Eleaf(イーリーフ)のVAPEスターターキット、 iStick Pico 25 with ELLO 「アイスティック ピコ25 ウィズ エッロ」のレビューです。
VAPE愛好者の殆どが持っていると行っても過言ではない程ヒットした前作、iStick Picoの後継機としてリリースされた本機。シリーズ展開もしており、今までに
- 26650バッテリーのiStick Pico MEGA
- デュアルバッテリーのiStick Pico Dual
- ボトムフィーダーのPico Squeeze
- 本体にタンクを内蔵したiStick Pico RDTA
など様々なバリエーションが展開されていますが、18650シングルバッテリーで、iStick Picoの名前がついているのはiStick Pico以来です。
さて、その後継機の詳細をレビューしていきます。
商品提供：ベプログshop
Eleaf iStick Pico 25のパッケージと内容品
ちょっとサイバーなパッケージデザイン。
背面には内容品情報や簡単なスペックの記載があります。
側面のはシリアルナンバー入り、偽造防止のスクラッチ式コード入りステッカーの添付があります。
内容品一覧
- iStick Pico 25 MOD本体
- ELLO Atomizer本体
- HW1 Single-Cylinder 0.2ohm Headコイル
- HW2 Dual-Cylinder 0.3ohm Headコイル
- アトマイザー予備パーツ（Oリング)
- QC USBケーブル
- ユーザーマニュアルなどの書類
説明書、クイックスタートの書類ともに基本的に英語で記載されています。
Eleaf iStick Pico 25 with ELLOの詳細
本キットは25mmサイズのELLOクリアロマイザーと、iStick Pico 25 BOX MODがセットになった製品です。中でも注目が高いのはやはり25mmサイズアトマイザーに対応したiStick Pico 25です。
それでは別々に詳細を見ていきましょう。
付属MOD Eleaf iStick Pick 25 85Wの詳細
付属のテクニカルMODはiStick Pico 25です。
大ヒット商品となったiStick Picoの後継機とも言える本機は、iStick Picoの最大の弱点であったアトマイザーサイズの制約（バッテリーカバーの関係で22mm以上は搭載不可)を、25mmサイズにまで拡大した正当進化バージョンと言える躯体に仕上げています。
iStick Picoはコンパクトで、背が低く、アトマイザー搭載位置が低いことで全体的にも背の高さを抑えることができ、なおかつ、トラディショナルデザインでルックスも良いこと。そして、機能にも優れた製品で大ヒット。多くのVAPE愛好家が所有する機種になりました・
iStick Pick 25のスペック
| サイズ | H 70.5×W48×D25mm |
| 重量 | 96.5g |
| 最大出力電流 | 50A |
| ワット数範囲 | 1 – 85W |
| 温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
| 抵抗値 | 0.1-3.5ohm（VW /バイパス/スマートモード） 0.05-1.5ohm（TCモード） |
| モード | VW /バイパス/スマート/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR（M1、M2、M3） |
| スレッド | 510 |
| 充電ポート | USB |
| バッテリー | 18650(別売り) |
・2A急速充電対応
・デュアルサーキット保護
・プレヒート（予熱）機能搭載
・ファームウェアアップグレード可能
全体的な形状は継承しつつ、最近のEleaf共通のデザインにアップデートされました。
前作はクラシカルとも言える可愛らしいルックスでヒットしましたが、本作はスタイリッシュにはなったものの、ボディ部に大きく樹脂パーツを設けたことで好き嫌いが出てしまいそうな印象も受けます。
細部を見ていきます。
MOD正面にはパフボタンと液晶画面、充電/ファームウエアアップデート用のmicroUSB端子が設けられています。この配置は前作と同様ですが、パフボタンと液晶画面の枠の形が、オーバルデザインからスクエアデザインに変更になって、イメージを変えてきた印象を受けます。
MOD底面にはバッテリーベントホールと、2つのサブボタン。この配置は前作と同様です。
