Vaporesso ベイパレッソのVAPEスターターキット、SWAG 80W Mod Kitのレビューです。
某大ヒット製品の派生モデルと言えるスターターキット。
コンセプトを踏襲しながらも、独自のデザイン性と、優れた基板を搭載した完成度の高い製品。
そしてその重量に驚きます！！超軽量でコンパクトなVAPEデバイスです。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供：VapeSourcing
Vaporesso SWAG Kit のパッケージと内容品
カジュアルなパッケージデザイン。商品がわかりやすい写真入り。背面には製品のスペックが抜粋されています。
内容品一覧
- Swag ModテクニカルMOD
- USBケーブル
- NRG SE 3.5ml?クリアロマイザー
- 追加パイレックスガラスチューブ
- 追加 GT CCELコイル
- GT2コア(内臓)
スクラッチ式のセキュリティコードはワランティーカードにステッカーとして貼られています。
マニュアルなどの内容書類が多いため確認すると、かなり多くの言語が用いられており、日本語のマニュアルも付属します。
Vaporesso SWAGの詳細
近代的に設計されたSwagキットは、IML技術を採用しました。単一の18650バッテリーで駆動、最大80W。アップグレード可能なオムニ2.0チップは、2Aの高速充電、VT、TC、VW、スマートモードを備えています。ツイストオープンデザイン、スムーズな調整可能なボトムエアーフローを備えたNRG SEタンクとペアになって、同じユニバーサル互換性のコイル選択を維持します。これは本当に甘いものです。
Vaporesso/SWAG Kitキットの重量
MODとアトマイザー合わせて108g、バッテリー1本込みでも150gほどとかなり軽量。
本キットはSWAG MODとNRG SE Tankのセットです。それぞれの詳細を見ていきます。
クリアロマイザー NRG SE Tank
VaporessoによるNRG Tankは、伝統的なCCELL Ceramicコイルの革新的なGTコアを特徴とする、毎日のvapeとcloudの追い抜きのマスター作品です。 Slide-n-Fillデザインは、これまで以上に簡単に詰め替えを行うことができます。底面の断熱層は、Vaporessoがより安全でリラックスした熟成体験をどのように配慮しているかを示しています。さらに、特別に設計された構造を備えたメッシュドリップチップは、唾液の逆流を防ぎます。利用可能な様々なGTコアの味と蒸気をお楽しみください。
The NRG Tank by Vaporesso is a master piece of everyday vape and cloud chasing, featuring innovative GT Cores that comes in traditional and CCELL Ceramic coil. The Slide-n-Fill design makes refill easier than ever. The heating insulation layer on the bottom demonstrates how Vaporesso care for safer and relaxing vaping experience. Furthermore, the mesh drip tip with specially engineered structure will prevent any spit back. Enjoy the flavor and vapor out of the variety of GT cores available.
NRG SE Tankのスペック
| 直径 | 22mm |
| 全長 | 48.5mm |
| 重量 | 46g |
| リキッド容量 | 3.5ml |
| ネジタイプ | 510 |
| ドリップチップ | 510DT |
| コイル | プリメイド交換式 |
| エアフロー | ボトムエアーフロー |
| リキッドチャージ | トップ |
| 素材 | ステンレス |
| 特徴 | ・多種のコイル対応、GTコア対応。 ・リフィルしやすいツイストオープンデザイン。 ・底部気流の調節がスムーズ。 |
Vaporesso公式サイトより
見た目のボリューム感から、22mm以上に見えるのはコイルサイズが大きいからか。爆煙思考のアトマイザーらしいルックスで、それに合わせたマルチコアのコイルも用意されています。
全長36.2mm（ドリップチップ、510スレッド除く）
NRG SE Tank を分解しました
写真左から、ドリップチップ / タンク / プリメイドコイル / デッキ です。
NRG SE Tank のドリップチップ
ドリップチップの取り付け部は510規格。汎用品に交換可能。付属品として樹脂製のドリップチップが付属します。
