Hcigar(エイチシガー)のドリッピングアトマイザー、Maze v3 RDA「メイズ ブイスリー」のレビューです。
こちらのアトマイザー、前評判が非常に高い!SNS上で見ない日はないのでは以下というほど注目されているRDA。価格が安く、背が低く、汎用性の高い22mmサイズ。そして、構造的に美味しいのではという予想、と注目すべき点が多々です。
ルックスもなかなか良く、廉価に見えない点も良いですね!さて、評判通り優れたベイプ製品なのか?早速レビューしていこうと思います。
商品提供:GearBest
Hcigar Maze v3 RDAのパッケージ都と内容品
シンプルなブラックの貼り箱に箔押しでロゴプリント。背面には内容品の概要と、偽造防止のスクラッチコードの貼付があります。フタを開けると先ずはアトマイザーが入っていて、底部に付属品が収納されています。内容品は、
- Maze v3 RDAアトマイザー本体
- ワイドボアドリップチップ
- コットン
- ビルドツール
- スペアパーツ一式
- クラプトンプリメイドコイル *2
- エアフローチューブ
となっております。本体、パッケージとおしゃれなデザインなのに対し、説明書はうって変わって工業的な匂いを感じてしまうのは僕だけでしょうか。フォントなのか、はたまた全体的なデザインなのか。デザインはさておき、全編英語ですが図解入りで説明書としての機能はきちんと果たしています。
Hcigar Maze v3 RDAの詳細
Hcigar Maze v3 RDAはその名の通りRDA、Rebuildable dripper atomizer(再構築可能なドリップアトマイザー)です。何を再構築可能なのか?というとそれはコイル。リキッドをミストへと気化させる心臓部、熱源を発生するコイルを自らワイヤーを使用してビルドして使用することが出来ます。
これのメリットは、メーカー製の最初から組み立ててあるコイル(プリメイドコイル)に比べて価格が安いということ。ワイヤーは高いものでも10m1000円程度10mmもあればシングルコイルならば50個以上は楽に作ることが出来ます。そして、プリメイドコイルだとコイルにリキッドを供給するコットンは変えることが出来ません。大抵コイルがダメになる前にコットンがだめになってしまうのでここだけ変えられるというのは、味の面でもお金の面でもメリットがあります。
デメリットとしては慣れないとビルドが面倒だったり難しい点です。この辺は向き不向き、好き嫌いもあるので興味を持った人がチャレンジするものですよね!
さて、この記事を読んでいるということはビルドに興味があるのだと思いますがこのアトマイザーは、シングルコイル、コイルが一つだけでビルドも楽なので、初心者にも向いているアトマイザーになっています。
Hcigar Maze v3 RDAのスペック
直径 | 22mm |
全長 | 26mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用ワイドボア/510ドリップチップ |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
色 | Silver , Black |
Hcigar公式サイトより
計測してみると、510スレッドは含まずに、ワイドボアドリップチップをつけた状態で26.69mm。510アダプターを付けた状態で21.77mmとかなり背が低いことがわかります。背が低いとMODとの相性もよく、コンパクトで取り回しが容易なのが利点です。
分解してみるとこのようなパーツ構成になっています。左からデッキ/キャップ/510アダプター/ドリップチップ。純粋なドリッピングアトマイザーの為、パーツ点数は少なめです。
510アダプターおよび専用ワイドボアドリップチップはウルテムのような樹脂製です。スレッド式でトップキャップに接続されます。この樹脂、明確な原材料の記載がありませんのでおそらくウルテムではないと思います。ウルテムは登録商標であり、製品名で、高額なので、使っているとすれば記載するはず。ただし、同様の耐薬品性をもつ樹脂の可能性はあります。
ワイドボアドリップチップおよび510アダプターの内径はおおよそ8.7mm。510ドリップチップの内径は6.52mmとどちらもワイドボアになっています。
