
擬似ニコチン成分「Metatine(メタチン)」配合リキッドを、2025年に実際に吸ったレビューです。
ただし、公開当時と現在では状況が変わりました。厚生労働省は2026年5月28日、メタチンの成分として流通してきた6-メチルニコチンを「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」へ追加しています。
商品提供(2025年レビュー時):Beyond Vape Japan
結論|メタチンを「合法なノンニコチン」とは言えなくなった
結論から言うと、「ニコチンではない」「指定薬物一覧にMetatineという名称がない」ことだけを根拠に、国内販売に問題がないとは言えません。
厚生労働省は2026年5月28日付の通知で、6-メチルニコチンを「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)」へ追加しました。検討段階では、ニコチンと似た化学構造を持ち、毒劇薬指定成分に相当することが理由として示されています。
- 確認できる事実:6-メチルニコチンは2026年5月28日に「専ら医薬品」リストへ追加された
- 誤解しやすい点:「指定薬物」への指定とは別の制度である
- 現在の判断:少なくとも、従来の「指定薬物ではないから一般販売できる」という説明は根拠にならない
製品ごとの医薬品該当性や輸入可否を当サイトが断定することはできません。購入・輸入を検討する場合は、最新の行政情報を確認し、必要に応じて地方厚生局または税関へ照会してください。
Metatine(メタチン)とは?

Metatineは、一般に6-メチルニコチン(6-MN)の商標名として使われてきました。ニコチンそのものとは化学的に異なりますが、構造がよく似た合成ニコチン類似物質です。
市販品を分析した査読研究でも、Metatineをうたう製品から6-メチルニコチンに相当する成分が確認されています。一方、製品表示と実測含有量のばらつきも報告されており、ラベルだけで含有量や作用を正確に判断するのは難しいのが実情です。
「ニコチン0」という表示は、ニコチン類似作用や依存リスクまでゼロという意味ではありません。メーカー側もニコチンに近い毒性プロファイルを想定しており、研究者側からは人での薬理・毒性データ不足が指摘されています。
2026年に何が変わった?規制の経緯
| 時期 | 確認できる動き |
|---|---|
| 2025年6月 | 厚生労働省のワーキンググループが、6-メチルニコチンを「専ら医薬品」とすることが妥当と判断 |
| 2026年5月28日 | 厚生労働省が「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」へ正式に追加 |
| 2026年5月下旬以降 | 一部の国内販売店・輸入代行業者が販売停止や商品ページ非公開にしたと報告されている |
他サイトで「メタチンが販売できなくなった」と説明されている大筋は、厚生労働省のリスト改正と整合します。ただし、行政通知は個別ショップの一斉販売終了日を定めたものではありません。正確には、6-メチルニコチンが専ら医薬品リストに追加され、一般的な雑貨・嗜好品として販売を続ける法的根拠が成立しにくくなった、という整理です。
「指定薬物になった」わけではない
ここは混同しやすい部分です。今回確認できたのは「指定薬物」への追加ではなく、「専ら医薬品として使用される成分本質」への追加です。
旧記事では、指定薬物一覧にMetatineの名称がないことを合法性の根拠にしていました。しかし、そもそも確認すべき制度が違いました。この点は当サイトの確認不足でした。
ニコチン検査で不検出でも、6-メチルニコチンの安全性は証明できない

2025年レビュー時に提示されたニコチン検査結果
上の資料は「ニコチン」の検査資料です。ニコチンが不検出であることと、6-メチルニコチンが含まれないこと、安全であること、医薬品に該当しないことは別問題です。
当時は確認材料のひとつとして掲載しましたが、現在の規制判断を覆す根拠にはなりません。
Metatine配合リキッドのラインナップ(2025年レビュー時)

以下はレビュー時点で確認した9種類です。現在の販売・在庫を示す一覧ではありません。
2025年当時のMetatine配合リキッド
- Villain Vapors
- Dillinger Metatine(バニラカスタード、アイスクリーム&キャラメル)
- Five Pawns “Premium Tobacco Series”
- Elo Tobacco(芳醇で滑らかなブラジルのタバコ葉を再現)
- Kingside Tobacco(バーリータバコのドライで軽めな香りを再現)
- Royal Tobacco(ハバノタバコの香り高い特徴を再現)
- Five Pawns “Original Series”
- Black Flag Risen(カプチーノ、クルミ、トリュフ)
- Bowden’s Mate(チョコレートにバニラとミントをブレンド)
- Castle Long(ココナッツ、ローストアーモンド、バニラビーンズ、カラメルブラウンシュガー、ケンタッキーバーボン)
- Gambit(リンゴパイ、キャラメル、無糖ホイップクリーム、フレンチバニラアイスクリーム)
- Grand Master(ピーナッツバターとバナナクリーム)
Five PawnsはVAPE黎明期から知られるUSリキッドブランド。タバコ系からスイーツ系まで、フレーバーの組み立て自体はさすがの完成度でした。
Metatine配合リキッドを実際に吸った感想

ここからは2025年に試したときの実体験です。規制情報とは分けて読んでください。
甘党なので、個人的にはVillain Vapors Dillinger Metatineがウマすぎました。Five Pawnsも相変わらずのプレミアム感で、上品なのに満足感がある。味だけを見れば、どれを選んでも大外れはない仕上がりでした。
肝心のMetatineは、かなり強めのキック感。筆者の体感では、普段吸ってきたニコチン12mgクラスのリキッドを連想する刺激でした。これは成分濃度や薬理作用がニコチン12mgと同等、という意味ではありません。あくまで喉に当たる感覚の個人的な比較です。
PODでも刺激は十分。リキッドを入れる手間を面倒に感じる人には向かないものの、当時は味と煙味の満足感が印象に残りました。
ただ、今振り返ると「ニコチンではないのに、なぜここまでニコチンらしいのか」をもっと慎重に見るべきでした。吸いごたえが強いことと、安全性が高いことはイコールではありません。
現在、メタチン配合品をおすすめするか
現時点では積極的におすすめしません。
理由は味ではなく、6-メチルニコチンの国内での位置づけが変わり、人での長期的な安全性や依存性に関する情報も十分ではないためです。旧記事に掲載していた通販リンクと購入CTAは削除しました。
また、「メタチンの代わりにニコチン入りVAPEを個人輸入すればよい」と単純に置き換えるのも乱暴です。ニコチンには依存性と急性毒性があり、個人輸入には数量・用途などのルールがあります。どちらも“気軽なノンニコチン製品”として扱うべきではありません。
参照した一次資料・研究
- 厚生労働省:2026年5月28日「食薬区分における成分本質(原材料)の取扱いの例示」の一部改正
- 厚生労働省:医薬品の成分本質に関するワーキンググループ議事概要
- Tobacco Control:6-メチルニコチンを含む電子タバコ製品の分析
- JAMA:ニコチン類似物質を含む電子タバコ製品の成分ばらつき
本記事は一般的な情報提供を目的とし、法律・医療上の助言ではありません。制度や個別製品の扱いは変更される可能性があるため、最新の行政情報をご確認ください。