高さ8mm(露出部)、外径14mm、内径6.5→10mm(テーパーデザイン）
タンク
スライド式のトップキャップをスライドさせて、リキッドチャージホールを露出させます。
円を描くようにスライドするトップキャップの下にはジュースホールが設けられ、楽にリフィル可能な構造です。
エアフロー
コイルの下からエアーを取り込む構造のボトムエアフロー。エアホールにはドロー調整のためのエアフローリングが配置され、このリングを回してホールの開き具合を無段階調整できます。
ポジティブピン
ポジティブピンの長さ調整は不可。ゴムのような絶縁体を介してはまっている構造。
プリメイドコイル
付属コイルは2種類
- GT2 (0.15ohm 55-65W シングルコア）
- GT CCEL（0.5ohm 25-35W シングルコア）
CCELはVaporessoお得意のセラミックコイル。今までにもレビューしてきた通り、クリアな味と、高寿命を実現したコイルです。CCELに関しては過去記事も参考にしてください。
その他にも対応コイルが別売されています。コイルサイズが大きいのはこれらのマルチコアに対応するためで、汎用性を求めた作りです。これらはより爆煙ユースのコイルで、対応ワッテージも高いため、付属MODよりもデュアルバッテリーMODなどで運用するのが良さそうです。
- GT4 (0.15ohm 30-70W デュアルコア）
- GT6 (0.2ohm 40-100W トリプルコア）
- GT8 (0.8ohm 50-110W クアッドコア）
MODに載せてみました
Eleaf/iStick Pico 25 (18650シングル)
Sigelei / Snowwolf Vfeng(18650デュアル)
Think Vape / FinDER75C DNA75C (18650デュアル)
付属バッテリー Swag Mod の詳細
Swag Modのスペック
| サイズ | H74.8 ×W47.9 ×D25.3 mm |
| 重量 | 64g |
| 最大出力電流 | 50A |
| 電圧範囲 | 0 – 8.5V |
| ワット数範囲 | 5 – 80W |
| 温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
| 抵抗値 | 0.05-5.0ohm |
| モード | Smart VW(H/N/S）CCW, CCT，VT（NI,TI,SS), TCR(M1,M2), RCT, BYPASS |
| スレッド | 510 |
| 充電ポート | microUSB (DC5V/1A) |
| バッテリー | 18650シングル(別売り) |
| 保護機能 | ・USB 入力保護 ・イコライジング充電システム ・低電力保護 ・出力短絡保護 ・低抵抗保護 ・オーバーヒート保護 ・過電流保護 ・過充電保護 |
| 特徴 | ・OMNI Board 2.0チップ内蔵 ・持ち歩きしやすい、手のひらサイズ ・使いやすい上部バッテリーキャップ ・画期的なIMLケース、高い耐久性、環境に優しい。 |
Vaporesso公式サイトより
重量は驚異の62.6g！公称重量よりもさらに軽量です。手に持ってみるとその軽さに驚きます。
外見
どこかで見たことがあるデザインに見えるのはバッテリーキャップが飛び出したMODのデザインから受けるもので、昨年大ヒットしたEleaf/iStick Picoのように、バッテリーキャップ分の高さを抑えるデザインを採用。
模倣している部分もあれば、全体的なデザインはよりカジュアルな印象で、イメージの異なる製品に仕上げられています。
持ってみました
持ってみるとわかる重量感。異様なぐらい軽量です！それでいてチープな印象を感じないのはディティールにまで凝っている作りから受けるもので、樹脂系の手触りながら、仕上がりにこだわっている印象です。
アトマイザー取り付け部
取り付け部は510スレッドで、多くのアトマイザーに対応。スプリングコンタクトを採用し、ポジティブピンの長さを吸収する仕様です。上部は平面ながら、バッテリーキャップがあるので直径23mm以上のアトマイザーは乗せることができません。
ボタン類
VaporessoのMODらしくボタンは全部で4つで、使い勝手に配慮しています。
パフボタントモードボタンは液晶画面の上下に配置されています。
側面には「+」「-」二つのサブボタンが設けられています。
サブボタンの裏面にはmicroUSB端子が設けられています。
バッテリー収納部
SWAG MODの特徴にもなっているバッテリーキャップはスレッド式で取り外し、中にバッテリーを収納します。バッテリーキャップ裏にはバッテリー方向の記載。
そして内側にも間違えがないように記載があります。
MOD底面にはバッテリー及び基板冷却用のベントホール。
アトマイザーを載せました
