Lost Vape(ロストベイプ)のVAPEスターターキット、ORION PLUS「オリオン プラス」のレビューです。
DNA GO基板を搭載した世界的な大ヒット商品であり、PODデバイスをVAPEの主役にした立役者であるORIONのマイナーアップデートバージョンです。
では、どこが初代と違うのかを詳しく見ていきましょう。詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
Lost Vape ORION PLUSとは?
Lost Vape(ロストベイプ)のPODデバイス ORION PLUS「オリオン プラス」です。
このPODスターターキットは、昨年大ヒットしたORIONのアップデートバージョン。
世界的に大流行しただけでなく、それまで簡易的なものでしかなかった『PODタイプVAPE』というものを、一気にメインストリームに押し上げた功労者でもあります。
ORIONには、優れたデザインをそのままに、制御基板をシンプルにした廉価版もラインナップされています。
今回の新作は、初代ORIONのマイナーアップデートバージョンとなっています。
ORIONとの違いは?アップデートしたのはPODカートリッジ
旧型となってしまった初代ORIONですが、本作には大きな進化はなく細かい部分のみの変更となっています。
旧型とORION PLUSの違い
- ファームウエアが最新にアップデートされた。
- ボディー側面に『ORION PLUS』のロゴがプリントされた。
- カートリッジは別物。コイル交換型に変更。
ちなみに、旧型でも最新ファームウエアにアップデート可能(PC必須)ですので、ボディー部分の変更点はロゴプリントのみ。つまり旧型との差はロゴのみということになります。
本体に差はなくても、PODカートリッジは別物です。
抵抗値は旧型と全く同じですが、プリメイドコイル交換式に変更されています。
旧型ORIONがリリースされた当時は「POD = コイル内蔵型」という概念がありましたが、最近では運用コストが低く抑えられるプリメイド交換型もメジャーになっているので、ニーズに向けたアップデートと言えます。
なお、この最新型PODは別売りもされています。
つまり、「新型が出たから買い増ししなきゃ!」と慌てる必要はありません。
旧型ORIONを持っているユーザーは、ファームウエアアップデートと最新PODだけを購入することで、新型ORION PLUSとほぼ同じ仕様にすることができます。
EVOLV DNA GO基板を搭載
新型ORION PLUSは、前記の通り旧型と同じスペックです。
つまり、制御基板には「Evolv DNA GO」基板を搭載しています。
EVOLVはVAPE黎明期から制御基板を開発している老舗の制御基板で、基板単体で販売されていることから、大量生産品だけでなくハンドメイドMODなどにも用いられてきた由緒あるメーカー。
そして、PODなど小型デバイス用に開発されたのがDNA GOです。
POD専用にチューニングされたもので、可変出力だけでなくリプレイ機能も搭載。
簡単に使えるだけでなく、PCの専用ソフトでの詳細設定も可能な多機能基板です。
多彩なカラーバリエーション
カラーバリエーションは旧型より更に充実しています。
フレームカラー・パネル素材共に豊富で、現段階で14タイプのラインナップから選択可能。
どれも高級感のある仕上がりです。
概要をざっと見終えたところで、スペックや付属品、そしてORION PLUSの詳細を確認していきます。
スペック
サイズ | H 93× W37× D13.5mm |
重量 | 87g |
出力 |
5段階(専用ソフトで変更可能) 10W-22W |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | PODトップフィル |
エアフロー | トップtoボトムエアフロー(調整可) |
コイル | プリメイド交換型(0.5Ω・0.25Ω) |
充電ポート | microUSB(5V1A) |
バッテリー | 950mAh |
保護機能 |
|
パッケージ・内容品
内容品一覧
- Lost Vape ORION PLUS 本体
- 0.25Ω コイル
- 0.5Ω コイル
- ネックストラップ・ゴムアタッチメント
- mimcroUSB 充電用ケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)・ワランティーカード・アテンションカード
キットには最初からネックストラップと本体取り付けアタッチメント(ゴム)が同梱されているので、首から下げて使うこともできます。
Lost Vape ORION PLUSの詳細
デザイン・ルックスは旧型ORIONと全く同じです。
それもそのはずで、新型との違いは側面『ORION PLUS』のロゴのみなので当然です。
リリースされてから1年近く経とうとしている今見ても、それまで簡易的でチープなものしかなかった「POD」といものを、一気に主流にしてしまっただけの魅力溢れるクオリティとデザインは優れています。
ORIONが登場して以来、VAPEデバイスメーカーはこのデバイスをかなり意識した(半ば模倣した)ものをこぞってリリースしていることからも、このデバイスがどれだけセンセーショナルかつ大ヒットしたのかは説明するまでもありません。
