Titanium mods(チタニウムモッズ)のアトマイザー、ACHILLES II RDA「アキレス2」のレビューです。
このアトマイザー、かなり前にリリースされた製品ですが、未だに根強い人気を誇るRDAで、特に”フレーバーチェイサー” “味重視”と呼ばれる味わいを好む趣向のVAPERに絶大な信頼を得る製品です。
味も然ることながら、本体の素材には「チタン」を使用しているのも特徴的です。
それでは早速レビューしていきます。
Titanium mods ACHILLES II RDAのパッケージと内容品
ACHILLES II RDAのパッケージですが、パッケージらしいパッケージは付属しません。
簡易包装で、本体が緩衝材に包まれて”納品”されます。
※届いた時点で緩衝材がテープなどで固定されていなかったためか、緩衝材から本体が飛び出していましたが破損はありませんでした。
内容品は
- ACHILLES II RDAアトマイザー本体
- ショートパーツ一式(Oリング、デッキネジ、ポジティブピン、インシュレーター)
素晴らしい!と思ったのはインシュレーターを含むすべてのショートパーツが付属すること。
製作者の「長く愛用してもらいたい」という思いをビシビシと感じます。
Oリングやネジの付属はデフォルトですが、樹脂製インシュレーターまで付属するアトマイザーは稀です。
Titanium mods ACHILLES II RDAの詳細
ACHILLES IIはベイプ機材の中でもRDAと呼ばれるドリッパータイプのアトマイザーです。
今回入手したのは”without engravings”「エングレービングなし」モデルということからもわかる通り、本体はスリーブにギリシャ神話に登場する英雄アキレスのエングレービングが大きく入っています。
僕の個人的趣向から、エングレービングなしモデルがずっと欲しくて機会を狙っていましたが、タイミング良く入荷したため購入に至りました。
特徴的なのはその軽さ。ステンレスに比べ、6割ほどの比重のため、見た目と重さのバランスが違うことからも、より軽く感じます。
軽いのですが、アルミニウムの感触とはまた違う感触で、加工が難しく、高価なチタン製品を所有するという所有欲を満たしてくれます。
ACHILLES II RDAのスペック
直径 | 22mm |
高さ | 36mm ※スレッド、ドリップチップ含まず |
重量 | 22g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | チタン |
Titanium Mods公式ページより
公称サイズは510スレッドとドリップチップを除いて36mmとのことですが、実測で約38mmありました。
左からデッキ/スリーブ/トップキャップ/ドリップチップです。
純粋なドリッパータイプのアトマイザーの為、パーツ点数は少なめです。
基本的にここから大きく分解することが出来ません。
途中から内径が広がるタイプで、取付部の内径約5.5mm、広がった先(口側)の内径約8.8mmでした。
想像できるドローに合わせた内径よりも、広い設定だと感じます。
トップキャップとスリーブの接続ははめ込み式ではなく、ネジ式です。
接続、取り外しの際にはネジって外します。
持ち運び時に不意に取れる心配がない反面、運用上は面倒な部分もありそうです。
上部にはOリングが設けられていて、リキッドのにじみにも対応しています。
トップキャップ裏ですがフラットではなく、煙突のように一部が筒状に出っ張っています。
内径約5.15mmとドリップチップ内径よりも若干細いのが特徴的です。
チャンバーで発生したミストは一度絞られてから口元で拡散するデザインです。
個人的にはこの構造により、ミストの”厳選”をしていると考察します。
より大きなミストは筒状の周りで結露したりぶつかることで、細かいミストを吸引できる構造であると思います。
ドーム形状のトップキャップとはまた違うミストを演出してくれることでしょう。
ボトムエアフロー構造の為、本体下部からエアーを取り込むデザインです。
エアフロー調整はリングで無段階調整可能。
エアホールの直径は約2.5mmと公称サイズと合致します。