アトマイザーは直径23mmサイズまで搭載できます。試して見たところ、23mmサイズのMerlin RTAは難なく搭載できました。そして24mmサイズですが何個か試して見たのですがやはりバッテリーキャップが干渉してしまい搭載できません。
こんなところまでiStick Picoを真似しなくとも良いのに…
MODの幅が25mmサイズなのでここまでのサイズを搭載するために横幅を1mm大きくしても良かったのではないかと思います。
Vaporesso/SWAG の操作方法
使い方はマニュアルに日本語にて記載があるため抜粋して記載します。基本的にはVaporessoのMODと同じようなメニューです。過去レビュー済みのAttitudeやNebulaの記事も合わせてお読みください。
使い方
1．オン・オフ切替：
電源ボタンを2 秒以内に5 回押すとオンになります。同じ方法でオフにできます。
2．吸い方：
電源ボタンはファイアボタンにもなっています。ファイアボタンを押し、ドリップチップから蒸気を吸います。ファイアボタンを放し、吐出します。
3．画面内容：
電源オンした後、耐圧、バッテリレベル、温度、出力電圧などがOLEDディスプレイに表示されます。10 秒後に現在時刻に表示が切り替わります。15分間使用されないと、ディスプレイの表示は消えます。「+」 あるいは「-」、「モード」ボタンを押すと、現在時刻がが表示されます。もう1 度それらのボタンを押すとメインメニューが表示されます。また、ファイアボタンを押すことでメインメニューを表示することもできます。
4アトマイザー自動識別：
Mod 本体は接続を検知した時、自動的にコイル抵抗を認識します。また、力ンタルコイルが装着された場合、Mod はコイルタイプも識別し、TC モードからワットモードに切リ替わります。
5. 調整ボタンのロック，アンロック：
電源がオンの状態で、モードボタンと「＋」ボタンを同時に2 秒間押すと上下ボタンは口ックされ、ディスプレイに「SYSTEM LOCKED」と表示されます。同じ操作で上下ボタンの口ックが解除され、ディスプレイに 「SYSTEM UNLOCKED」と表示されます。
6．表示モードの切替：
上、下ボタンを同時に2秒間押すとディスプレイの表示が180度回転します
7．ベーピング‘モードの切替：
モードボタンを3秒間押すとVW(H/ノN/S）/V(Ni200, SS, Ti）/TCR/BYPASS/CCW/ CCTモードを切り替えることができます。
8．充電：
本製品は早い充電システムとイコライジング充電システムを搭載しています。USBケーブルを差し込むと、OLEDディスプレイはバッテリーレベル(0%. 20%,50%, 80%,100%）と充電完了までの時間を表示します。残りの充電時間は10 分刻みで表示されます。充電中はディスプレイが点灯します。
9. ファームウェアの更新と力スタマイズ：
当社ホームページからダウンロードしたソフトを利用してファームウェアを更新し、カスタマイズすることができます。このソフトは英語版のみとなり、Windowsシステム上でこ利用いただけます。ヘルプの項目もこざいますので、お困りの際はご利用ください。ソフトウェアのこ利用方法は、当社ホームぺージとフェイスブックのページをこ参照ください。
10. 空気流量の調整：
上部の空気流量を調整したい時には、 上蓋を少し回してください。この操作で上蓋とパイレックスガラスチューブの接続は緩くなりません。
11. リキッドの充填：
ベースが閉まった状態で、 蓋を緩め外し、上からタンク内に電子液を入れます。リキッドのこぼれを防ぐため、ガラス部をしかっリ固定してください。
12．アトマイザー交換：
アトマイザーを交換したい場合は、ベースを緩め外し、アトマイザーを取り出して新しいものを装着してください。コイルをベースから取り出し、新しいものを入れ、ベースを戻します。コイルが完全に整うまでに時間がかかりますので、少しお待ちください。
※10~12項はSwag Starter Kitのみに適用します。
モード設定
1) Smart VWモード：
VW（ワット数）のレベルはH（ハイ）、N(ノーマル）、S(ソフト)の3段階です。初期設定はノーマルです。VW(H/N/S) の設定とコイルの抵抗に基づいて自動でアトマイザーに必要なワット数を出力します。
2) CCWモード：
SmartVW モードの状態でモードボタンを3回押すと、CCW(Customized curve wattage)モードに切り替えることができます。CCWを選択しモードボタンを長押ししてCCW モード選択完了となります。 こちらは出力ワット数をカスタムできる機能です。＋」と「一」ボタンを使ってワット数を調整してください（起動時間とパフォーマンスが変わります）。次のバーに移動したい場合はモードボタンを1度押します。調整が完了したらモードボタンを長押しして変更を保存してください。
3) TC-Ni / TC-Ti / TC-SS / TCR(M1. M2）モード：