ORIONをリリースする前からLost Vapeといえば、中国メーカーの中でもハイクオリティーな製品をリリースすることで有名。
高価なハンドメイド品に多く使われるEvolv DNA基板を使い、マスプロダクツと呼ばれる大量生産品の中ではボディーのクオリティーも高い製品を多くリリースしていました。
そのデザイン性やクオリティーを、そのままコンパクトデバイスにも用いた革新的な商品はリリースから1年がたった今でも新鮮です。
バッテリー
- 容量:950mAh
- 出力モード:VW(5段階調整)専用PCソフトで設定変更可能
- パフ操作:マニュアル(ボタン式)
- 充電ポート:microUSB
- 保護機能:
- 過充電保護
- 自動カットオフ(7秒)
- ショートサーキット保護
- 過電流保護
- 低電圧保護
- ドライバーン保護
- 基板温度保護
ORION PLUSのボディー(バッテリー部分)は、旧型ORIONとほぼ同じ仕様です。
旧型と同じく、2つのボタンを備えているのは、搭載基板「Evolv DNA GO」の仕様によるものです。
- パフボタン 電源ON/OFF , バッテリー残量確認
- サブボタン 出力変更
可変出力・リプレイ機能など高機能PODデバイスですが、液晶画面は搭載されていません。設定などはLEDランプによって確認できます。
フレーム部分と同じカラーのメタル素材が持ちられたボタン部分。
統一感を感じつデザイン。高級感のある仕上がりです。
底面には安全性に配慮したバッテリーベントホールを備えています。
また、microUSB端子(内蔵バッテリー充電・PC接続用)にはカバー付きです。
ゴムでつながれていますが、外側にはこれもフレーム部分とナジカラーのメタル素材が使われています。こだわりですね。
と、ここまで見てわかるように旧型との違いはありません。
何度も書いていますが、旧型ORIONとの違いは側面部分の『ORION PLUS』のロゴマークのみです。
POD
- リキッド容量:2.0ml
- 素材:不明
- マウスピース:専用品(交換不可)
- リキッドチャージ:トップフィル(スクリューキャップ)
- エアフロー:トップtoボトムエアフロー(調整可能)
- コイル:プリメイド交換型(0.5Ω・0.25Ω)
PODの取り外しも、旧型ORIONと同じでスライドロックボタンでリリースします。
確実にロックがかかる安心感を感じるディティールです。
スライドボタンは若干硬めなので、力を込めて下にスライドするとPODのロックが解除されます。
このPODの着脱構造も旧型と同じで、サイズも同じ。つまり互換性があります。
取り付けるときは、スライドボタンと逆サイドの凸凹を引っ掛けるようにしてから、押し込むだけです。きちんと取り付けられると、スライドボタンが「カチッ」とロックされます。
旧型ORION PODとの違いは、プリメイドコイル交換式になったことです。
デザインやサイズ自体は旧型のものと変わりません年が、中のコイルが交換可能になりました。
ちなみに、POD単体でも購入できるので、旧型ユーザーはPODだけ買えば新型と同じにアップデート可能です。
ちなみに構造はこのようになっています。4ピース構造で、POD部分は分解できません。
ドリップチップがコイル固定用兼用です。スクリュー式でコイルを確実にロックします。
つまり、純正状態ではドリップチップ交換はできません。
別売りでもいいから、510アダプター欲しいですね。
ちなみにここ、締め込みすぎるとAFCが硬くなって回しにくくなります。
ある程度までで留めておかないとエアフロー調整がしにくいので注意。
進化している部分だけでなく、残念ながらダメになった部分もあります。
OrionとOrionQのPODは、AFCだけでなくその下のパーツも金属だったのですが、Orion PLUS PODは樹脂ベースに直接金属AFCです。
しかし、絞ればタイトドローにできるので実用的には問題ないのですが、AFC回すときに気持ちよく回らないので使い勝手は若干悪くなってしまいました。
内径4.15→5.15mm(逆テーパー)で、MTLからDLまでをカバーするスペックです。
リキッドチャージはこれも旧型同様トップフィル方式です。
スクリュー式トップキャップで、リキッドチャージホールを確実にロックします。
トップフィルですから、PODをバッテリーから取り外さなくて良いのも便利です。
コイルはORION PLUS POD専用品です。「トップtoボトムエアフロー」デザインに合わせた専用設計で、ドリップチップの根元から取り込んだ空気はPOD内を通り、コイルボトムに供給される構造。
この構造なので、旧型POD同様にリキッド漏れしません。
- DL 0.25Ω メッシュコイル
- MTL 0.5Ω レギュラーコイル
このコイル、上部がスレッドになっていてドリップチップでロックするのですが、ドリップチップでロックしなくてもはめる時に「カッチリ」はまります。漏れることはまずなさそうです。
抵抗値は旧型同様のスペックですが、中のコイルは若干異なります。
抵抗値が揃っているのは、メーカーとしての姿勢ではなくて「DNA GO」基板の仕様なのでしょう。他メーカーの同じ基板を搭載した製品も、同じ抵抗値出揃っていることからもそれがわかります。