エアホールは一箇所のみです。
AFCはOリングを取り外すことで分解することも出来ます。
スリーブとデッキの接続にもスレッドが用いられていて、2つのパーツをしっかりとロックします。
この部分にもOリングが用いられています。
長く伸びた2つのポールと、それに合わせて伸びたエアホールが特徴的で、リキッドの漏れを防ぐようなデザインになっています。
ジュースウェルは左右に分かれていて、かなりの深さがあり、十分な保持量がありそうです。
ポジティブピンは基本調整不可になっていますが、付属の予備ワッシャーを複数かませることで、より飛び出させることも出来ます。
頭がラウンドしていて、短絡を防止するデザインになっています。
Titanium mods ACHILLES II RDAをビルドする
構造の分かりやすいボトムフローエアフローで、ポール位置とエアホール位置からビルドは限られているので、ビルドに自由度がありません。
その為、ビルドで迷うことはないですが、決まった味しか出ない印象です。
ビルド前に空吸いしてみた所、エアフロー全開でそこそこタイトなドローであったので今回ワイヤーにはカンタル26Gを使用し、内径2.5mm、5ラップで巻いてみました。
セオリー通りボトムエアフローのエアホールに出来る限りコイルを近づけています。
ウィッキングは両サイドにジュースウェルが設けられているので、コットンレッグを落とすだけです。ジュースウェルが深く、保持量が十分あるので、コットンでウェルを埋めてやる必要はないと考えます。供給に問題のない長さでコットンレッグを切断しています。
便利だと感じるのは、スリーブを外さなくても、スクリュー式のトップキャップを外すだけでデッキが確認できてリキッドチャージできるためMODや手がリキッドで汚れないこと。
リキッドチャージはドリップチップから直接注いでやっても問題ありません。
ジュースウェルが深く、エアフローホールも高い位置にあるため、ラフにリキッドチャージしても本体を傾けたり倒したりしない限りは漏れる心配がないのも良いですね。
Titanium mods ACHILLES II RDAを使ってみました
◎ミストの質感
ミストは程々に細かく、シルキーさもありながら程よくウェットさもある質感です。
Immortalizer Plusに近いような質感のミストですが、シルキーさで言えばImmortalizer Plusの方が勝っている印象で、程よく細かい印象です。
これはデッキ構造、エアフロー構造よりもトップキャップ構造とチャンバー容量の影響であると思います。
トップキャップ裏の結露がかなり多いことからもその仮定が正しいことが考察できます。
◎味
味わいはフレーバーが広がる感じで、程よい濃度が特徴的です。
ダイレクトさもあり、ボトムフローの味わいです。
リキッドを選ばない印象の味で、リキッドそのままの味がするという表現が合う印象です。
シングルコイルのRDAとして非常に優秀な味であると思います。
◎ドロー
ドローはDL向けとは言えず、基本的にはMTL向けでしょう。
全開ではギリギリ直肺吸い行けなくもないぐらいのドローで、気持ちよくDL運用するには少々厳しい印象。そして絞れば絞るだけちゃんとAFCが効いている印象です。
◎運用
かなり楽です。ビルドも楽だし、リキッドチャージも楽。
ジュース保持量も多く、欠点はないように思えます。
Titanium mods ACHILLES II RDAのまとめ
ボトムエアフローのシングルコイルRDAとして非常に優秀だと思います。
まず、価格も非常に良心的で、海外から通販しても常識的な価格な上に、素材にチタンを用いたり、予備パーツの万全さから、製作者のコダワリを愛を感じるアトマイザーです。
肝心の味ですが、僕個人の趣向としては「予想以上でも予想以下でもない」というのが正直な所で、設計的、構造的に想像するそのままの味がする、というのが感想となります。
シングルコイル、ボトムエアフローの味が好きで、MTL運用の方に定評のある優れた製品だとは思います。
購入場所:Titanium Mods公式ページ
記事公開時点では在庫切れになっていますが定期的にリストックされるのでチェックしてみると良いでしょう。
コメント