ドリップチップの内径や構造でそのアトマイザーの思想が分かる、というのが僕の持論です。そういう意味ではこのアトマイザーは、どちらかと言うと爆煙寄りであると言えます。
次にキャップです。裏面は最近流行りのドーム型。この構造、増えてきましたね。ミストが柔らかく細かい、シルキーミストになる効果がある構造です。キャップにはエアホールも設けられていて、デッキのエアホールとの合わせ具合でエアフロー調整が可能。キャップには2箇所エアホールが空いていますが、デッキとの合わせ方で片側のみ、一箇所だけ開くという運用も可能です。
このキャップですが結構緩めです。Oリングでかろうじて保持されている印象。キャップを持ってアトマイザーから取り外そうと回してもキャップだけ空転する形な塩梅です。バッグなどに直接入れる運用だと、バッグの中でキャップが取れていることもありそうです。
デッキは標準的な2ポール2スレッドのデッキです。ポールは中央から若干オフセットされていて周囲にはコットンのレッグを収めるところがあるのでウィッキングで悩むことはないと思います。ジュースウェルもそこそこ深いように見えます。
そして特徴的なのはエアフロー。サイドエアフローですが、サイドから取り込まれた空気はエアチューブを通ってデッキまで導かれます。そのエアチューブからコイルに向かってエアーを取り込む構造です。
このエアチューブは最初から組み込まれているものと、他に2本の計2本が付属します。2本は同形状のもので、もう一本が丸穴のもの。ドローによってお好みのものを取り替えられる構造です。
エアチューブはOリングを介してデッキに固定されています。その為、交換する際にはただ押し出してやるだけです。付属の六角レンチを使用して押し出すことが出来ます。そしてエアーの当たり具合調整ですが、エアフーブにマイナスの切欠きがあるため、基本的にはマイナスドライバーを使って調整しますが、付属ツールで回したら、回りました。でも推奨はマイナスドライバーを使って調整しましょう。
ポジティブピンは金メッキ仕様です。デッキ固定兼用ですので調整は不可で、出っ張り具合はハイブリッド接続には向かないように思えます。また、BFピンも付属する為、交換することでスコンカーでの運用も可能。しかもこのピンの長さを診てもらうと分かる通り、先端がデッキから出っ張るタイプ。そして、リキッドが出る穴はサイドに開いているため、デッキからリキッドが戻りづらい構造になっています。
Hcigar Maze v3 RDAをビルドする
さて、ビルドしていきます。
付属コイルがない場合は自分なりにビルドしていきますが今回は付属のプリメイドコイルがあるため、これを用いてビルドしていきます。
付属のコイルはクラプトンコイル。内径3.0mmのもの。それなりに質量があるので立ち上がりが遅いイメージで、おそらく自分好みではないと思いながらもビルドして行きます。
ビルドツールですが、六角レンチが付属し、プリメイドのコイルも付属するため、当初必要なのはコイルの余分な部分、コイルレッグを切断するためのニッパーぐらいです。ニッパーは別途買い求めましょう。
勝手がわからないので、コイルはエアフーブの直情よりちょっとだけポール側にオフセットさせます。エアフーブのエアホールの向きは若干斜め気味にしてみます。
ウィックには付属のコットンではなく、自分好みのFiberFreaksコットンブレンドを用いていみました。コットンレッグは割りの長めに取っていて、コットンレッグを設置することで、エアホールと反対側のジュースウェルを分断し、ラフにリキッドをドリップしても漏れないように工夫したつもりです。その為、リキッドをドリップチップから垂らす場合にはちょっとだけ傾けてドリップします。
さて、吸ってみます。予想通りドローは軽め。スッカスカではありませんが、かなり軽いドローです。このプリメイドコイルの抵抗値は実測で0.48ohm。3.8V程度かけてみますが立ち上がりは遅いですが、一回温まってしまえばそこからのチェーンは楽ですね。ドバドバミストが出てきます。
ミスト量は多く、尚且つ構造からの予想通り、ショートトールなドリッパーの割にはかなりシルキーにミストが出てきます。これはボトムエアフロー的にエアーがコイルにあたっていること。そして、ドーム状のキャップ構造に由来すると思います。