MOD上部にはアトマイザー取り付け部(510スレッド）とバッテリー収納部が設けられています。前作ではデザイン上、ほぼ22mm専用設計とも言える作りでしたが、本作ではスレッド周りがフラットになり、より多くのサイズのアトマイザーに対応したことを表しています。
バッテリーキャップはスクリュー式。バッテリーサイズが同じなので当たり前といえば当たり前ですが、前作と同じ形状、同じサイズのキャップが用いられているので、サードパーティー製の別売りキャップなどを使用している場合は流用が可能です。
MOD背面にはiStick Pico 25のプリントが入ります。
それと同時に前作ではMOD上下のパーツが本体別体でしたが、本作では一体になっていることがわかります。
iStick PICO 25の使い方・操作方法
基本的な使用方法はiStick Picoと同様で、操作方法はEleafの他のMODと共通なので詳しくはそちらをご覧ください。
⇒ 【操作方法】Eleaf最新ファームウエア iStick Picoなどの操作方法や機能について
ただし、本作では表示項目が増えています。
左側の表示項目を見ると、バッテリー残量が常時表示、そして上から抵抗値、ボルテージ、アンペアが表示できるようになっています。
その為、表示情報切替、サブボタン（+)とパフボタンを同時長押しした場合、アンペア表示のみが切り替わります。切り替わる順序は以下の通りです。
電流（A) → パフボタン押したトータル回数 → パフボタンを押していたトータル時間
iStick Picoとの比較
大ヒット製品である前作、iStick Picoと大きさの比較をしてみます。
スペック上も異なりますが、実際に比べてみると若干大きさが異なります。大きさ以外の違いは僕が考える限り以下のようになります。
iStick Picoとの違い
- 直径23mm以上のアトマイザーに対応(25mmまで)
- 本体サイズ、デザインの違い
- パフボタンのデザイン変更
- アトマイザー取付部の変更
- 液晶画面の大きさ、表示項目の追加
- 急速充電対応(2A)
デザイン、印象が違う製品のために、単純に後継機とは言うことは出来ませんが、各所がアップデートされているのがわかります。
iStick PICO 25にアトマイザーを載せてみました
GeekVape Tsunami Pro (25mm)
GeekVape Medusa Reborn RDTA (25mm)
GeekVape Ammit Dual Coil RTA (25mm)
本体サイズが前作iStick Picoからあまり変わっていないため、バランス的に頭でっかちになってしまいますが、スペック通り25mmサイズのアトマイザーまで搭載することが出来ます。
付属アトマイザー ELLO Atomizerの詳細
付属のアトマイザーはELLOです。コイル交換タイプのクリアロマイザーで、サイズは25mmです。
コイルはHW headを使用するため、過去にレビュー済みの製品、iKonn Total with ELLO mini、IJUST NEXGENと互換性があります。
ELLO miniのスペック
| 直径 | 25mm |
| 全長 | 46mm(2ml)/54mm(4ml) |
| リキッド容量 | 2ml/4ml |
| ネジタイプ | 510 |
| ドリップチップ | 専用 |
| コイル | プリメイド交換式 バリエーション
|
| エアフロー | ボトムエアーフロー |
| リキッドチャージ | トップフィル |
| 素材 | ステンレス |
25mmのボリューミーなサイズ。コイルエクステンションチューブと、トールガラスタンクが付属するため、リキッド容量を4mlで使用することも出来ます。
4mlタンクを付けると背が高くなり、見た目の印象やバランスも異なってくるので、用途や利便性、ルックスの好みで使う方を選ぶと良いでしょう。
本キットで使用する場合は2mlタンクのほうがバランスが良いと個人的に思います。
さて、分解するとこのようなパーツ構成になります。一般的な構造のクリアロマイザー。タンク一部がコイルで保持されるタイプで、基本としてリキッドがタンクに残った状態でのコイル交換が出来ません。
ドリップチップは専用規格。汎用品は使用出来ません。2種類の黒い樹脂製のドリップチップが付属します。
一方のドリップチップは逆テーパードデザイン。高さ9.15mm(露出部のみ)。
内径が緩やかに8.5 → 10mmと広がるデザインを採用しています。
