VSCMOD japanのメカニカルMOD、KIYOMASA24 Mod 「キヨマサ」のレビューです。
前作「KIYOMASA MOD」は22mmサイズのメカチューブ。
根強い人気な上に、限定生産で既に生産終了していることもあり、ネットオークションやフリーマーケットでは定価の倍以上で取引されることも珍しくはありません。
今回のKIYOMASA24 MODはアップデートバージョン。
24mmのボリューム感のあるサイジング。増えつつある24mmアトマイザーに対応しました。
それでは詳細を見ていきましょう。
?経験・知識が必要な上級者向け製品です!!
メカニカルMODは保護回路など一切ない、バッテリーの電気を通電させるためだけの筒です。初心者が知識なく扱うと大変危険です。
最初から使用を控えてください、とは言いませんが、ある程度の知識と経験が必要な製品です。
そして、ビルドの際にはオームメーターもしくはテクニカルMODが必ず必要です。
その為、暫くテクニカルMODのスターターでVAPEを楽しみ、理解してからはじめるのが良いと思います。
《VSCMOD japan》KIYOMASA24 Modのパッケージと内容品
《VSCMOD japan》KIYOMASA24 Modの詳細
KIYOMASA24は安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将、「加藤清正」の名前を冠にしたメカニカルチューブMODです。その名の通り、加藤清正にちなんだモチーフが用いられています。
本体のメイン素材は電気伝導に優れた純度99.6%の銅を採用しています。機構上強度が必要な箇所にはステンレスを用い、機能性とデザインに拘っています。
銅は仏具や神社仏閣に古くから使用されている素材で、デザインとの親和性も高く、イメージにも合っていると思います。
KIYOMASA24 Modの詳細
サイズ | 直径24mm |
重量 | |
素材 | カッパー(銅)、ステンレス |
アトマイザー接続 | 510接続(ハイブリットアダプター別売) |
バッテリー | 18650(別売り) |
スイッチ | ボトムスイッチ、ロック有り |
24mm 肉厚tubeに内部抵抗を抑えるため大型のシルバープラッテドコンタクトを採用。
スレッドは密着度を高め電圧のドロップを防ぐため激細仕様。
別売りのハイブリッドキャップを使用すれば継ぎ目なく24mm ATTYをマウントする事も可能。
オーソドックスなリングタイプロックはクイックな解除を可能とする為約1mmから調整可。
中華製の低純度COPPERを嫌い敢えて99,6%COPPERを使用。
酸化した時のピンクがかった変色は高純度の証です。
チープなレーザーエングレービングが主流な中敢えてCNCでの深彫りエングレービングに拘り製作されています。また全てのKIYOMASAはVSCMOD MASAの手によりチェックされ出荷されています。
KIYOMASAを愛して頂いたすべての皆様に感謝!!!!
注意
KIYOMASAはネガティブを回し適切なスイッチングポジションにセッティングする必要があります。
ロック解除時ロックリングとスイッチの隙間が1mmから1.5mmが推奨ですがこの隙間によってフィーリングが大きく変わりますのでお好みで調整してください。
またリングを何周も回すことなくクイックに解除できるよう設計されていますのでポケットに入れる時などは必ずスイッチを緩めたうえで(スイッチを押してもバッテリに遊びがある状態)ロックして持ち運んでください。
MOD前面にはインパクトのあるエングレービング「南無妙法蓮華経」。
加藤清正の旗指物に由来するものですが、VSCMODのmasaさんに以前お話を聞いた所、加藤清正ありきで「南無妙法蓮華経」を用いたのではなく、逆。宗教的な意味や人物をモチーフに発信したのではなく、入れ墨のモチーフとしても人気のある「南無妙法蓮華経」の”デザイン”ありきだという話でした。
MODサイドにはシリアルナンバーが打刻されています。(モザイク処理済)
ボトムスイッチの模様は加藤清正の家紋、「蛇の目紋」をモチーフにしたものです。
510スレッドの周りには花の模様、これは「桔梗紋」の変形?ちょっと違うかもしれません。
分解して詳細を見てみます。大きく分けると写真の4パーツに分解可能です。