ORION PLUSの使い方・操作方法
それでは、ORION PLUSを実際に使いながら使い方を確認していきます。
購入後まずはPODを外して、コイルの端子部分に貼られている絶縁シールを剥がします。
これを剥がさないと通電しませんので、初めてVAPEを使う方は特に注意します。
次にPODを元どおり取り付けたら、スクリュー式キャップを外してリキッドをチャージします。
PODは半透明なので、リキッド残量は一目瞭然ですね。
リキッドチャージ後にすぐに使うことはできません。
しばらく放置して、コイル内のコットンにリキッドが浸透するのを待ちます。
操作方法
操作方法はDNA GO基板共通の操作です。
他のデバイスも使ったことがある方なら、説明書いらずで操作できますよ。
- 電源ON/OFF… パフボタン5クリック
- バッテリー残量確認…サブボタン2クリック
- リプレイ機能…サブボタン長押し(デフォルトは3秒)
- 出力変更…電源ON時にサブボタンを押す
- Vaping…マウスピースを咥えてパフボタンを押しながら吸い込む
注意点としては、出力変更はPODがついた状態でしかできません。
抵抗値を検出できないと、出力変更できない仕組みです。
LEDランプが小さいので、写真で撮ると色の違いがわかりにくいですが、実際にはわかりやすいのでご安心ください。
プリセットの出力設定はLOST VAPE公式サイトのものがわかりやすいですね。
抵抗値ごとに5段階の出力が設定されています。
ちなみにこの出力特性は、専用ソフトを使えば変更することができます。
リプレイ機能について
ORION PLUSには、パフ状態を再現するリプレイ機能がついています。
使っている時に、再現したい・美味しく感じたパフがあったとします。
そのパフの後、サブボタンを長押し(プリセットでは3秒)すれば、その後はリプレイモードとして動作して、その状態を再現してくれるという機能です。
- リプレイ機能の設定… サブボタン長押し
- リプレイ機能の解除… 同じくサブボタン長押し
リプレイモードとは、記憶した出力状態を維持し続けるもの。
また、ドライヒットプロテクションも機能します。
リプレイ機能を使うことで、POD寿命が飛躍的に向上するようですよ。
専用ソフト EScribeでの詳細設定
DNA基板といえば専用ソフトによる詳細設定です。もちろん使わなくても十分実用的ではありますが、より細かくいじりたいというニーズ向けに、EVOLVではEScribe [ダウンロードページ]を用意しています。
この設定可能項目ですが、同じ基板を搭載している製品でも、メーカーや製品による差があります。
Lost Vape ORION PLUSの設定可能項目
- 各コイルごとの
- 出力・ブースト
- LEDランプの色
- リプレイ機能の時間とLED色
- ステルスモードの有無
- ロック時のLED色
ORION PLUSでは出力ごとに5段階の設定が可能です。
同時期に同じ基板を搭載している他商品をレビュー中なのですが、そっちの製品は3段階しか設定できず、また設定可能項目を増やすことができませんので、おそらく専用のプリセット設定が入っているのでしょう。
あまり実用的ではないかもしれませんが、デバイス状態をロギングできる『デバイスモニター』もついています。パフ状態などの詳細がモニタリングできます。
詳しい人なら開発に使えるのかな?とは思いますが、一般人にはちんぷんかんぷんです。
でも見ているだけでも楽しいんですよね!こういうの好きな人なら、一度はソフトをインストールして、見るだけでも楽しいと思います。
感想
コイル交換タイプのPODをセットにしたマイナーアップデートバージョンです。
あえて別商品としてリリースする必要あるのかな?とも感じますよね。
ユーザーによっては「新型出た!!」といって間違って買ってしまうのでは…
少しわかりにくいですよね。
それで、肝心の味はというと… やっぱり美味しいですね!
比較の対象は廉価版のOrion Qしか使ったことがないので単純比較ができないのですが、比較度返しにしても全然美味しいです。
特に0.5Ωレギュラーコイルの方が良いですね!
しかし、0.25Ωコイルは若干物足りないです。
サイズ的に制約のある円筒型カートリッジコイルの方が味に不利なのかもしれません。
同じサイズですから、低抵抗の方が不利なのかも。
MTLで使うならかなり良いですが、DL派には若干物足りないと思います。
ただし、どちらもワンパフ目から美味しいのではなく、数パフしてこなれないと味でませんから、しばらく使ってみ他方が良いです。
まとめ
最新ファームウエアをプリインストール!カートリッジコイルで経済的に!
運用コスト比較
- ORION PLUSコイル… 一個あたり370円
- ORION PODカートリッジ… 一個あたり600円
半額ほどで使えてしまうのが最大のメリットです。
デメリットはほぼありません。
「コイル交換が面倒」というユーザーには向きませんが、PODごとの交換だとコストがかさむから、コイルだけ交換してお得に使いたいという人にはぴったりです。
見た目とクオリティにこだわったPODデバイスを特に使いたいなら、新型がおすすめ!
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