TC-Ni/TC-Ti / TC-SSモードではニッケル200、チタン、316 SSコイルと、利用されているコイル素材によってモード選択ができます。OMNI BOARD 2.0チップ搭載のため、温度制御モードではTCRモードの範囲内で温度制御コイルを設定することができます。
TCRモード設定(M1,M2)：
TC-Ni/TC-Ti/TC-SSモードの状態で、モードボタンを3回押すとRCT(M1,M2)設定メニューが表示されます。
1.モードボタンを押し、M1またはM2を選びます。
2.「+」「-」ボタンを押し、使っているコイル素材に適したRCT値を調整してください。
温度管理(TC：Temperature Control)
TC-Ni/TC-Ti/TC-SS(M1,M2)モードで「+」「-」ボタンを押すと温度調整できます。範囲は100℃-315℃(200F-600F)、5℃(10F)刻みで調整できます。ボタンの長押しで温度を素早く変更できます。
抵抗ロック・アンロック：
TC-Ni/TC-Ti/TC-SS(M1,M2)モードで「-」ボタンとモードボタンを2秒間同時に押すと抵抗レベルをロック、あるいはロック解除をすることができます。この場合、画面に「鍵マーク」が表示されます。アトマイザーを新しく交換してもロックした抵抗値は変わりません。
アトマイザー自動判別：
新しいアトマイザーを取り付けると、「OLD LOAD: – ,NEW LOAD:+」のメッセージが表示されます。新しいアトマイザーを取り付けた場合は「+」ボタンを、そうでない場合は「-」ボタンを押してください。「+」の場合は新しいコイル抵抗値を読み取り、「-」の場合は既存の設定のままになります。
4)CCTモード：
TCモードいずれかの状態でモードボタンを3回押すと、CCT(Customized curve of tempreture)モードに切り替えることができます。CCTモードを選択肢、モードボタンを長押ししてCCTモード選択完了です。「+」と「-」ボタンを使って温度調整をしてください。(起動時間とパフォーマンスが変わります。)次のバーに移動したい場合はモードボタンを1度押します。調整完了後にモードボタンを長押しすると設定を保存できます。
5) Bypassモード：
Bypass モードでは直接出力電圧システムが適用されます。 バッテリーレベルが高ければ高いほど、出力電圧が高くなります。このモードのコイル抵抗範囲は0.5-5ohmです。
6)スマートオン・オフ：
Smart VWモードをオン、オフすることができる機能です。メインメニュー設定変更が可能です。スマートオン・オフで設定（(H/N/S)は変わりません。スマートON/OFF を選び、「Yes」か「NO」を選択してください。
7)画面点灯時間：
初期設定は10 秒後にメインメニューが消えその後15分間現在時刻を表示します。表示時間は3秒~1時間の範囲で調整できます。[Screen Timeout]を選び、タイムアウト時間を調整してください。例えば3秒に設定した場合、画面上のメインメニューが10 秒間表示され‘それから現在時刻
が3秒間表示されます。
8)初期設定： [Default]を選び、「YES」を押すと初期設定に戻られます。
使い方
Swag Mod にバッテリーをセットする
別途購入した18650バッテリーを収納します。MOD本体のバッテリーカバーを外して、中の表示に従って、プラス（ポジティブ）を下にして収納します。
Swag Mod のバッテリーを充電する
本体充電に対応しています。DC5V 1A電源接続したmicroUSBケーブルを本体端子に接続して充電します。
NRG SE Tank にリキッドをチャージする
MODの準備が整ったら、アトマイザーをMODに取り付けて、トップキャップをスライドさせてジュースホールからリキッドをチャージします。リキッドチャージ後はコイル内のコットンに浸透するまでしばらく放置します。コアが大きく、コットン量が多いため、2-30分放置すると安心できます。
まとめ
独自性を貫くVAPOEESSOの普及機種
まず価格が安い！そして重量がものすごく軽い！その上OMNI Boardはなかなかの優れもの。しかし、デザインがトラディッショナルでないため、好き嫌いが分かれそうです。
MODもアトマイザーも後追いに過ぎないとも言えますが、オリジナリティは感じられませんが、後発なだけに完成度やクオリティ、そしてコストパフォーマンスにも優れてる製品で、既存のコンセプトに、Vaporesso独自のテクノロジー、基板やCCELなどの技術を投入！
唯一残念なのはMODが直径23mm以上のアトマイザーに対応していないのみ。こんなところまで似せなくても良かったのにと感じてしまいます。22mmサイズまでしか使わないユーザーにとっては良い選択肢の一つになるのではないでしょうか。
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