだと怪しまれるというビジネスマンにも良いと思います!
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