美味いのですが、自分的には若干うるさいとも思えるこのクラプトンのミストは苦手なので単線でも巻いてみます。
単線で巻く場合にはワイヤーとコイルジグが必要になります。
コイルジグですが、専用のものを使っても良いですし、人によっては精密ドライバーに巻きつけてコイルを作る方もいます。このスターターには六角レンチが付属しますが、これの外径は3.0mmなのでこれを使うことも出来ます。今回はこのレンチを使ってコイルを巻いてみました。
カンタル24ゲージ 3.0mm。先程よりコイル位置は下げ気味で、エアホールに向きも若干斜めから当てるように調整してみました。先程と同様にウィックはFIbeFreaksです。
先程よりコイルの質量が小さく、単線なのでミスト量は少なめですが、素直に味は出てくれる用に感じます。単線でこれだけ味が出てば大したものだと思います。
やはりミストはきめ細かい系のミストで、ボトムフロー的な味の乗り方ですが、ボトムフローのそれとサイドフロー的な味乗りの中間という位置づけの印象です。ただし、サイドフローのダイレクトさはでないのでどちらかというとボトムフロー寄りでしょうか。
シルキーミスト径の味が好きな人や、リキッドのセレクトによってはかなり美味しくVapingできると思います。
半分フザケてエアホールをコイルに全く当たらない向きなど、下向きだったりも試してみましたが、イマイチですね。普通に直接当たる位置が良いかと思います。
Hcigar Maze v3 RDAのまとめ
見た目も良い。値段も良い。味もそれなりに良い。
3拍子揃った前評判通りの良いアトマイザーである印象です。
ただし、基本は直肺運用、ダイレクトラング(DL)をする人に向けたアトマイザーです。タバコ吸い(口吸い MTL)の方には推奨できません。
シングル運用でビルドも簡単!運用性も良い印象ですが、デュアルコイルほどインパクトのある味は出ないので、優しい系の味が好きな向けな印象ではあります。単線でも十分美味しくVAPEできますが、基本はクラプトン前提になってくるのかなと言うのが率直な印象です。
唯一無二ではないけど、丁度よい!と感じる人には丁度よいアトマイザーだな、というのが総評です。個人的な好みでいくと、もっとダイレクトな味が好きですが、リキッドによってはかなり美味しく吸えるので、バリエーションとして持っていても損はないな、というのが個人的な感想です。
ちょっと厳し目な評価をしましたが、これだけ背が低いのに、このシルキーさが出るのは素直にすごい!
ベイプを初めてコイルを巻き出した。でも、味の方向性がわからない!という人にも。バリエーションとして、自分の好みを見極めるのにも価格的にもメリットが大きいと思います!
コメント
はじめまして、コメント失礼致します。
今更ながらMAZE V3を購入したのですが、何度ビルドしてもすぐにイガってしまいます(´;ω;`)
コイルの巻き数や角度、色々試してみましたが、どうしても10回もまともに吸えません。
何か考えられる原因はあるでしょうか?
因みにいつもはwotofoのserpent rdtaメインで、rdaははじめてです。
お忙しいかとは存じますがお返事頂けましたら幸いです(´;ω;`)
どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
あきさん、初めまして!コメントありがとうございます!
MAZEはドリッパーなので、リキッドを蓄えるためのタンクを持たず、少量蓄えることができる「ジュースウェル」でリキッドを蓄えますので、すぐにリキッドがなくなりイガるのは当然です!
イガる前にリキッドをチャージしてください!
ドリッパーはダイレクトにリキッドのフレーバーを楽しめる分、タンクと違ってジュースを蓄える機構を持たない不便さもありますが、楽しみ方を見つけてくださいね〜!!
明解なお返事どうもありがとう御座いました!
そう言うことでしたか!
さっき今日届いたYURIもビルドしてみたのですが、うわ、やっぱりイガる……、と泣きそうになっていたのですが本当に助かりました(;д;)
また遊びに来ますね!
本当にどうもありがとう御座いました?