最近はRDA ドリッパーにどっぷりハマっているボクですが、以前から気になっていたアトマイザー。
FLOUD atty「フラウド・アティー」を入手できたのでレビューしていきます。
一時期日本のVAPE SHOPでもちらほら見かけたので、いずれ欲しいな〜と思っていたら、全く見かけなくなってしまい、今回はセカンドハンドでの入手です。
話題のハイエンド、カスタムハンドメイドの世界を席巻しているマレーシア製のアトマイザー。
基本的にはFacebookのグループなどでの販売になるので入手性は良くないアトマイザーですが、その実力は如何に？
FLOUD attyのパッケージ、開封
パッケージはダンボール。
スタンプが入っていて、箱の印象とマッチしています。
付属品は
- FLOUD atty
- ドリップチップ
- 予備Oリング、ネジ
- ビルド写真
説明書は入っていませんが、ビルド方法を記載した写真が入っているので、ビルドの参考になります。
FLOUD attyの詳細
さて、本体ですがショートレングスのドリッパーです。仕上がりはそれなりに美しく、コンパクトでシンプルなデザインの躯体から使い勝手やMODとのマッチングも良さそうに思います。
FLOUD attyのスペック
| 直径 | 22mm |
| 高さ | 17mm ※本体部のみ。ドリップチップ、スレッド含まず。 |
| ネジタイプ | 510 |
| ドリップチップ | 510 |
| コイル | RBA シングル/デュアル |
| エアフロー | サイドエアーフロー |
| 素材 | ステンレス |
| 色 | Silver |
早速ですが分解していきます。
純粋なRDAなのでパーツ数は少なめ。デッキ/スリーブ/トップキャプ/ドリップチップの4ピース。
さて上から順番に各パーツを見ていきましょう。
ドリップチップは樹脂製です。510接続で汎用品に交換可能。
「どうせお気に入りに変えるんでしょ？」と言わんばかりのドリップチップ。
さて、スリーブとキャップを見ていきます。
このアトマイザーはサイドフローエアフローになっていて、スリーブとキャップに設けられたエアホールの合わせ具合でエアフローを調整可能です。
キャップの掴む部分が狭く、装着してのエアフロー調整はなかなか回しづらく感じますが、薄くリキッドを塗布してやるか、一度キャップを外して、好みの開き具合の所ではめてやるかすると調整しやすく感じます。
さて、キャップ/スリーブの裏面ですが、
上部はかなり絞らています。ミスト発生部を狭くして小さいコイルでも効率的にミストを発生させる設計のように思えます。
ちなみにエアホールですが、
かなり上部に設けられています。ということはコイルの設置位置をこのエアホールに合わせる必要がある用に感じます。
さて、最後にデッキです。
はい。見ただけじゃよくわかりませんね。
その為にビルドの写真が入っていたのだと思いますが、円の対角に同極が設置されたデッキになっています。
上下がポジティブ側、左右がネガティブ側になります。
ジュースウェルは浅めですが、スリーブのエアホールが高い位置にあるため、倒したり傾けない限りは漏れることはないでしょう。
そして、見るからにBF対応していそうですが、BFピンの付属はありません。
BFピンを入手できれば、かなり使い勝手は良さそうです。
そしてデッキ裏。
ポジティブピンはデッキ固定兼用の為、調整不可です。
そこそこ出ていますのでメカニカルでも使えそうですね。
FLOUD attyをビルドする
意外に簡単に味が出るのでは？と思っていましたが甘かった！
入手してから1週間弱、巻きまくっています。
恐らく一般的にはコイル位置だけ気にしてやれば美味しい部類のRDAだと思いますが、ボク好みの超ダイレクトな味は出にくい印象。
その中でも好みに近いビルドを紹介しておきます。
カンタル24G 3.0mm 5ラップ。抵抗値約0.5Ωです。
コイル位置ですがかなり上に設置しています。
キャップを並べてみるとこの通り。
デッキの下の部分の高さ分、写真では合っていませんが、エアホールがコイルの下側に来るようコイル高を調整しています。
そして、エアホールの位置ですが、コイル正面からではなく、ウィック側から当てるようにします。
セオリーではないビルドですがこれが一番好みの味に近いビルドでした。ウィックはFiberFreaksコットンブレンド02です。
Originalでも試しましたが、今回はコットンブレンドがマッチしていました。
なお、ビルドの詳細は動画でも紹介しています。
FLOUD attyのまとめ
一週間ほどヘビーに使ってみて、なかなか良いアトマイザーという印象です。
コイル高だけ気を使ってやれば、シングルで程よく細かく味の乗ったミストを楽しむことが出来ます。
味的には繊細で細かいミストと、ダイレクトなミストのちょうど中間。
どっち付かずと言えばそれまでですが、ビルド（特にコイル位置）によってもミスト、味の出方が変わるため自分好みに調整できる点も評価できます。
そして、ドローは重めです。全開で直肺(DL)もいけるぐらいのドローで、絞ると吸えないぐらい絞れますので、基本的には口吸い(MTL)派向けのアトマイザーです。
ショートで、シンプルなルックスもMODに合わせやすく思います。
ここからはボク個人の主観的感想です。
まず、エアフローですが僕はもうちょっと軽くできると良かった。ドローの重さだけでなく、ドローに引っかかりを感じるため、気持ち良くドローすることが出来ません。逆に言えば口吸いすると丁度よいので好みの問題ですね。
そして、味ですが、僕が目指すビルドの味にはなりませんでした。かなりいい線まではいくのですが、もう少しエアーを取り込めればもう少し出そうな印象。
ビルドの方向性として、繊細かつダイレクトな味を出すのではなく、濃厚で細かいミストを出す方向だとうまくいく印象。
しかし、そのルックスと、個性的な味はこのまま所有しつづけるのも良いな、と思えるアトマイザーです。
入手性が悪く、気軽に買うことが出来ないアトマイザーですが、気になった人は探してみてはいかがでしょうか？
2017/03/24追記
記事を書き終えて諦め気味に再度ビルドし、ワッテージを高めに設定してVapingしたところ、めちゃくちゃ好みの味になりました！記事書き終えた後で決まるという…その後ずっと使っているのですが、ドローの重さにも慣れてきて、かなり自分好みに感じます。
ただし、吸い方やパフの仕方を工夫しないと、すぐに熱いミストが上がってきてしまうので注意必要ですが、暫くは手放せないアトマイザーになりそうです。
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