左からスイッチ/ロックリング/スリーブ/コンタクトパーツです。
上部のパーツから見ていきます。
アトマイザーコンタクトパーツは510接続。ハイブリッド接続のアダプターは別売りです。
ボトム側、スレッドが設けられているパーツはステンレス製になっています。
コンタクトのパーツは説明によると電気伝導に優れたシルバー(銀)を用いているようです。銅よりも電気抵抗率が低く、常温雰囲気の元素で最も電気抵抗が少ない素材です。
スリーブはカッパー(銅)製のワンピース構造。内部が不導体で処理されてはいませんので、バッテリーの皮膜破れがあると通電したままやショートする可能性があるため、バッテリーの管理には細心の注意を図る必要があります。
スイッチです。スイッチパーツにはステンレスが用いられていて、表面はポリッシュされています。底部には模様とともにVSCの文字が入ります。
スイッチ部をスリーブから外し分解してみます。
分解の際には内部にマグネットが仕込まれているので、破損に十分注意して外します。
まず中央のギザが設けられているコンタクト(これもシルバー製)を回して外します。
工具は使えませんが、ネジ精度が良いためか、適正な力でつまんで外すことが可能で、工具がなくとも指でも充分外すことが可能でした。
後は各パーツを外すだけです。
分解するとこのようなパーツ構成になっています。
細い棒のようなものは周り留めになっており、アウターケース構造ではなく、銅製のパーツに直接スレッドが設けられている構造のため必要なパーツなのでなくさないように注意が必要です。
マグネットは圧入もしくは接着されているらしく、簡単に外すことは出来ませんでした。
《VSCMOD japan》KIYOMASA24 Modを使ってみました。
使用する場合にはまずアトマイザーを取り付けます。
コンタクトパーツを外し、アトマイザーをセットし、再度コンタクトパーツを取り付けます。
次にボトムスイッチを外し、バッテリーを収納します。
基本的にボトムスイッチ側を調整してバッテリーの長さ分や、アトマイザーのコンタクトの長さの差異を吸収します。
ロックリングを回し、上に上げるとスイッチがフリーになりパフすることが出来ます。
逆にロックリングを下に下げると、スイッチがロックされる機構になっています。
《VSCMOD japan》KIYOMASA24 Modにアトマイザーを載せてみました。
Desire Mad Dog RDA (24mm)
Geekvape Peerless RDA (24mm)
Hcigar Maze v3 RDA (22mm)
NYX Atty (22mm)
手持ちで24mmカッパー製のアトマイザーがありませんでした(汗)
22mmを搭載する場合は22-24mmリングなどを利用したほうが良いと思います。
カッパー製キャップのアトマイザーがベストマッチだとは思いますが、ボトムスイッチたトップパーツの一部がステンレス製のため、ステンテス製のアトマイザーでも割と悪くないと思います。
《VSCMOD japan》KIYOMASA24 Modのまとめ
前作と同じデザインコンセプトを引き継ぎ、好きな人が待ち望んでいた製品。
製品のクオリティは高いながら、優れた工業製品を目指して作られていない部分にも魅力があると思います。今回撮影した写真は極力加工を施さないよう処理していますが、よく見ると磨きムラやくすみ、スレッド部に残る付着物などが存在しています。
しかし、スレッドや全体的な精度が高く、ある種の粗さを”手作り感”や”アジ”として楽しめるところがこの製品の魅力なのではないでしょうか。
使用感では、スレッド精度が良いためか、ネジ部分が固着しづらいことや、回した感覚が良いなど高額商品ながらそれに見合った価値があると思わせてくれます。
既にネットオークションやフリマサイトではプレミアム価格?転売目的の購入が散見できます。生産終了のアナウンスもあると思います。それもこのKIYOMASAシリーズの人気を物語っているわけですが、”KIYOMASA24 LE stealth”の限定発売もアナウンスされていますし、人気のシリーズなので今後も展開があると思います。
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