もう一方のドリップチップはワイドボアデザイン。高さ10.3mm(露出部のみ)。
こちらも内径は逆テーパードしており、8.7 → 12.85mmと緩やかに広がるデザインです。
リキッドチャージはトップフィル方式。スライド式のトップパーツを使用し、ドリップチップをつけたままトップパーツをスライドさせるだけで、リキッドホールを露出させることが可能です。
ロック部にはボールを採用しており、弱い力で蓋が勝手にスライドするのを防いでいます。
エアフローはボトムエアフローです。
エアフローリングで無段階調整可能です。エアホールは左右に2箇所設けられています。
ポジティブピンはゴールドメッキ仕様でフローティング式です。
付属のコイルは2種類です。
- HW1 SS316L 0.2ohm Single-Cylinder(付属)
- HW2 Kanthal 0.3ohm Dual-Cylinder(付属)
HW1はステンレスワイヤーで、パラレルで組まれたシングルコイル。
HW2はカンタルワイヤー、パラレルのデュアルコイル。
また別売でオプションのコイルも用意されています。
- HW3 kanthal 0.2ohm Triple-Cylinder(別売り)
- HWs kanthal 0.3ohm Quad-Cylinder(別売り)
Eleaf iStick Pico 25 with ELLOを使ってみました
使用に当たって、別途ハイドレン18650バッテリーを用意します。そのバッテリーをMODに収納。バッテリーキャップを外し、バッテリーを収納します。
バッテリーの向きはキャップと中側に書いてある通り、下がプラス、上がマイナスになります。
そして、バッテリーの充電を行います。MOD本体に電源接続したmicroUSBケーブルを接続して充電します。
MODの充電が終わったら次はアトマイザーの準備です。
アトマイザー上部からトップフィルでリキッドをチャージします。チャージが終わったら、コイル内のコットンにリキッドが染み込むまで15分程度放置するのを忘れないようにしましょう。
ここまで準備が済んだら使うことが出来ます。
・アトマイザーの感想
ELLO Attomizerに感して、以前レビュー済みのiKonn Total with ELLO mini、IJUST NEXGENとコイルが共通であり、クリアロマイザーの心臓部はこのプリメイドコイル。他の部分は電力を供給する、エアフローを絞る、リキッドを貯める、ドリップチップを取り付けする為の部位であるため、味にあまり影響が出ません。
大きな違いはドリップチップでしょう。510サイズではなく、よりワイドなサイズを採用。
その為、エアーの吸引量が大きく、混合比が変わるので多少は味に影響があるように思えますが、大差ないというのが率直な感想です。運用性やデザイン等々共通する部分の多い、シリーズ化されたラインナップです。
そしてリキッド漏れですが、IJUST NEXGENのときのようにダバーっと漏れてしまうことはありませんでした。おそらくIJUST NEXGEN付属のコイルがよほどダメなこたいであったか、もしくはエアフローの大きさなどの内圧の条件などで漏れやすい機種のいずれかだと思います。本機ではHW1,HW2両方のコイル、それぞれ2日間ほど使用しましたが、滲みすらもありませんでした。
・MODの感想
25mmアトマイザーが使えるiStick Pico。
そのままですが、それ以上でもそれ以下でもない、と思います。
機能はEleaf共通。メニュー階層や操作方法も同一です。
使ってみても、差を感じる部分はありません。
個人的な事を言うのであれば、デザインは前作のほうが好きでした。
Eleaf iStick Pico 25 with ELLOのまとめ
iStick Picoがリリースされて1年あまりが経過しているのにもかかわらず、基本性能はほぼ変わりません。その間により優れた機能（立ち上がりだったり、カーブ機能、同じ設定でもより安定した電力供給など）を持つMODもリリースされている為、基本性能の底上げが欲しいと個人的には思います。
しかし、コスパに優れ、コンパクトでありながら、ファームウエアアップデートを重ねながら機能を増やしていっているEleafのテクニカルMOD。
デザイン的な好みはあるものの、ヒット作の機能を継承しながら、iStickPicoの大きな弱点である搭載アトマイザーサイズの制約問題をクリアした本機はこれからVAPEをはじめる人はもちろん、様々なVAPE愛好者に受け入れられる製品だと思います。
コメント